devil's royalty

切り裂きジャック

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BLUEside/下手

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いつもシキと別々で風呂に入るが、そこを一緒にどうだと誘ってみる。

「いや、は?!なんで?!」
と動揺しているので、「たまにはいいだろ」と答えてみるが、無理無理の一点張りだった。

「今日くらいはいいべ」
なんて誤魔化しつつ無理やり上を脱がそうとする。
シキの体には傷があるはずだ。その傷を確かめ状況を詳しくシキから聞き出す。

「ちょ、お前、、力なんでこんな時だけ強いんだよ、!」
なんて言葉はお構い無しに脱がしてみるとやはり傷跡が背中やお腹にあった。

「これは、、」
俺はじっくり傷の数を見たり深さを見ているとシキはバレたのがショックなのか俯いて黙った。

傷は深くない物が多い。特にアザが多く見られる。ここの所、シキがたまたま何かにぶつかった時に予想以上に痛がっていたのは、そこにアザがあったからか。。

「この傷を付けた奴の名前は?」
「いや、これは俺が魔法授業でミスしただけだから、、!」

シキは誤魔化す。誤魔化す度に俺は怒りが込み上げてくる。
どう考えても魔法授業でここまでの傷にはならないし、アザなんか特に出来にくいはずだ。

「傷や痕からして複数人か?とりあえず薬を塗ろう。じっとしてて」

風呂に入ると傷が痛むだろうから濡れたタオルで軽く体を拭き、小さな引き出しから塗り薬を出す。俺は治療魔法は使えないからこうして薬に頼るしかない。

「シキ。今日学校を監視しに行ったんだ。だから、シキの身に起きた事は分かってる。いつからやられてた?奴の名前は?」

シキは驚きながら溜息をついて口を開く。
「学校に通い始めて数週間経った時から、名前はコリンって言ってた」

「数週間で!?あの魔法は強くは無いが、地面の、、土の力と風の力を合わせて使っているから厄介ではあるな」

俺はどうしたものかと考えている。
先生に言ったところで所詮は魔の学校。魔法の訓練だとかで取り扱ってくれないだろうし、、何より俺が心配で狩りも上手く出来んくなるわ、、

俺は悩みに悩んだ時、1つの方法が浮かぶ。
「シキ。血の契りをしよう」
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