君と死にたい

切り裂きジャック

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小学の闇

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僕達は小学生になった。

相変わらず雪ちゃんは嫌われていた。

雪ちゃんは顔もいいしあまり喋らないけどとても優しくていい子。

なのに、いつも嫌われている。

「なぁ。秋はなんで雪なんかと居れるんだ?」

そんなことを言われても僕は雪ちゃんと幼なじみだし、毎日家で遊んでる。

大切な家族みたいなもんなのだから、一緒にいるのは当たり前。そう思っていた。

僕と雪ちゃんはクラスが違った。

そのため会えるのは登下校の時ぐらい。

ある日の放課後こと。

下駄箱で雪ちゃんを待っていた。

いつもはそろそろ帰ってくるのにまだ、雪ちゃんは下駄箱に来なかった。

暫くして2人組の男子が下駄箱に来た。

よく見れば、その2人は雪ちゃんと同じクラスの子だった。

「ねぇ。雪ちゃんは?」

僕がそう言うと、2人はケラケラ笑ってこう言った。

「雪?雪は多分ゆっくり地べたに這いつくばって寝てるんじゃない?w」

頭が痛くなった。

無意識にその2人を僕は殴っていた。

地べたに這いつくばった2人に僕はこう言う。

「しょうがないよね。だって、君たちは雪ちゃんに手を出したんだから。」

僕は下駄箱を離れて学校の中に入っていった。

雪ちゃんはどこに居るのだろう。

教室?体育館?裏庭?理科室?多目的室?グラウンド?屋上?どこに行っても雪ちゃんは居なかった。

でも、有り得ない。そんなふうに思いながら行かなかった学校内のとある場所があった。

「まさか。。」

僕は走った。

足の肉が破裂しそうになるまで。

1Fには居なかった。

2Fに雪ちゃんの姿があった。

そう。その場所とはトイレであった。

雪ちゃんの体は水に濡れ、顔や体のあちこちにアザができていた。

地べたに倒れている雪ちゃんは意識をなくしている。

「雪ちゃん。雪ちゃん!」

僕がそう言って何分経ったのだろうか。

遂に雪ちゃんは目を覚ました。

びしょ濡れの体、アザが多い体をゆっくり体を起こしていく。

「秋。。わざわざごめん。帰っててもよかったのに。」

今は冬。だから、寒いだろう。

僕は雪ちゃんに上着を掛けてあげた。

「大丈夫だよ!雪ちゃんも大丈夫?一緒に帰ろ!」

僕は雪ちゃんの家の真っ正面だった。

雪ちゃんを僕の家に泊まらせることにした。

まず、雪ちゃんと一緒に風呂に入った。

雪ちゃんの体にはいくつもの数えきれないアザができていた。

僕は思わず抱きついた。

ここまでアザが出来ると言うことはきっと前から暴力を受けていたんだ。

なのに、僕は知らなかった。

また、守ることができなかった。

僕達は風呂を上がり、ご飯を食べ、2人で同じ布団に入る。

「雪ちゃん。今度こそはちゃんと守るからね。」

僕はそうして目を閉じた。

雪ちゃんの精神が崩れてることを知らずに。。



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