嫌われ者の王子様

のぼる

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10話 不信

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あれから騎士達全員の治療を終えた僕は宿に戻ることにした。

「イルド様。」

「ん?ファラン?こんな所にどうした?」

そこには悲しみ半分怒り半分の顔をしたファランが立っていた。

「いえ散歩をしていただけです。それよりイルド様も何故ここへ?」

「第4機騎士たちの所へちょっとな。」

「左様で御座いますか。」

まさか…僕がさっきしていたことはバレていないよな?
少し不安になってくる。

「それよりフェイはどこです?見当たりませんが………。」

「あー来てない…な。」

護衛騎士とは!?とツッコミたくなるような話だが。

「なんと!?申し訳ありませんイルド様。この私からしかと言いつけておきます!どうぞ彼に寛大な処置を。」

「構わん。僕が勝手に出てきただけだ。」

「感謝申し上げます!」

「ささ!寒くなります故早く宿に戻りましょう。」

「あぁそうするつもりだ。」

というか何故こんな山奥へ来ていたのだろうか?
…ファランも誰かのスパイ…?

………あぁっ駄目だ駄目!

証拠もないのに人疑うのは良くない。

「なぁ、ファラ「そういえば聞きましたかイルド様?ここ、木の実が王宮に出る果実並に美味しいだとか。気になりません?」」

………質問をされると分かっていてそれを避けるかのように違う話題をふる。

ますます怪しく思えるが疑うのはやめよう。

宿について寝ようと試みるが僕は一睡も出来なかった。
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