嫌われ者の王子様

のぼる

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19話 奴隷オークション

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「さぁーさぁー始まりました闇市オークション!今日揃えた品はこの国では手に入れられないものばかり。貴方の人生を大きく覆す品も沢山あります。おっと、前置きが長すぎて美しい貴婦人達の機嫌を損ねてしまいそうですっ。では本日1つ目の品は…………」

「始まったな。」

「はい。」

「………。」

果たして作戦が上手く行くのか不安だが
目玉であるエルフの奴隷が出るのを待つしかない。

最初は宝石や、ドワーフの技術を詰め込んだ本などだったが、
後半になるにつれ珍しいドラゴンなど生き物に変わってきた。

「お次は~…少々傷はついていますが、まだ使える亜種です!」

つ、ついに人種に来たか…!

ここからが本格的の賭けだと言わんばかりにどんどん価値が跳ね上がっていく。

「落ち着いてくださいイルド。」

理性が吹っ飛びそうになってた所をファランが声をかけてくれたおかげで、冷静を取り戻すことが出来た。

「………ちゃんと伝えたな?」

「はい、確かに。」

「なら安心だ。」

今回の作戦は目玉であるエルフとタッグで組んでいる。

「おっほん。本日の目玉は皆さんお耳にしていたと思われますが…あの希少種であるエルフを手に入れることが出来ました!」

ざわざわと周りが騒がしくなる。

「残念ながら男性ですが、その魔力は確か!この国の宮廷魔導師と張り合うことでしょう!」

「「「ぉぉぉぉおおお!!!」」」

ここにいる金持ちか、辺境貴族は革命を狙っている者が多い。
だからエルフの魔力持ちなど
喉から手が出るほど欲しいはずだ。

「では金貨1000万から始めます!」

「1100!」

「1200」

「1300!!!」

「2000」

「2500!」

とどんどん価値が上がっていく。

人を金で買えると思っているのか?
ふざけるなよ。

おっと…怒りを沈めなくては。
宝玉を使っているからと言っても、ちょっと不安だしな。

「イルド…そろそろ。」

ファランが小声で言う。

「分かった。」

1度深呼吸をしてから大きく口を開けた。

「8000!!!」

「「「「!?」」」」

実はこんなに手持ち金は持ち合わせてないが
僕に注目を集めるために一気に価格をはね上げた。

今のうちにフェイが次なる行動を起こすためだ。

これで少々混乱が出来るはず………

「9000」

低く落ち着いた声が響いた。

金貨9000万だと?
どこからそんな金が出るというのだ?

その人物と目が合う。

赤い仮面をつけた女性か男性か分からない見た目の人はにっこり笑った。
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