ゆずれないモノ

優ちいた

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8話

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ゆずれないモノ 8  (校正済)





 時は、亜月が早退した日に遡る。




 「おい、三条くん泣かしたのおまえだろ」

 亜月が早退したあと、山野は数人の学生から絡まれた。


(え?泣いてた・・・?)


 亜月にはもう関わりたくなかったので、 彼のことは見ようともしなかったし、
 泣いていたことも知らない。

むしろ、亜月が泣くのかすら甚だ疑問だ。


「話があるからちょっとこいよ」


(またか・・・)


さっき亜月から散々な目に遭わされて、うんざりしていたのに、
まさか今度は亜月の取り巻きから呼び出しくらうとは。



 

 (・・・はぁ・・・今日はなんてついてない日なんだ・・・)

 

 暇人どもめ、と内心ツッコミながらも彼らの後をついて行った。


 案の定、亜月がらみでのことで。


 数人に取り囲まれて、言われのない仕打ちを受ける。


 亜月の為に、難儀なことで・・・。
そこまでしてあげる程の価値が、亜月にあるのだろうか?


 何が彼らにここまでさせるのか、それとも亜月の指示なのか。

どちらにしても山野には理解できない。



むかつくだのキモイだのオタクは死ね等と、次々に罵声を受ける。


 それでも他人事のように罵声を聞き流していたら、
 乾いた音とともに、頬に鋭い痛みが走った。



まったく怯えた様子を見せない山野に焦れたようで、
とうとう手が出てしまったようだ。


それと同時に、肩を思いきり突き飛ばされて視界がぐらつき、
それを機に、何度か腹や背中に痛みを覚えた。


すでに許容範囲は超えている。



バシンっ、と、数度目の頬を張る音が響いた時、口の中に鉄の味が広がった。


 (・・・やれやれ・・・)

 山野は大きく、溜め息をついた。

















 「うわっ、山野くん、大丈夫?口の端切れてる・・・!顔も腫れてるよ⁉」


戻ってきた山野の顔を見た横尾が心配しながら駆け寄ってくる。



 「うん、僕は大丈夫だよ。それより、年末のイベントのことだけど・・・」


だが、横尾の視線は、話す山野を通り越して 教室の外へと注がれた。



 「うわっ・・・あの人たち、血だらけ・・・何があったんだろう?」

 「・・・・・・さぁ?鼻血でも出たんじゃない?」




 抱えられながら、保健室の方へ向かう血だらけの男を横尾が心配そうに見やる。


そのうちの一人が山野と目が合うと、ビクリと身体を震わせ、慌てて目を反らし、
逃げるように少しだけ速度を上げ、視界から消えていった。


その様子を見ていいた横尾が、ハッとして山野の顔を見る。

 「・・・あれって、よく見たら三条くんの取り巻き・・・山野くん、もしかして君が・・・」


 「ね、横尾くん、そんなことより冬休みの日程だけどさ・・・」



痛む傷を我慢して山野は笑顔を作り、そして話を逸らした。
それを察した横尾も、それ以上つっこんではこなかった。


冬の大イベント。それがあるからまだいい。

 楽しみがあるから、嫌なことにもなんとか耐えられる。

でも。


じんじんと熱を持つ頬を、冷たい手で冷やし、深い溜め息をついた。

 (なんで僕は、こんな目に遭っているんだろうな・・・)

 亜月に関わるとろくなことがない。


もう一度深く、溜め息をついた。


 「大丈夫・・・?まぁ・・・溜息も出るよね・・・」

 「いや。深呼吸だよ・・・」


 苦笑いするしかなくて、山野は
 はは・・・と、また笑ってみせた。






 翌日、休むかもしれないと思っていた亜月だったが、
意外にも登校しきた。


 腫れた山野の顔を見るなり、かなり驚いたような表情で、
どうしたのかと声を掛けてきたが、
 痛みのせいもあり、口もききたくなくて山野は亜月を完全に避けた。

あの表情から察するに、取り巻きの呼び出しの件は
亜月は知らなかったのだろうと察したが、もうそんなことはどうでも良かった。



無視をするのは心苦しかったが、もう関わる気がないので、
山野は亜月を徹底的に避けた。





 冬休みに入る頃は、 頬の腫れはだいぶ治まり、遅れがちだったフィギュア作製も
遅れを取り戻した。

あと少しで完成。

 TVには、今日のクリスマス・イブ特集ということで、
街頭インタビューを受けている たくさんのカップルが映し出されている。



 「ま、僕には縁のない話だね」

そう呟きつつも、ふと、亜月の顔が浮かんでしまう自分に苦笑し、
 TVを消して、最後の追い込みをかけようと作業を開始する。



これが済めば、仲間が泊りに来た時に、
 終わっていない人のお手伝いができるな、と胸算用する。


 あともう少しだ。

 途中になっていた、
 大好きなキャラクターのボディへの着色を開始した。




 特に、はだけて露出した胸には気合いが入り、
この硬い素材を、いかに柔らかそうに見せるかが腕のみせどころだ。

エアーブラシを持つ手にも気合いが入る。


 自分好みの理想の大きさ、形に成形された乳房を見ていたら、
 再び、亜月との行為を思い出してしまった。


もちろん膨らみは無いが、色素の薄い乳輪にツンと尖った小さな乳頭。
そこへ舌を這わせれば、 息をつめ、身体をピクリと震わせた。

 耐えきれず漏れ出る可愛い呻き声が、耳の奥に残っている。

だけど。


 (だけどやっぱり、女の子のふわふわおっぱいを揉んでみたいよなぁ・・・)

 切実な願いである。

 思わず手がもみもみと、
 乳房を揉んでいるときの仕草をまねていることに気付き、
はっとなり頬を染め、あわててフィギュアづくりを再開した。





 一度集中すると、時が経つのも忘れてしまう。


最後の作品は、水をかぶってしまった設定の女の子。
 濡れて透けた感じを出すのに気合を入れる。

 特に気合が入るのが、透けた乳首の部分だ。

 念入りに色の調合をしていると、ふいにドアベルが鳴り、
 誰だろうと思い、時計を見るとすっかり夜の12時が過ぎていた。


 (横尾くんかな・・・・?こんな時間になんだろう?緊急事態かな?)




イベントも近いこの時期に、ここに来るのは横尾だろうと思い込み、
 来るのは今日ではなかったはずだが、と思いつつも、ドアスコープを覗かずにドアを開けた。


 「うわっ」

ふいに誰かの驚く声が響いた。


 声の主の正体に気づき、山野は大きく目を見開く。




 「・・・え!?・・あれ・・・さ・・・・・三、条くん・・・!?」

そこには驚いた様子の亜月が立っていた。

 「あ・・・えとっ・・・ドア、すぐに開けてくれるって思わなかったから・・・」

ドアを開けてくれたことに驚いているようだが、
まさか、横尾だと思い、間違って開けたとも言い難い。




だが亜月をよく見ると、フードも肩も、うっすら濡れていて、
 寒さにかたかたと震えている。


 外は雪が降っているようで、 傘もささずに、ここまで歩いてきたことを考えると、
 流石に可哀想に思えてきた。


 何か言いたげに、もじもじと立っている亜月をそのままにもできず、
とりあえず寒いので、中に入るように促すと、 亜月はハッと驚いたように顔を上げた。


 遠慮勝ちに上がり、暖かい部屋に入ると、
ホッとしたのか亜月は安堵のため息をついた。



エアコンの温度を少し上げ、風邪を引かないようにと、
濡れたものは脱がせ、代わりの羽織物を渡す。



寒い中、歩いてきたことを考えると、
黒糖たっぷりの紅茶を淹れてあげることにした。



「・・・で、どうしたの・・・?」


 話しかけるなと自分から言ったものの、 家に来た以上そういう訳にもいかず、
いつも亜月が好んで使用していたマグカップに紅茶を注ぎながら声をかけた。




 亜月は、目の前に置かれたカップに、両手を温めるように添えたまま、
 気まずそうに無言で俯いている。


しばらく逡巡した後、やっと口を開いたが、
いつもの俺様のような威勢は微塵もない。


 「・・・バッグ・・・なくしてさ。財布も携帯も、鍵とか全部・・・それで・・・」


 「え・・・っ?大丈夫なの?それ・・・」

そんな状況であれば、そりゃいつもの威勢もないはずだ。


 家にも入れないので、暖をとれる場所といえば、
ここしか思いつかなかったのだろうと納得した。


もし亜月がここに来ずに、外で凍死しようものなら、
 何でここに来てくれなかったのかと、
 亜月を避けてしまったことを一生後悔しただろう。


 複雑ではあるが、
 ここにきてくれたことに心からほっとした。



 「僕さ、フィギュアとか、コスプレの小道具を作んなきゃなんなくてさ、
あと少しなんだ。奥の部屋にいるね。なにかあったら声かけて」



「あ・・・うん・・・」


 色々聞きたいことはあるけれど、
今は少しそっとしておいた方がいいと判断し、
 山野はリビングに亜月を残して作業場に向かった。








しばらくすると業部屋のドアがノックされ、
遠慮がちにドアが開けらた。

「うっ…!」

 「ああ、これね。ひどい臭いでしょ」


 嗅ぎなれないパテの独特の匂いに鼻をつまみ、あまりにひどい顔をしているので、
フィギュア作りの材料の匂いだと説明すると、 亜月は作りかけのボディを手にとった。

 「・・・すげぇな・・・」

とても感心しているような表情には見えないので、
おそらく亜月の言っている「すごい」は、商品の出来というよりは、
 誇張された胸のことを言っているのだろう。




 「やっぱり・・・女がいいよな・・・」

 「え?うん、そうだね」

「・・・・っ」

 亜月のぼそっとした問いかけに、巨乳好きな山野がしみじみと答えると、
亜月はなぜか、今にも泣きそうな表情を見せた。





 「三条くん・・・?」



どうにも今日の亜月は様子がおかしい。
 調子が狂う。



 前回の山野の取った態度は、これまでの身勝手な亜月なら、
 逆ギレして怒鳴りこんできてもおかしくないだろうに。



だけど今の亜月はひどく悄然としていて、
 時折、思いつめたように目を閉じ、唇をかみしめ、そして小さく溜め息をつく。

そんな表情を繰り返している。




 「・・・バッグ・・・見つかるといいね」


 そう声を掛けてみたが、亜月は返事はしなかった。




 「三条くん、どこか具合悪い・・・・?ベッドで・・・横になるかい?」

 黙りこんで俯いている亜月の表情を窺うことはできない。
 何も言わない亜月に山野はだんだん、本気で心配になってきた。


 雪に打たれて、風邪でも引いただろうか。


 「ちょっとごめんね・・・」

そう告げて、熱を測ろうと額に手を当てれば、
亜月の身体がびくっと震え、その頬がたちまち紅く染められる。


 「熱はないみたいだけど・・・」

 額から手を離そうとした時、不意に亜月からその手を掴まれる。


まるで、離すまいとするかのように、
 大事なものを抱えるように、両手でぎゅ・・・と握りしめていて、
まだその指先は冷たい。




 「三条くん・・・・?」

 「山野・・・・・」

その声はどこか切なげで、ゆっくりと顔をあげ、
 形の整った綺麗な瞳が、何かを決心したように山野を見つめる。



その表情にドキリとした。

 


 「山野・・・俺がもし・・・お前を好きだって言ったらどうする?」





 「・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

だが、その不意打ちとも取れるその言葉に、 思わず怪訝な顔をする。





 「・・・この前自覚した・・・俺、山野のこと・・・好きだ・・・」


だが、そんな渾身の亜月の告白は山野には届かなかった。



 今までの亜月の言動から考えると、
 本当に自分を好きだと言っているとはどうにも信じ難かった。


 亜月を怒鳴り、話しかけるなと突き放した自分への仕返しで、
 何かを企んでいるのかもしれないという疑念を抱く。






 「・・・ね、君さ、僕をからかっているの?何がしたいわけ?」


「か、からかってねえよ!」

 山野のまさかの返しに、亜月は必死で本気だと訴えるが、
山野の表情はどんどん冷たいものになっていく。


この三条亜月が、山野を好きだなんて誰が信じるだろう。



 「じゃあアレかな。僕が君を追わなかったから・・・・
僕みたいなのに振られたから納得できないだけだよ」

 「違うっ・・・!」


 「よし分かったよ。
じゃあ、付き合おうか。そしてすぐに君の方から振ってくれ。それで満足だろう?」

 「酷い・・・!なんで・・・そんな言い方・・・!」


ショックを受け、悄然としたように立ち尽くす亜月に、
 今日はやけに、迫真の演技をするものだと思った。




 「酷いのはどっち?
 今さら、君から好きだなんて言われて、どうして信じられるの?
いきなり告白なんかされたって何か裏があるとしか思えないよ!」


 「なんでっ、何でそんな・・・変な方に考えるんだよっ」

悲し気な表情で訴える。だが、それでも山野には響かない。


 「僕らがこんな風に捻くれたのは、君たちのせいだろ?
 これまで散々好き勝手言ってきたくせに、今更なんなの?」


その言葉に亜月はハッとしたように息を飲んだ。


 自分が今まで、山野やその友人たちにしてきた仕打ちを
瞬時に思い出したようだ。


みるみるうちに、亜月の瞳に涙が溜まり、
そしてとうとう亜月の瞳から次々に涙が零れだした。




 「えっ!?ちょっ・・・さ、三条くん・・・!?」

 下唇を噛み、目の前でぽろぽろと涙を流す亜月に山野は狼狽えた。


 少なくとも山野の知る限りでは、亜月とい男は
勝気で我儘で、自分が悪くても逆切れして怒り、
やられたら2倍にも3倍にもしてやり返す程の男だ。


だから、あの取り巻きたちの「泣かせた」発言も信じられなかったし、
こんなふうに、 言い負かされた状態で涙を流すなんて、絶対にありえないと思っていた。


 (どどどど、どうしよう・・・泣かせちゃった・・・)



 山野はオロオロし、申し訳ない気持ちで、
とりあえず溢れる涙を拭う為のハンカチを亜月に渡した。



 涙を拭いながら啜り泣く亜月がどこか痛々しい。











 「・・・・・山野・・・・・・・・ゴメン・・・・・・」

 「ふぁ!?」

少しだけ泣いた後、亜月から発せられた言葉に山野はさらにギョッとし、
思わず固まってしまった。




え?


 今、聞こえたのは、

まさか「ごめん」という言葉ではなかったか?


 礼を言わない謝らないの、あの亜月が、
 今、山野に、はっきり確実に「ゴメン」と言ったのか?



まさか、亜月の口から謝罪の言葉が出てくると思わなかった。




ああ、だから今日は雪が降った・・・じゃなくて!


 今目の前にいるのは本当に亜月なのだろうか?





 「フィギュアの事も・・・バカにして・・・ほんとにゴメン。
 俺さ、何よりもまず先に、これを言わなきゃいけなかったんだよね・・・
 こんなだから・・・山野に嫌われたんだよな・・・」



 「いやっ、別に『嫌い』では・・・ないよ・・・ちょっと関わりたくないだけで・・・」


戸惑いつつ、なだめようとするが、
山野の余計な発言のせいか亜月の涙は止まるどころか、どんどん溢れ、
さらに山野の動揺は増すばかりだ。



「山野・・・本当にごめん・・・ごめんなさい・・・」


そう呟いて、深々と頭を下げる。


「さ・・・三条くん・・・!」

 「ねぇ・・・どうしたら、俺を許してくれる・・・・?」


顔を上げた亜月の目元は紅く染まり、潤んだ瞳に見つめられると
とてつもなく堪らない気持ちになってくる。





 「許すもなにも・・・・・・なんで僕なの?
あんなに僕たちを馬鹿にしていたじゃない・・・」


 「俺だってわかんねぇよ!・・でも・・・お前がいいんだもん・・・っ」




(『もん』!?『もん』って何!? 今、『もん』って言った・・・!?)





さっきまで苦手だと思っていた相手を、不覚にも可愛いと思ってしまった。
盛大に胸キュンである。



 




 「好きっ・・・俺、山野が好きだ・・・!本気で好きだ!」



とても必死に、それだけを繰り返す。


 亜月もまた、「まともな恋愛」なんてしたことがなくて、
 気の利いた言葉が思いつかないようだ。


 女を悦ばせる為の、その場限りの甘言はつらつらと出てくるだろうに。



 本気の恋は、言葉への装飾を妨害するようだ。




 「ねぇ・・・フィギュアの・・・
 ゲームとかの次でもいいから・・・俺を好きになってよ・・・」

 山野、お願い・・・と、消え入りそうな声で呟くと
山野の胸に、こつんと額を押し当てる。


 山野は思わず、亜月の身体に手をまわしてしまった。


 思えば、こんなふうに「抱擁」するのは初めてで、
 知っている身体のはずなのに、やたら細く感じる。



 震える背中がなんだか寂しげで、
 抱きしめる腕に力を込めれば、亜月もまた、遠慮がちに
山野の背に手をまわしてきた。


 (うわっ・・・どうしよう・・・なんか可愛い・・・)





もしかしたら元来、亜月という人間は とても素直な、いい子なのかもしれない。


 人の痛みを、誰にも教わらなかったからこうなっただけなのかもしれない。



 「・・・山野っ・・・好きっ・・・」


今度は、その言葉がスーっと胸に染みる。 
 山野の口元には、自然と笑みが浮かんでいた。




 「なぁ、嫌いにならないでくれ・・・俺が・・・悪かったから・・・」


ぐすぐすっと泣く亜月の髪を優しく撫でた。
ふわふわで心地よくて・・・ずっと触れていたいと思える髪。




 「わかったから、もう泣かないで・・・ね?」


まるで、小さな子供に言い聞かせるように優しく諭し、指で涙を拭ってやる。


 「恋人がいい・・・俺、セフレじゃ嫌だ・・・」

 亜月は、しっかりと山野を見つめてはっきりと告げ、
そしてまた、好き、と呟いて山野の胸に顔をうずめた。



 亜月から、ふわっ・・・と甘い香りが漂った気がして、
 その香りを一気に吸い込めば、 今までにない程に胸が高鳴った。


 何度も何度も、その香りを吸い込む。


その際に山野の髪が首筋に触れるのか、亜月は思わず艶めいた声を漏らしてしまった。


その声は、山野の雄を刺激するのに十分だった。


 山野は、両手で亜月の頬を包み、そして見つめる。


(ああ・・・綺麗だなぁ・・・)

思わず見とれてしまう程、亜月は美しかった。



 「俺・・・山野の恋人になりたい・・・付き合って、ください・・・」




 欲情の籠った声で囁かれ、
そして涙に濡れた瞳には愛念の情が灯っている。

その表情に、嘘は見えなかった。




 今までの、亜月に対する煩わしさが、一気に払拭され、
それらが一気に愛おしさにすり替わった瞬間、

いざなわれるように、
 山野は亜月に、そっと口付けを落とした。


【2025/11/05追記】
あまりに文章が酷かったので、できる範囲で校正しました💦
またおいおい、しっかりと見て、直せるところは直していきます。

【2025/11/10】更に校正。


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