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アクリルキーホルダーな俺とそれを拾った男の話
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ゲイ向けアニメキャラのアクリルキーホルダー×青年
♡喘ぎ注意、終始アホエロ
―――――――――――――――――――――――――
シークレットでもなければ、さほど人気でもない。
そのような理由で、俺はあっさりと捨てられていた。
しかしそのような俺のことを拾ってくれたのは、ある心優しい少年だった。
俺は、とあるアニメのキャラクターが描かれたアクリルキーホルダーだ。
『ガチでムチっとパンツレスリングバトルフィーバー』
通称ガチレスに登場する主人公の兄、郷元サトル。
いわゆる、サブキャラだ。
ファンが欲しがるのは、主人公の宿敵や、ヒロイン枠の男。
肌の露出が多く、欲望に忠実で、わかりやすい華がある連中だった。
その中で俺だけが、妙にきちんと服を着ていた。
熱も色気も抑えられた、どこか落ち着いた兄という立場。
アニメの要素も感じられないその姿に、俺は深くため息をついていた。
鼻息を荒くしたファンたちは、俺のことを見てすぐさま肩を落としていた。
そして俺は、道端に捨てられた。
もう終わりだと思った、そのとき。
学生服姿の少年が、俺を拾い上げたのだ。
「……ガチレスの、サトルだよな」
少年は俺をどこかに付けるわけでもなく、ただ大切そうに持ち帰った。
「人気ないのは知ってるけど……。捨てるのは、ひどい」
机の引き出しにしまい、時折取り出しては静かに微笑む。
時には布で丁寧に拭き、うっとりと眺めていることもあった。
俺は、どうしても感謝の言葉を伝えたかった。
けれど、この声は届かない。
やがて俺は、少年のことを詳しく知る。
偶然にも、少年の名前も俺と同じサトルだった。
両親と三人暮らしで、ゲイであることを誰にも言えずにいる。
だから俺のことも、隠すように大事にしていた。
音を消したアニメを、夜中にこっそり観ては笑う。
その姿を、俺は黙って見守ることしかできずにいた。
月日は流れ、やがてサトルは大学生になり、一人暮らしを始めていた。
しかし変わらず俺のことは隠され、サトルもまた何気ないような顔をして親しい男女を家に招いていた。
胸に渦巻く、言葉にできない感情があった。
それでも俺は、ただのキーホルダーでしかなかった。
やがて成人を迎えた、ある夜。
「サトルさん、俺……寂しいよ……」
驚くべきことに、たった一度のサトルの口づけが、俺に実体を与えていた。
「……えっ?」
呆然とするサトルと、向かい合う俺。
サトルは、思っていたよりずっと小さくて愛らしくもあった。
なぜなら、キーホルダー視点で見たサトルの姿は、巨人であるかのように思えていたのだから。
次の瞬間、サトルは勢いよく俺の胸に飛び込んだ。
「サトルさん……!俺、あなたのことが……大好きなんです!!」
どうやら、夢だと思っているらしい。
内心ため息をつきながらも、俺はサトルの話に合わせるようにその目を見た。
いつものように、爽やかな兄の笑みを浮かべて。
「そうか。ありがとうな」
アニメでの郷元サトルは、気のいい兄貴分として描かれていた。
ガチでムチっとパンツレスリングに傾倒する弟を、影で見守り応援する存在。
サトルは、この笑みと兄の余裕が好きだと俺に向けて語っていた。
優しい手つきで頭を撫でれば、感極まったように口元に手をあてていた。
「っ、だめだ……。かっこよすぎる!」
「そうか?君も、可愛いぞ」
思わせ振りに頬を撫でれば、サトルはその場にへたり込む。
思いのほか軽いその身を持ち上げて、俺はサトルの身をベッドへと運んだ。
どさりと横たえれば、心なしか、サトルの目にはハートマークが浮かんでいた。
「大丈夫か?」
「ひゃい……」
間近で感じるサトルは、実に愛らしい青年であるかのように俺の目には映っていた。
「ずっと、君にお礼を言いたかったんだ」
「お礼?」
「拾ってくれて、ありがとう」
わずかに白い頬に、ちゅっと音を立てて口づけをした。
みるみる顔が赤くなり、サトルは慌てて前屈みの姿勢をとっていく。
――間違いない。サトルは、俺に惚れている。
そのことが、何よりも嬉しくあった。
「そんな、俺のほうこそ……。勝手に拾って、すみませんでした」
「嬉しかったぞ。俺、どうやら人気がないらしいからな」
アニメは、すでに終わっていた。
しかし今もなお、ある界隈では語られるほど作品の人気は廃れてはいなかった。
「そんなことないと思います!俺はずっと……サトルさん推しでしたから」
飾り気のないその言葉に、俺の胸は言いようのないあたたかさに包まれる。
「ありがとう」
しばらく見つめ合った後、サトルはおずおずと口を開く。
「その、もしよろしければなんですけど……」
その後、俺はサトルの要望に力の限り応えていた。
俺の決め台詞を囁いてみたり、主人公である弟にいつもそうしているように十秒締め上げハグをしたり、喝入れの二十回尻叩きをしてみたり。
サトルは目を輝かせながら、喜びに震えていた。
「すごいですっ!……サトルさん、ありがとうございます!」
その姿を目にした俺もまた、気づけば穏やかに笑っていた。
サトルはどこまでも真っすぐで、熱のこもった瞳で俺のことを見つめていた。
「本当に、ありがとうございます!俺、明日からも頑張れます!」
その言葉に、俺もまた深く頷いた。
「でも、どうして急に……サトルさんが現れたんだろう」
「さあ……。それだけ君が、俺のことを求めていたんじゃないのか?」
今、俺は膝枕をしながらサトルの髪を撫でていた。
「だって、本当に……好きなんです。現実世界にサトルさんみたいな人がいればって思ったんですけど、……いなかった……」
寂しげな声に、俺は思わず耳元に触れる。
「……でも、今は俺がいる」
サトルはくすぐったそうに身をよじりながらも、俺の太腿を静かに撫で回す。
「本当に、夢みたいだ……」
「……夢じゃないと言ったら、君はどうする?」
「えっ?」
気づけば俺もまた、全身を駆け巡るこの熱の感触に抗えずにいた。
「こうして、君に触れることができている。これは、夢か?」
「夢、じゃない……」
サトルはくすりと笑って、俺の手のひらに唇を寄せた。
それが、戦いの合図だった。
アニメでも、ガチでムチっとパンツレスリングバトルの開始としてその合図は使われていた。
それを知ってか知らずか、サトルは俺に戦いを挑んできたのだ。
「サトルさん。俺と本気で、勝負してください!」
はっきりと宣言されたその言葉に、俺はこの身が燃え滾るのを感じていた。
「おう、任せておけ!」
見飽きた衣服を脱ぎ捨てれば、キーホルダーには描かれていなかった肌色の上半身と黒のブーメランパンツを履いた下半身が露になる。
サトルもまた、静かに衣服を脱いでいく。
ぴっちりとした黒いボクサーパンツの中央は、わずかに盛り上がっていた。
試合が、はじまった。
勝敗は、簡単だ。相手のパンツをいち早く抜き取ったほうが、勝ちとなる。
「ぐうっ……」
レスリングの要素も加わっているため、俺はサトルの身にのしかかり華麗に技をかけていた。
ものの数秒で、サトルのボクサーパンツは俺の手によって引き抜かれる。
「やっぱり、サトルさんは強いんですね」
「伊達に、二十年やっていないからな」
実はこの俺、主人公である弟よりも強いという隠れ設定があったのだ。
そのことを、サトルはよく知っていた。
さらにアニメのルールに則って、敗者は勝者にその身を暴かれてしまうこととなる。
「……いいか?サトル!」
「はいっ!」
期待に満ちたその顔の前に股間を差し出せば、サトルは勢いよく俺のパンツをずり下げて滾る熱にむしゃぶりつく。
むちゅっ♡はぐっ♡じゅぷっ♡じゅぽっ♡
「んううっ♡サトルさんの勝者デカマラっ♡おいひいれすっ♡んふぅ♡」
これまで耳にしたたことのないような甘い声を出して、サトルは俺のデカマラを味わい尽くしていく。
ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡ぬちっ♡ぐちゅっ♡
準備を整えるかのように、驚くべきことにサトルは自らの後方に細長い指を出し入れしていた。
「はやくっ♡ほしい♡♡っ♡ああっ♡」
しかし俺は、一抹の不安を抱えていた。
主人公である弟やライバル達にその描写はあるものの、俺にその描写はなかったのだ。
実質、これが俺の初めての勝利の交わりでもあったのだ。
なおもサトルは、期待に満ちた眼差しを俺に向けていた。
その羞恥も何もかもを捨て、だらしなく鼻の下を伸ばしては俺の先端をしゃぶり上げていた。
ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡じゅぷっ♡じゅぷっ♡
俺は覚悟を決めて、名残惜しくもその口から引き抜いた。
じゅぽんっ♡
「ああん♡もっとお♡」
しかし俺の一睨みで、サトルは全てを察したように勢いよく仰向けの姿勢をとる。
脚をM字に広げ、さらに腿裏を腕で固定して、ふっくらと赤みのさすケツマンが露わになるように見せつけた。
「サトルさん♡きてっ♡♡敗者ケツマン♡味わって♡♡」
勢いよく、俺はその場所めがけて突き立てた。
ずぶぶっ♡♡
「ああっ♡」
ぐちゅん♡ぐちゅん♡ぐちゅん♡ぐちゅん♡
腰が、止まらなかった。
見えない力に操られるかのように、俺はただこのマラが望むままにサトルのケツマンをじっくりと味わっていた。
「あんっ♡あんっ♡おおきいよお♡♡っ♡ふかいよおぉ♡♡」
サトルもまた、蕩けたような顔つきをして俺に向けて手を伸ばす。
その身をがしりと抱き込んで、なおも俺は強く腰を打ち付けていく。
ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡
「あっ♡あっ♡あっ♡ああんっ♡」
サトルの声は、次第に甘さを増していく。
思わずその小ぶりな唇を塞げば、きゅう♡きゅう♡と内部が締め付けを増していく。
「んふううっ♡んあっ♡んあっ♡んおっ♡んおっ♡♡」
幾度となくデカマラを打ち込んでも、決して疲れるようなことはない。
むしろ、清々しいほどの気分になっていく。
――これが、勝者の高み。
弟が幾度も味わったその快楽は、中毒性があったのだ。
どちゅっ♡どちゅっ♡どちゅっ♡どちゅん♡♡どちゅんっ♡♡
「おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡」
さらなる深みへとこの熱を押し込めば、サトルは白目を剥いていた。
「おほっ♡おおっ♡♡おあっ♡おあっ♡おああっ♡♡いぐっ♡いぐっ♡いぐううっ♡♡」
「サトル、出すぞ!」
どびゅるるるるっ♡♡♡
ついにはありったけのザーメンを吐き出し、俺はぶるりと身震いした。
「おほおおっ♡♡」
それさえも刺激となって、サトルはびく♡びく♡と痙攣を繰り返していた。
「サトル、俺も……君のことが……」
しかしこの想いを伝えようとしたところで、俺の身は縮んでいく。
「おいっ、まだ……!」
渾身の叫びも虚しく、気づけば俺は元のアクリルキーホルダーへと戻っていたのだ。
「あひいっ♡ひいっ♡ひいっ♡」
サトルは意識を飛ばしているものの、その身は快楽の余韻で震えていた。
***
しばらくして、サトルは目を覚ましていた。
「あれっ?」
辺りを見回すものの、途中でその身は止まってしまう。
「いででっ、……」
そして、その身に力を込める。
ごぷりと音を立てて、ぷっくりと赤く腫れたケツマンから俺のザー汁が流れ落ちた。
その白濁を目にした瞬間、サトルの顔は青ざめていく。
「ええっ!これ……」
しかし立ち上がっても、そこには誰の姿もなかった。
「……夢じゃ、……なかったのか?」
そして、俺をまじまじと見つめた。
「ありがとうございました」
そのにこやかな笑みに、俺は胸が熱くなるのを感じていた。
あれから、俺はサトルの部屋の壁に飾られていた。
実体化することは、二度となかった。
けれどサトルは、毎晩俺に向けて語りかける。
「聞いてくださいよサトルさん、今日も……残業でした。俺、すっごく頑張ったんですよ?」
返る言葉はないと知りながら、それでもサトルは俺にそっと唇を寄せていた。
ある夜には、俺のことを握りしめながら一人でその身を慰めていた。
しこしことその熱を扱き上げながら、サトルは荒い息を吐く。
「サトルさんっ♡でちゃううぅ♡♡」
恐らく、あの夜のことを思い出しているのだろう。
いつかまた、サトルの前に現れることができたなら。
迷わず俺は、こう言うだろう。
――終わったあとは、ちゃんと消毒しろよ。意外と、匂いが残ってるんだからな?
けれどサトルは、そのような俺の気持ちも知らずにまき散らしたザーメンを静かに俺に塗りたくる。
「んはあっ♡サトルさんっ♡♡しゅきぃ♡♡♡」
べろりと舐め上げる舌の熱さに、俺もわずかにこの身を震わす。
END
♡喘ぎ注意、終始アホエロ
―――――――――――――――――――――――――
シークレットでもなければ、さほど人気でもない。
そのような理由で、俺はあっさりと捨てられていた。
しかしそのような俺のことを拾ってくれたのは、ある心優しい少年だった。
俺は、とあるアニメのキャラクターが描かれたアクリルキーホルダーだ。
『ガチでムチっとパンツレスリングバトルフィーバー』
通称ガチレスに登場する主人公の兄、郷元サトル。
いわゆる、サブキャラだ。
ファンが欲しがるのは、主人公の宿敵や、ヒロイン枠の男。
肌の露出が多く、欲望に忠実で、わかりやすい華がある連中だった。
その中で俺だけが、妙にきちんと服を着ていた。
熱も色気も抑えられた、どこか落ち着いた兄という立場。
アニメの要素も感じられないその姿に、俺は深くため息をついていた。
鼻息を荒くしたファンたちは、俺のことを見てすぐさま肩を落としていた。
そして俺は、道端に捨てられた。
もう終わりだと思った、そのとき。
学生服姿の少年が、俺を拾い上げたのだ。
「……ガチレスの、サトルだよな」
少年は俺をどこかに付けるわけでもなく、ただ大切そうに持ち帰った。
「人気ないのは知ってるけど……。捨てるのは、ひどい」
机の引き出しにしまい、時折取り出しては静かに微笑む。
時には布で丁寧に拭き、うっとりと眺めていることもあった。
俺は、どうしても感謝の言葉を伝えたかった。
けれど、この声は届かない。
やがて俺は、少年のことを詳しく知る。
偶然にも、少年の名前も俺と同じサトルだった。
両親と三人暮らしで、ゲイであることを誰にも言えずにいる。
だから俺のことも、隠すように大事にしていた。
音を消したアニメを、夜中にこっそり観ては笑う。
その姿を、俺は黙って見守ることしかできずにいた。
月日は流れ、やがてサトルは大学生になり、一人暮らしを始めていた。
しかし変わらず俺のことは隠され、サトルもまた何気ないような顔をして親しい男女を家に招いていた。
胸に渦巻く、言葉にできない感情があった。
それでも俺は、ただのキーホルダーでしかなかった。
やがて成人を迎えた、ある夜。
「サトルさん、俺……寂しいよ……」
驚くべきことに、たった一度のサトルの口づけが、俺に実体を与えていた。
「……えっ?」
呆然とするサトルと、向かい合う俺。
サトルは、思っていたよりずっと小さくて愛らしくもあった。
なぜなら、キーホルダー視点で見たサトルの姿は、巨人であるかのように思えていたのだから。
次の瞬間、サトルは勢いよく俺の胸に飛び込んだ。
「サトルさん……!俺、あなたのことが……大好きなんです!!」
どうやら、夢だと思っているらしい。
内心ため息をつきながらも、俺はサトルの話に合わせるようにその目を見た。
いつものように、爽やかな兄の笑みを浮かべて。
「そうか。ありがとうな」
アニメでの郷元サトルは、気のいい兄貴分として描かれていた。
ガチでムチっとパンツレスリングに傾倒する弟を、影で見守り応援する存在。
サトルは、この笑みと兄の余裕が好きだと俺に向けて語っていた。
優しい手つきで頭を撫でれば、感極まったように口元に手をあてていた。
「っ、だめだ……。かっこよすぎる!」
「そうか?君も、可愛いぞ」
思わせ振りに頬を撫でれば、サトルはその場にへたり込む。
思いのほか軽いその身を持ち上げて、俺はサトルの身をベッドへと運んだ。
どさりと横たえれば、心なしか、サトルの目にはハートマークが浮かんでいた。
「大丈夫か?」
「ひゃい……」
間近で感じるサトルは、実に愛らしい青年であるかのように俺の目には映っていた。
「ずっと、君にお礼を言いたかったんだ」
「お礼?」
「拾ってくれて、ありがとう」
わずかに白い頬に、ちゅっと音を立てて口づけをした。
みるみる顔が赤くなり、サトルは慌てて前屈みの姿勢をとっていく。
――間違いない。サトルは、俺に惚れている。
そのことが、何よりも嬉しくあった。
「そんな、俺のほうこそ……。勝手に拾って、すみませんでした」
「嬉しかったぞ。俺、どうやら人気がないらしいからな」
アニメは、すでに終わっていた。
しかし今もなお、ある界隈では語られるほど作品の人気は廃れてはいなかった。
「そんなことないと思います!俺はずっと……サトルさん推しでしたから」
飾り気のないその言葉に、俺の胸は言いようのないあたたかさに包まれる。
「ありがとう」
しばらく見つめ合った後、サトルはおずおずと口を開く。
「その、もしよろしければなんですけど……」
その後、俺はサトルの要望に力の限り応えていた。
俺の決め台詞を囁いてみたり、主人公である弟にいつもそうしているように十秒締め上げハグをしたり、喝入れの二十回尻叩きをしてみたり。
サトルは目を輝かせながら、喜びに震えていた。
「すごいですっ!……サトルさん、ありがとうございます!」
その姿を目にした俺もまた、気づけば穏やかに笑っていた。
サトルはどこまでも真っすぐで、熱のこもった瞳で俺のことを見つめていた。
「本当に、ありがとうございます!俺、明日からも頑張れます!」
その言葉に、俺もまた深く頷いた。
「でも、どうして急に……サトルさんが現れたんだろう」
「さあ……。それだけ君が、俺のことを求めていたんじゃないのか?」
今、俺は膝枕をしながらサトルの髪を撫でていた。
「だって、本当に……好きなんです。現実世界にサトルさんみたいな人がいればって思ったんですけど、……いなかった……」
寂しげな声に、俺は思わず耳元に触れる。
「……でも、今は俺がいる」
サトルはくすぐったそうに身をよじりながらも、俺の太腿を静かに撫で回す。
「本当に、夢みたいだ……」
「……夢じゃないと言ったら、君はどうする?」
「えっ?」
気づけば俺もまた、全身を駆け巡るこの熱の感触に抗えずにいた。
「こうして、君に触れることができている。これは、夢か?」
「夢、じゃない……」
サトルはくすりと笑って、俺の手のひらに唇を寄せた。
それが、戦いの合図だった。
アニメでも、ガチでムチっとパンツレスリングバトルの開始としてその合図は使われていた。
それを知ってか知らずか、サトルは俺に戦いを挑んできたのだ。
「サトルさん。俺と本気で、勝負してください!」
はっきりと宣言されたその言葉に、俺はこの身が燃え滾るのを感じていた。
「おう、任せておけ!」
見飽きた衣服を脱ぎ捨てれば、キーホルダーには描かれていなかった肌色の上半身と黒のブーメランパンツを履いた下半身が露になる。
サトルもまた、静かに衣服を脱いでいく。
ぴっちりとした黒いボクサーパンツの中央は、わずかに盛り上がっていた。
試合が、はじまった。
勝敗は、簡単だ。相手のパンツをいち早く抜き取ったほうが、勝ちとなる。
「ぐうっ……」
レスリングの要素も加わっているため、俺はサトルの身にのしかかり華麗に技をかけていた。
ものの数秒で、サトルのボクサーパンツは俺の手によって引き抜かれる。
「やっぱり、サトルさんは強いんですね」
「伊達に、二十年やっていないからな」
実はこの俺、主人公である弟よりも強いという隠れ設定があったのだ。
そのことを、サトルはよく知っていた。
さらにアニメのルールに則って、敗者は勝者にその身を暴かれてしまうこととなる。
「……いいか?サトル!」
「はいっ!」
期待に満ちたその顔の前に股間を差し出せば、サトルは勢いよく俺のパンツをずり下げて滾る熱にむしゃぶりつく。
むちゅっ♡はぐっ♡じゅぷっ♡じゅぽっ♡
「んううっ♡サトルさんの勝者デカマラっ♡おいひいれすっ♡んふぅ♡」
これまで耳にしたたことのないような甘い声を出して、サトルは俺のデカマラを味わい尽くしていく。
ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡ぬちっ♡ぐちゅっ♡
準備を整えるかのように、驚くべきことにサトルは自らの後方に細長い指を出し入れしていた。
「はやくっ♡ほしい♡♡っ♡ああっ♡」
しかし俺は、一抹の不安を抱えていた。
主人公である弟やライバル達にその描写はあるものの、俺にその描写はなかったのだ。
実質、これが俺の初めての勝利の交わりでもあったのだ。
なおもサトルは、期待に満ちた眼差しを俺に向けていた。
その羞恥も何もかもを捨て、だらしなく鼻の下を伸ばしては俺の先端をしゃぶり上げていた。
ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡じゅぷっ♡じゅぷっ♡
俺は覚悟を決めて、名残惜しくもその口から引き抜いた。
じゅぽんっ♡
「ああん♡もっとお♡」
しかし俺の一睨みで、サトルは全てを察したように勢いよく仰向けの姿勢をとる。
脚をM字に広げ、さらに腿裏を腕で固定して、ふっくらと赤みのさすケツマンが露わになるように見せつけた。
「サトルさん♡きてっ♡♡敗者ケツマン♡味わって♡♡」
勢いよく、俺はその場所めがけて突き立てた。
ずぶぶっ♡♡
「ああっ♡」
ぐちゅん♡ぐちゅん♡ぐちゅん♡ぐちゅん♡
腰が、止まらなかった。
見えない力に操られるかのように、俺はただこのマラが望むままにサトルのケツマンをじっくりと味わっていた。
「あんっ♡あんっ♡おおきいよお♡♡っ♡ふかいよおぉ♡♡」
サトルもまた、蕩けたような顔つきをして俺に向けて手を伸ばす。
その身をがしりと抱き込んで、なおも俺は強く腰を打ち付けていく。
ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡
「あっ♡あっ♡あっ♡ああんっ♡」
サトルの声は、次第に甘さを増していく。
思わずその小ぶりな唇を塞げば、きゅう♡きゅう♡と内部が締め付けを増していく。
「んふううっ♡んあっ♡んあっ♡んおっ♡んおっ♡♡」
幾度となくデカマラを打ち込んでも、決して疲れるようなことはない。
むしろ、清々しいほどの気分になっていく。
――これが、勝者の高み。
弟が幾度も味わったその快楽は、中毒性があったのだ。
どちゅっ♡どちゅっ♡どちゅっ♡どちゅん♡♡どちゅんっ♡♡
「おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡」
さらなる深みへとこの熱を押し込めば、サトルは白目を剥いていた。
「おほっ♡おおっ♡♡おあっ♡おあっ♡おああっ♡♡いぐっ♡いぐっ♡いぐううっ♡♡」
「サトル、出すぞ!」
どびゅるるるるっ♡♡♡
ついにはありったけのザーメンを吐き出し、俺はぶるりと身震いした。
「おほおおっ♡♡」
それさえも刺激となって、サトルはびく♡びく♡と痙攣を繰り返していた。
「サトル、俺も……君のことが……」
しかしこの想いを伝えようとしたところで、俺の身は縮んでいく。
「おいっ、まだ……!」
渾身の叫びも虚しく、気づけば俺は元のアクリルキーホルダーへと戻っていたのだ。
「あひいっ♡ひいっ♡ひいっ♡」
サトルは意識を飛ばしているものの、その身は快楽の余韻で震えていた。
***
しばらくして、サトルは目を覚ましていた。
「あれっ?」
辺りを見回すものの、途中でその身は止まってしまう。
「いででっ、……」
そして、その身に力を込める。
ごぷりと音を立てて、ぷっくりと赤く腫れたケツマンから俺のザー汁が流れ落ちた。
その白濁を目にした瞬間、サトルの顔は青ざめていく。
「ええっ!これ……」
しかし立ち上がっても、そこには誰の姿もなかった。
「……夢じゃ、……なかったのか?」
そして、俺をまじまじと見つめた。
「ありがとうございました」
そのにこやかな笑みに、俺は胸が熱くなるのを感じていた。
あれから、俺はサトルの部屋の壁に飾られていた。
実体化することは、二度となかった。
けれどサトルは、毎晩俺に向けて語りかける。
「聞いてくださいよサトルさん、今日も……残業でした。俺、すっごく頑張ったんですよ?」
返る言葉はないと知りながら、それでもサトルは俺にそっと唇を寄せていた。
ある夜には、俺のことを握りしめながら一人でその身を慰めていた。
しこしことその熱を扱き上げながら、サトルは荒い息を吐く。
「サトルさんっ♡でちゃううぅ♡♡」
恐らく、あの夜のことを思い出しているのだろう。
いつかまた、サトルの前に現れることができたなら。
迷わず俺は、こう言うだろう。
――終わったあとは、ちゃんと消毒しろよ。意外と、匂いが残ってるんだからな?
けれどサトルは、そのような俺の気持ちも知らずにまき散らしたザーメンを静かに俺に塗りたくる。
「んはあっ♡サトルさんっ♡♡しゅきぃ♡♡♡」
べろりと舐め上げる舌の熱さに、俺もわずかにこの身を震わす。
END
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