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#02【その少女】
しおりを挟む「あのもしかして 本物の悪魔さんだったりするんですか!?」
(気付かれた!?)
どうする?今ここで殺るか?
といっても今の俺には無理だ。
なんせ魔力が使えない。
ここは逃げ切るしか…。
「いや 違いますけど」
俺はその言葉だけ言い放って先をスタスタ歩く。
スタスタスタスタ。
トコトコトコ。
後ろから子供がついてくる。
スタスタスタスタスタスタ!
トコトコトコトコ。
いつまでついてくんだよ!!
「あのっ ホントに身体もう大丈夫なんですか!?」
無視。
その時だった。
グゥ~~~。
腹が鳴った。
「あっ お腹すきましたよね!?
もうお昼ですもんね。
よかったらウチでごはん食べて行きませんか!?簡単なものだったら私作れるんで
ご馳走しますよ!!」
いや…諦めろよ。
「お前さぁ」
俺は振り向いて言う。
「?」
すると子供がキョトンとした顔をし立ち止まる。
「そんなについて来るとイタズラしちゃうぞぉーw!?」
「きゃー イタズラされたーいw!」
ウザ…。
だめだこりゃ。
「あのさぁ」
「?」
「バカなこと言ってないで早く家帰ったら?」
俺は再び歩き出し石の壁の角を曲がる。
「ちょっとまって!!」
後ろから声が聞こえたが走って逃げた。
通りがかる人間達が俺を物珍しげに見てくる。やはり俺の正体はバレているのか?
いや さっきの男達には気付かれてはいないみたいだったし。服装に問題があるのか?
だいぶあの子供から離れただろうか。
周りを見渡すと広場のようのな場所に出る。
ベンチやブランコもある。
広場の入り口の前に看板があるが文字が読めない…。
まぁいい。
ここで休憩していくか。
流石に疲れた。
昨日から色々ありすぎて。
俺はピンク色の石でできたステージに
腰掛けた。
空を見上げる。
そうだ。ここに来て驚いたのはこの世界は
空が青い。最初は落ちつかなったがよく見てると綺麗なもんだ。
俺は後ろに手を伸ばし背伸びする。
気候も温暖で落ち着いているみたいだ。
風も心地よい。
だが分からないことがいくつかある。
この世界が本当に裏世界と呼ばれる場所なのか。
そして 俺を襲い転移の鍵を持ったまま異次元空間に吸い込まれた女はあのあとどうなったのか。
どちらにせよもう俺には帰る場所が無いのだから気にしても仕方がないが。
でも万が一だ。万が一何かあった時のために
その事は知ってはおきたいところだ。
俺はそんなことを考えながら青い空を見上げていた。
でも昨日今日の疲れが溜まっていたのか気づくとウトウトと俯いて寝かかっていた。
もう何も考えたくない。
逃げることも。
戦うことも。
なぜなら俺はもう悪魔失格だから。
この世界で人間どもと共存できるなら
居座らせてほしい。
もう俺を自由にさせてくれ。
「こんなところにいたんですね。」
聞き覚えのある声だ。
なんだ一体。
顔を上げるとさっきの子供が目の前に立っている。
まだ追ってきていたのか。
さっき別れてから1時間くらい経ってるっていうのに。
なんせこっちも命がかかってるから人間と
必要以上に馴れ合うわけけにはいかないんだ。
俺は呆れて言う。
「もう勘弁してくれよ…。」
すると子供が言う。
「どうしてもお礼がしたくって…。」
「お礼?」
「私を助けてくれようとしたじゃないですか。」
「いや べつにそんなことしてねーよ。
っていうか俺も一緒にボコボコにされてたの
見えてなかったのかよ。
お礼もなにもねーだろが。」
「でも 気持ちが嬉しかったんです!
おにぎり作ってきたんで一緒に食べましょ!」
すると子供は持っているバスケットのフタを開ける。
すごくいい匂いがする。
グゥ~~~。
また腹の音がなる。
「ふふっ。やっぱりお腹空いてたんですね!
どうぞどうぞw」
中を覗くと握り飯がたくさん入っていた。
もう腹に限界が来てる。
俺は誘惑に負けて1つ聞いた。
「あの…毒とか入ってない?」
「え?」
すると子供は目をキョトンとさせた。
よし何も入ってなさそうだな。
頂くとするか。
パクッ。
「実は~。この中のどれかに
毒入りのおにぎりが入ってまーすw」
「え!?」
ウソだろ?罠か!!
「それを選んじゃうと~」
「!?」
「ってwウソでーす!毒なんて入ってませーん!!」
「えへへ。今の反応面白かったですねw」
…。
俺はもう腹が減って限界だった。
「じゃー私も食べようかな!」
パクッ。
子供が俺の隣に座って食べ始めた。
頰を少し膨らませながら食べないのか?と言わんばかりに横目で見てくる。
どうやら毒は入ってないみたいだ。
パクッ。
俺は握り飯を食う。
…。あれなんか涙が出そうになる。
ここ数日何も食っていなかったから。
そしてこんなに美味い飯は初めて食べた気がする。
スッ。
俺は泣きそうになり鼻をすする。
それを横で見てた子供が心配そうに言う。
「どっ どうかしたんですか?
もしかしてお口に合いませんでした?」
「いや…違う。」
俺はどうしていいかわからなかったが
とりあえずこれだけは言っておこうと思った。
「凄く美味いよ…コレ。」
「ホッ ホントですか!?」
すると子供が嬉しそうに俺の顔を覗き込んできた。
可愛らしい笑顔でこっちを見てきたので俺は少しドキッとした。
いや…よく考えろ。相手は人間だぞ…。
「よかったらたくさん食べてくださいね!」
俺は遠慮なく食べた。
さっきまでのメチャクチャな時間が頭をよぎりこの平和な時間をしみじみと感じる。
平和。
そうだ。
今俺は平和だ。
気づくと俺と子供はベンチに移動し座っていた。木漏れ日の暖かい日差しの中黄昏ている。
何故だろう。
隣に人間がいるっていうのに俺は気を許していた。
そして不意に子供はあの質問をもう一度してきた。
「あの私…。知ってるんですよ?
あなたのお耳 それ つけ耳じゃないですよね?」
こいつ もしかして俺が寝てる時に色々見ていたのか!?
「きっと本物の悪魔さんですよね!?」
俺はさっきから引っかかっていた一言に
問う。
「お前の言うその『本物』っていうのはどういう意味だ?」
「えっ!?だって本物だったら凄いじゃないですか!!」
言っている意味がよく分からない。
もしかして悪魔を見たことがないのか?
「本物の悪魔だったらどうする?」
「えっと…もう感動ですよ!!」
どういうことだ一体。
「お前悪魔のことすきなのか?」
「悪魔が好きっていうか!
ファンタジーの世界ってなんか憧れちゃうじゃないですかw
魔法のせかいとか ほんとにあったらいいなーなんてw
私も魔法とかつかってみたいなーなんてw」
ちょっとまて。
いまファンタジーと言ったか?
魔法も悪魔もか?
この世界では空想のものということか?
そういうことならさっきまでのこのガキが言っている事に納得がいく。
だがこいつには俺の正体がバレかかっている。
どうする。
いやそれを逆手に利用しよう。
きっとコイツは純粋だ。
「おいガキよく聞け。俺の正体がしりたいか?」
「え!教えてくれるの!!」
「あぁ。だがもし教えればお前と俺との契約が始まる。その契約の内容も俺の正体を明かした後にしか教えられない。」
「もしお前が俺の正体を明かしたあとに
契約を破ればお前は命を落とす。」
「うんうん!」
少しは動揺しろよ。
ホントにわかってんのかこのガキ…。
まぁ続けるか。
「どうだクソガキ。俺と闇の取引をしないか」
「うーん。もうひとつほしいかなw」
は?
「あなたの正体が知れること以外に
もうひとつほしい。だって私は契約の内容もまだ分からないし命をかけてるわけだからなんかもう1つくらいあってもいいよね!?」
このガキ…。
だいぶませてやがる。
つっても契約するのに魔法を使っている訳じゃ無い。やってることはただのゴッコ遊びだ。俺にとっては重要なことではあるが…。
ここで逃したらまずいのは分かる。
まぁ散々怖いことをいったからな。
なにか適当言ってコイツへのメリットを作ろう。
「分かった。何が欲しい?」
「うーん。私もあなたと同じ。
契約した後に用件を言う!」
「それはダメだ。先に条件を言え。」
「えーw。」
何考えてやがるコイツ。
こっちは遊びじゃねーんだぞ…。
「だって今言ったらはずかしいんだもんw」
は?
もうめんどくせー。
俺も考えすぎだった。
何か面倒な条件だったとしても適当に聞き流せばいい。
こちらの用件を押し付けられればそれでいいのだから。
「ちっ。わかった。それでいい。
ただし1つだけだ。あまり大きすぎる願いやこちらに支障のでるものはその時点で拒否し無効となる。
これでいいか?」
「じゃーこっちも確認させて!?」
いい加減にしろ。
なんだってんだこのガキは…。
「支障がなければあなたは必ず願いを聞き入れること。もし出来ないのであればその時点で取引は無効となる。」
めんどくせーガキだな…。
「私は契約したら命をかけるんだからこれで対等よ!」
にししとガキが笑う。
コイツ。なにか…本気だ。
本当に何考えてやがる!?
ふっ。
いやそれでいい。
そのくらい真剣に考えてもらわないと
オレが最終的に不利だ。
この契約は遊びでやられては困るんだ。
ただ少し怖いのは…。
このガキ予想以上に本気で食いついている。
「いいだろう。契約開始だ。」
「わーやったーw!!」
「さっまずはあなたの正体を教えてw」
「…。」
いくぞ。
「オレは…。魔界から来た。」
「うそっ!!魔界って漫画とかにでてくるような!?」
「ちょっ シー!声大きいって…。」
「あっ ごめんごめんw」
「魔界からきた…。」
「魔界から来た!?」
「おまえがいうところの 本物の悪魔だ。」
「…。」
あれ!? 思ってた反応がない。
ガキはおれの方を見つめている。
無言で。
軽い放心状態だ。
「おい。怖くなったのか知らねーけど今更尻尾巻いて逃げれねーからな。」
「あ…うん 続けて。」
なんだか様子が変だ。
さっきまでのテンションはどこいっちまったんだ。
「俺は訳あって魔界へ帰ることができない。
その間しばらくこの人間の世界に居座ることを決めた。だがこの世界は俺のいた世界と180度違う。モノも食事も建物も生活もルールも。そしてここからが契約内容だ。よく聞け。」
「うん…。」
「俺にこの世界のことを教えろ。
俺がこの世界で生きていくにはどうしたらいいかを…。
そして絶対に俺の正体を他の人間には言うな。もし言えばさっき言ったとおりお前の命はない。」
「…。」
無言で返事が無い。
ただなぜかガキの目が輝いているようにみえた。
「おい聞いてんのか!?」
「うん。きいてるよ。」
ちっ。どうもやりにくい。
「次はお前の番だ。
お前の欲しいものはなんだ。」
来る。
ガキの欲しいもの。
「うん。私は欲しいものっていうより。
あなたに支障のない願いだったら何でもいいんだよね…。」
ある程度なら覚悟はできてる。
来い。
「それじゃぁ…
「私とお友達になってください!!」
は?
俺は動揺を隠せないでいる。
なんだ…それ…。
それが欲しい願い?
「いや?え?」
俺は聞き返してしまう。
「だめ…かな!?」
いや…。
これは予想して無かった。
悪い意味で。
つか人間と友達って…。
ガキの方をみるとどうしてもという顔をしている。
そんなになのか。
その時だった。
「私…うっ ゴホっ ゴホッゴホッ。」
ガキが咳をしだした。
「はぁ はぁ はぁ 」
「おいどうした?」
発作を起こしている。
そうだ。思い返せばさっきも咳をしていた。
「おい?しっかりしろ!」
「ごほっごほっ」
バタっ
ベンチに倒れてしまった。
「くそっ。医者はどこだ!」
「…はぁ はぁ」
喋れる状態じゃない…。
「ちぃ」
俺はガキをおぶって 広場を後にした。
小走りになって医者をさがす。
だがこの世界の医者がどんな格好をしているかがわからないし文字も読めない。
どうやって探せば。
「おい!生きてるか!?」
コク。
後ろでガキが首を下に傾ける。
意識はあるみたいだ。
このままじゃどうしようもない。
歩いている人間に聞くしかねー。
おれは前を歩いていた男に話しかける。
「おい!医者を探してる!どこだ!?」
「ひっ?医者?この先まっすぐ行った所に病院があるよ。白い建物だ。」
「あっちか!」
再び走り出す。
俺は後ろのガキにもう一度呼びかける。
「おい。大丈夫か!!」
顔が下に傾く。
「はぁはぁ ごめん…ね。せっかく契約したのに…。」
「うるせぇ!余計な事喋んな。」
俺は必死な思いで走っていた。
今コイツに死なれちゃ都合が悪い…。
見えた。
あれだ。白い建物。
あってるかは分からないが俺は急いで建物の入り口に飛び込む。
中に入り白い服の業務員に話しかける。
「おい!?ここは病院か?」
「はっはい?そうですが…。」
「頼む!コイツをどうにかしろ!
発作がおさまらねーんだ」
最初は不審な目で見ていた業務員だが訳を話すと目の色を変えた。
「分かりました! こちらにお嬢さんをねかせてください」
車がついてるベッドにガキを寝かせる。
息はあるが気絶していた。
ガラガラガラガラ。
ガキは検査室とやらに運ばれていった。
はぁ…。
ひと段落はついたって感じか。
俺は長椅子に腰掛ける。
なぜか落ち着かない。
心配してるのか?あのガキのことを…。
いやそりゃ心配だろ。
あのガキに死なれちゃ俺の計画は台無しだ。
椅子に座りそわそわしてる俺に誰かが近づいてきた。
「あなたがモモカちゃんを連れてきてくれたんですね。ありがとうございます。」
前を見ると白い服を着た男が立っている。
「誰だ。」
「私はこの病院の医院長。
東山と言います。」
どうやらここの偉い医者みたいだな。
「モモカ?あのガキのことか!?」
「ええ。モモカちゃんはウチの患者さんなんですよ。入院してるんです。
ですが今は3日間の途中退院で病院を離れていたんです。」
「おいアイツのこと知ってるんだな。
あれは病か!?」
「えぇ ウイルス肝炎からなる肺がんです。しかも原因は不明。」
「肺がん?それはまずい病気なのか?」
「あなたはモモカちゃんのお友達ですか?」
「なに?」
その瞬間あの言葉が俺の脳裏をよぎる。
『私と…お友達になってください!』
ちっ。
話を進めるためだ。
「まぁ そんなとこだ。」
「聞きたいですか?モモカちゃんの現状について?」
「どういう意味だ。」
「いえ。寧ろ大切なお友達なら聞いておいてほしいんです。
僕は医者としてどうしても伝えたい。
あの子の大切なお友達であるあなたに。」
「あぁ…?」
「モモカちゃんは…あと一年も生きれないでしょう。」
「な…なんだと!?」
「がんの促進が今も続いているんです。
侵食しているガンのウイルスは未発見に分類されるもの。現在ワクチンはなく直す方法も見つかっていません。」
「おい…そのことをあのガキは知っているのか!?」
「病気のことは知ってますが。
寿命の話は知りませんよ。
でもあの子は色々察する子なんです。
途中退院をしたいって言ってきたのはあの子の方からなんですよ。
だから僕はモモカちゃんが望むのであればそうさせてあげたかった。少しでも元気な内に病院なんかじゃなく普通の生活を送って欲しくて。
たとえ体に多少の負担がかかったとしても。
なんせあの子はほとんど外に出たことがないから。だから僕を恨むなら恨んでくれていい。でもこれだけは君に伝えたい。
どうか最後までモモカちゃんの側にいてほしい。」
俺は何て返せばいいか分からなかった。
たかが人間の寿命のことなんて知ったこっちゃない。そう思っているはずなのに…なんでか心が苦しい。
そのあと東山という男と別れた。
「また君とお話しする機会を設けたい。
まだ彼女のことで話しておかなければいけないことがいくつくかあるんだ。」
そう最後に言って医者の仕事に戻っていった。
言いたいことがあるなら今話せとでも言いたかったが…。
何故だろう。
今これ以上あのガキの話を聞いていられなかった。
椅子に座ったまま数時間が過ぎた。
窓から夕日がさしかかっている。
気づけばもう夕方か。
その時だった。
業務員の女が話しかけてきた。
「あのモモカちゃんのご友人さんですよね?
モモカちゃんの状態が少し落ち着きました。
意識も取り戻して 今お部屋のベッドにいますよ」
「そうか。」
俺は少しホッとしていた。
でももうたくさんだ。
いずれ死ぬ病人のことなど考えたくない。
契約は中止だ。
この世界で生き抜くのは大変だが別の方法を
考えるしかない。
あのガキは都合が良すぎたがもう俺は構えない。
そんな気分じゃない。
俺は席を立ち病院を去ろうとする。
「あの。モモカちゃんが病室に来て欲しいって言ってましたよ!」
「!?」
立ち止まってしまった。
『どうか最後までモモカちゃんの側にいてほしい…。』
さっきの医者の言葉が浮ぶ。
ちっ。俺は世話係じゃねーんだぞ。
「あのお時間がもしあれば是非行ってあげてください。あの子があんなに必死になって誰かを呼んでるの初めてみたものですから…」
…。
くそ。
「場所を教えろ!」
「202号室です。鍵はあいてますよ」
オレは駆け出していた。
その部屋に行けばきっと答えが見つかる。
いまはどうしていいかわからないんだ。
文字は読めないが数字は読める。
階段を駆け上がる。
202…どこだ。
二階の広間を抜け廊下に出る。
201…202…。ここか。
俺は数字の立て札を見つける。
そして引き戸のドアノブに手をかけた。
ガラッ。
俺は立ち止まった。
ドアを開けるとそこには幻想的な光景が広がっていた。
白いベッドに座った少女が窓からさしかかった夕日に照らされている。
そして少女はこちらを向き微笑んだ。
ここから、俺と彼女の人生を賭けた契約が始まる。
【2・その少女】終
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