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健全黒字経営目指します!

甘く蕩ける熱い夜

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第81話 甘く蕩ける熱い夜



「レオナルド、そんながっつくなって。へへ、そろそろネジェラが効いてきたかなぁ~?」

「は?! ネジェラだと?!」

 ねじぇら…? なんだそれ? 熱くなる魔法かなんか?

「サフル酒の味に一粒よ。甘く蕩ける熱い夜に乾杯ってな~。」

 師匠がツーゥと俺の背に指を走らせる。

「んああああぁ…」

 普段なら背中なんて擽ったくてゾワゾワする感触なはずなのに、まるで性感帯を直接指先でエロくなぞられてるようなビクビクする感触が走る。

「おっ、いい感度じゃん。コウちゃんったらエロスキル持ち?」

「やめろ、クズ野郎。コウの話し方が酔っ払いにしては少し変だと思ってたが、ネジェラなんて催淫剤盛りやがって…!」

 ほえー、催淫剤? 異世界にもそんなエロ薬なんてあんの? 
 て言うかサフル酒に催淫剤…? え?

「便所で一発つったら、ネジェラくらいが丁度いいじゃん。一粒キメれば処女穴だってすんなりトロトロ最高ぉ間違いなしだろ。まぁ、ここまで効くのが遅えのもなかなか無いけどなあ。もしかして状態異常の耐性持ちか。」

 アタマがふわふわして、なんだか師匠の声が遠い。いや、しっかり聞こえてるけどなんかよくわからん。
 これ、ネジェラとか言うエロ薬のせいかな…?

「クソが。エイトール…、コウは多分今までそう言う類いの薬を使われてたんだろ。耐性がつくまでな。さっきの見ただろ? 突然豹変してあんな卑猥な見世モン…くそっ。明らかに仕込まれた芸じゃねえか…。」

 レオさんが何か言ってるけど、ふわふわの思考回路は意味をよく理解できない…。芸って聞こえたから俺の宴会芸の批評してんのかな。評価は何点なんだろ。俺的には90点はいったと思うな。あ、そーいやお捻りもらってないな…?

 …それにしても身体の奥がムズムズ熱くて…恥ずかしいけど勃ちそう…。うう、催淫剤ってまじやばいヤツじゃん。地球だったら酒にエロ薬盛ったら犯罪だから…! 

「…そんなの知らねえし…。ちょっと羽目外したら面白えかと思っただけだし…。」

「はっ、知らねえのは当たり前だ。俺だってここまでとは知らなかった…。だが!普段からそんなモン使うお前が悪い!」

 ギュッとレオさんの腕に力が入る。

「ッひあ♡」

 やべっ、声出ちゃった!!
 慌てて口を塞ぐが身体がヒクヒクするのを止められない。
 …や、ちょっと待って、俺の股間落ち着いて! いま下はパンツ一枚でほんと防御力ゼロだから! 完全に勃ったらモロバレだから!
 レオさんの腕の中でモジモジと内股で半勃ちの股間を隠す。うっ、自分の動きすらキちゃう…。

 中から上がる熱に、はぁ、はぁ、と小さく息をする。

「………あー、レオナルドくん。ネジェラ盛ったのほんと悪いと思ってる。だからオレが責任を持ってコウちゃんを楽にさせる。部屋貸せ。」

「バカか! お前に任せたらコウの処女が! …、いや何でもねえ。俺が責、「 処 女 ? ! 」 、じゃないから忘れろ。つーかお前はもう寝ろ。そのまま一生起きてくんな。」

 ああ、レオさんあんまり動かないで…。その振動、クるんだけど…。

「ふざけんな! オメエがコウちゃんの処女食う気満々じゃねえかよ! このクズ野郎!」

「クズはネジェラ盛ったお前だ、クズ。」

 師匠がレオさんから俺を引き離そうと、横から俺の腰を掴む。レオさんはさせまいと俺を抱き寄せる。揉み合いで2人の手が俺の腰や胸を掠る。

 ああああああ、やめ、2人ともやめ!
 そんな強く触るなあああああ…、

「…あぅ、もうヤバ…っい♡」

 刺激が強すぎてとうとう完勃ちしてしまった…。
 ボクサーパンツにしっかり形が浮き出ている…。しかも恥ずかしいシミまで作って…。
 普段のエッチ(何年もしてないけどな!)でも直接触れない限り、ここまで派手にシミなんか作らないのにぃ…! 

「…も、部屋に連れてって。ひとりでやるから、おねがぃ…。」

 今すぐちんこ擦りたい気持ちが抑えられなくなってきた…。ズクズクと血が集まる感覚に震える。

「…す、すまん!!  俺の部屋で…、「抜け駆けすんな、クズ野郎!」、うるせえ、お前がクズだ、クズ野郎!」

 はぁぁ、仲良しコントまた始まったんだが…!

 だがさすがに俺も限界だーーーッ!!

 レオさんの腕から無理矢理抜け出て、床にずるぅと降りる。立てないのでそのままレオさんの足に寄りかかって座る。

「コウ、どうし、」


「バカども、ケンカしにゃい!みんななかよくしなしゃい!!」

 バシバシと床を叩いて物申す。

「えっ?」
「はっ?」

 ふーっ、言ってやったぜ…。スッキリした。いや、身体はスッキリしてないけど。

 2人は怒られた事に目を丸くしていた。

 …あー、コイツら普段怒られる事無さそうだもんな。ふっ、オジサンは怒っちゃうからな? 年上の威厳っつーの出しちゃうからな? これでも前の会社じゃ中堅ですもの(ドヤァ)


「…コウちゃん、マジで3人で仲良くんの?」

 師匠が床からソファーに引っ張り上げ、真ん中に座らせる。あっ、師匠だめ、腰触んないで!

「あ、らめっ♡ ハァッ、…んと、さん、にん? …ええと、みんななかよくすりゅのがいいんだょ? けんかしちゃっらめって。」

 なんか話がズレた気もするが、キミらは少し仲良しコントが過ぎるので、酒でも飲んで友について夜通し語り合うがいい。
 俺は…、部屋で抜いてきます…。そろそろムリ…。

「部屋、つれてって。おねがひ…。」

「………。」
「………。」

 はい、真顔で見ない。酔っ払いオジサン、介護がないと歩けないんです。わかれ、小僧ども…。

「…レオナルド、オメエと一緒はムカつくけど、今回はコウちゃんの顔を立てる。いいな?」

「ムカつくのは俺の方だ。…が、コウの為だ。あくまでもネジェラを抜く、忘れんな。」

「おう、一粒だから2、3発くらいヤりゃ抜ける筈。…抜け駆け無しな?」

「抜け駆けの意味がわからん。コウ次第だ。」

 俺の頭上で何か決定し和解したようだ。喧嘩するよりはいい。
 それより早く移動したい…。股間もアレだが、さっきから乳首もおかしい…。恥ずかしながら勝手に乳首が勃ってしまっていて、みじろぐとシャツがサワリと掠り変な気分になってくる。
 …本日チクニーデビューしちゃうかもしれん。

「コウ、客間に行こう。あの部屋なら気にせずからな?」

「…ン、ありがと…。たしゅかる…。」

 あー、あの部屋ならココと離れてるから2人に気兼ねなく抜けるわ。お気遣いの紳士、ありがとう。

 レオさんは俺を横抱きに抱え、客間に静かに急ぐ。多分、少しの振動でも喘ぐ俺を哀れに思ってだ。
 レオさんや、介護ほんとにすまねえなあ…。
 ちなみに師匠もドアボーイでついてきてた。そう言う所は無駄に連携取れてるよな、キミ達。

 客間の寝室に辿り着き、キングサイズのベッドにフワリと優しくおろされる。

「ハァ…、ありがと…。」

 お礼を言って、ベッドの真ん中へ四つん這いでモゾモゾと移動…、ってなんで2人ともベッドに上がってきた? しかも服脱ぎながら?
 いや、俺、公開相互オナニーとかそう言うの無理ですけど…?


 …ま、まさか、異世界では公開相互オナニーが『常識』、とか?!


 パンイチ(※パンツ一枚)になったレオさんが、俺の横に座り頭を撫でながら声をかけてきた。

「コウ、ネジェラが抜けるまで少し辛いかもしれん。俺達が最後まで手伝うから、…怖くない、大丈夫だ。」

 パンイチ師匠もレオさんと反対側に陣取って胡座あぐらをかいた。師匠は俺の手を優しく握った。

「コウちゃん、ごめんな。出来るだけ優しくすっから。」

 違った! 相互オナニー会じゃなかった!

 …良かった。さすがにそこまでの世界じゃなかった 笑。

 どうやら2人がエロ薬を抜くのを手伝うらしい。…でも、どうやるんだろ? 治癒魔法とか? 
 2人とも服を脱ぐレベルの魔法とかなんか怖いんですけど…。

「…いたくしないでね?」

「…出来るだけ善処する。」
「…えっと、がんばるわ。」

 …痛いのか。俺も泣かないよう善処します…。

「…よろしくおねがいしましゅ。」

 ベッドの上で2人に向かって三つ指をつきお願い土下座した。力が入らないので、正座もどきのゆるゆるなぺたん座りだが。

 とりあえずどんな魔法かわからないので、羽織ってたシャツを脱ぐ。はー、脱ぐと少し涼しいかも。いっそこのまま寝てしまいたいが、お元気ちんこがそれを許してくれない…。うう、早く楽になりたい…。

「レオしゃん、よこになったほうがいい?」

「いや、今支えるからそのままで。エイトール、ちょっとコウを支えててくれ。ちょっと準備しねえと…。」

 レオさんがベッド脇に移動し、サイドチェストの引き出しをゴソゴソし始めた。

 胡座をかいたパンイチ師匠が俺を膝の上に引き寄せる。
 師匠、これは支える姿勢では無い気がするが?

「コウちゃん、身体のチカラ抜かないとキツいからよ、少しキスしようぜ。」

「きしゅ?」

 何故にキス?

「そう、キスな。オレのキス好きだろ?」

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