9 / 94
魔術師と剣士
第六話 依頼達成と報告
しおりを挟む
「おーー。それ魔道具だったんだ」
短剣を携えている方とは逆の位置に、僕は鞄を携帯していた。
魔力量に応じて容量が変わる、収納魔法で、闇魔法の一種だ。
鞄の表には装飾も兼ねて、念のため魔石をあしらっている。
「こういう依頼を受ける際には必須だからな」
討伐が完了したグリュンバードを中に入れ、帰還しているところだ。
「いや~~。いろんな面で、ルカちゃんと組むとやり易いよなぁ! ほーんと、状況に合わせた戦い方が出来る魔術師って希少だなぁ」
自分では普通にしているつもりではあるが……。
僕と同様、ヴァルハイトも以前のパーティーなのか、魔術師に対して良い思い入れがないように思えた。
「別に普通だが……。あ」
道すがら、この地域でよく見かける風待草が生えていた。
時期によって付ける花は、花弁一枚一枚が長く、いつもは垂れ下がっている。
風を受けると綺麗に広がって見えるため、そう呼ばれる。
「お、何の花か知ってるんだ?」
「わるいか」
「いや~~? 博識だなぁって、お兄さん感心してるだけ!」
煎じて煮出して飲めば、疲労回復にもなる。
少しだけ摘み取って鞄に入れた。
「魔物のことも元々知ってたみたいだし、ルカちゃん偉いなぁ。薬草も詳しいの~~?」
自分のことをペラペラと話すのはあまり好きな方ではないのだが。
自分が興味のある話題になると少し気も緩む。
「いや……。詳しいというほどでもないが。僕の魔法の師が、薬草学の権威なんだ」
「へぇ?」
「魔法について教わるうち、ついでに教わったこともあるだけだ。専門ではない」
「なるほどねぇ」
師匠にはずっと、お世話になった。
こうした薬草を見掛けると、当時のことが思い出される。
そうこうしていると、プラハトの街へ帰り着いた。
まずは依頼の報告のため、ギルドへ向かう。
二度も訪ねた場所はさすがに迷わず行けた。
扉を開くと、お昼までの賑わいは幾分か落ち着きを見せ、依頼の集まる掲示板の周りに人はほとんどいなかった。
代わりに、報告を行うギルドの窓口には人が多く集まっていた。
「この時間だと、オレたちみたいに帰還者が多いだろうからなぁ。並んで待とうぜ~~」
「あぁ」
「その間にルカちゃんのこと、聞いちゃおう!」
「……はぁ」
お調子者のヴァルハイトは、暇さえあれば話を振ってくる。
僕はどちらかと言えば口数は多い方ではないので、どうも苦手だ。
「オレは二十六歳! ルカちゃんは何歳~~?」
「二十歳だ」
「へぇ……。十八歳くらいかと思ってたや」
大人びて見えなくて悪かったな。
「中身は五十歳くらいだけど、見た目は若いよね!」
それは褒めているのか、見た目の割に歳食ってると言いたいのか。
「じゃぁ、ルカちゃんの出身地は~~?」
「……」
自分の出自については、答えを持ち合わせていない。
育ったのは師匠の元だったが、自分が生まれた場所は知り得なかった。
知る機会もなかった。
「──、あ~。まぁそれは追々、教えてもらお!」
頭をガシガシと掻きながら、ばつの悪そうにヴァルハイトは言う。
チャラいが空気は読める男らしい。
「そういうお前はどこ出身なんだ?」
「ん? あーーーーーー。一応、ルーシェント?」
何で疑問形なんだ?
少し離れた位置にある、聖王国ルーシェント。
別の国から来た冒険者なら、旅慣れている様子なのも納得がいった。
「お、そろそろかなぁ」
雑談をしながら待っていると、受付の順番になる。
討伐対象を所持している僕が報告をする。
「次の方どうぞーー!」
明るい声で受付を担当する女性が呼びかけた。
「素材納品の依頼を達成したことを、報告したい」
「はいはーい、かしこまりました! では、受注された方のお名前と、ギルドカードをお見せくださーい」
ヴァルハイトが手渡したのは、冒険者としての情報が載ったカード。
砕かれた魔石も素材に練り込まれ、登録時には所持者の魔力も一緒に登録する。
別の者が悪用することは出来ない仕様になっている。
「ヴァルハイト・ルースさんですね……、グリュンバードの納品依頼でしたか。お疲れ様です!」
「どうも~~♪」
「それでは依頼達成の証を持って、お隣の納品所へとお越しください! そこで素材の確認を行って、報酬の受け取りになります」
薬草や魔石などの納品依頼はこの場で終わりだろうが、魔物や大きな物の納品となると、別の場所が設けてある場合が多い。ここは大きめのギルド、その施設が併設されているようだ。
「分かった。……ヴァルハイト、行くぞ」
彼は受付の女性に、依頼とは関係ない話を次々振っていた。
女性は困り顔だ。相変わらずチャラい。
「ちぇ~~。お姉さん、またね」
◇
「おお、見事なもんだ」
ギルドのすぐ隣にある、魔物を解体、納品をするための施設へ来た。
大型の魔物でも収容出来るような、上にも横にも広い空間だ。
そちらの受付担当の、頭がつるっとした屈強な男が唸る。
恐らくは、きれいに仕留めたことに対する賞賛だろう。
「どうだ、依頼はこれで達成だろう」
「いや、見事な腕をしているな。……こんなにきれいな状態での納品は初めてだ。大概は羽根の量も一体につきごく僅かだが……。本体ごと綺麗な状態で納品されたのは前例がないな」
「…………、そこの剣士が機転を利かせたんだ」
「んええ!! ルカちゃん、今オレのこと、褒めた!?」
「っ褒めてない! 事実を言っただけだ!」
断じて剣士のことなど褒めていない。
僕が綺麗に仕留めたと勘違いされてもいけないので、事実を伝えただけだ。
「ほぉ、良いコンビなんだな」
「そうなんだよね~~♪」
「誰がだ!」
剣士などに頼らなくとも、一人で依頼を受けることだって出来た。
──まぁ、元のパーティーの剣士に比べれば天と地ほどのやり易さもあるが、それだけだ。
「まぁまぁ、こちらとしては助かるよ。依頼主が必要なのは、羽根の部分だから。実はグリュンバードの肉は美味しいと評判でね。納品する素材とは別に、本体は買い取らせてもらえないか? ギルドが運営する食堂に卸すのに丁度いい」
「あぁ、僕たちは本体部分を必要としていないから好きにしてもらって構わない。──もし、良ければだが、風の魔石が獲れれば譲ってもらえないか?」
「ほう?」
魔物の中には、属性が付与された状態の魔石を宿すものも存在する。
魔力を留めておくのに適した鉱物に、魔術師が魔力を込めたものもあるが、どちらにしても魔石というのは一般的に安くはない。
「へぇ~~。ルカちゃん、抜け目ない!」
「うるさいぞ。何なら買い取りでも構わない。お金は工面する」
「いや、だったら本体を譲ってもらう代わりに、魔石はタダというのはどうだ? 依頼主からの報酬金は別で出るし、それならお互いにとって一番良いと思うが」
「あぁ、それで構わない」
「八体も居ると時間が掛かる……。明日また来てもらえるか?」
「助かる」
魔石は必ず見付かるものではない。
まして大きさや、魔石の宿る場所など、個体によっても様々だ。
明日の結果を待つ他なかった。
依頼達成の報酬金だけを受け取り、当初の通りヴァルハイトと綺麗に二分する。
「おーー。この街での報酬、初ゲット♪」
「良かったな。……じゃあ僕は行くぞ」
もともとこの依頼だけという話だ。
報酬も得たところで、一緒にいる理由もない。
早いところ街を軽く見て回って、夕食にありつきたい。
「えええ!? そんな、オレを見捨てるの!?」
「人聞きのわるいことを言うな!」
「お前さん……」
受付の男性が、ヴァルハイトを哀れな目で見つめる。
「うぅ……。明日からオレは一体どうすれば……」
良く言う。剣士の中でも、かなりの実力者だ。
ソロでだって食べるには困らないはずだ。
「なぁ、ルカといったか。せっかく相性の良い相手を見付けたんだ。しばらく組んでみたらどうだ? こう言ってはなんだが、組んで間もない相手としっくりくることは、中々ない機会だと思うが」
「おっちゃん、イイこと言う!!」
「はぁ……」
彼の言う通り、事実。数多の冒険者の中で、相性の良し悪しがすぐ分かるのは珍しいことだろう。
依頼を何件かこなしたあと、初めて分かることが多いはずだ。
だがヴァルハイトとは、まだお互い素性も実力も全て明かした訳ではないにも関わらず、お互いが上手く機能する。そういう印象だ。
「──はぁ。分かった。正直僕は剣士と組む気はなかったが……。しばらくは付き合おう」
「やったあああああ!! おっちゃん、ルカちゃん、ありがとおおおお!」
「良かったな、あんちゃん」
剣士と二度と組むか、と思った矢先、再び組むことになった。
普通であれば、情に絆されることなく、さっさと別れた。
僕にはどうしても一つ、ヴァルハイトに関して興味があるからだ。
精密な付与魔法。
剣士であり、魔法の扱いにも長ける魔法剣士。
あまり見受けない存在だからだ。
もちろん世の中には色々な属性を扱う魔法剣士がいる。
付与魔法だけではなく、攻撃魔法や回復の魔法を使いながら冒険する者もいるだろう。
だが、ヴァルハイトのそれは、魔法の専門である僕ですら驚くほど、精密で綺麗な魔力の掌握だった。
今回は僕が前衛にまわったため、実力も十二分に見せてもらえていない。
それを確認してからでも、ソロに戻るのは遅くない。
魔法について深く知りたいと願う、己の性を恨みつつもヴァルハイトとのコンビとやらを続行するのであった。
短剣を携えている方とは逆の位置に、僕は鞄を携帯していた。
魔力量に応じて容量が変わる、収納魔法で、闇魔法の一種だ。
鞄の表には装飾も兼ねて、念のため魔石をあしらっている。
「こういう依頼を受ける際には必須だからな」
討伐が完了したグリュンバードを中に入れ、帰還しているところだ。
「いや~~。いろんな面で、ルカちゃんと組むとやり易いよなぁ! ほーんと、状況に合わせた戦い方が出来る魔術師って希少だなぁ」
自分では普通にしているつもりではあるが……。
僕と同様、ヴァルハイトも以前のパーティーなのか、魔術師に対して良い思い入れがないように思えた。
「別に普通だが……。あ」
道すがら、この地域でよく見かける風待草が生えていた。
時期によって付ける花は、花弁一枚一枚が長く、いつもは垂れ下がっている。
風を受けると綺麗に広がって見えるため、そう呼ばれる。
「お、何の花か知ってるんだ?」
「わるいか」
「いや~~? 博識だなぁって、お兄さん感心してるだけ!」
煎じて煮出して飲めば、疲労回復にもなる。
少しだけ摘み取って鞄に入れた。
「魔物のことも元々知ってたみたいだし、ルカちゃん偉いなぁ。薬草も詳しいの~~?」
自分のことをペラペラと話すのはあまり好きな方ではないのだが。
自分が興味のある話題になると少し気も緩む。
「いや……。詳しいというほどでもないが。僕の魔法の師が、薬草学の権威なんだ」
「へぇ?」
「魔法について教わるうち、ついでに教わったこともあるだけだ。専門ではない」
「なるほどねぇ」
師匠にはずっと、お世話になった。
こうした薬草を見掛けると、当時のことが思い出される。
そうこうしていると、プラハトの街へ帰り着いた。
まずは依頼の報告のため、ギルドへ向かう。
二度も訪ねた場所はさすがに迷わず行けた。
扉を開くと、お昼までの賑わいは幾分か落ち着きを見せ、依頼の集まる掲示板の周りに人はほとんどいなかった。
代わりに、報告を行うギルドの窓口には人が多く集まっていた。
「この時間だと、オレたちみたいに帰還者が多いだろうからなぁ。並んで待とうぜ~~」
「あぁ」
「その間にルカちゃんのこと、聞いちゃおう!」
「……はぁ」
お調子者のヴァルハイトは、暇さえあれば話を振ってくる。
僕はどちらかと言えば口数は多い方ではないので、どうも苦手だ。
「オレは二十六歳! ルカちゃんは何歳~~?」
「二十歳だ」
「へぇ……。十八歳くらいかと思ってたや」
大人びて見えなくて悪かったな。
「中身は五十歳くらいだけど、見た目は若いよね!」
それは褒めているのか、見た目の割に歳食ってると言いたいのか。
「じゃぁ、ルカちゃんの出身地は~~?」
「……」
自分の出自については、答えを持ち合わせていない。
育ったのは師匠の元だったが、自分が生まれた場所は知り得なかった。
知る機会もなかった。
「──、あ~。まぁそれは追々、教えてもらお!」
頭をガシガシと掻きながら、ばつの悪そうにヴァルハイトは言う。
チャラいが空気は読める男らしい。
「そういうお前はどこ出身なんだ?」
「ん? あーーーーーー。一応、ルーシェント?」
何で疑問形なんだ?
少し離れた位置にある、聖王国ルーシェント。
別の国から来た冒険者なら、旅慣れている様子なのも納得がいった。
「お、そろそろかなぁ」
雑談をしながら待っていると、受付の順番になる。
討伐対象を所持している僕が報告をする。
「次の方どうぞーー!」
明るい声で受付を担当する女性が呼びかけた。
「素材納品の依頼を達成したことを、報告したい」
「はいはーい、かしこまりました! では、受注された方のお名前と、ギルドカードをお見せくださーい」
ヴァルハイトが手渡したのは、冒険者としての情報が載ったカード。
砕かれた魔石も素材に練り込まれ、登録時には所持者の魔力も一緒に登録する。
別の者が悪用することは出来ない仕様になっている。
「ヴァルハイト・ルースさんですね……、グリュンバードの納品依頼でしたか。お疲れ様です!」
「どうも~~♪」
「それでは依頼達成の証を持って、お隣の納品所へとお越しください! そこで素材の確認を行って、報酬の受け取りになります」
薬草や魔石などの納品依頼はこの場で終わりだろうが、魔物や大きな物の納品となると、別の場所が設けてある場合が多い。ここは大きめのギルド、その施設が併設されているようだ。
「分かった。……ヴァルハイト、行くぞ」
彼は受付の女性に、依頼とは関係ない話を次々振っていた。
女性は困り顔だ。相変わらずチャラい。
「ちぇ~~。お姉さん、またね」
◇
「おお、見事なもんだ」
ギルドのすぐ隣にある、魔物を解体、納品をするための施設へ来た。
大型の魔物でも収容出来るような、上にも横にも広い空間だ。
そちらの受付担当の、頭がつるっとした屈強な男が唸る。
恐らくは、きれいに仕留めたことに対する賞賛だろう。
「どうだ、依頼はこれで達成だろう」
「いや、見事な腕をしているな。……こんなにきれいな状態での納品は初めてだ。大概は羽根の量も一体につきごく僅かだが……。本体ごと綺麗な状態で納品されたのは前例がないな」
「…………、そこの剣士が機転を利かせたんだ」
「んええ!! ルカちゃん、今オレのこと、褒めた!?」
「っ褒めてない! 事実を言っただけだ!」
断じて剣士のことなど褒めていない。
僕が綺麗に仕留めたと勘違いされてもいけないので、事実を伝えただけだ。
「ほぉ、良いコンビなんだな」
「そうなんだよね~~♪」
「誰がだ!」
剣士などに頼らなくとも、一人で依頼を受けることだって出来た。
──まぁ、元のパーティーの剣士に比べれば天と地ほどのやり易さもあるが、それだけだ。
「まぁまぁ、こちらとしては助かるよ。依頼主が必要なのは、羽根の部分だから。実はグリュンバードの肉は美味しいと評判でね。納品する素材とは別に、本体は買い取らせてもらえないか? ギルドが運営する食堂に卸すのに丁度いい」
「あぁ、僕たちは本体部分を必要としていないから好きにしてもらって構わない。──もし、良ければだが、風の魔石が獲れれば譲ってもらえないか?」
「ほう?」
魔物の中には、属性が付与された状態の魔石を宿すものも存在する。
魔力を留めておくのに適した鉱物に、魔術師が魔力を込めたものもあるが、どちらにしても魔石というのは一般的に安くはない。
「へぇ~~。ルカちゃん、抜け目ない!」
「うるさいぞ。何なら買い取りでも構わない。お金は工面する」
「いや、だったら本体を譲ってもらう代わりに、魔石はタダというのはどうだ? 依頼主からの報酬金は別で出るし、それならお互いにとって一番良いと思うが」
「あぁ、それで構わない」
「八体も居ると時間が掛かる……。明日また来てもらえるか?」
「助かる」
魔石は必ず見付かるものではない。
まして大きさや、魔石の宿る場所など、個体によっても様々だ。
明日の結果を待つ他なかった。
依頼達成の報酬金だけを受け取り、当初の通りヴァルハイトと綺麗に二分する。
「おーー。この街での報酬、初ゲット♪」
「良かったな。……じゃあ僕は行くぞ」
もともとこの依頼だけという話だ。
報酬も得たところで、一緒にいる理由もない。
早いところ街を軽く見て回って、夕食にありつきたい。
「えええ!? そんな、オレを見捨てるの!?」
「人聞きのわるいことを言うな!」
「お前さん……」
受付の男性が、ヴァルハイトを哀れな目で見つめる。
「うぅ……。明日からオレは一体どうすれば……」
良く言う。剣士の中でも、かなりの実力者だ。
ソロでだって食べるには困らないはずだ。
「なぁ、ルカといったか。せっかく相性の良い相手を見付けたんだ。しばらく組んでみたらどうだ? こう言ってはなんだが、組んで間もない相手としっくりくることは、中々ない機会だと思うが」
「おっちゃん、イイこと言う!!」
「はぁ……」
彼の言う通り、事実。数多の冒険者の中で、相性の良し悪しがすぐ分かるのは珍しいことだろう。
依頼を何件かこなしたあと、初めて分かることが多いはずだ。
だがヴァルハイトとは、まだお互い素性も実力も全て明かした訳ではないにも関わらず、お互いが上手く機能する。そういう印象だ。
「──はぁ。分かった。正直僕は剣士と組む気はなかったが……。しばらくは付き合おう」
「やったあああああ!! おっちゃん、ルカちゃん、ありがとおおおお!」
「良かったな、あんちゃん」
剣士と二度と組むか、と思った矢先、再び組むことになった。
普通であれば、情に絆されることなく、さっさと別れた。
僕にはどうしても一つ、ヴァルハイトに関して興味があるからだ。
精密な付与魔法。
剣士であり、魔法の扱いにも長ける魔法剣士。
あまり見受けない存在だからだ。
もちろん世の中には色々な属性を扱う魔法剣士がいる。
付与魔法だけではなく、攻撃魔法や回復の魔法を使いながら冒険する者もいるだろう。
だが、ヴァルハイトのそれは、魔法の専門である僕ですら驚くほど、精密で綺麗な魔力の掌握だった。
今回は僕が前衛にまわったため、実力も十二分に見せてもらえていない。
それを確認してからでも、ソロに戻るのは遅くない。
魔法について深く知りたいと願う、己の性を恨みつつもヴァルハイトとのコンビとやらを続行するのであった。
0
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる