25 / 94
魔術師と剣士
第十九話 隠されたもの
しおりを挟むどうやらかなり賑わっているようだ。
ヴァルハイトが教えてもらったという、カフェに辿り着く。
道中、街の女性にヴァルハイトが道を尋ねると、女性は顔を紅潮させ一生懸命に案内をしていた。
店まで着いてくると言い出す者もいたほど。
「おー、女の子も一杯だけど……。やっぱり冒険者もいるねぇ」
「そうだな、僕らのような者も少なくない」
基本的に店内は女性が七割といったところだが、中には僕らのような男性だけの客もいる。
女性たちの目的は、どうやらそのポーションが美容に良いという噂があることと、相乗効果で美肌に効果的とされる食材を使用しているからだと言う。
どんな飲み物なんだ?
美味しいのかそれは。
「少しだけ並ぶけど、ルカちゃんイイ?」
「あぁ、ここまで来たら待つ他ない」
「やった♪」
五人ほど並んでいたが、僕らの番になった。
「お次でお待ちのお客様~! ──あらカッコいい! ……失礼致しました。中へどうぞ~」
「どうも~」
年上であろう女性店員すら味方に付け、ヴァルハイトの女性受けは思っている以上だった。
店内へと入り左奥の席へと促される。
店内が賑わっているため、入店した瞬間はそうでもなかったが。
他の席を通り抜ける度、黄色い声が挙がった。
今では店内左側の女性客はヴァルハイトへと視線を注いで、ひそひそ話し合っている。
「さすがだな、ヴァルハイト」
「ん~? ルカちゃんの可愛さには負けるよ♪」
「うるさい黙れ」
先程の店員がメニューを持ってくる。
「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びくださいませ~」
「はいよ~」
明らかに店員は僕を見ていない。
まぁ、それはいいのだが。
確かにヴァルハイトは傍から見れば冒険者というよりも、どこかの名家の子息といった感じだ。
言葉は軽いが、所作は洗練されている。
「……!」
「どうした?」
「んー? いや、メニューがありすぎて選べないなーって♪」
「いつもの事だろう」
「ルカちゃん、……これとか、どう?」
どこか楽しそうにヴァルハイトが指を指す物を見て、僕は目を疑った。
「──なっ。ハイ・ポーション、だと?」
注目を浴びている席であるため、小声ながらに驚いた。
「ハイ・ポーションと水緑豆スムージー……、千二百メール? これって安いの?」
「馬鹿な……、ハイ・ポーションがあることにも驚きだが。そんなに安いわけがない」
通常のポーションとは、水魔法の一つである回復魔法を使ったものだ。
精製は付与魔法の一種なので、使い手も限られる。
僕のように魔法学校を出る等して修行しており、且つ水属性を持つ者だけが使用出来る。
旅慣れた固定パーティーでは、回復術師がポーション精製を受けもつことも多い。
そのため、普通に売られる薬湯より高価だ。
対して、ハイ・ポーションとは。
更に高価な、上級回復魔法である光の魔法を付与した物だ。
修行を続けている、僕にすら扱いが難しい。
二属性以上、且つ光の魔法を使える者だけが精製可能な、非常に高価な物だ。
ちなみにマジック・ポーションは回復魔法ではなく単純に魔力を補うため、魔法を込めるのではなく魔力そのものを付与している。
属性は関係なく付与していい。
基本的にはマジック・ポーション、ポーション、ハイ・ポーションの順で高価だ。
だがこの店は、あまりに安価で提供している。
「これは……商業ギルドに目を付けられたら、問題なのではないか?」
「だよねぇ。……それとも」
商業ギルド自体、黒なのか。
普段僕らが呼ぶギルドとは略称で、本来は冒険者ギルドと呼ばれる。
冒険者にとっての組織であるように、商いを行う者達にとっても同様の組織があり、それを商業ギルドと呼んだ。
そして、物価が適正に保たれるよう、ポーション類にも一定の基準の価格があるはずだが……。
「ハイ・ポーションが本当に、ほんと~にちょっとしか入ってないのかな?」
「なるほど、だが。それにしてもだ。
これだけ繁盛した店で提供していれば、仕入れに対して儲けが出ないのではないか?」
大体の平均値はマジック・ポーションが千から八千メールの間、ポーションは五千から一万五千メールの間、ハイ・ポーションともなれば、最低価格が五万メールだ。
もちろん素となった薬草などで、価格は変わる。
それにしても、水緑豆というのはこの辺りでよく採れる野菜で、別段高いわけでもない。
このスムージーとやらが作れる量であれば、百メールもしないだろう。
逆に言えば、ハイ・ポーションで価値を高めこれだけの値段で販売していると言える。
「仮に含有量が少ないにしても……。ハイ・ポーションの仕入れ先とやらが気になるな」
「どれだけ入ってるか、飲んでみる?」
「そうだな……、僕が頼もう」
「オッケー。ご飯はテキトーに頼むね」
軽い気持ちで入った店で、まさかの展開になってしまった。
僕ですら、ハイ・ポーションの精製はまだ出来ない。
この冒険者の旅の目標の一つと言っても差し支えない。
それほど光の魔法は使い手自体も少なく、付与魔法ともなれば余計に貴重だ。
この街に腰を据えて活動している回復術師が何人かいたとして、その内一人でも光の魔法が使えれば良い方だろう。
基本的には冒険者でない場合、高待遇が受けれる王都周辺や、貴族達のお抱えになっているはず。
「お待たせしました~!」
元気よく店員が運んでくれたのは、ハイ・ポーションと水緑豆スムージー。
薄い緑色が綺麗で、何となく青みがかっても見える。
「ルカちゃん、オレ達怪我してないけど、違い分かるかな?」
「任せておけ」
「?」
そう言って僕は自身の魔力を眼へと全て集中させた。
「──!」
魔法剣士である、ヴァルハイトはその魔力の流れを感じているらしい。
魔眼、と呼ばれている。
それは魔力を目に集中させることにより、他の魔力を目に映して見ることが出来る魔法だそうだ。
属性すら色で分かるという。
確信めいた言い方が出来ないのは、修行中だからである。
完璧に使いこなしているわけではない。
だが、このスムージーとやらに込められた魔力量を見る程度なら、恐らく可能だろう。
この魔法は集中力が必要で、魔力を瞬時に眼へと集める必要がある。
魔力の操作に優れている者にしか出来ない。
僕ですら、戦闘中に発揮するのは難しい。
今は落ち着いた状況なので、可能だ。
僕がよく使う土魔法での魔力感知は、本当にただ感じるだけ。
目に見えているわけではないので、例えばこのハイ・ポーションに魔力が込められていたとしても、それが本当に光の魔法なのか分からない。
「……なるほどな」
眼の周りが温かく、魔力に満ちていることを感じたと同時。
そのスムージーとやらに含まれた、魔力が見えてきた。
その色は、水緑豆の青みを模したように、水色の青色系統の魔力──、水魔法を表す色だった。
「どうだった?」
「……、後程宿をとって、伝えよう」
「! 分かった。……じゃぁ。食事、楽しもうか♪」
「そうだな」
先に飲み物だけきていたため、料理は今しがた出来たようだ。
女性店員がこちらに向かってくるのが見えた。
◇
宿はいつものように三泊で予約した。
大体一つの街の滞在の目安をこれぐらいにしているが、依頼やダンジョン攻略の有無などによって延泊している。
ただ、いつもと異なる点が一つだけある。
「はあぁぁぁぁ」
「なーんでだよー! イイじゃーん!」
いつにも増して盛大なため息が出た。それも致し方ない。
宿に空き状況を聞くと、一人部屋はあいにく満室。
空きがあるのがベッド二台の部屋とのことだったからだ。
「やったールカちゃんと同室♪」
「大人しく出来ないなら他に行くからな」
「そんなー」
僕は宿では静かに過ごす。
一人旅だったので、それは当然だろう。
依頼毎にパーティーを組むとはいえ、宿泊先が一緒とは限らないし、読書が趣味なのもあり一人の空間が欲しいからだ。
「お金も節約出来てイイじゃん!」
「ぐっ……」
それはそうなのだ。
正直旅銀に余裕があるわけでもなく。
宿代が一人部屋二つよりも、二人部屋一つを二人で割った方が安くつくのだ。
「寝相はいいんだろうな?」
「やーん、寝込み襲わないでね!」
「誰が襲うか!!!!」
「仲が良いね~~」
宿の主人の目の前で繰り広げられた舌戦は、見当違いの評価を得ていた。
◇
「それで?」
「あぁ」
部屋へと入室。
野営続きだったのもあり、鞄の中の荷物を整理し衣服も整える。
そして、先程の件を報告する。
「間違いなく、青系統……水の魔力のみだった。これが光の魔法であれば、二色以上の魔力があるはずだ」
魔力の色はそれぞれ、火が赤。風が緑。水が青。土が黄色。というようになっているそうだ。
これは師匠の受け売りなので、全て自身の眼で確かめてはいない。
仮に緑の魔法を魔眼で見るのであれば、土の魔力が素のなので黄色。
氷の魔法は青。というように、元々の魔力の色に分別される。
つまり、先ほどのハイ・ポーションもどきが仮にポーションだろうがマジック・ポーションだろうが、二色以上が見えるはずの光の魔法が込められている、ということだけは絶対にないということ。
二色以上の魔力の見え方は、混ざり合ったように見えて、混ざっていない。
色同士が混ざって別の色へと変化する事はないそうなので、これは間違いない。
「あーーーー。やっぱりかぁ」
「やっぱり?」
「ううん、なんでもなーい」
「……。それで、僕を連れて行きたかった理由はこれなのか?」
「やっぱ分かる?」
「当たり前だ」
ヴァルハイトがわざわざ女性に対し、滞在するかも分からない街のカフェの情報を聞くことにも疑問であったし、そこへ僕をよっぽど連れて行きたい訳も謎であった。
だが、魔法に関する何かが起きているのであれば、専門家である魔術師の僕を連れて行きたくなるのも納得がいく。
もちろん僕が、たまたま魔眼を扱える。
それに懸けていたかは謎だが。
「お前の旅の目的は、何だ?」
「……、言わなきゃダメかな?」
つまりヴァルハイトはこの街へ来ることを想定した情報収集を、プラハトで行っていた事になる。
それもピンポイントで魔法に関わる何かを探り当てている。
何かを隠しているのは間違いない。
だが、僕に積極的に協力を仰ぎたい訳でもなかった。
そこが不可解だ。
「ごめん、ルカちゃん。今はまだ言えない。……、でもこれだけは信じて欲しいんだ。オレ、ルカちゃんと冒険者として旅するの、楽しい」
伝えたい言葉を探しながら、ヴァルハイトは精一杯今の気持ちを伝える。
僕とて、無理強いするつもりはない。
「いや、言えないのであれば構わない。誰にでも事情はある。だから、何かあるなら、周りくどい誘い方もせず、僕にやって欲しい事は事前に言うんだな」
ヴァルハイトの素性。
恐らく、それに関係しているのだろう。
僕も自分の全てを彼に話してはいない。
対等でないのに一方的に話せというつもりもない。
ただ、今回のように僕に何かして欲しい事があるなら、言ってもらえれば出来ることならやる。
そこだけが、気がかりだ。
どこか僕を巻き込まないよう、慎重になっている気がする。
「そっか……。うん、そうだよね! そうする♪」
「ならいい」
ヴァルハイトが言えないのはきっと、僕を信頼していないからではなく、自分の事情に関わりの無い者を巻き込みたくないからだ。
他人に対して心を砕ける、彼らしい。
僕らは今後の予定を話し合い、移動で疲れたため宿の食堂で夕食をとった後、眠りについた。
0
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる