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メーレンスの旅 王都周辺
第六十七話 王都を探索⑤~強奪者~
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王都の魔道具屋。
急ぎで必要なものはなかったが、王都の探索ついでだ。
どんな物があるかと入店すれば、以前訪れた街と同様、様々な物が置かれていた。
生活用に火を起こす魔道具、水を発生させる魔道具。
魔物と戦うための魔道具。さまざまだ。
ひと通り見終えたので店を後にする。
「図書館とか、行かなくてイイの?」
「ん?」
「ルカちゃん、本好きだし」
「あぁ、屋敷から持ち出したものもまだある。
それに、……王都の図書館にはよく行っていたからな」
「ふーん?」
時間さえあれば本を読む僕の姿をよく目にしていただろう。
確かに、図書館は定期的に訪れたくなる、興味ある場所だ。
王都の、という意味であれば今は優先度は高くない。昔よく通っていたからだ。
それはメーレンス国内での蔵書数を考えると、少なくとも国内においては、優先度はそこそこだと言えるだろう。
本はいい。
女神聖教が教えを布教するうえで発展した、情報を広めるための手段。
そのおかげもあり、民衆の識字率というものが格段に上がった。
誰もが手にできるものへと変わりつつあるそれは、時を経るごとに信仰以外の内容のものが増えていく。
特に魔術師にとっては、切っても切れない縁だ。
過去を生きた魔術師たちは、ある時期より多人数で行う魔術から個人で扱う魔法へと舵をきる。
魔法を具現化しやすいものへとするべく、『物』をモチーフとする魔名を考案していった。
そうして伝わったそれらは、魔法学校の基本的な教えとなる。
学んだ基本を元に、今度は僕のようにアレンジを加えていく。
それが、今の時代の魔術師だ。
魔法は、正常に発展しているとみていいのではないだろうか。
「グランツ領にも蔵書は多くあるが、……やはり叡智の都と呼ばれるエルフの暮らす里。
そこの、大図書館には興味があるな」
「へぇー! そんなのがあるんだ」
「彼らは人間以外の種族の中でも、特に長命だからな」
「エリファスは生きる本!」
「ま、まぁ……。師匠曰く、彼はまだ若い方らしいが」
エルフ……か。
最近であれば、旅人と名乗ったあの吟遊詩人。
彼もそうであるが。
(知る者、か)
僕の知らない多くのことを知っている。
特に、過去を生きた魔術師のことについて。
それだけで、エルフという種族の者は興味の対象になる。
「魔道具屋さんも、面白かったなー」
「そうだな。王都なだけはあるだろう?」
「うんうん♪」
しかし、王都であってもやはり闇や光の魔道具というのは少ない。
魔石へと供給する魔力が、二属性。
それも均等に注がねばならないからだ。
二属性以上の、魔眼を使える者が望ましい。
魔法をも付与するのであれば、そもそも光や闇の魔法を会得しないといけない。
もし魔物から魔石だけを得るにしても、恐らく相当低い確率だろう。
それらは主に、人間よりも魔力感知に優れると言われるゾゾ共和国の者が生産することとなる。
(……ん?)
魔力感知。
土の魔法で僕がよく野営中に使うもの。
魔眼は魔力感知の中で、もっとも優れた技法だという。
土魔法は属性の把握まではできないが──
「(ヴァルハイト)」
「(いるねー♪)」
「(……気付いていたのか?)」
声をひそめ話しかければ、気付いている模様。
僕らが歩む方向へ、四人。
微弱な魔力ながらも全く同じ距離感で、四人が歩を進めていることが把握できる。
それらは見方によれば、隊列を成しているともいえる。
……というか、こいつはなんで分かったんだ。
「……はぁ」
「(おっ、オレの出番?)」
「(魔力の反応からして魔術師はいないだろう。あって魔道具だな。お前の領分だ)」
「(やりぃ♪)」
「(加減しろよ)」
こいつは、本当に好戦的というか。
無駄な戦いは好まないのだろうが、仕掛けられるのに慣れ過ぎていないか?
あえて路地裏を行く。
徐々に喧騒から離れれば、奴らも気付いたのか距離感が近づく。
(仕掛けてこない……か)
突き当たってしまったので、こちらから問う。
「……いい加減、姿を見せたらどうだ?」
──!
──!?
「はぁ」
空気が震えたのが分かる。
路地を挟む建物の屋根上にそれぞれ一人ずつ。
僕らの背後から、二人。
突き当たったのだから、さっさと姿を見せればいいものを。
「……チッ。気付いてやがったのか」
バンダナを巻き、髪を逆立てた男が顔をしかめて言う。
背後の建物の隙間に隠れていたようだ。
しかし、黒持ちである僕に臆するところがないと見ると……。
よほど腕に自信があるのだろうか?
「やるなら早くしてくれ……」
「は、ハァ!?」
面倒なことはさっさと終わらせたい。
「かかってきなよ~♪」
「ナメやがって──、おいッ! やれ!」
リーダー格であろう男が呼びかければ、上から二人。
正面から二人。
気付けば一歩前へと出ていた、ヴァルハイトに襲いかかる。
(冒険者……ではないよな?)
もしくは、王都出身ではない……か。
僕を知らないとすれば、そうだろう。
以前僕らは冒険者に襲われ、同業者狩りは闇の仕事だと聞いたが。
恐らく、金銭をも伴う『依頼』としてはそうであろう。
しかしこういった、個人間やパーティー間のいざこざは、やはりあるんだろうな。
◇
「「「「ス、スイマセンデシター」」」」
「はー、ダル。もうちょい、マシかと思ってたのによ」
(め、めちゃくちゃだ……)
ヴァルハイトの腕っぷしが強いのは知っていた。
以前にもシェーン・メレで多人数相手に立ち回ったり、大男二人を簡単に抑えたのは見ている。
しかし、あまりにも常人離れした身体能力。
今回は魔法どころか剣すら使っていない。
相手は刃物を持っているのに。
上から降ってくる一人の男を避けるついでに拳を腹部に入れ、そのまま壁へ向かって勢いを付ける。
壁を登る要領で宙返りをし、もう片方から降ってきた男の背後をとる。
肘で首元に一発入れたあと、怖気づいた二人を軽々とあやす。
しかも、笑いながら。
僕も……そういったイメージだけならできるが、やれと言われても出来る気がしない。
めちゃくちゃな男である。
ヴァルハイトに勝てないと悟った彼らは、並んで正座している。
「……で? お前たちは、何なんだ?」
「え、えーっとですねぇ……」
「おい、ちゃんと答えろよ?」
「ヒィッ!? そ、そのー、まっ魔道具屋から、出てきたものですからぁ」
「……あぁ、魔道具を持つ者を狙っているんだな?」
おおかた、金に余裕のない冒険者か。
「そっ、そうです。あなた様の右腕に……腕輪、いや、見事な魔石がついているのでッ」
「ふむ」
ということは、やはり僕のことは知らないわけだな。
「最近王都に来た者か?」
「はっ、ハイ! 先日、なにやら催しものがあったと聞きまして!」
バンダナ男の代わりに、別の者が答えた。
(なるほどな。浮足立つ者らを狙うのは……、なにも翼の会のような者だけではないか)
「僕やヴァルハイトの格好を見て、冒険者とは思わなかったのか?」
「ぇ、えーっとぉ。思ってはいたんですけど、……なんとな~く、金で他のパーティーを雇う人なのかなぁと」
たしかに、魔道具は高い。
それを持ち合わせ……まぁ、あまり冒険者らしからぬヴァルハイトの姿を見れば。
数で押せると思ったか。
「まったく……、人を見た目だけで判断すべきではない。
もう少し、情報収集が必要なのではないか?」
なぜかアドバイスする形になってしまった。
「す、スイマセン……?」
「いくらこいつがチャラくて、ふざけた奴で、飄々としていようが。
実力者であることに変わりはない。いらん怪我をするだけだ」
「ルカちゃん、それどっちの心配?」
「こいつらに決まっているだろう」
「ひどー!?」
しまった。
注意すべき奴らの心配をしてしまった。
それもこれも、こいつのせいだ。
「あ、あの~」
「なんだ?」
「ヒジョーに、もっ申し上げにくいのですが……」
「?」
バンダナ男は、非常に申し訳ない、といった面持ちで僕に向ける視線を彷徨わせる。
嘘を言っている時の様子ではなさそうだ。
心底、言いづらい何かを抱えている。そんな様子。
まさか、『女神の御手』の彼らのように、特別な事情が──
「いけるかな~って、判断させてもらいましたのは……その。あなた様でして~」
「……?」
「あのー。仮に魔術師でもですね。不意打ちの近接戦に持っていければ、楽勝かなーと思ってまして~」
「??」
「ひ、ひ弱そうな……金持ちの坊ちゃんなのかなぁって……ッ」
「???」
「お前らさぁ、もうちょっとオブラートに包んでやれよ」
「ヒィッ! す、スイマセン兄貴!」
「だーれが兄貴だよ」
…………。
「なるほど?」
度々、若く見られるとは思っていたが。
『弱い』という印象も与えるとはな。
黒持ちであることに驕りがあったか?
「つまり、俺が弱そうだと?」
「やば。ルカちゃんがキレそ~」
「まー、そのー。率直に言わせていただければですけどぉ」
「ふむ。では、認識を今後改めるといい」
「?」
そう言えば、僕を風が取り巻いた。
やはり外はいい。
魔力の消費を抑えれるからな。
『我が名はルカ、風を纏いし者──』
「!? 本気のやつはヤバいって! ──おい、お前らっ逃げろ!」
「「「「!?」」」」
「ちっ」
ヴァルハイトの掛け声に合わせて、四人は一目散にどこかへ逃げて行った。
なぜその素早さを最初から発揮しないんだ。
「邪魔をするんじゃない」
「いやいや! 街、壊す気!?」
「む……」
ヴァルハイトに正論を言われると……。
いつもどこか、居心地がわるいものだ。
急ぎで必要なものはなかったが、王都の探索ついでだ。
どんな物があるかと入店すれば、以前訪れた街と同様、様々な物が置かれていた。
生活用に火を起こす魔道具、水を発生させる魔道具。
魔物と戦うための魔道具。さまざまだ。
ひと通り見終えたので店を後にする。
「図書館とか、行かなくてイイの?」
「ん?」
「ルカちゃん、本好きだし」
「あぁ、屋敷から持ち出したものもまだある。
それに、……王都の図書館にはよく行っていたからな」
「ふーん?」
時間さえあれば本を読む僕の姿をよく目にしていただろう。
確かに、図書館は定期的に訪れたくなる、興味ある場所だ。
王都の、という意味であれば今は優先度は高くない。昔よく通っていたからだ。
それはメーレンス国内での蔵書数を考えると、少なくとも国内においては、優先度はそこそこだと言えるだろう。
本はいい。
女神聖教が教えを布教するうえで発展した、情報を広めるための手段。
そのおかげもあり、民衆の識字率というものが格段に上がった。
誰もが手にできるものへと変わりつつあるそれは、時を経るごとに信仰以外の内容のものが増えていく。
特に魔術師にとっては、切っても切れない縁だ。
過去を生きた魔術師たちは、ある時期より多人数で行う魔術から個人で扱う魔法へと舵をきる。
魔法を具現化しやすいものへとするべく、『物』をモチーフとする魔名を考案していった。
そうして伝わったそれらは、魔法学校の基本的な教えとなる。
学んだ基本を元に、今度は僕のようにアレンジを加えていく。
それが、今の時代の魔術師だ。
魔法は、正常に発展しているとみていいのではないだろうか。
「グランツ領にも蔵書は多くあるが、……やはり叡智の都と呼ばれるエルフの暮らす里。
そこの、大図書館には興味があるな」
「へぇー! そんなのがあるんだ」
「彼らは人間以外の種族の中でも、特に長命だからな」
「エリファスは生きる本!」
「ま、まぁ……。師匠曰く、彼はまだ若い方らしいが」
エルフ……か。
最近であれば、旅人と名乗ったあの吟遊詩人。
彼もそうであるが。
(知る者、か)
僕の知らない多くのことを知っている。
特に、過去を生きた魔術師のことについて。
それだけで、エルフという種族の者は興味の対象になる。
「魔道具屋さんも、面白かったなー」
「そうだな。王都なだけはあるだろう?」
「うんうん♪」
しかし、王都であってもやはり闇や光の魔道具というのは少ない。
魔石へと供給する魔力が、二属性。
それも均等に注がねばならないからだ。
二属性以上の、魔眼を使える者が望ましい。
魔法をも付与するのであれば、そもそも光や闇の魔法を会得しないといけない。
もし魔物から魔石だけを得るにしても、恐らく相当低い確率だろう。
それらは主に、人間よりも魔力感知に優れると言われるゾゾ共和国の者が生産することとなる。
(……ん?)
魔力感知。
土の魔法で僕がよく野営中に使うもの。
魔眼は魔力感知の中で、もっとも優れた技法だという。
土魔法は属性の把握まではできないが──
「(ヴァルハイト)」
「(いるねー♪)」
「(……気付いていたのか?)」
声をひそめ話しかければ、気付いている模様。
僕らが歩む方向へ、四人。
微弱な魔力ながらも全く同じ距離感で、四人が歩を進めていることが把握できる。
それらは見方によれば、隊列を成しているともいえる。
……というか、こいつはなんで分かったんだ。
「……はぁ」
「(おっ、オレの出番?)」
「(魔力の反応からして魔術師はいないだろう。あって魔道具だな。お前の領分だ)」
「(やりぃ♪)」
「(加減しろよ)」
こいつは、本当に好戦的というか。
無駄な戦いは好まないのだろうが、仕掛けられるのに慣れ過ぎていないか?
あえて路地裏を行く。
徐々に喧騒から離れれば、奴らも気付いたのか距離感が近づく。
(仕掛けてこない……か)
突き当たってしまったので、こちらから問う。
「……いい加減、姿を見せたらどうだ?」
──!
──!?
「はぁ」
空気が震えたのが分かる。
路地を挟む建物の屋根上にそれぞれ一人ずつ。
僕らの背後から、二人。
突き当たったのだから、さっさと姿を見せればいいものを。
「……チッ。気付いてやがったのか」
バンダナを巻き、髪を逆立てた男が顔をしかめて言う。
背後の建物の隙間に隠れていたようだ。
しかし、黒持ちである僕に臆するところがないと見ると……。
よほど腕に自信があるのだろうか?
「やるなら早くしてくれ……」
「は、ハァ!?」
面倒なことはさっさと終わらせたい。
「かかってきなよ~♪」
「ナメやがって──、おいッ! やれ!」
リーダー格であろう男が呼びかければ、上から二人。
正面から二人。
気付けば一歩前へと出ていた、ヴァルハイトに襲いかかる。
(冒険者……ではないよな?)
もしくは、王都出身ではない……か。
僕を知らないとすれば、そうだろう。
以前僕らは冒険者に襲われ、同業者狩りは闇の仕事だと聞いたが。
恐らく、金銭をも伴う『依頼』としてはそうであろう。
しかしこういった、個人間やパーティー間のいざこざは、やはりあるんだろうな。
◇
「「「「ス、スイマセンデシター」」」」
「はー、ダル。もうちょい、マシかと思ってたのによ」
(め、めちゃくちゃだ……)
ヴァルハイトの腕っぷしが強いのは知っていた。
以前にもシェーン・メレで多人数相手に立ち回ったり、大男二人を簡単に抑えたのは見ている。
しかし、あまりにも常人離れした身体能力。
今回は魔法どころか剣すら使っていない。
相手は刃物を持っているのに。
上から降ってくる一人の男を避けるついでに拳を腹部に入れ、そのまま壁へ向かって勢いを付ける。
壁を登る要領で宙返りをし、もう片方から降ってきた男の背後をとる。
肘で首元に一発入れたあと、怖気づいた二人を軽々とあやす。
しかも、笑いながら。
僕も……そういったイメージだけならできるが、やれと言われても出来る気がしない。
めちゃくちゃな男である。
ヴァルハイトに勝てないと悟った彼らは、並んで正座している。
「……で? お前たちは、何なんだ?」
「え、えーっとですねぇ……」
「おい、ちゃんと答えろよ?」
「ヒィッ!? そ、そのー、まっ魔道具屋から、出てきたものですからぁ」
「……あぁ、魔道具を持つ者を狙っているんだな?」
おおかた、金に余裕のない冒険者か。
「そっ、そうです。あなた様の右腕に……腕輪、いや、見事な魔石がついているのでッ」
「ふむ」
ということは、やはり僕のことは知らないわけだな。
「最近王都に来た者か?」
「はっ、ハイ! 先日、なにやら催しものがあったと聞きまして!」
バンダナ男の代わりに、別の者が答えた。
(なるほどな。浮足立つ者らを狙うのは……、なにも翼の会のような者だけではないか)
「僕やヴァルハイトの格好を見て、冒険者とは思わなかったのか?」
「ぇ、えーっとぉ。思ってはいたんですけど、……なんとな~く、金で他のパーティーを雇う人なのかなぁと」
たしかに、魔道具は高い。
それを持ち合わせ……まぁ、あまり冒険者らしからぬヴァルハイトの姿を見れば。
数で押せると思ったか。
「まったく……、人を見た目だけで判断すべきではない。
もう少し、情報収集が必要なのではないか?」
なぜかアドバイスする形になってしまった。
「す、スイマセン……?」
「いくらこいつがチャラくて、ふざけた奴で、飄々としていようが。
実力者であることに変わりはない。いらん怪我をするだけだ」
「ルカちゃん、それどっちの心配?」
「こいつらに決まっているだろう」
「ひどー!?」
しまった。
注意すべき奴らの心配をしてしまった。
それもこれも、こいつのせいだ。
「あ、あの~」
「なんだ?」
「ヒジョーに、もっ申し上げにくいのですが……」
「?」
バンダナ男は、非常に申し訳ない、といった面持ちで僕に向ける視線を彷徨わせる。
嘘を言っている時の様子ではなさそうだ。
心底、言いづらい何かを抱えている。そんな様子。
まさか、『女神の御手』の彼らのように、特別な事情が──
「いけるかな~って、判断させてもらいましたのは……その。あなた様でして~」
「……?」
「あのー。仮に魔術師でもですね。不意打ちの近接戦に持っていければ、楽勝かなーと思ってまして~」
「??」
「ひ、ひ弱そうな……金持ちの坊ちゃんなのかなぁって……ッ」
「???」
「お前らさぁ、もうちょっとオブラートに包んでやれよ」
「ヒィッ! す、スイマセン兄貴!」
「だーれが兄貴だよ」
…………。
「なるほど?」
度々、若く見られるとは思っていたが。
『弱い』という印象も与えるとはな。
黒持ちであることに驕りがあったか?
「つまり、俺が弱そうだと?」
「やば。ルカちゃんがキレそ~」
「まー、そのー。率直に言わせていただければですけどぉ」
「ふむ。では、認識を今後改めるといい」
「?」
そう言えば、僕を風が取り巻いた。
やはり外はいい。
魔力の消費を抑えれるからな。
『我が名はルカ、風を纏いし者──』
「!? 本気のやつはヤバいって! ──おい、お前らっ逃げろ!」
「「「「!?」」」」
「ちっ」
ヴァルハイトの掛け声に合わせて、四人は一目散にどこかへ逃げて行った。
なぜその素早さを最初から発揮しないんだ。
「邪魔をするんじゃない」
「いやいや! 街、壊す気!?」
「む……」
ヴァルハイトに正論を言われると……。
いつもどこか、居心地がわるいものだ。
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