ないものねだり

をかや れいと

文字の大きさ
上 下
19 / 35

ちょこほいっぷ

しおりを挟む

昨日から食べたくて食べたくて
仕方ないクレープを
今さっきやっと買いに行きました。

これは彼と付き合ってから知ったお店で
彼と付き合わなければ知ることがなかっただろう味で
このクレープを食べてからは
他のクレープが食べられなくなるくらい
大好きなものです。

チョコスプレーと生クリームが入っただけの
クレープなんですけど
本当にすごく美味しいんです。
普通のクレープって上が開いてるじゃないですか?
包まれてるフルーツとかクリームとかが見えるじゃないですか?

ここのクレープは四角に包まれてるんですよね。

たっぷりの柔らかい生クリームと
少し歯触りのあるチョコスプレーが
もちもちの黄色い生地に包まれてます。

有名なチェーン店とかではなく
本当になんてことない駅の併設されてる
商業施設の中に入っている
昔ながらのクレープ屋さんなんです。

きっと彼と知り合わなければ
このクレープの美味しさなんて知らないまま
死んでたんだろうな。

↑大袈裟

彼と付き合ってから自分にとって何が幸せなのかが手にとってわかるようになりました。

それまでの私はとりあえずぐるなびで評価の高い予約の取れない店でご飯を食べさせてくれたり

クリスマスやイベント毎がある時は
ドレスコードがあるようなレストランでディナーして

百貨店に入ってる誰もが知ってるブランド品もらうことが幸せだと思ってました。

外車持ってて、迎えにきてくれて
そこにちょっと遅れていって
ごめーん!とかいいながら合流することが幸せだと。

デザート食べるにしても、車で何分もかかるような行列のできるケーキ屋さんいって
決められたおすすめの品を食べることが
美味しいけど
本当に心から感動するほど美味しいとは思ってないそれらを
美味しいって言ってる自分が

なんか他の子とはちょっと違くって
良いな、なんて思ってました。

でも本当にこれまでの恋愛感を全部
ひっくり返されたというか

前までの私だったらここのクレープなんか馬鹿にして食べてなかったなぁと思うんです。

クリスマスって言って100均に売ってるツリーとかもらったら、寒気するなってぐらい冷めた人間だと思ってました。笑

彼と付き合ってから、本当の自分はこういうことが幸せって感じるタイプの人間だったんだなって理解した感じです。


そういうことに気がつかせてくれた彼はすごいなぁと思います。

さぁ、クレープたーべよっ
しおりを挟む

処理中です...