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7月とクリスマス
7月とクリスマス 5
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食堂で昼食をとっていると、級長のマリウスが隣の席に座った。
「ユーリ、午後からなにか予定はある? 暇だったら大道具を作るのを手伝って欲しいんだけど。なに、難しいことじゃない。書き割りにペンキで色を塗ってくれればいいんだ」
「いいですよ。力仕事には自信ありませんけど、色を塗るくらいなら」
体調はもうすっかり良くなって、食欲もいつも通りだ。どうせなら暇を持て余すより何かしたほうが建設的だ。
「助かるよ。昨日まで手伝ってくれてた裏方の連中が、みんな体調を崩しちゃってさ。たるんでるよ」
言ったそばからマリウス自身がくしゃみをした。
「マリウスも具合が悪いんじゃないですか?」
「……いや、僕のは鼻風邪だから大した事ないよ。それじゃあ、午後から教室に来て。必要な道具は揃えておくから」
そう言うと、マリウスは別の生徒に声をかけるために席を移動していった。
昼食を終えたわたしが約束通り教室に行くと、ドアの前でマリウスと鉢合わせた。
「あ、ユーリ、ちょうど良かったね。さっそく始めようか」
「あれ? 他のみんなは……?」
「それが都合が悪いらしくて。どうやら僕たち二人だけで作業する事になりそうだよ。大丈夫、夕食までには終わるからさ」
教室に入ったマリウスが、床に置いてあった木製のパネルを見て声を上げる。
「なんだこれ?」
「どうかしました?」
「いや、この書き割り、昨日ペンキで色を塗ったあと、乾かすためにそのままにして帰ったんだけど……見てよ」
マリウスの指差す先を見ると、緑色に塗られた書き割りに足跡がひとつ、くっきりと残っていた。ペンキが完全に乾ききる前に踏んでしまったんだろう。指の一本一本まではっきりとわかる。
「これは幽霊の仕業かもしれないな」
唐突にマリウスが言い出した。
「幽霊がこの教室を歩き回ったんだよ。この足跡がその証拠さ」
本気で言ってるんだろうか? 真面目なマリウスはそんな事を信じないタイプに見えるけれど。
なんと答えようか迷っていると、マリウスが苦笑した。
「冗談だよ。おおかた、ここに書き割りがあるのを知らなかったクラスの誰かが、夜中に忘れ物でも取りに来て、うっかり踏んだんだろうな。まったく、これじゃあ塗りなおしだ」
言いながら近くに置いてあったペンキ缶の蓋を開けた。
わたしも刷毛をひとつ貸してもらい、足跡を消すように二人で書き割りに色を塗っていく。
「さっきの話」
塗りながら雑談の合間にマリウスが口を開いた。
「幽霊が出るって噂自体は実際にあるんだ。夜中になると誰もいないはずの教室から何者かの囁くような声が聞こえるって」
「それが幽霊の仕業なんですか?」
「そう言われてるのは確かだね。僕も自分の家族から聞いただけだから、真偽は不明なんだけど。その姿を見たものは呪われるとかなんとか。本当かな?」
マリウスは首を傾げる。
呪われる? 随分物騒な幽霊だ。
「呪いの逸話といえばシェイクスピアのお芝居にもあるよね。役者が舞台以外で『マクベス』って口に出すと良くない事が起こるっていう……」
「それはわたしも聞いたことがあります。今回は全然関係ないお芝居だからほっとしてます」
「あれ? ユーリは、呪いとか、そういう類の話、信じてるの?」
「そ、そういうわけじゃありませんけど……でも、やっぱり少し気味悪いと思いませんか?」
「それじゃあ来年の発表会はマクベスに挑戦するよう提案してみようか? 噂が本当かどうか確かめるチャンスだ」
「や、やめてください。呪いの件を差し引いても、クリスマスにふさわしい内容じゃありませんよ……」
「あ、やっぱり信じてる?」
「し、信じてません!」
話しているうちに、なんだか気分が悪くなってきた。頭も少し痛い。
まさか、マクベスの呪い……?
いや、そんな事あるわけない。
わたしは立ち上がると窓に近寄って、ガラス戸を開け放った。
「ユーリ、どうかした? 窓なんて開けたら寒いよ」
入り込んできた冷たい風にマリウスが身震いする。
「マリウスは気付きませんでしたか?」
「何が?」
「においです。ペンキのにおい……あ、そうか。マリウスは鼻風邪をひいてたんでしたっけ」
不思議そうな顔をするマリウスにわたしは説明する。
「ペンキに含まれているシンナーの臭いです。シンナーに含まれる成分を大量に吸引すれば人体に悪影響を及ぼしますけど、ペンキに含まれる程度ならそんなに心配する必要もないはずです。でも、シンナーはその臭いだけでも頭痛や不快感を引き起こす場合もあるんです。だから、換気をしようと思って。寒いですけど、少し我慢してもらえませんか?」
「それはいいけど……もしかして」
マリウスがなにごとか考え込む。
「昨日まで一緒に作業してた連中が体調を崩したのって、それが原因……?」
「うーん、そうかもしれませんね。鼻風邪をひいていたマリウスにはにおいによる影響が無かったんでしょう」
「全然気付かなかった。参ったな……皆の事『たるんでる』なんて言ったけど、僕の監督不十分によるミスじゃないか。まだ作らなきゃならないものがあるっていうのに、発表会までに間に合わなかったらどうしよう」
マリウスが憂鬱そうに呟いたので、わたしは慌てて胸の前で両手を振る。
「だ、大丈夫ですよ。まだ時間はありますし、わたしも出来る限り手伝いますから。とりあえずこれを仕上げましょう」
そう告げると、刷毛を手に取り、勢いよくペンキ缶に浸す。その衝撃でペンキが跳ねた。
「あ、ユーリ、顔にペンキがついてるよ。ほら、ここ」
マリウスが指し示したあたりを擦ると、手にぬるりとした感触があった。
「あーあ、広がって余計酷くなっちゃった。洗面所に行って鏡を見ておいでよ」
そう言って笑うマリウスの髪の毛にもペンキがついていた。
ペンキを塗り終え、夕食前に部屋に戻ると、クルトが既に帰って来ていた。
「おかえりなさい」と声を掛ける前に、恐ろしい形相で詰め寄られた。
「お前、今までどこをほっつき歩いていたんだ! 病人は大人しく寝てろ!」
今朝、あれだけ具合が悪いと騒いでいたのに、部屋に戻ってみればわたしがいなかった事に怒っているみたいだ。慌てて弁解する。
「いえ、もうすっかり体調は良くなったんです。クルトの貰ってきてくれた薬のおかげで。だからマリウスと一緒に、発表会に使う大道具を作っていて……」
それを聞くとクルトは溜息をついた。
「どうしてお前はそうやっていつもいつも……いや、俺に言えた義理じゃないか……まあ、ほどほどにしておけよ」
言いながら、袋を差し出してきた。
「なんですか? これ」
「前に約束しただろう? チョコレートを買ってくるって。これならケーキと違って日持ちもするし、腹痛で今日のうちに食べられなくても問題ないしな」
「わあ、ありがとうございます!」
袋を開けると色々な種類のチョコレートがたくさん詰まっていた。
「……あの、これだけですか?」
「なんだ? 足りないのか?」
「いえ、そうじゃなくて……店番は女の人でしたか?」
わたしが問うと、クルトは腕組みをして何かを思い出すように少し考える素振りをする。
「……そうだな。若い女だった。それがどうかしたのか?」
「それなら、他におまけとか貰ったりしませんでした?」
クルトは首を横に振る。ヴェルナーさんみたいにキャンディを貰ったりという事はなかったみたいだ。
あの店番の女性は年下に興味が無いんだろうか。
しかし、クルトもおまけを貰えたのなら、今度からお菓子を買うのを頼もうと思っていたのに、これでは上手くいかないみたいだ。ちょっと残念……
そんな事を考えながら、さっそくチョコレートを頂こうと袋に手を突っ込むと、クルトが呆れ顔で
「また腹を壊すぞ」
と呟いた。
「ユーリ、午後からなにか予定はある? 暇だったら大道具を作るのを手伝って欲しいんだけど。なに、難しいことじゃない。書き割りにペンキで色を塗ってくれればいいんだ」
「いいですよ。力仕事には自信ありませんけど、色を塗るくらいなら」
体調はもうすっかり良くなって、食欲もいつも通りだ。どうせなら暇を持て余すより何かしたほうが建設的だ。
「助かるよ。昨日まで手伝ってくれてた裏方の連中が、みんな体調を崩しちゃってさ。たるんでるよ」
言ったそばからマリウス自身がくしゃみをした。
「マリウスも具合が悪いんじゃないですか?」
「……いや、僕のは鼻風邪だから大した事ないよ。それじゃあ、午後から教室に来て。必要な道具は揃えておくから」
そう言うと、マリウスは別の生徒に声をかけるために席を移動していった。
昼食を終えたわたしが約束通り教室に行くと、ドアの前でマリウスと鉢合わせた。
「あ、ユーリ、ちょうど良かったね。さっそく始めようか」
「あれ? 他のみんなは……?」
「それが都合が悪いらしくて。どうやら僕たち二人だけで作業する事になりそうだよ。大丈夫、夕食までには終わるからさ」
教室に入ったマリウスが、床に置いてあった木製のパネルを見て声を上げる。
「なんだこれ?」
「どうかしました?」
「いや、この書き割り、昨日ペンキで色を塗ったあと、乾かすためにそのままにして帰ったんだけど……見てよ」
マリウスの指差す先を見ると、緑色に塗られた書き割りに足跡がひとつ、くっきりと残っていた。ペンキが完全に乾ききる前に踏んでしまったんだろう。指の一本一本まではっきりとわかる。
「これは幽霊の仕業かもしれないな」
唐突にマリウスが言い出した。
「幽霊がこの教室を歩き回ったんだよ。この足跡がその証拠さ」
本気で言ってるんだろうか? 真面目なマリウスはそんな事を信じないタイプに見えるけれど。
なんと答えようか迷っていると、マリウスが苦笑した。
「冗談だよ。おおかた、ここに書き割りがあるのを知らなかったクラスの誰かが、夜中に忘れ物でも取りに来て、うっかり踏んだんだろうな。まったく、これじゃあ塗りなおしだ」
言いながら近くに置いてあったペンキ缶の蓋を開けた。
わたしも刷毛をひとつ貸してもらい、足跡を消すように二人で書き割りに色を塗っていく。
「さっきの話」
塗りながら雑談の合間にマリウスが口を開いた。
「幽霊が出るって噂自体は実際にあるんだ。夜中になると誰もいないはずの教室から何者かの囁くような声が聞こえるって」
「それが幽霊の仕業なんですか?」
「そう言われてるのは確かだね。僕も自分の家族から聞いただけだから、真偽は不明なんだけど。その姿を見たものは呪われるとかなんとか。本当かな?」
マリウスは首を傾げる。
呪われる? 随分物騒な幽霊だ。
「呪いの逸話といえばシェイクスピアのお芝居にもあるよね。役者が舞台以外で『マクベス』って口に出すと良くない事が起こるっていう……」
「それはわたしも聞いたことがあります。今回は全然関係ないお芝居だからほっとしてます」
「あれ? ユーリは、呪いとか、そういう類の話、信じてるの?」
「そ、そういうわけじゃありませんけど……でも、やっぱり少し気味悪いと思いませんか?」
「それじゃあ来年の発表会はマクベスに挑戦するよう提案してみようか? 噂が本当かどうか確かめるチャンスだ」
「や、やめてください。呪いの件を差し引いても、クリスマスにふさわしい内容じゃありませんよ……」
「あ、やっぱり信じてる?」
「し、信じてません!」
話しているうちに、なんだか気分が悪くなってきた。頭も少し痛い。
まさか、マクベスの呪い……?
いや、そんな事あるわけない。
わたしは立ち上がると窓に近寄って、ガラス戸を開け放った。
「ユーリ、どうかした? 窓なんて開けたら寒いよ」
入り込んできた冷たい風にマリウスが身震いする。
「マリウスは気付きませんでしたか?」
「何が?」
「においです。ペンキのにおい……あ、そうか。マリウスは鼻風邪をひいてたんでしたっけ」
不思議そうな顔をするマリウスにわたしは説明する。
「ペンキに含まれているシンナーの臭いです。シンナーに含まれる成分を大量に吸引すれば人体に悪影響を及ぼしますけど、ペンキに含まれる程度ならそんなに心配する必要もないはずです。でも、シンナーはその臭いだけでも頭痛や不快感を引き起こす場合もあるんです。だから、換気をしようと思って。寒いですけど、少し我慢してもらえませんか?」
「それはいいけど……もしかして」
マリウスがなにごとか考え込む。
「昨日まで一緒に作業してた連中が体調を崩したのって、それが原因……?」
「うーん、そうかもしれませんね。鼻風邪をひいていたマリウスにはにおいによる影響が無かったんでしょう」
「全然気付かなかった。参ったな……皆の事『たるんでる』なんて言ったけど、僕の監督不十分によるミスじゃないか。まだ作らなきゃならないものがあるっていうのに、発表会までに間に合わなかったらどうしよう」
マリウスが憂鬱そうに呟いたので、わたしは慌てて胸の前で両手を振る。
「だ、大丈夫ですよ。まだ時間はありますし、わたしも出来る限り手伝いますから。とりあえずこれを仕上げましょう」
そう告げると、刷毛を手に取り、勢いよくペンキ缶に浸す。その衝撃でペンキが跳ねた。
「あ、ユーリ、顔にペンキがついてるよ。ほら、ここ」
マリウスが指し示したあたりを擦ると、手にぬるりとした感触があった。
「あーあ、広がって余計酷くなっちゃった。洗面所に行って鏡を見ておいでよ」
そう言って笑うマリウスの髪の毛にもペンキがついていた。
ペンキを塗り終え、夕食前に部屋に戻ると、クルトが既に帰って来ていた。
「おかえりなさい」と声を掛ける前に、恐ろしい形相で詰め寄られた。
「お前、今までどこをほっつき歩いていたんだ! 病人は大人しく寝てろ!」
今朝、あれだけ具合が悪いと騒いでいたのに、部屋に戻ってみればわたしがいなかった事に怒っているみたいだ。慌てて弁解する。
「いえ、もうすっかり体調は良くなったんです。クルトの貰ってきてくれた薬のおかげで。だからマリウスと一緒に、発表会に使う大道具を作っていて……」
それを聞くとクルトは溜息をついた。
「どうしてお前はそうやっていつもいつも……いや、俺に言えた義理じゃないか……まあ、ほどほどにしておけよ」
言いながら、袋を差し出してきた。
「なんですか? これ」
「前に約束しただろう? チョコレートを買ってくるって。これならケーキと違って日持ちもするし、腹痛で今日のうちに食べられなくても問題ないしな」
「わあ、ありがとうございます!」
袋を開けると色々な種類のチョコレートがたくさん詰まっていた。
「……あの、これだけですか?」
「なんだ? 足りないのか?」
「いえ、そうじゃなくて……店番は女の人でしたか?」
わたしが問うと、クルトは腕組みをして何かを思い出すように少し考える素振りをする。
「……そうだな。若い女だった。それがどうかしたのか?」
「それなら、他におまけとか貰ったりしませんでした?」
クルトは首を横に振る。ヴェルナーさんみたいにキャンディを貰ったりという事はなかったみたいだ。
あの店番の女性は年下に興味が無いんだろうか。
しかし、クルトもおまけを貰えたのなら、今度からお菓子を買うのを頼もうと思っていたのに、これでは上手くいかないみたいだ。ちょっと残念……
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