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7月と歪んだ少女像
7月と歪んだ少女像 4
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わたしたちの行方不明事件は、危うく騒ぎになる寸前だったらしい。いつまでもわたしが食堂に姿を見せないことで、何かの事件に巻き込まれたのではと推測する生徒まであらわれたとか。
大目玉を喰らいそうになったが、ミエット先生が「塹壕花壇を作るためだから仕方ない」だとか、よくわからない理由で庇ってくれた。
イザークの言っていたこと、あながち間違ってないのかも……
それに、悪いことばかりではなかった。
その事件をきっかけに、塹壕花壇の噂を聞きつけた何人かの生徒たちが、面白がって作業を手伝ってくれるようになったのだ。
土壁が崩れないようにと、どこからか持ってきた木板で囲ってくれたり、底へ降りるための階段を作ってくれたりと、本格的に塹壕のような縦穴が出来上がってきた。さすがに土嚢までは無かったが。
そうしてついに塹壕が完成した。後は底の土を耕して花の苗を植えるだけの状態だ。
塹壕の周りには示し合わせたように多くの生徒が集まっていた。手伝ってくれた生徒や、噂を聞きつけた物好きな生徒。教師の姿もある。
塹壕が完成したら皆にひとこと言いたいと、わたしが事前にそれとなく漏らした結果なのだが、予想以上に人が集まってしまった。
「ええと……」
塹壕の前に立ちながら、わたしはお腹の前で指を組んだり解いたりを繰り返す。その姿を見て、集まった人々が急に静まり返った。
少々の居心地の悪さを感じながらも、思い切って声を張り上げる。
「皆さん、このたびはお集まりいただきありがとうございます。塹壕花壇の塹壕部分が、こうして見事完成したのも、皆さんのご支援とご協力あってのことです。本当に感謝しきれません」
そこで拍手が起こり、誰かが口笛を吹き鳴らす。
まずい。予想外に盛り上がってきてしまった。
これから話すことを聞いても、この人たちは納得してくれるだろうか。
「さて、ご覧の通り、あとは底の土を耕して花の苗を植えることで塹壕花壇は完成しますが……実はみなさんに謝らなければならないことがあります。みなさんのご協力を得て制作してきたこの塹壕花壇ですが……わたしはこれ以上この作品を作り進めることをやめようと思うんです」
周囲の人々がざわめいた。それを制するかのようにわたしは素早く続ける。
「みなさんもご覧の通り、塹壕のむこうに少女のブロンズ像がありますよね?」
振り向いて、少女像を手で示す。
「この少女像、一見すると、上半身に向かうほど比率が大きく、バランスが狂っているように感じられますが……実は、この少女像は下から鑑賞する事を想定されて作られたものであり、なんと塹壕の中から見ると、この少女は絶妙なバランスを保っている事がわかるのです。そう、まるでミケランジェロのダビデ像のように。わたしは塹壕花壇を制作中に、偶然にもその事実に気付いてしまったのです!」
一旦言葉を切って周囲の反応を窺う。皆はわたしの次の言葉を待っているようだ。
「それに気付いたとき、まるでいかずちに打たれたような衝撃を受けました。と、同時に思ったのです。この偉大な作品をこのまま埋もれさせてはならないと。けれど、迷いが生じたのも事実です。何故ならそのことで皆さんのご協力をふいにすることになるかもしれないと思ったからです。悩みぬいた末に、わたしはある結論にたどり着きました。塹壕花壇よりも、唯一無二のこの少女像の価値を後の世に伝えることの方が重要だと。今まで皆さんに黙っていた形になってしまったことは謝ります。どのような仕打ちも受け入れます。けれど、その前に一度、実際にこの塹壕の中から少女像を見上げてみては頂けないでしょうか? そうすれば、この少女像の素晴らしさがおわかり頂けると思います。だから、この塹壕花壇を、花壇ではなく、少女像を眺める場所に変更させて欲しいんです。お願いします」
わたしが言い終えても、あたりは静まり返ったままだった。
皆怒っているんだろうか。行方不明騒ぎを起こした上に、制作に協力した結果がこれだなんて、怒りを覚えても仕方が無い。
わたしは俯いて、祈るように胸のあたりで両手を握る。
すると、誰かが拍手する音が聞こえた。それに釣られるように、ぱらぱらと手を叩く者が現れ、やがてそれは大きな拍手となってあたりを包んだ。
先ほどの演説の後、生徒達は入れ代わり立ち代り塹壕内へと足を踏み入れ、例の少女像を見上げている。感想を言い合ったり、じっくり眺めたりと、反応は様々だ。
その様子を眺めた後、わたしはあたりをぐるりと見回し、クルトの姿を見つけ出したのでそそくさと駆け寄る。
「クルト、さっきはありがとうございました」
他の人に聞かれないよう、こっそりお礼を言う。実は、先ほどの演説の際に、彼にまっさきに拍手をしてくれるよう事前に頼んでおいたのだ。要は仕込みである。釣られて拍手をする者が現れて、流されるままにわたしの提案を受け入れてくれることに期待したのだが、どうやら上手くいったみたいだ。
クルトはかすかに笑みを浮かべた。
「最終的に他の奴らもお前の言葉に共感したんだろう。今になって不満が噴出しないのも、あの像に大袈裟じゃなく説得力があるからじゃないのか? それに、最初に拍手したのは俺だけじゃない。彼も……」
そう言うクルトの視線の先を辿ると、少し離れた場所にイザークがいた。
にわかには信じられなかった。まさか彼がわたしの発言に同意してくれるとは。でも、あの少女像に関する事が、わたしの予想通りなら、肉親の作ったあの像に関する不名誉な評価を回復できるという思いもあったのかもしれない。
わたしが近づくと、イザークはこちらに目を向ける。
「まったく白々しいなあ。なにが『偶然にもその事に気付いてしまったのです』だよ。そんな不自然な言い訳によくもみんな騙されるものだよね」
「そんな事言って、イザークこそ、真相を知ってるのに黙っててくれているじゃないですか。さっきも率先して拍手してくれたって聞きましたよ」
「誰だよ、そんな事言ったやつ。馬鹿じゃないの。そいつの口を縫い付けてやりたいよ」
イザークはそう言って顔をふいっと背けた。
けれど、像を眺める生徒達の様子が気になるようで、ちらちらとそちらに視線を向ける。
「ねえイザーク、わたしたちも、もう一度あの像を見に行きましょうよ」
「はあ? なんで君と? 鬱陶しい。纏わり付かないでよね」
わたしの誘いをぴしゃりと断ると、一人で像のほうへと行ってしまった。
今回の件で、彼のわたしに対する態度が少しでも和らいだのではと期待したのだが、現実はそう甘くないみたいだ。
いいんだ。クルトと一緒に見にいくから。
その夜、不思議な出来事があった。
あの少女像がそのまま人間になって動き出したような女の子が夢の中に現れたのだ。
白い肌に、輝く金色の髪を持つ愛らしい少女が、テーブルの向こう側に座っていた。少女とわたしの前にはカップがひとつずつ。他に美味しそうなお菓子も並んでいる。
少女に薦められるまま、わたしはカップに口を付ける。しかし次の瞬間、口の中でシロツメクサのような香りが広がって、思わず咳き込んでしまう。
それを見て、少女はその青い目を細めながら楽しそうに笑った。
その後、わたしは再び塹壕花壇を作るはめになった。
正確にはわたしではなく、ミエット先生が作ることになったのだが。
あの件の後、何故だか彼は
「今度はちゃんとした塹壕花壇を作ろう。ぼくも手伝うから」
と、妙に乗り気でわたしを誘ってきたのだ。
わたしとしては塹壕花壇なんて少女像の真実を確かめるための言い訳だったし、もうあんな力仕事はまっぴらだったので、何かと理由をつけて断ってきたのだが、その結果、どういうわけか、先生自身が塹壕花壇を作ると言い出した。例の行方不明事件の際に庇ってもらったこともあり、それならばと彼の手伝いをする事にしたのだ。
その日も地面を掘り返すために、二人で作りかけの塹壕に向かっていた。
「ちょっと温室に寄ってもらえないかな。あそこから持って来たいものがあるんだ」
「いいですよ」
先生と共に温室へ向かうと、またあの白い猫――ブランが温室に入りたそうにドアの前をうろうろしていた。
わたしは猫を抱き上げると、いつかのように先生だけを温室へ行かせる。
ブランは少しだけ抵抗する様子を見せたが、すぐに観念したように大人しくなった。白い毛並みを撫でているうちに、ヤーデの事を思い出した。そうなれば連鎖的にあの人の事を思い出してしまうわけで。ここ最近の騒動で薄れていた気持ちが一気に蘇ってきて、胸をちくりと刺した。
暫くして戻ってきた先生が温室のドアを閉めるのを確認して、わたしは切り出した。
「先生、花壇が完成したら、ゼラニウムも植えていいですか?」
(7月と歪んだ少女像 完)
大目玉を喰らいそうになったが、ミエット先生が「塹壕花壇を作るためだから仕方ない」だとか、よくわからない理由で庇ってくれた。
イザークの言っていたこと、あながち間違ってないのかも……
それに、悪いことばかりではなかった。
その事件をきっかけに、塹壕花壇の噂を聞きつけた何人かの生徒たちが、面白がって作業を手伝ってくれるようになったのだ。
土壁が崩れないようにと、どこからか持ってきた木板で囲ってくれたり、底へ降りるための階段を作ってくれたりと、本格的に塹壕のような縦穴が出来上がってきた。さすがに土嚢までは無かったが。
そうしてついに塹壕が完成した。後は底の土を耕して花の苗を植えるだけの状態だ。
塹壕の周りには示し合わせたように多くの生徒が集まっていた。手伝ってくれた生徒や、噂を聞きつけた物好きな生徒。教師の姿もある。
塹壕が完成したら皆にひとこと言いたいと、わたしが事前にそれとなく漏らした結果なのだが、予想以上に人が集まってしまった。
「ええと……」
塹壕の前に立ちながら、わたしはお腹の前で指を組んだり解いたりを繰り返す。その姿を見て、集まった人々が急に静まり返った。
少々の居心地の悪さを感じながらも、思い切って声を張り上げる。
「皆さん、このたびはお集まりいただきありがとうございます。塹壕花壇の塹壕部分が、こうして見事完成したのも、皆さんのご支援とご協力あってのことです。本当に感謝しきれません」
そこで拍手が起こり、誰かが口笛を吹き鳴らす。
まずい。予想外に盛り上がってきてしまった。
これから話すことを聞いても、この人たちは納得してくれるだろうか。
「さて、ご覧の通り、あとは底の土を耕して花の苗を植えることで塹壕花壇は完成しますが……実はみなさんに謝らなければならないことがあります。みなさんのご協力を得て制作してきたこの塹壕花壇ですが……わたしはこれ以上この作品を作り進めることをやめようと思うんです」
周囲の人々がざわめいた。それを制するかのようにわたしは素早く続ける。
「みなさんもご覧の通り、塹壕のむこうに少女のブロンズ像がありますよね?」
振り向いて、少女像を手で示す。
「この少女像、一見すると、上半身に向かうほど比率が大きく、バランスが狂っているように感じられますが……実は、この少女像は下から鑑賞する事を想定されて作られたものであり、なんと塹壕の中から見ると、この少女は絶妙なバランスを保っている事がわかるのです。そう、まるでミケランジェロのダビデ像のように。わたしは塹壕花壇を制作中に、偶然にもその事実に気付いてしまったのです!」
一旦言葉を切って周囲の反応を窺う。皆はわたしの次の言葉を待っているようだ。
「それに気付いたとき、まるでいかずちに打たれたような衝撃を受けました。と、同時に思ったのです。この偉大な作品をこのまま埋もれさせてはならないと。けれど、迷いが生じたのも事実です。何故ならそのことで皆さんのご協力をふいにすることになるかもしれないと思ったからです。悩みぬいた末に、わたしはある結論にたどり着きました。塹壕花壇よりも、唯一無二のこの少女像の価値を後の世に伝えることの方が重要だと。今まで皆さんに黙っていた形になってしまったことは謝ります。どのような仕打ちも受け入れます。けれど、その前に一度、実際にこの塹壕の中から少女像を見上げてみては頂けないでしょうか? そうすれば、この少女像の素晴らしさがおわかり頂けると思います。だから、この塹壕花壇を、花壇ではなく、少女像を眺める場所に変更させて欲しいんです。お願いします」
わたしが言い終えても、あたりは静まり返ったままだった。
皆怒っているんだろうか。行方不明騒ぎを起こした上に、制作に協力した結果がこれだなんて、怒りを覚えても仕方が無い。
わたしは俯いて、祈るように胸のあたりで両手を握る。
すると、誰かが拍手する音が聞こえた。それに釣られるように、ぱらぱらと手を叩く者が現れ、やがてそれは大きな拍手となってあたりを包んだ。
先ほどの演説の後、生徒達は入れ代わり立ち代り塹壕内へと足を踏み入れ、例の少女像を見上げている。感想を言い合ったり、じっくり眺めたりと、反応は様々だ。
その様子を眺めた後、わたしはあたりをぐるりと見回し、クルトの姿を見つけ出したのでそそくさと駆け寄る。
「クルト、さっきはありがとうございました」
他の人に聞かれないよう、こっそりお礼を言う。実は、先ほどの演説の際に、彼にまっさきに拍手をしてくれるよう事前に頼んでおいたのだ。要は仕込みである。釣られて拍手をする者が現れて、流されるままにわたしの提案を受け入れてくれることに期待したのだが、どうやら上手くいったみたいだ。
クルトはかすかに笑みを浮かべた。
「最終的に他の奴らもお前の言葉に共感したんだろう。今になって不満が噴出しないのも、あの像に大袈裟じゃなく説得力があるからじゃないのか? それに、最初に拍手したのは俺だけじゃない。彼も……」
そう言うクルトの視線の先を辿ると、少し離れた場所にイザークがいた。
にわかには信じられなかった。まさか彼がわたしの発言に同意してくれるとは。でも、あの少女像に関する事が、わたしの予想通りなら、肉親の作ったあの像に関する不名誉な評価を回復できるという思いもあったのかもしれない。
わたしが近づくと、イザークはこちらに目を向ける。
「まったく白々しいなあ。なにが『偶然にもその事に気付いてしまったのです』だよ。そんな不自然な言い訳によくもみんな騙されるものだよね」
「そんな事言って、イザークこそ、真相を知ってるのに黙っててくれているじゃないですか。さっきも率先して拍手してくれたって聞きましたよ」
「誰だよ、そんな事言ったやつ。馬鹿じゃないの。そいつの口を縫い付けてやりたいよ」
イザークはそう言って顔をふいっと背けた。
けれど、像を眺める生徒達の様子が気になるようで、ちらちらとそちらに視線を向ける。
「ねえイザーク、わたしたちも、もう一度あの像を見に行きましょうよ」
「はあ? なんで君と? 鬱陶しい。纏わり付かないでよね」
わたしの誘いをぴしゃりと断ると、一人で像のほうへと行ってしまった。
今回の件で、彼のわたしに対する態度が少しでも和らいだのではと期待したのだが、現実はそう甘くないみたいだ。
いいんだ。クルトと一緒に見にいくから。
その夜、不思議な出来事があった。
あの少女像がそのまま人間になって動き出したような女の子が夢の中に現れたのだ。
白い肌に、輝く金色の髪を持つ愛らしい少女が、テーブルの向こう側に座っていた。少女とわたしの前にはカップがひとつずつ。他に美味しそうなお菓子も並んでいる。
少女に薦められるまま、わたしはカップに口を付ける。しかし次の瞬間、口の中でシロツメクサのような香りが広がって、思わず咳き込んでしまう。
それを見て、少女はその青い目を細めながら楽しそうに笑った。
その後、わたしは再び塹壕花壇を作るはめになった。
正確にはわたしではなく、ミエット先生が作ることになったのだが。
あの件の後、何故だか彼は
「今度はちゃんとした塹壕花壇を作ろう。ぼくも手伝うから」
と、妙に乗り気でわたしを誘ってきたのだ。
わたしとしては塹壕花壇なんて少女像の真実を確かめるための言い訳だったし、もうあんな力仕事はまっぴらだったので、何かと理由をつけて断ってきたのだが、その結果、どういうわけか、先生自身が塹壕花壇を作ると言い出した。例の行方不明事件の際に庇ってもらったこともあり、それならばと彼の手伝いをする事にしたのだ。
その日も地面を掘り返すために、二人で作りかけの塹壕に向かっていた。
「ちょっと温室に寄ってもらえないかな。あそこから持って来たいものがあるんだ」
「いいですよ」
先生と共に温室へ向かうと、またあの白い猫――ブランが温室に入りたそうにドアの前をうろうろしていた。
わたしは猫を抱き上げると、いつかのように先生だけを温室へ行かせる。
ブランは少しだけ抵抗する様子を見せたが、すぐに観念したように大人しくなった。白い毛並みを撫でているうちに、ヤーデの事を思い出した。そうなれば連鎖的にあの人の事を思い出してしまうわけで。ここ最近の騒動で薄れていた気持ちが一気に蘇ってきて、胸をちくりと刺した。
暫くして戻ってきた先生が温室のドアを閉めるのを確認して、わたしは切り出した。
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