7 / 15
第1章 ダンジョン開拓編
7、ミアは帰った……はずだった
しおりを挟む
翌朝。
目を開けると、ダンジョンの天井に並ぶ灯りが、夜よりやわらかい色で部屋を満たしていた。外の朝日とは違うのに、「朝だ」と自然に思える。そんなことが、少し不思議で、少し嬉しい。
悠人は布団を持ち上げて起き上がった。木の床は冷たくない。壁から漂う木の匂いも、もう当たり前になりつつある。畑の方からは、魔力循環装置が静かに動いている気配がする。昨日よりもずっと“暮らし”に近い。
そのとき、入口の方から小さな足音がした。
「おはよう、悠人……」
扉が少しだけ開き、ミアが顔を出した。いつもの元気な雰囲気とは違う。瞼は少し重そうで、声もまだ寝ぼけている。何より目を引いたのは、髪だ。あちこち跳ねて、明らかに寝癖がついている。ネコミミも片方が微妙に曲がっていて、尻尾は完全に垂れていた。先だけが、かすかにぴくぴく動く。
悠人は一瞬、言葉を失った。笑ってはいけない。けれど、口元が勝手に緩む。
「……その、寝癖すごいな」
ミアは固まった。頭の上の耳がぴくんと跳ね、尻尾の先がびくっと反応する。
「え?」
ミアは両手で髪を押さえたが、鏡はない。押さえたところでどうにもならないのに、必死だ。
「……あ、やっぱり?」
間を置いて、少しだけ目を逸らし、言い訳のように付け足す。
「昨日、あったかかったから……」
「理由になってないけど、まあ、そういうことにしておこう」
悠人は笑いをこらえながら言った。
「とりあえず朝ごはん、作るか」
ミアは即答した。
「うん!作ろう!」
切り替えが早すぎて、悠人は笑い朝から笑顔だ。ミアは自分の髪をもう一度押さえ、耳をぴんと立て直そうとしたが、うまくいかない。結局、少し照れたように小さく咳払いをして、悠人の横に並んだ。
「畑、見に行こう。昨日より育ってるかもしれない」
「うん。ちょっと気になってたんだ」
二人で畑の前にしゃがみ込む。プランターの土はしっとりと落ち着き、魔力循環装置の石が淡く脈打っていた。芽は確かに伸びている。葉の色も昨日より濃い。ほんの一晩で変化が分かるのが面白い。
ミアは嬉しそうに葉を撫でた。寝癖のままなのに、表情はすっかり目覚めている。尻尾はまだ少し垂れているが、さっきほどではない。
「また大きくなってる。ほんとに早いね」
「装置の効果、ちゃんと出てるんだな」
悠人が言うと、ミアは土の際を覗き込み、小さな実を見つけた。
「これ、抜けそう。朝ごはん分、収穫しよ?」
「朝から収穫って、いいな。手伝うよ」
「うん、ありがと。力で引っ張らないでね。土を先にゆるめると、するっと抜ける」
ミアが手本を見せる。根元の周りを指でほぐし、そっと持ち上げる。実が傷つかずに抜ける。悠人も同じようにやってみると、今度はうまくいった。
「おお、きれいに取れた」
「でしょ? 朝から気分いいよね」
少量の収穫物が手のひらに増えていく。量は多くないけれど、色があるだけで心が軽い。飴だけに頼っていた頃が遠く感じる。
畑から戻る途中、悠人はキッチンの前で足を止めた。昨日作った簡易キッチンは便利だったが、朝は作業が重なる。切る場所、置く場所、しまう場所。少しだけ足りない。
「朝は、台所が混むな」
悠人が呟くと、ミアが首をかしげる。
「混むって、私しかいないよ?」
「動線のことだよ。ちょっと広げたほうがいい。」
悠人はウィンドウを開き、【家具】から調理台を追加する。食器棚と収納棚も設置し、さらに【水回り】から保存庫――簡易の冷蔵と乾物棚が一体になったような箱を選んだ。確定を押すと、キッチンの横にきれいに収まる。
ミアは目を丸くした。寝癖が少し揺れる。
「え、増えた……。これ、毎日使えるやつだよね?」
「そう。食べ物を無駄にしなくて済む」
「いいね。好きだよこういうの」
朝食の準備を始める。ミアが野菜を洗い、悠人が切る。火をつけると、湯気が立ち上がり、匂いが部屋に広がった。ダンジョンの空気に「朝ごはんの匂い」が混ざるのが、少しだけ感動的だった。
ミアがふっと笑う。
「朝ごはんの匂い好き」
「分かるわかる!この匂いがあると、ちゃんと朝だって思える」
「うん。ここやっぱり変だけど……落ち着く」
簡単な料理が出来上がり、テーブルに並べる。椅子に座り、湯気の立つ器を前にすると、ここがダンジョンであることを一瞬忘れそうになる。
悠人がひと口食べると、野菜の甘みが広がった。ミアも頷き、尻尾が少しだけ持ち上がる。
「ちゃんと朝ごはんだね」
「うん。ちゃんと朝ごはんだ」
食べ終えると、ミアは器を両手で包み、ふうっと息を吐いた。
「お腹が温かくなると、安心するね。外で食べるのと違う」
二人で後片付けをする。悠人が蛇口で鍋をすすぎ、ミアが布で拭く。水音が静かに響き、湿った湯気が少しだけ残っていた。
それから、ミアが何気なく言った。
「今日は一回、家に帰る」
悠人は手を止め、ミアを見る。
「うん、分かった」
言葉はそれだけなのに、少しだけ静かな間が落ちた。ミアは尻尾を小さく揺らし、入口の方へ歩く。
入口付近まで来たところで、悠人はふと思い出して尋ねた。
「そういや、ミアの家ってどこなの?」
ミアは外を指差した。
「あそこだよ」
指の先には、草原の中にぽつんとある小さな家が見えた。ダンジョンの入口から普通に見える距離だ。悠人は目を見開いて、間を置かずに言った。
「……え、ちかっ!!」
ミアは少し照れたように尻尾を小さく振る。
「歩いてすぐだよ。近い方が楽でしょ」
「それ、ほぼ隣だろ。お隣さんじゃん!」
「うん。だから、また来やすい」
ミアはくるりと踵を返し、入口の光の向こうへ出た。
「じゃあ、行ってくる」
悠人は頷く。
「気をつけて」
ミアは振り返って、少しだけ笑った。
「すぐ戻ると思う」
ミアが去ると、ダンジョンは急に広くなった気がした。さっきまでの声が消え、足音も消える。悠人は思わず呟く。
「……広いな」
その静けさは、長くは続かなかった。日が高いうちに、また足音がする。扉が開き、ミアが戻ってきた。今度は髪も整っていて、耳もきちんと立っている。尻尾も落ち着いているが、揺れ方には決意がある。
「やっぱり、ここに住むことにした」
ミアはまっすぐ言った。
悠人は驚きつつも、言葉を選ぶ。
「……いいのか?」
ミアは頷く。
「うん。ここが落ち着く。家もすぐそこだし、お母さんもいいよって言ってくれたし」
荷物は最低限だった。小さな袋を抱えて、ミアはダンジョン内を見回す。
「寝る場所、どこにしようかな」
悠人は一瞬考えて、ウィンドウを開いた。並ぶ【家具】の項目。個室、収納、ベッド。指先が自然にそこへ伸びる。
「よし、じゃあ、ミアの部屋、作るか!」
ミアは一瞬固まり、次の瞬間、満面の笑みを浮かべ、「うん」と頷いた。
定住者:2人/観光客:0人
目を開けると、ダンジョンの天井に並ぶ灯りが、夜よりやわらかい色で部屋を満たしていた。外の朝日とは違うのに、「朝だ」と自然に思える。そんなことが、少し不思議で、少し嬉しい。
悠人は布団を持ち上げて起き上がった。木の床は冷たくない。壁から漂う木の匂いも、もう当たり前になりつつある。畑の方からは、魔力循環装置が静かに動いている気配がする。昨日よりもずっと“暮らし”に近い。
そのとき、入口の方から小さな足音がした。
「おはよう、悠人……」
扉が少しだけ開き、ミアが顔を出した。いつもの元気な雰囲気とは違う。瞼は少し重そうで、声もまだ寝ぼけている。何より目を引いたのは、髪だ。あちこち跳ねて、明らかに寝癖がついている。ネコミミも片方が微妙に曲がっていて、尻尾は完全に垂れていた。先だけが、かすかにぴくぴく動く。
悠人は一瞬、言葉を失った。笑ってはいけない。けれど、口元が勝手に緩む。
「……その、寝癖すごいな」
ミアは固まった。頭の上の耳がぴくんと跳ね、尻尾の先がびくっと反応する。
「え?」
ミアは両手で髪を押さえたが、鏡はない。押さえたところでどうにもならないのに、必死だ。
「……あ、やっぱり?」
間を置いて、少しだけ目を逸らし、言い訳のように付け足す。
「昨日、あったかかったから……」
「理由になってないけど、まあ、そういうことにしておこう」
悠人は笑いをこらえながら言った。
「とりあえず朝ごはん、作るか」
ミアは即答した。
「うん!作ろう!」
切り替えが早すぎて、悠人は笑い朝から笑顔だ。ミアは自分の髪をもう一度押さえ、耳をぴんと立て直そうとしたが、うまくいかない。結局、少し照れたように小さく咳払いをして、悠人の横に並んだ。
「畑、見に行こう。昨日より育ってるかもしれない」
「うん。ちょっと気になってたんだ」
二人で畑の前にしゃがみ込む。プランターの土はしっとりと落ち着き、魔力循環装置の石が淡く脈打っていた。芽は確かに伸びている。葉の色も昨日より濃い。ほんの一晩で変化が分かるのが面白い。
ミアは嬉しそうに葉を撫でた。寝癖のままなのに、表情はすっかり目覚めている。尻尾はまだ少し垂れているが、さっきほどではない。
「また大きくなってる。ほんとに早いね」
「装置の効果、ちゃんと出てるんだな」
悠人が言うと、ミアは土の際を覗き込み、小さな実を見つけた。
「これ、抜けそう。朝ごはん分、収穫しよ?」
「朝から収穫って、いいな。手伝うよ」
「うん、ありがと。力で引っ張らないでね。土を先にゆるめると、するっと抜ける」
ミアが手本を見せる。根元の周りを指でほぐし、そっと持ち上げる。実が傷つかずに抜ける。悠人も同じようにやってみると、今度はうまくいった。
「おお、きれいに取れた」
「でしょ? 朝から気分いいよね」
少量の収穫物が手のひらに増えていく。量は多くないけれど、色があるだけで心が軽い。飴だけに頼っていた頃が遠く感じる。
畑から戻る途中、悠人はキッチンの前で足を止めた。昨日作った簡易キッチンは便利だったが、朝は作業が重なる。切る場所、置く場所、しまう場所。少しだけ足りない。
「朝は、台所が混むな」
悠人が呟くと、ミアが首をかしげる。
「混むって、私しかいないよ?」
「動線のことだよ。ちょっと広げたほうがいい。」
悠人はウィンドウを開き、【家具】から調理台を追加する。食器棚と収納棚も設置し、さらに【水回り】から保存庫――簡易の冷蔵と乾物棚が一体になったような箱を選んだ。確定を押すと、キッチンの横にきれいに収まる。
ミアは目を丸くした。寝癖が少し揺れる。
「え、増えた……。これ、毎日使えるやつだよね?」
「そう。食べ物を無駄にしなくて済む」
「いいね。好きだよこういうの」
朝食の準備を始める。ミアが野菜を洗い、悠人が切る。火をつけると、湯気が立ち上がり、匂いが部屋に広がった。ダンジョンの空気に「朝ごはんの匂い」が混ざるのが、少しだけ感動的だった。
ミアがふっと笑う。
「朝ごはんの匂い好き」
「分かるわかる!この匂いがあると、ちゃんと朝だって思える」
「うん。ここやっぱり変だけど……落ち着く」
簡単な料理が出来上がり、テーブルに並べる。椅子に座り、湯気の立つ器を前にすると、ここがダンジョンであることを一瞬忘れそうになる。
悠人がひと口食べると、野菜の甘みが広がった。ミアも頷き、尻尾が少しだけ持ち上がる。
「ちゃんと朝ごはんだね」
「うん。ちゃんと朝ごはんだ」
食べ終えると、ミアは器を両手で包み、ふうっと息を吐いた。
「お腹が温かくなると、安心するね。外で食べるのと違う」
二人で後片付けをする。悠人が蛇口で鍋をすすぎ、ミアが布で拭く。水音が静かに響き、湿った湯気が少しだけ残っていた。
それから、ミアが何気なく言った。
「今日は一回、家に帰る」
悠人は手を止め、ミアを見る。
「うん、分かった」
言葉はそれだけなのに、少しだけ静かな間が落ちた。ミアは尻尾を小さく揺らし、入口の方へ歩く。
入口付近まで来たところで、悠人はふと思い出して尋ねた。
「そういや、ミアの家ってどこなの?」
ミアは外を指差した。
「あそこだよ」
指の先には、草原の中にぽつんとある小さな家が見えた。ダンジョンの入口から普通に見える距離だ。悠人は目を見開いて、間を置かずに言った。
「……え、ちかっ!!」
ミアは少し照れたように尻尾を小さく振る。
「歩いてすぐだよ。近い方が楽でしょ」
「それ、ほぼ隣だろ。お隣さんじゃん!」
「うん。だから、また来やすい」
ミアはくるりと踵を返し、入口の光の向こうへ出た。
「じゃあ、行ってくる」
悠人は頷く。
「気をつけて」
ミアは振り返って、少しだけ笑った。
「すぐ戻ると思う」
ミアが去ると、ダンジョンは急に広くなった気がした。さっきまでの声が消え、足音も消える。悠人は思わず呟く。
「……広いな」
その静けさは、長くは続かなかった。日が高いうちに、また足音がする。扉が開き、ミアが戻ってきた。今度は髪も整っていて、耳もきちんと立っている。尻尾も落ち着いているが、揺れ方には決意がある。
「やっぱり、ここに住むことにした」
ミアはまっすぐ言った。
悠人は驚きつつも、言葉を選ぶ。
「……いいのか?」
ミアは頷く。
「うん。ここが落ち着く。家もすぐそこだし、お母さんもいいよって言ってくれたし」
荷物は最低限だった。小さな袋を抱えて、ミアはダンジョン内を見回す。
「寝る場所、どこにしようかな」
悠人は一瞬考えて、ウィンドウを開いた。並ぶ【家具】の項目。個室、収納、ベッド。指先が自然にそこへ伸びる。
「よし、じゃあ、ミアの部屋、作るか!」
ミアは一瞬固まり、次の瞬間、満面の笑みを浮かべ、「うん」と頷いた。
定住者:2人/観光客:0人
206
あなたにおすすめの小説
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜
音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった!
スキルスキル〜何かな何かな〜
ネットスーパー……?
これチートでしょ!?
当たりだよね!?
なになに……
注文できるのは、食材と調味料だけ?
完成品は?
カップ麺は?
え、私料理できないんだけど。
──詰みじゃん。
と思ったら、追放された料理人に拾われました。
素材しか買えない転移JK
追放された料理人
完成品ゼロ
便利アイテムなし
あるのは、調味料。
焼くだけなのに泣く。
塩で革命。
ソースで敗北。
そしてなぜかペンギンもいる。
今日も異世界で、
調味料無双しちゃいます!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
追放された『修理職人』、辺境の店が国宝級の聖地になる~万物を新品以上に直せるので、今さら戻ってこいと言われても予約で一杯です
たまごころ
ファンタジー
「攻撃力が皆無の生産職は、魔王戦では足手まといだ」
勇者パーティで武器や防具の管理をしていたルークは、ダンジョン攻略の最終局面を前に追放されてしまう。
しかし、勇者たちは知らなかった。伝説の聖剣も、鉄壁の鎧も、ルークのスキル『修復』によるメンテナンスがあったからこそ、性能を維持できていたことを。
一方、最果ての村にたどり着いたルークは、ボロボロの小屋を直して、小さな「修理屋」を開店する。
彼の『修復』スキルは、単に物を直すだけではない。錆びた剣は名刀に、古びたポーションは最高級エリクサーに、品質すらも「新品以上」に進化させる規格外の力だったのだ。
引退した老剣士の愛剣を蘇らせ、村の井戸を枯れない泉に直し、ついにはお忍びで来た王女様の不治の病まで『修理』してしまい――?
ルークの店には、今日も世界中から依頼が殺到する。
「えっ、勇者たちが新品の剣をすぐに折ってしまって困ってる? 知りませんが、とりあえず最後尾に並んでいただけますか?」
これは、職人少年が辺境の村を世界一の都へと変えていく、ほのぼの逆転サクセスストーリー。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
薬師だからってポイ捨てされました!2 ~俺って実は付与も出来るんだよね~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト=グリモワール=シルベスタは偉大な師匠(神様)とその脇侍の教えを胸に自領を治める為の経済学を学ぶ為に隣国に留学。逸れを終えて国(自領)に戻ろうとした所、異世界の『勇者召喚』に巻き込まれ、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
『異世界勇者巻き込まれ召喚』から数年、帰る事違わず、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居るようだが、倒されているのかいないのか、解らずとも世界はあいも変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様とその脇侍に薬師の業と、魔術とその他諸々とを仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話のパート2、ここに開幕!
【ご注意】
・このお話はロベルトの一人称で進行していきますので、セリフよりト書きと言う名のロベルトの呟きと、突っ込みだけで進行します。文字がびっしりなので、スカスカな文字列を期待している方は、回れ右を推奨します。
なるべく読みやすいようには致しますが。
・この物語には短編の1が存在します。出来れば其方を読んで頂き、作風が大丈夫でしたら此方へ来ていただければ幸いです。
勿論、此方だけでも読むに当たっての不都合は御座いません。
・所々挿し絵画像が入ります。
大丈夫でしたらそのままお進みください。
スラム街の幼女、魔導書を拾う。
海夏世もみじ
ファンタジー
スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。
それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。
これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる