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しおりを挟む俺のミートボールのせいで、奏斗は田口と対面してしまった。
恭一、大貴、慶太からそれぞれ、奏斗を好きだ、とか、可愛いだとか言った生徒は教えるよう、それぞれの後輩から情報を仕入れて貰っている。
全てパソコンでデータ分けし、登録済みだ。
名前しか知らなかったが、田口もその中にいた。
なにやら、短い時間ではあったが、2人は会話していた。
戻ってきた奏斗に、さりげなく、
『誰?』
と聞いたら、
『知らない人』
はぐらかすように目を合わせないまま、答えた。
....どういうことだ。
俺は探偵シャーロック・ホーム〇の気分だ。
なぜ、嘘をついた....?
ハッとした。
クラスメイトに興味がなく、知らなかった...?
もしくは....
いやいや、と首を振る。
好きだから、なんて、そんな馬鹿な、有り得ない。
もしや。
俺は目を見開いた。
付き合ってるから....?
いやいやいやいや、そんな馬鹿な、有り得ない。
だったら奏斗のことだ。ちゃんとお兄ちゃんに話すに違いない。
まさか....
俺がドジ過ぎて嫌になり、反抗し、アイツと....
俺は両手で顔を覆った。
ああ....俺が、俺がしっかりしていないせいで...奏斗、奏斗。
不意にピコン、と音がした、LINEだ。
見ると、田口を教えてくれた、慶太。
『どう?イケメンだったでしょ』
『何処が。ただの不良じゃないか。お前もタイプなわけ?』
『まさか』
だよな、こいつのタイプはお相撲さん。
父親がかなりの相撲好きで、幼い頃、一度だけ、直に見たときに、胸を鷲掴みにされたような気持ちになったのだとか。
いわゆる、デブ専。慶太に言わせるとデブじゃない!肉体美!とキレられるが。
まあまあ、華やかな美貌の持ち主だが、告ってもきちんと謝罪した挙句、延々、相撲の話しを聞かされたαの生徒がいるらしい。
すぐに相撲の話しに切り替え、止まらない慶太が厄介らしく、俺は力士にはなれない、とαの生徒たちから敬遠されている。
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