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しおりを挟む互いに風呂上がりはツアーに向けて、キャリーケースに荷物を詰めた。
「忘れ物は?ない?」
「ん、多分。忘れたら現地で買えばいいし」
「だね。明日はダイチ、取材だっけ?」
「そ。ユウはラジオ出演?」
「うん。ゲストとか慣れなくってさ、緊張するー」
そうしてTシャツとスウェットの部屋着で寝室へと向かい、ベッドの上で並んで座りキスを求めた。
す、とユウのシャツの下の素肌にダイチが手のひらを滑らせる。
「...する?」
「ん....」
そのまま、キスをしながらシーツでもつれ合った。
ダイチの熱にユウが息を弾ませる。
「....すべすべ。ユウの肌」
クス、とユウが仄かに赤らめた顔で笑んだ。
艶っぽいな、とダイチはその笑みを見つめる。
「ダイチだってすべすべじゃん」
互いに夢中で服を脱がせ合い。
最後はユウはダイチに、ダイチはユウで果てた後は、疲労感に耐えきれず、ダイチの腕の中でユウは眠っていた。
「...ったく。寝付き良すぎかよ」
ユウの寝顔に悪態をつきながらもダイチの顔は綻んでいた。
それぞれ、仕事の日々。
一緒に住んでいなければすれ違っていただろう。
多忙な中、夜は一緒に過ごすことが出来た。
久しぶりにユウが夕飯を作り、ダイチが皿を洗う。
「コーヒーでも飲む?」
「んー...眠くなくなるかなぁ...」
ふわぁ、とユウが大口を開けた口に手を当てて欠伸をした。
「眠そ」
「ん...朝、早かったから、かな」
「シャワー浴びて眠ったら?明日、出発も早いしさ」
明日はツアー初日。
「ん...。そうする。おやすみ、ダイチ」
「おやすみ」
千鳥足気味のユウの後ろ姿に苦笑しながら寝室に向かうユウをダイチは見送った。
◆◆◆
パチ、と目を開けると、目の前に黒目がちな丸い大きな瞳があり、うわ、と飛び起きた。
「おはよ」
かなりの至近距離でユウがダイチの寝顔を見つめていたらしい。
「...近すぎだろ」
思わず慄くと、へへ、とユウが笑う。
「つか。そろそろ起きた方がいいよ。朝ごはんも出来てるから」
「もうそんな時間?」
枕元の時計を見ると、7時前。7時半にはマネージャーが迎えに来る。
先に洗顔や歯磨きは済ませたらしいユウは、
「朝ごはんの準備しとくねー」
と寝室を出て行った。
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