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しおりを挟むヒロのテストも無事に終わり、ヒロは水族館に行こう、と俺を誘いました。
久しぶりのデートです。
なにを着ていこう、とクローゼットを開き、考えます。
ヒロは掛かっているシンプルな白のワンピースを手に取り、
「これなんかいいんじゃない?」
胸元がさり気なくレースで縁取られた上品ながら可愛らしい。
...俺はヒロにはこんなイメージなんだろうか....。
とりあえず、ヒロに促されるまま着てみました。
意外や意外、特に違和感のない自分が姿見にいます。
「ポニーテールにするといいかも!母さんに頼もう!」
ヒロは嬉しそうに部屋を出ると、お母さんと一緒に戻ってきました。
お母さんが編み込みしながら、俺の髪をセットしてくれます。
「わ!可愛い!瑞希」
鏡の前の自分....女です。
「瑞希ちゃんは可愛いからどんな服でもよく似合うわね」
お母さんが優しく微笑み、だいぶ、照れくさい俺です。
水族館に行く旨、遅くなるかも、とヒロはお母さんに伝え、俺たちは家を後にしました。
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