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しおりを挟む「帰してあげなよ、父さんに紹介する前に。お客さんからクレーム来たら面倒だし」
「父さん...?」
「ここのオーナーの息子なんだよ、カイって言うんだ」
変わりにヨウタが説明してくれた。
「ほら、リョウ、さっさと帰してよ。キーキーうるさいのいたら面倒だから」
「キーキー、てなんだよ!」
と、その時だった。
「お、リョウ、戻ったか、スカウトご苦労さん。また威勢のいいのを連れてきたな」
はあ、と僕はため息をついた。
「ほら、シャワー行くぞ」
リョウがその子の手首を引っ張り、出てきたときにはその子は僕ら...リョウと父さんを除くけど、全裸だった。
必死に前を隠してる。
父さんがその子を自分の部屋に入れた。
と、しばらくして。
「痛いーーー!やめて、痛い!!!」
怒声にも似た叫び声が父さんの部屋から...。
「あいつ処女だったんか」
と売春仲間のトウマが言った。
2時間後くらい、僕は指名を受けて、広いリビングに戻るとさっきの威勢のいい子がしょんぼりと体育座りで座っていた。
「大丈夫?」
「なわけないだろ」
ノートに再度、顧客管理を付けた。
「...グルなんだろ」
「?」
「父親とグルになってゲイの子供騙してんだろ」
なんのこと...と思っていたら、数人のうちの1人、エイジがその子に殴りかかろうとした。
慌てて割って入った。
「グル?な訳がないだろ!だったらなんでカイは8歳でレイプされてまでずっとこの部屋で売春してんだ!?この部屋から一歩も出しても貰えずにさあ!」
「8歳...レイプ...?」
「レイプとはまた違うよ、8歳で男を知るよう言われてたし..名前は?」
ため息をつきながら聞いた。
「シュン...15歳」
「シュン、か、1つ上だ。ごめんね、リョウが間違えて連れてきたみたいだね、ゲイじゃないんでしょ?なんとかしなきゃ」
一瞬、間が空いた。
「...ゲイ、だよ...ただ、入れる方で入れられたのが初めてで...」
「そう...だったんだ...なんでまたうちに」
「恋人との...その同級生なんだ、付き合ってるのがバレてさ...互いに家出した、それでネットでゲイで同じように悩んでる子を助ける、て声かけられた」
「俺も似た感じ。ゲイだってバレてさ、勘当されて、ここに来た、けど、1日3食付いててさ、みんな良い奴ばっかだし気ままにやってるかな」
ヨウタが語った。
「カイだけだよな、違うのって」
タクマに言われて、うん、と頷いた。
「父さんの息子に生まれた時点で決まってたことだから」
しん、と静まり返った。
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