愛したい、愛されたい。

ミヒロ

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とんとん、とドアがノックされた。

次がいるから急げ、の合図。

「なんかセックスで終わった感じだね...」

セイヤさんに言われて申し訳なさを感じた。

「俺が...その下手くそで2回頼んだせいで...ごめんなさい」

「謝らなくっていいよ。ただ、もう少し話ししたかったな、てそれだけ、また近いうちに来るし」

目の前が明るくなった感じがした。

それに、と言うと、セイヤさんが俺の片頬を抑えた。

「笑っていた方が可愛いよ」

散々、可愛いだとかエロいだとか、いい子だとか言われ続けてたのに、なんだかいつもと違う。

心の奥に響く感じがした。

セイヤさんは服を着て、

「忘れないように、ね」

と大量の差し入れを指差し、それを持ち、2人で部屋を出た。

「あのっ...!」

セイヤさんが振り向いた。

「また...来てくれますか?」

恐る恐る聞いたら、ニコッとセイヤさんは微笑み、もちろん、と答えた。

胸が熱くなる。

マコに

「邪魔」

と言われてハッとすると、マコとお客さんが俺がドアを塞いでるので立ち往生していた。

「す、すみません!」

慌ててフローリングのみんなのところへ、群がってきた。

「でも、すげーな、カイの客。みんな、何だかんだ、差し入れ持ってくるし」

「あれじゃない?ハーフだしさあ、羨ましいよね」

みんな、それぞれ、シュークリームやらポテチやら食い散らかしながら、喋る喋る。

「ゲームは?」

「マコが戻ってきたら、て」

と、ポテチ食べながら、シュンが言った。

(ジョーカー2枚あるし...ババ抜き以外のしたいけど)

俺はプリンを食べた。

マコがあんあん気持ちいい!言ってる隙に。

シュンを見た。

ポテチ摘みながら、紙パックのコーヒー飲んでるシュンと目が合った。

「どした?」

「ううん...」

(マコとはどうなんだろう...)

とは聞けず、意外と早く、マコが出てきた。

さっさとシャワーを浴びに行き、戻ってくるなり、シュークリームをパクリ。

「早漏だったわー」

の一言にみんな食べたり飲んだりしてるものを一瞬、吹き出した。

「お前、食ってるさなかに」

シュンが宥める。

「今更じゃない?みんなやってることはおんなじなんだし」

「そりゃそうだけど...」

「あー!カイ、さっきのイケメンとどうだった!?」

「イ、イケメン?」

「イケメンじゃん?なんでこんなとこ来るのかな、不思議ー」

パクっとシュークリームをまた1口。

まさか、彼氏が亡くなったから、は言えなくて。

「なんでだろうね」

「で、上手くやれた?」

また俺は吹き出した。

「あれ?あー、だから、時間がいっぱいいっぱいだったのか、そっかそっか」

俺、無言で、飲むヨーグルトを飲んだ。

「あー、今の人が例の人?」

「みたいー」

「ちょっと待って、マコ」

「ふぁい?」

大口開けて、シュークリームを放り込むアホ面に。

「お前、まさかみんなに話した...?」
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