必然世界の物語

夏無

文字の大きさ
上 下
3 / 4
3話

3章存在

しおりを挟む
その夜
空海「なぁ、桂木。これから俺らどうなるんだろうな」
旬「なんだなんだ?ホームシックになったのか?」
空海「そ、そんなんじゃねーよ、お前は平気なのかよ」
旬「平気と言われたら、平気じゃないさ。この異世界?みたいなところで明日にはどうなるかなんてわからない。けど、そんなナイーブになっても仕方ないだろ?」
空海「桂木。。。だな、前を向くしかないか、悪かった、暗い話しちまって。明日も早いし寝るか」
旬「あぁ、おやすみ」

謎の声「ダシテ、タス、テ、はやく、、、」

パッと目が覚める空海
空海「今のはなんだったんだ」 
まわりを見渡すと朝になっていた
鳥のさえずりが聞こえ、街の人達の声が外から聞こえていた。
空海「桂木、桂木。朝だぞ起きろよ」
旬「あぁ、はぁ~よく寝たよく寝た」
扉を開け一階の部屋へと降りていく二人
ソファにはユラが座っていた

空海「おはようございます、ユラさん」
ユラ「あぁ、起きたか二人とも。さぁ、顔を洗って飯でも食べるといい」
二人「りょーかいです。」
テーブルに向かうと朝食が用意されていた
米という概念はやはり異世界ではないのだろうかとおもう空海であった。
ユラ「では、さっそく二人には今日から練習の日々となるがよろしいかな?」
二人「はい、よろしくお願いします」
ユラ「よいよい、とてもいい返事だ、私の職は魔法使いだ、よろしく頼むよ」
旬「俺はたしか大賢者だっかな?」
空海「俺はたしか双龍勇者だったかな?大賢者はなんとなくイメージはつくんですが、双龍勇者ってなんなんですか?ユラさん」
ユラ「あぁ、その事からだったな。」
ユラ「では、大賢者から大賢者は主にサポートであり仲間支援、回復、蘇生などだな、がそれなりになれば大賢者でも攻撃は可能だ、だがまだ旬、お前には早いからサポート系を覚えてもらうよ」
旬「俺らしいな了解っ」
ユラ「そして空海、君の双龍勇者についてだが勇者とはただの付け名前だな。双龍を武器に込めて放つと2つの竜となりて敵を倒すという言い伝えだよ、私もこの目にした事はなくてな参考になれないが基礎などは覚えてもらうから任せておけ」
空海「なるほど、レアな職ということか。やるしかないか」
ユラ「他にも、格闘家、剣豪、弓槍家もある」
旬「俺がサポートして、空海が敵を倒す!バッチリな理想図じゃねーか!」
空海「簡単にいうなよバーカ笑」
ユラ「こりゃ、たいした度胸の二人だな」
そして、外での特訓が始まった。

ユラ「まず二人には魔力【イグナム】を体験してもらうよ。」
二人「魔力?」
ユラ「あぁ、魔力は魔法の源だ。まずは私の魔力を体で感じてもらうよ、二人とも目をつぶり、手を出して深呼吸しておれ。では、ゆくぞ。その体で体感せよ」
ユラがそういった瞬間
二人とも背筋が凍りつく感じだった。
ハッと目を覚ますと、ユラが普通になっていた。。。
空海「さっきのはいったい。。。」
ユラ「感じたかい?私の魔力を」
旬「あぁ、とてもゾッとしたよ」
ユラ「だろうな、触れ合ったことがなければ最初は皆、そんな感じさ、それに耐えられてこそ次にすすめるのさ、さて二人はどうかな?」
空海「何か、体の中が熱く感じます」
旬「俺は、何かイメージがわいた気がします」
ユラ「ほほぉ、旬、お前はすぐ身につきそうだな、空海はまだまだってところかな。初日にしては二人とも早いがな、さすがだよ」
その瞬間ユラがいきなり鳥を撃ち落とした、
ユラ「旬よ、この鳥に先程のイメージをぶつけてみよ」
旬「ええ、いきなりかよ、ぐむむ、やってみるしかないか。」
旬は手を鳥に向けた。
旬「うりゃ~」
次の瞬間、緑の光に鳥がつつまれた。
みるみるうちに怪我が治っていく。
空海「なお、っていく」
ユラ「ほぉ、なかなかやるな、旬」
鳥は翼をひろげて飛び去っていった。
が、旬がいきなり倒れてしまった。
空海「桂木?おい、どうした、桂木?桂木ぃ??」
ユラ「大丈夫だ、魔力が枯竭しただけさ、要は空っぽだ」
空海「え?けど、俺らの魔力は高いほうなのでは?」
ユラ「あぁ、高いよ君たち二人ともね、がしかしそれは別で、魔法というものは集中力を使うのさ、ただでさえ魔法を使えないものがイメージしただけで使うんだ、全力出せばそりゃ無くなるさね。だからこそ練習あるのみさ」 
空海「なるほど、そう簡単ではないということですね。」
ユラ「そういうことさ、さて旬は私が運ぶから君は練習してたまえ」
空海「わかりました、では桂木をおねがいします。」

ユラが家に入った途端
また声が聞こえた
謎の声「はやく、ここから出して、は、やく」
空海「んん?なんなんだ、この声は」
まわりをみるが何もいなかった


金髪女の子「もぉー、どこなのよあの二人。はやく、はやくしないとあの人が起きてしまう」
しおりを挟む

処理中です...