転生でゆるく生活したい

ぱゆり

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戦う相手は魔族の偉い人らしい

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「誰だお前は!?」
突然現れた、人に翼が生えたような奴に言い放つ。空を見上げてるのに姿黒くて見えないからね、仕方ないね。
「貴様のような人間に我が名を聞かせるものか。俺は誇り高き魔族だからな。」
ごめん。そんなことを言っているところで悪いが、ずっと飛んでいるままだと空をとびかうだけのチキンドラゴンしか浮かんでこない。・・・・・・これは飛ぶ時間が長い初代リオが悪い。
「あの~、何しに来たのかもう一度言ってもらえます?耳が遠いのか脳が反応にぶいのか知らないけど聞こえなかったので。」
「知ったことか。俺はそこの娘二人を連れ戻しに来ただけだ。邪魔をするなら貴様を殺す。」
言葉の使い方を間違えているのか?細かいことは気にし過ぎたら禿げそうだ、精神的要因で。そしてご丁寧にこの魔族、目的と脅しの素早い返答でした。
「そっちの返答は?」
くるっと後ろにいる住むとなると居候確定の3人に聞く。
「いやよ!」
「行きません!」
「二人が了承しておらんなら断る。」
反対か。面倒だな。断ったんだからさっさと帰れよあの魔族。帰りそうにないけど。
「ほう?お前たちそんなに痛い目にあいたいか。ならばこの魔王直属部隊所属、ガンデバルの力で恐怖を与えてやろう!」
その名を聞くと3人はこう言った。
「ガンデバル?・・・ってそんなのいたかしら?」
「ガンデバル?たしかその人、少し前に噂になった人ではないですか?」
「うむ。たしか初代魔王を讃える祭りで目立とうとして失敗した挙句、友達が少ないからゼロになったと噂で聞いたな。クビにされたと思うが?」
えっ!?ボッチなの?・・・悲しい奴なんだな。
同情していると当の本人は怒り出した。
「いつの話をしているのだ貴様らは!!!手加減してやろうと思っていたがやめだ!お前たち全員、娘二人以外は殺してやるぞ!!!」
トラウマになっていたのか?黒歴史、それは触れて欲しくないもの。哀れだ。
「まずは貴様だ小僧!死ねーい!」
そうしていくつもの炎が飛んで来た。てか最初に僕かよ!
「はっ!?馬鹿じゃないの!?結構隙間あるけど周りに木があるんだぞ!」
すぐに水をイメージして魔法を発動させる。即時発動出来るように練習してて良かった。姉さんに対する対策だったりするんだけども、あとは思いついたらすぐに実行出来るようにってやってた。その反対に意識すればすぐに使っていた魔法を消せる。条件反射で姉さんに魔法使わないかヒヤヒヤする毎日。
出現した水は天井を張るように広がり、相手の打ってくる炎を防いだ。効率も考えないと大量に魔力を使う魔法でガス欠になるから、制御の練習は朝昼晩、毎日の時間の合間に練習している。少しの魔力なら練習してても不思議に見られないからね。飽きが来ないのは、姉さんから逃げるという目的のせいかも?
「何!?小癪な、ならばこれで燃え尽きろ!!グラン・ラグナロク!!!」
でっかくしただけの炎の玉が落ちてくる。だが本当にでかい。東京ドームぐらいありそう。立ってるだけで熱いし息がしずらい。でもこんだけでかいと魔力が足りなそう。理由は常に魔力を消費するようなことする僕が悪いけども。どうしよう、大量に水出してだばー、でもいいと思うが水蒸気爆発が怖い。起こるかな?まあいい、もうどうにでもな~れ。
「私が食ってやろうか?」
「えっ?どゆこと!?」
「あれぐらいなら食えると言ったんだ。」
淡々とそんなことをおっしゃるスライム。
「ダメだよ!蒸発しちゃう!!」
「するか!・・・で、どうする?」
「お願いします。」
うん、出来るって言うし、信じよう。そうしよう。もう目前。
「わあーーーーーーーー!!!!」
「うるさい!!」
飛び込んでいくスライム。
「エルさーーーん!!!」
頭の中でずっと前から考えていた名前を呼んでいた。目の前に太陽みたいな火の玉に呑まれようとしてるスライム。そして太陽が、一瞬で吸い込まれた。
「「なんだ今のは?」」
淡々とした口調で聞いてくるスライム。驚いてテンパる僕。
「えっ?あっいやっ・・・名前。」
「名前?誰の?」
「あなたの。」
「フル?愛称?」
「愛称。」
「フルだと?」
「エルレネイラ。語呂が良いと思うから。」
「それだけ?」
「・・・はい。」
いや、だって性別分からないのに付けて違ってたらいやじゃん。
それに名前も頑張って考えて、でもなるべく被らない方が良いと思ってたし。
最初にスラリンが思い浮かんで即座に捨てた。
変な名前とか嫌だしとかグルグル頭で考えてたらこの名前になった。ちなみに男性っぽかったらラディルにしてた。
「わかった。もらっとく、その名前。」
「あい。・・・・・・あっ相手まだいるわそういえば。」
話をするうちに正座して話てたから、急いで立ち上がる。怒られると思ってた。
「ハハハハハハハハハハハハハは?・・・・・・馬鹿な・・・スライム・・・如きが・・・私の魔法を?防ぐ?・・・そんなことが、あってたまるものかーーー!!!」
うわっ!魔法乱射して来やがった。それも火だけでなく風の魔法も使えたようだ。
「まだいけるぞ?」
「やばい、絶対こればれたら姉さんに殺される!!!!(小声)」
「頭抱えてどうしたのよ?」
「えっ?・・・・・・気楽過ぎない?」
「あの人、まだ余裕そうだもの。それにあんなの受けたら私達じゃ即死って分かったからいやに落ち着いたのよ。」
人ではなくスライムですよあの方。というか即死なの?目的忘れちゃったの?殺意100%なの?
「こんな!・・・こんなことが!!・・・こんなことが!!!・うおおおおーーーーーーー!!!!」
魔力どんだけあんだよ。それ全部吸収しきっているうちのスライムも大概だけど。
「やめんか!!」ガズドン!!!
凄まじい音がして魔族がいた場所に握り拳を右に作って浮いている翼の生えた見た目15歳くらいの女の子?がいた。攻撃していた魔族の男だがスライムがクッションをしたようで頭にたんこぶが出来ている以外目立った外傷はなかった。あの音の割に気絶してるだけのこいつがすごい。
「なんでそいつ助けてたんだ?」
「なんでもなにも、あのままだと激突した瞬間に地震と地割れが起きるよ?」
なるほど!そりゃやばい!
「グッジョブ!」
親指を立てて僕はそういった。
「ん?・・・お前は、人間か。同胞が迷惑をかけたな。保護者もいるから大丈夫と思っていたが。・・・全く、あやつから暴れるなと言われているのに。」
ダン!ザッ!
なんかでっかい狼男の獣人が女の子に跪いている。
「おお、久しぶりだな、ハウゼン。」
「お久しぶりにございます。・・・魔王様。」
はっ?魔王?んなアホな~。確かにパワーとか魔力馬鹿高いけどそんな魔王ってことある?そうじゃないといいなー。
「子供達は、順調に成長しているようだな。未来を担う子らだ。これからも頼むぞ。」
「はっ!」
「さて、もうやめていいぞ。」
「はっ?いやしかし、・・・わかりました。」
固まって少し慌てて立ち上がった。
「是が非でも続けようとする奴もいるから、お前は聞き分けが良くて助かる。」
「質問してもよろしいですか?前にも聞いたことですが。」
「いいから、その堅苦しい言葉遣いをやめろ。」
うんざりするように言う魔王様。
「では、・・・いつまで自分の子供を俺に預けておくつもりだ?」



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