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第二章
第133話 【学生大会・6】
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「ハァッ!」
「フンッ!」
試合開始早々、俺とデイルは剣を抜き互いに近づき、剣術の勝負を始めた。
これまで俺は魔法ばかり使っていて、完全に魔法使いだと思われていた為か、観客はかなり驚いた様子だった。
「かなり驚かれてるみたいだね。完全に魔法使いと思われてたんじゃないか?」
「そうみたいだね。まあ、でも今は剣士だよ。魔法は使わないから、真剣勝負を楽しもうッ!」
そう俺はデイルに言い、俺はデイルとの剣術勝負を続けた。
デイルは剣士として、剣を小さい頃から握っていた。
スキルが無くとも技術を叩きこまれ、スキルを得てからは得た技術と経験を活かして、レオルドの従者として活動してきている。
そんなデイルの剣術は、学生にしてはかなりの高いレベルの剣術となっていた。
「ハァ、ハァ……全く、レベル差ってのは嫌になるね。こんなに僕は疲れてるのに、アルフは一切疲れてないってあまり言いたくはないけど、ズルイね……」
「多少は疲れてるよ。ただ四六時中訓練してるせいか、これくらいで汗は出なくなっただけだよ」
「ハハッ、アルフは強いのに訓練を怠らないから本当に凄いよ……ふ~、僕はそろそろ限界だ。次の攻撃、僕の全力で行くよ」
本気の眼をしたデイルに俺は頷き、剣を構えてデイルの攻撃に備えた。
デイルは剣を構え、深呼吸を数回して息を整えると全身に力を入れて攻撃を仕掛けて来た。
俺はそんなデイルの全力に対し、約束通り俺も剣術の全力でぶつかった。
「……勝者、一年生アルフレッド!」
最後まで全力で挑んだデイルは、気力も全て使い果たし目の前で地面に倒れた。
デイルは意識を失う瞬間、物凄く爽やかな表情をしていた。
その後、デイルは担架に乗せられて医務室へと連れて行かれ、俺は皆が待ってる待機室へと戻った。
「良い戦いだったよ。デイルもアルフが真剣に相手してくれて嬉しかっただろうね」
「約束だったからね。それに俺は剣士としては、半人前だからデイルとの戦いはいい経験になったよ」
「それを聞いたら、気力を使い果たして寝てるデイルも喜ぶよ。改めて、アルフにはお礼を言うよ。デイルと本気で戦ってくれて、ありがとう」
レオルドはそう俺にお礼を言うと、会場の方から歓声が鳴り響いた。
「レインとリサの戦いが始まったみたいだね。アルフはどっちが勝つと思う?」
「二人共実力的には同じ位だけど……まあ、リサだろうね。レインの剣術もかなり磨きがかかって来てるけど、リサの魔法の腕の方が今は上。それにレインと幼馴染のリサは、レインの癖も知り尽くしてるからね」
レオルドの質問に対し、俺はそう自分の考えを伝えた。
「リサちゃんが勝つって断言してるけど、レインが勝つ可能性は考えてないの?」
「勝つ可能性だけで言えば、レインにもそりゃあるけど……リサは師匠からも魔法を学んでて、その分の強さがレインよりも上なんだよね」
「そう言えば、アレンさんが偶にリサちゃんにも魔法の事をアルフに教える序に教えていたね……」
そう俺達が話していると、試合の勝敗が決まった。
俺の予想通りと言うと、レインに対して申し訳なくなるが勝利したのはリサだった。
「リサちゃんって普段は、そこまで魔法使いとして強さを感じないけど、さっきの試合を見た感じそこらの魔法使いよりも戦い方が上手かったね」
「リサはフローラさんとも仲が良くて、近接戦闘の対処法とか教わってたんだよね」
レインは最初の方、フローラさん対して苦手意識があって話せるようになるまで時間が掛かってしまった。
その為、リサとの差が出来てしまい、リサはその差を追いつかせない様に努力していた。
「成程、その差があったって事ね。確かにリサちゃんって最初は遠慮するけど、今じゃ僕やデイルにも気軽に話しかけてくれるから、かなり肝が据わってるよね」
「アリスに何度も仲良くなるタイミングを見計らってたくらいだから、かなり精神面では強い方だと思うよ」
その後、試合を終えたリサ達が待機室に戻って来て、次の試合の出場者であるレオルドは「行ってくるね」と言って待機室を出て行った。
それから暫くして、レオルドと対戦相手生徒が出て来た。
レオルドの対戦相手は、三年生の男性の剣士だ。
ガタイも良く、かなり鍛えてると見て分かる。
「アルフ、レオルド王子は勝てると思う?」
「そうだね。レオルドは俺と似て、剣と魔法両方を使うから上手く自分の戦いに持って行けば勝てると思うよ」
レインの質問に対して、俺はそう伝えた。
レオルドの相手は見るからに剣士タイプの人で、今も魔法を使うレオルドから距離を取られないように頑張って接近している。
しかし、レオルドは剣術も鍛えている為、接近して来た相手に対し、剣術で対応して隙を見て魔法を放っていた。
「レオルド王子、勝ちそうだね」
レインの言葉通り、レオルドは対戦相手の三年生を押し始めていた。
レオルドは自分のペースに持ち込み、対戦相手に反撃されない様に攻め続けた。
それから数分後、対戦相手の魔道具の魔石が破壊され、レオルドは勝ち進む事が出来た。
「フンッ!」
試合開始早々、俺とデイルは剣を抜き互いに近づき、剣術の勝負を始めた。
これまで俺は魔法ばかり使っていて、完全に魔法使いだと思われていた為か、観客はかなり驚いた様子だった。
「かなり驚かれてるみたいだね。完全に魔法使いと思われてたんじゃないか?」
「そうみたいだね。まあ、でも今は剣士だよ。魔法は使わないから、真剣勝負を楽しもうッ!」
そう俺はデイルに言い、俺はデイルとの剣術勝負を続けた。
デイルは剣士として、剣を小さい頃から握っていた。
スキルが無くとも技術を叩きこまれ、スキルを得てからは得た技術と経験を活かして、レオルドの従者として活動してきている。
そんなデイルの剣術は、学生にしてはかなりの高いレベルの剣術となっていた。
「ハァ、ハァ……全く、レベル差ってのは嫌になるね。こんなに僕は疲れてるのに、アルフは一切疲れてないってあまり言いたくはないけど、ズルイね……」
「多少は疲れてるよ。ただ四六時中訓練してるせいか、これくらいで汗は出なくなっただけだよ」
「ハハッ、アルフは強いのに訓練を怠らないから本当に凄いよ……ふ~、僕はそろそろ限界だ。次の攻撃、僕の全力で行くよ」
本気の眼をしたデイルに俺は頷き、剣を構えてデイルの攻撃に備えた。
デイルは剣を構え、深呼吸を数回して息を整えると全身に力を入れて攻撃を仕掛けて来た。
俺はそんなデイルの全力に対し、約束通り俺も剣術の全力でぶつかった。
「……勝者、一年生アルフレッド!」
最後まで全力で挑んだデイルは、気力も全て使い果たし目の前で地面に倒れた。
デイルは意識を失う瞬間、物凄く爽やかな表情をしていた。
その後、デイルは担架に乗せられて医務室へと連れて行かれ、俺は皆が待ってる待機室へと戻った。
「良い戦いだったよ。デイルもアルフが真剣に相手してくれて嬉しかっただろうね」
「約束だったからね。それに俺は剣士としては、半人前だからデイルとの戦いはいい経験になったよ」
「それを聞いたら、気力を使い果たして寝てるデイルも喜ぶよ。改めて、アルフにはお礼を言うよ。デイルと本気で戦ってくれて、ありがとう」
レオルドはそう俺にお礼を言うと、会場の方から歓声が鳴り響いた。
「レインとリサの戦いが始まったみたいだね。アルフはどっちが勝つと思う?」
「二人共実力的には同じ位だけど……まあ、リサだろうね。レインの剣術もかなり磨きがかかって来てるけど、リサの魔法の腕の方が今は上。それにレインと幼馴染のリサは、レインの癖も知り尽くしてるからね」
レオルドの質問に対し、俺はそう自分の考えを伝えた。
「リサちゃんが勝つって断言してるけど、レインが勝つ可能性は考えてないの?」
「勝つ可能性だけで言えば、レインにもそりゃあるけど……リサは師匠からも魔法を学んでて、その分の強さがレインよりも上なんだよね」
「そう言えば、アレンさんが偶にリサちゃんにも魔法の事をアルフに教える序に教えていたね……」
そう俺達が話していると、試合の勝敗が決まった。
俺の予想通りと言うと、レインに対して申し訳なくなるが勝利したのはリサだった。
「リサちゃんって普段は、そこまで魔法使いとして強さを感じないけど、さっきの試合を見た感じそこらの魔法使いよりも戦い方が上手かったね」
「リサはフローラさんとも仲が良くて、近接戦闘の対処法とか教わってたんだよね」
レインは最初の方、フローラさん対して苦手意識があって話せるようになるまで時間が掛かってしまった。
その為、リサとの差が出来てしまい、リサはその差を追いつかせない様に努力していた。
「成程、その差があったって事ね。確かにリサちゃんって最初は遠慮するけど、今じゃ僕やデイルにも気軽に話しかけてくれるから、かなり肝が据わってるよね」
「アリスに何度も仲良くなるタイミングを見計らってたくらいだから、かなり精神面では強い方だと思うよ」
その後、試合を終えたリサ達が待機室に戻って来て、次の試合の出場者であるレオルドは「行ってくるね」と言って待機室を出て行った。
それから暫くして、レオルドと対戦相手生徒が出て来た。
レオルドの対戦相手は、三年生の男性の剣士だ。
ガタイも良く、かなり鍛えてると見て分かる。
「アルフ、レオルド王子は勝てると思う?」
「そうだね。レオルドは俺と似て、剣と魔法両方を使うから上手く自分の戦いに持って行けば勝てると思うよ」
レインの質問に対して、俺はそう伝えた。
レオルドの相手は見るからに剣士タイプの人で、今も魔法を使うレオルドから距離を取られないように頑張って接近している。
しかし、レオルドは剣術も鍛えている為、接近して来た相手に対し、剣術で対応して隙を見て魔法を放っていた。
「レオルド王子、勝ちそうだね」
レインの言葉通り、レオルドは対戦相手の三年生を押し始めていた。
レオルドは自分のペースに持ち込み、対戦相手に反撃されない様に攻め続けた。
それから数分後、対戦相手の魔道具の魔石が破壊され、レオルドは勝ち進む事が出来た。
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