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9巻
9-2
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俺はリア、リン、アスラ、レティシアさんと、帰国の挨拶にまずは冒険者ギルドへと向かった。
「おっ、ラルクたちじゃないか? 久しぶりだな!」
「お~、ラルクたち。帰ってきたのか!」
ギルドに入ると、見知った顔の冒険者たちが話しかけてくれた。
こうして出迎えられると、帰ってきたんだな感が増して、なんだか心が温まった気がする。
それから受付のところで用があると伝え、俺たちは奥の部屋に通された。
奥の部屋に行くと、ギルド長のララさんと、副ギルド長のフィアさんが待っていた。
「ラルク君たち、無事に帰ってこれたんだね。おかえりなさい」
「おかえりなさい」
そうフィアさんたちに出迎えてもらった俺たちは、それから二人に旅の感想を話し、森林国で買っておいたお土産を渡した。
本当だったらもっと長居したいところだが、今日は行くところがたくさんあるので少しだけ話をしてから俺たちはギルドを出ることにした。
ギルドの次に向かったのは、ダッツさんの経営する宿、小熊亭だ。
「ラルクたち!? いつ帰ってきたんだよ!」
「えっ、ラルク君たちが来たのかい!?」
「わ~、久しぶり!」
宿に顔を出すと、まず最初にダッツさんが俺たちに気付く。
続いて奥から奥さんのアメルダさん、娘さんのアンナがやってきた。
俺はそんな三人と顔を合わせ「昨日、帰ってきました」と報告をして、ダッツさんたちにお土産を渡した。
意外にもお土産を一番喜んでくれたのはアメルダさんだった。
「また暇な時でもいいから、食事でも食べに来てくれよ。ラルクがいなくなって、宿も寂しいからな」
「はい。また時間がある時に来ますね」
「また来ますね~」
そう俺たちはダッツさんと約束をして宿を出た。
次に向かったのは王都の俺の店。
昨日の時点で今日挨拶に行くと連絡を入れていたからか、店の入り口には臨時で休業するという看板がかけられていた。
「ナラバさん、それに皆さんもお久しぶりです」
店の中に入ると、料理人のナラバさんをはじめ、店で働いてくれてる従業員の人たちが待っていてくれた。
久しぶりの再会に、俺は一人一人と握手を交わし、俺がいない間のことを聞いたり、逆に旅のことを話したりした。
「この一ヶ月で、またお客が増えたんですか?」
「はい。ドルスリー商会のおかげで他の街にも似たような商品が並ぶようになりましたが、やはりラルクさんが最初に作った店で食べたいという方たちが多いみたいで」
「なるほど、じゃあ忙しかったですか?」
「もう慣れましたからその辺は大丈夫でした。ただ問題があるとすれば、やはり店内の狭さですかね」
店内はある程度の広さはあるが、これでも溢れるほどお客さんが来ていたのか……
「増築するにも、隣接している建物は使われてるしな……」
「王都内に二店舗目を出すのはどうですかね? 客の取り合いになったとしても、店が混みすぎて来店できないお客さんのことを考えたら、ちょうどいい感じに分散するとは思います」
「分かりました。一度、ラックさんに話をしてみてからまた相談しに来ますね。本当に店をナラバさんに任せてよかったです」
俺はそうナラバさんにお礼を言い、ラックさんのところで話す内容に店のことを追加した。
その後、これまで一緒に来ていたリンたちとは店の外で別れた。
そして、俺は一人でドルスリー商会へと向かった。
「ラルクさん、お待ちしておりました。ラック様がお待ちです」
ドルスリー商会に着くと、受付の人からそう言われて俺は商会長室へと通された。
「ラルク君、おかえり。たった一ヶ月と少しだけどなんだか久しぶりだね」
「ラックさんお久しぶりです。俺も向こうで過ごしたのは一ヶ月ほどでしたが、王都に帰った時は〝戻ってきたぞ〟という感覚が強かったです」
部屋に入り俺はそうラックさんに再会の挨拶をし、部屋のソファに座って旅の話をした。
その過程で森林国で見つけたこっちに輸入できそうなものや、取り引きの方法についてラックさんに伝えた。
「ということは、今まで以上に森林国との行き来が重要になってくるな……ラルク君、それについて何かいい案とかあるかな?」
「強いてあげるとすれば、転移魔法使いに手伝ってもらって、商品を運べばいいとは思いますけど、転移魔法使いはそんなにたくさんいませんもんね」
「まあ、そうだね。たとえばアスラ君や、それこそラルク君の従魔である銀竜様に頼むしかないだろうね……」
ちなみに銀竜様というのは、俺の従魔のシャファルのことだ。
今までは同じ大陸での取り引きばかりだったが、森林国は他大陸の国だもんな。
これまでとは違った取り引きをしないといけないため、課題はあるのだが、そんな状況なのにラックさんは何やら楽しげな表情を浮かべている。
「ラックさん、もしかして楽しんでますか?」
「んっ? ああ、ごめんね。久しぶりに課題にぶつかって、どう対処しようか考えてたら自然と笑顔になっていたみたいだ。ほらっ、ドルスリー商会も安定期が続いてて、最近はワクワク感がなかったからね」
俺の質問に対してラックさんはそう言った。
こうして、森林国との取り引きについては後日改めて会議をすることにして、俺は店のことについて話し始めた。
「それについては私の方でも問題として上がってきていて、ラルク君が帰ってきたら話し合おうと思っていたところだよ」
「それはよかったです。俺の考えとしては、今の店をさらに増築するか、新たに店を王都内に建てようかなと思うんですが、どうですかね?」
「私の意見だけど、一つ目の増築がいいとは思うね」
ラックさんは迷うことなく答えた。
「それはなんでですか?」
「王都内に店を増やすことはもちろん悪くない提案だと私も思う。けど、他の街からわざわざ来るような客は、今の店で食べたいという気持ちが強いと思うんだ。それなら店を増やすのではなく、今の店を広くしてより多くのお客さんを入れた方がいいと私は思うよ」
「でもそのためには土地が必要ですよね? 隣の建物は使われてますけど、どうしましょうか?」
そう俺が尋ねると、ラックさんは笑みを浮かべて、机の引き出しから書類を取り出した。
ラックさんに促されてその書類の中身を確認する。
それは店のある道沿いの建物、全ての売買手続き書だった。
「すでに話は通してあるよ。あの店のことは、私も見てたからね。必要だと思って用意していたんだ」
「本当にラックさんと仕事をしていてよかったと、毎度こうして助けられるたびに思います。でも本当にいいんですか? あの道沿いの土地は人気ですから、ドルスリー商会で店を出した方がいいんじゃないですか?」
「確かに人気の場所ではあるけど、それはあくまで〝ラルク君の店があるから〟だからね。それならラルク君の店をより広くして、王都に人を呼び集めた方がいいと、王都の商人たちと話して決めたんだよ」
俺がいない間に何やらすごい事態になってたみたいだ。
それから俺はラックさんが出してくれた売買手続き書に署名し、そこに書かれていた金額を支払って、あの通りにある土地を全て買い取った。
工事に関してラックさんから「手配をしようか」と言われたが、すぐに完成させたいから、楽園の方たちにお願いすると伝えた。
楽園っていうのは、俺のスキルによって生み出された世界で、〝ファンルード〟とも呼ばれている。シャファルの有能な眷族たちがたくさん暮らしているんだよね。
「それにしても、これだけの土地に店を建てるなら人も増やした方がいいですね」
「そうだね。料理人もそうだけど、これだけの広さとなると接客ができる人数も増やさないと大変だろうね」
「はい。とりあえず、人員に関してはナラバさんたちと話し合って決めていこうと思います」
「うん。そうするといいよ。もし力になれそうなことがあれば、気にせずなんでも聞きに来ていいからね」
ラックさんからそう言われ、店についての話し合いはこれでいったん終わりとした。
そうして店の話し合いを終えた俺は、ラックさんにアルスさんからの頼み事について伝えることにした。
「国からの頼み? ふむ、最近の国の情勢的に特に問題はなさそうに見えたが、裏で何かあったのか……」
俺の言葉を聞いて、ラックさんは先ほどまでの笑みが消え、真剣な表情に変わった。
「そんな感じには見えませんでしたよ。たぶん、最近王都に来る人が多くなってることに対して何かしらの対策をしたいとか、そっち系な気がします」
「ふむ、ラルク君がそう言うなら信じたいが、商人にとって少しでも影響があることは潰しておきたい。後で近隣国の情報を集めて精査しておくとしよう」
その後、ラックさんはすぐに部下の人に情報を集めるように伝え、俺も今日来た目的は終えたので帰ることにした。
2 国からの頼み
ドルスリー商会での話し合いの次の日。
アルスさんとの話し合いは早い方がいいだろうと思い、昨日の時点で王城に連絡を入れていた俺は、馬車で城に向かっていた。
なお、ラックさんも一緒だ。
「ラックさん、目の下にすごいクマができてますけど、もしかして寝てないんですか?」
「あの後、情報を整理していたら寝る時間が一時間しかなくてね……」
「お疲れ様です。城に到着したら起こすので、少し寝ますか?」
「そうだね。そうするよ……」
ラックさんは疲れた表情を浮かべながらそう言うと、数秒後には「スー、スー」と寝息を立てながら寝てしまった。
それから俺は、御者さんにもう少しゆっくり向かってほしいと伝え、少しでも長くラックさんが寝れるよう時間を確保した。街並みを眺めつつ、城へと向かう。
「ラックさん、どうですか? 少しは楽になりましたか」
「うん。ありがとう。ちょっとは楽になったよ……さっ、ここからは仕事だからシャキッとしないとね」
城に到着後、馬車から降りたラックさんは自分の頬を叩き、気合を入れた表情をしながらそう言った。
城内に入った俺とラックさんは、兵士についていき、アルスさんのところに向かった。
「昨日の今日で来てくれてありがとう。ラックも忙しい中、時間を作ってくれて感謝するよ」
そう言うアルスさんから迎えられ、俺とラックさんは執務室に入り、椅子に座った。
「早速、本題についてなんだけど、ラルク君たちが旅に出てる間にレコンメティス……特に王都に人が増えたことは、ラックも知ってるよね?」
「はい。この一ヶ月の間に、以前に比べて倍、いえ三倍には増えていますね」
「そうなんだよね。王都って今までも人が集まることはあっても、こんなにたくさんの人が集まったことがなくて、国としても対処が難しくてね……」
アルスさんはそう言うと、俺とラックさんのことを見つめて「ラルク君たちに、力を貸してほしくて呼んだんだ」と言ってきた。
「力を貸すって、どういうことをするんですか?」
「王都に来る人を楽しませる何かを作ってほしいんだ。今のままでもいいんだけど、せっかく人が来てくれてるなら楽しんでもらった方がいいでしょ?」
アルスさんの言葉に俺は悩み、ラックさんはがっくりし、「本題はそれなんですか?」と聞き返す。
「うん。そうだよ。ラック……ずっと気になってたけど、目にすごいクマができてるね。もしかして呼び出された理由を調べるために、徹夜とかした感じかな?」
「その通りです。最近、国が安定してるのに私とラルク君を呼び出すなんて何かあるのかなと……いや、まあ王都に人が集まりすぎてるのも、問題ではありますが……なんとなく、損をした気分です」
「先に内容を伝えておくべきだったね。ごめんね」
ラックさんの溜め息交じりの言葉に対し、アルスさんは申し訳なさそうな表情でそう謝罪をしていた。
しかし、人を楽しませる何かか……それについては、楽園でも課題の一つなんだよな。
「それなんですけど、他の国の観光名所とかって何かあるんですかね?」
俺の質問に対し、落ち込んでいたラックさんが教えてくれる。
「そうだね、隣の国のルブラン国には銀竜の山があるから、観光ツアーがあるね。あと、シャファルバーク家が行ってる展示会で歴史を勉強できるから、そういったことが好きな人がよく集まってはいるね」
確かに、俺は読んだことがないが、〝銀竜物語〟という本はこの国でも有名だし、他の国でも有名な話らしいから、シャファルバーク家がいるルブラン国はそれを観光資源に使えるか。
「それならシャファルを呼び出して、うちの国にも同じような観光名所を作りますか? 月に一度くらいならやってくれそうですけど」
「……流石にそれをしたら、ルブラン国に申し訳ないよ。それをするなら、向こうでしてあげた方が国の問題にならないと思うな」
「あ~、確かにそうですね」
流石に駄目か……まあ、半分冗談だったけど、考えてみたら結構面白そうだ。ルブラン国に行く機会があれば、今の案を話してみるのはありだな。
それから俺とラックさん、アルスさんの三人でいろいろと意見を出し合い、いくつかの候補が挙がった。
そのほとんどは大会を開くというもの。つまり闘技場を作り、力を競い合ったり、魔法を披露したりするといった内容だった。
「人が集まればそれだけ多くの技を見ることはできますけど、それだと他の国でもできますよね」
「まあ、そうだね。一つの娯楽として開催する分にはいいけど、これを観光名所にするのは難しいね」
「……あと、俺が店を新しく作り替えるので、そこで何かするのもありですけど、今のところアイディアはまったくないですからね」
そう言うと、アルスさんは「店を作り替えるって何?」と聞いてきた。
「人が増えて対応が難しいと従業員から言われてて、ラックさんにそれを話したら周辺の土地を売ってもらったんで、後日店を作り替えようと計画してるんです」
「そんな話が出てたんだね。まあ、確かにラルク君の店は来客者の人数に対して店の大きさが合わないなとは思ってたけど」
「人気なのは今だけかもしれませんけど、そのチャンスを逃すのももったいないですからね。それに建て替える費用に関しても、楽園の方たちに手伝ってもらうので、そんなに予算をかけなくてもよりよいものにできると思うので、今から楽しみなんですよね」
「それは僕も楽しみだな、楽園の住人の技術力は本当にすごいからね」
アルスさんの言葉に対し、ラックさんも「本当にすごいですよね」と言いながら頷いていた。
「私も数回しか行ったことがありませんが、楽園の技術力は、他国でも重宝されるレベルですからね」
「うんうん。本当だったらラルク君に頭下げて国全体の建造物を作り替えてって頼みたいところだけど、文明レベルが変わるくらい様変わりしそうだからお願いするのを自重してるんだよね」
「まあ、やろうと思えばできそうですけどね。それこそ、最近だと森林国で見た街のいいところを取り入れて新しい街を作ろうとしていて、試験的にそこに魔道具とかも使ってみるかって話も楽園内ではされてるみたいなんですよね」
実は、楽園内で研究開発が進んでる魔道具を導入しようという話を、この間悪魔族のゼラさん経由で聞いたんだよな。
正直、その辺に関して俺はほぼ触れてはいないが、たくさんの種族が意見を出し合い、今も様々な道具が開発されているらしい。
「ラルク君、もしかしなくても、外に出したら騒がれそうな道具も開発されてるのかな?」
「……俺もそこまで詳しくは聞いてませんが、楽園は種族数で言えばどの国よりもたくさんいて、それぞれの意見を出し合っているので、文化のレベルが急激に上がってはいますね」
「気にはなるけど、それを知ったら商人としての血が騒ぎそうだから、ここは詳しくは知らない方が得策なのかもしれないね……」
アルスさんは俺の言葉を聞いてそう判断をすると、ラックさんも悩みながらも「そうですね」と言った。
その後、今日のところはこれ以上話し合ってもいい案は出ないため、また近いうちに集まって話そうということで解散となった。
俺とラックさんは来た時と同様に馬車に乗り、先にドルスリー商会でラックさんが降りて、その後で俺も帰宅した。
「ラルク君、話し合いはどうだった?」
「うん。そんなに深刻な話じゃなかったよ」
家に戻ると、レティシアさん、リア、リン、アスラがリビングで待っていて、心配そうな表情を浮かべて聞いてきたため、俺はそう言って話し合いの内容を共有した。
「そっか。争い関係の話じゃなくってよかったね、リアちゃん」と、レティシアさん。
「うん。お父さんの雰囲気からそんな深刻な感じはしなかったから、そこまで心配はしてなかったけど……でもやっぱり少しは考えてたから、その不安がなくなってホッとしたかな」
そうリアが言うと、アスラが「それで、観光について何かいい案は浮かびそうなの?」と聞いてきた。
「まあ、向こうでかなり話し合ったけど、これだ! という案は出なかったね。レコンメティスは内陸国だし、王都の周りはそこまで観光に向いてるとは言えない場所だから」
「そうだね。私もラルク君の言う通りだと思うかな。王女として国のことを学んだ時も、レコンメティスの王都は人は集まるけど、そのほとんどが冒険者で、観光客はそこまで多くないって話だったよ。観光には不向きだよね」
王女でありこの国のことをよく知るリアが、レコンメティスの王都に観光地としての魅力はないと言いきってしまった。
「今でこそラルク君のお店が観光名所みたいなものだけど、それ以外だと学園のイベントくらいしか観光向きのものはないよね」
「リアちゃん、きっぱり言いきったね。でも私も生まれてからずっとここで過ごしてるけど、正直リアちゃんと同意見かな? 王都って観光には向いてないよね。逆に観光という名目だったら、ルブラン国はかなりいろいろとあるよね」と、レティシアさん。
「そうだね。そのほとんどがシャファルバーク家関連でシャファル様のおかげだけど、確かに周辺国に比べて、観光には昔から力は入れてるかも」
アスラの言葉通り、レコンメティスとは反対に、ルブラン国はかなり観光に力を入れているイメージだ。
「アスラ。観光資源が多いルブラン国の王子から見て、レコンメティスにはどういったものが合うと思う?」
「う~ん。まあ、レコンメティスのいいところとしては、いろんな国との外交が得意なイメージがあるかな。だから、いろんな国の文化を集めるとかはどうかな? ラルク君が経営してるお店の看板である米も、もともとは別の場所で食べられていたものなんでしょ?」
「あ~、まあ確かに、その意見は話し合いでは出なかったな。レコンメティスって、いろんな国との繋がりはあるよな」
内陸国かつ大国であるレコンメティスにとって、周辺国との関係性が重要だ。周辺国との友好関係を確立しているイメージは俺にもある。
アスラの言葉に俺がそう考えていると、リアも「確かに言われてみれば、いろんな国の人と話したことはあるかも」と言っていた。
「それこそ食文化ってのは、国が違えば変わってくるから、それぞれの国の代表的な料理を集めるのはよさそうだと思うかな。レコンメティスの強みを活かしつつ、今までにない観光名所にもなりそうだね」
「……なんか久しぶりに、アスラが王子だなって感じたよ」
「一応、まだこれでも王子だからね?」
俺の言葉にムッとした表情を浮かべたアスラはそう言い返し、俺はそんなアスラに謝罪をして、周辺国の料理について調べてみようと考えた。
「おっ、ラルクたちじゃないか? 久しぶりだな!」
「お~、ラルクたち。帰ってきたのか!」
ギルドに入ると、見知った顔の冒険者たちが話しかけてくれた。
こうして出迎えられると、帰ってきたんだな感が増して、なんだか心が温まった気がする。
それから受付のところで用があると伝え、俺たちは奥の部屋に通された。
奥の部屋に行くと、ギルド長のララさんと、副ギルド長のフィアさんが待っていた。
「ラルク君たち、無事に帰ってこれたんだね。おかえりなさい」
「おかえりなさい」
そうフィアさんたちに出迎えてもらった俺たちは、それから二人に旅の感想を話し、森林国で買っておいたお土産を渡した。
本当だったらもっと長居したいところだが、今日は行くところがたくさんあるので少しだけ話をしてから俺たちはギルドを出ることにした。
ギルドの次に向かったのは、ダッツさんの経営する宿、小熊亭だ。
「ラルクたち!? いつ帰ってきたんだよ!」
「えっ、ラルク君たちが来たのかい!?」
「わ~、久しぶり!」
宿に顔を出すと、まず最初にダッツさんが俺たちに気付く。
続いて奥から奥さんのアメルダさん、娘さんのアンナがやってきた。
俺はそんな三人と顔を合わせ「昨日、帰ってきました」と報告をして、ダッツさんたちにお土産を渡した。
意外にもお土産を一番喜んでくれたのはアメルダさんだった。
「また暇な時でもいいから、食事でも食べに来てくれよ。ラルクがいなくなって、宿も寂しいからな」
「はい。また時間がある時に来ますね」
「また来ますね~」
そう俺たちはダッツさんと約束をして宿を出た。
次に向かったのは王都の俺の店。
昨日の時点で今日挨拶に行くと連絡を入れていたからか、店の入り口には臨時で休業するという看板がかけられていた。
「ナラバさん、それに皆さんもお久しぶりです」
店の中に入ると、料理人のナラバさんをはじめ、店で働いてくれてる従業員の人たちが待っていてくれた。
久しぶりの再会に、俺は一人一人と握手を交わし、俺がいない間のことを聞いたり、逆に旅のことを話したりした。
「この一ヶ月で、またお客が増えたんですか?」
「はい。ドルスリー商会のおかげで他の街にも似たような商品が並ぶようになりましたが、やはりラルクさんが最初に作った店で食べたいという方たちが多いみたいで」
「なるほど、じゃあ忙しかったですか?」
「もう慣れましたからその辺は大丈夫でした。ただ問題があるとすれば、やはり店内の狭さですかね」
店内はある程度の広さはあるが、これでも溢れるほどお客さんが来ていたのか……
「増築するにも、隣接している建物は使われてるしな……」
「王都内に二店舗目を出すのはどうですかね? 客の取り合いになったとしても、店が混みすぎて来店できないお客さんのことを考えたら、ちょうどいい感じに分散するとは思います」
「分かりました。一度、ラックさんに話をしてみてからまた相談しに来ますね。本当に店をナラバさんに任せてよかったです」
俺はそうナラバさんにお礼を言い、ラックさんのところで話す内容に店のことを追加した。
その後、これまで一緒に来ていたリンたちとは店の外で別れた。
そして、俺は一人でドルスリー商会へと向かった。
「ラルクさん、お待ちしておりました。ラック様がお待ちです」
ドルスリー商会に着くと、受付の人からそう言われて俺は商会長室へと通された。
「ラルク君、おかえり。たった一ヶ月と少しだけどなんだか久しぶりだね」
「ラックさんお久しぶりです。俺も向こうで過ごしたのは一ヶ月ほどでしたが、王都に帰った時は〝戻ってきたぞ〟という感覚が強かったです」
部屋に入り俺はそうラックさんに再会の挨拶をし、部屋のソファに座って旅の話をした。
その過程で森林国で見つけたこっちに輸入できそうなものや、取り引きの方法についてラックさんに伝えた。
「ということは、今まで以上に森林国との行き来が重要になってくるな……ラルク君、それについて何かいい案とかあるかな?」
「強いてあげるとすれば、転移魔法使いに手伝ってもらって、商品を運べばいいとは思いますけど、転移魔法使いはそんなにたくさんいませんもんね」
「まあ、そうだね。たとえばアスラ君や、それこそラルク君の従魔である銀竜様に頼むしかないだろうね……」
ちなみに銀竜様というのは、俺の従魔のシャファルのことだ。
今までは同じ大陸での取り引きばかりだったが、森林国は他大陸の国だもんな。
これまでとは違った取り引きをしないといけないため、課題はあるのだが、そんな状況なのにラックさんは何やら楽しげな表情を浮かべている。
「ラックさん、もしかして楽しんでますか?」
「んっ? ああ、ごめんね。久しぶりに課題にぶつかって、どう対処しようか考えてたら自然と笑顔になっていたみたいだ。ほらっ、ドルスリー商会も安定期が続いてて、最近はワクワク感がなかったからね」
俺の質問に対してラックさんはそう言った。
こうして、森林国との取り引きについては後日改めて会議をすることにして、俺は店のことについて話し始めた。
「それについては私の方でも問題として上がってきていて、ラルク君が帰ってきたら話し合おうと思っていたところだよ」
「それはよかったです。俺の考えとしては、今の店をさらに増築するか、新たに店を王都内に建てようかなと思うんですが、どうですかね?」
「私の意見だけど、一つ目の増築がいいとは思うね」
ラックさんは迷うことなく答えた。
「それはなんでですか?」
「王都内に店を増やすことはもちろん悪くない提案だと私も思う。けど、他の街からわざわざ来るような客は、今の店で食べたいという気持ちが強いと思うんだ。それなら店を増やすのではなく、今の店を広くしてより多くのお客さんを入れた方がいいと私は思うよ」
「でもそのためには土地が必要ですよね? 隣の建物は使われてますけど、どうしましょうか?」
そう俺が尋ねると、ラックさんは笑みを浮かべて、机の引き出しから書類を取り出した。
ラックさんに促されてその書類の中身を確認する。
それは店のある道沿いの建物、全ての売買手続き書だった。
「すでに話は通してあるよ。あの店のことは、私も見てたからね。必要だと思って用意していたんだ」
「本当にラックさんと仕事をしていてよかったと、毎度こうして助けられるたびに思います。でも本当にいいんですか? あの道沿いの土地は人気ですから、ドルスリー商会で店を出した方がいいんじゃないですか?」
「確かに人気の場所ではあるけど、それはあくまで〝ラルク君の店があるから〟だからね。それならラルク君の店をより広くして、王都に人を呼び集めた方がいいと、王都の商人たちと話して決めたんだよ」
俺がいない間に何やらすごい事態になってたみたいだ。
それから俺はラックさんが出してくれた売買手続き書に署名し、そこに書かれていた金額を支払って、あの通りにある土地を全て買い取った。
工事に関してラックさんから「手配をしようか」と言われたが、すぐに完成させたいから、楽園の方たちにお願いすると伝えた。
楽園っていうのは、俺のスキルによって生み出された世界で、〝ファンルード〟とも呼ばれている。シャファルの有能な眷族たちがたくさん暮らしているんだよね。
「それにしても、これだけの土地に店を建てるなら人も増やした方がいいですね」
「そうだね。料理人もそうだけど、これだけの広さとなると接客ができる人数も増やさないと大変だろうね」
「はい。とりあえず、人員に関してはナラバさんたちと話し合って決めていこうと思います」
「うん。そうするといいよ。もし力になれそうなことがあれば、気にせずなんでも聞きに来ていいからね」
ラックさんからそう言われ、店についての話し合いはこれでいったん終わりとした。
そうして店の話し合いを終えた俺は、ラックさんにアルスさんからの頼み事について伝えることにした。
「国からの頼み? ふむ、最近の国の情勢的に特に問題はなさそうに見えたが、裏で何かあったのか……」
俺の言葉を聞いて、ラックさんは先ほどまでの笑みが消え、真剣な表情に変わった。
「そんな感じには見えませんでしたよ。たぶん、最近王都に来る人が多くなってることに対して何かしらの対策をしたいとか、そっち系な気がします」
「ふむ、ラルク君がそう言うなら信じたいが、商人にとって少しでも影響があることは潰しておきたい。後で近隣国の情報を集めて精査しておくとしよう」
その後、ラックさんはすぐに部下の人に情報を集めるように伝え、俺も今日来た目的は終えたので帰ることにした。
2 国からの頼み
ドルスリー商会での話し合いの次の日。
アルスさんとの話し合いは早い方がいいだろうと思い、昨日の時点で王城に連絡を入れていた俺は、馬車で城に向かっていた。
なお、ラックさんも一緒だ。
「ラックさん、目の下にすごいクマができてますけど、もしかして寝てないんですか?」
「あの後、情報を整理していたら寝る時間が一時間しかなくてね……」
「お疲れ様です。城に到着したら起こすので、少し寝ますか?」
「そうだね。そうするよ……」
ラックさんは疲れた表情を浮かべながらそう言うと、数秒後には「スー、スー」と寝息を立てながら寝てしまった。
それから俺は、御者さんにもう少しゆっくり向かってほしいと伝え、少しでも長くラックさんが寝れるよう時間を確保した。街並みを眺めつつ、城へと向かう。
「ラックさん、どうですか? 少しは楽になりましたか」
「うん。ありがとう。ちょっとは楽になったよ……さっ、ここからは仕事だからシャキッとしないとね」
城に到着後、馬車から降りたラックさんは自分の頬を叩き、気合を入れた表情をしながらそう言った。
城内に入った俺とラックさんは、兵士についていき、アルスさんのところに向かった。
「昨日の今日で来てくれてありがとう。ラックも忙しい中、時間を作ってくれて感謝するよ」
そう言うアルスさんから迎えられ、俺とラックさんは執務室に入り、椅子に座った。
「早速、本題についてなんだけど、ラルク君たちが旅に出てる間にレコンメティス……特に王都に人が増えたことは、ラックも知ってるよね?」
「はい。この一ヶ月の間に、以前に比べて倍、いえ三倍には増えていますね」
「そうなんだよね。王都って今までも人が集まることはあっても、こんなにたくさんの人が集まったことがなくて、国としても対処が難しくてね……」
アルスさんはそう言うと、俺とラックさんのことを見つめて「ラルク君たちに、力を貸してほしくて呼んだんだ」と言ってきた。
「力を貸すって、どういうことをするんですか?」
「王都に来る人を楽しませる何かを作ってほしいんだ。今のままでもいいんだけど、せっかく人が来てくれてるなら楽しんでもらった方がいいでしょ?」
アルスさんの言葉に俺は悩み、ラックさんはがっくりし、「本題はそれなんですか?」と聞き返す。
「うん。そうだよ。ラック……ずっと気になってたけど、目にすごいクマができてるね。もしかして呼び出された理由を調べるために、徹夜とかした感じかな?」
「その通りです。最近、国が安定してるのに私とラルク君を呼び出すなんて何かあるのかなと……いや、まあ王都に人が集まりすぎてるのも、問題ではありますが……なんとなく、損をした気分です」
「先に内容を伝えておくべきだったね。ごめんね」
ラックさんの溜め息交じりの言葉に対し、アルスさんは申し訳なさそうな表情でそう謝罪をしていた。
しかし、人を楽しませる何かか……それについては、楽園でも課題の一つなんだよな。
「それなんですけど、他の国の観光名所とかって何かあるんですかね?」
俺の質問に対し、落ち込んでいたラックさんが教えてくれる。
「そうだね、隣の国のルブラン国には銀竜の山があるから、観光ツアーがあるね。あと、シャファルバーク家が行ってる展示会で歴史を勉強できるから、そういったことが好きな人がよく集まってはいるね」
確かに、俺は読んだことがないが、〝銀竜物語〟という本はこの国でも有名だし、他の国でも有名な話らしいから、シャファルバーク家がいるルブラン国はそれを観光資源に使えるか。
「それならシャファルを呼び出して、うちの国にも同じような観光名所を作りますか? 月に一度くらいならやってくれそうですけど」
「……流石にそれをしたら、ルブラン国に申し訳ないよ。それをするなら、向こうでしてあげた方が国の問題にならないと思うな」
「あ~、確かにそうですね」
流石に駄目か……まあ、半分冗談だったけど、考えてみたら結構面白そうだ。ルブラン国に行く機会があれば、今の案を話してみるのはありだな。
それから俺とラックさん、アルスさんの三人でいろいろと意見を出し合い、いくつかの候補が挙がった。
そのほとんどは大会を開くというもの。つまり闘技場を作り、力を競い合ったり、魔法を披露したりするといった内容だった。
「人が集まればそれだけ多くの技を見ることはできますけど、それだと他の国でもできますよね」
「まあ、そうだね。一つの娯楽として開催する分にはいいけど、これを観光名所にするのは難しいね」
「……あと、俺が店を新しく作り替えるので、そこで何かするのもありですけど、今のところアイディアはまったくないですからね」
そう言うと、アルスさんは「店を作り替えるって何?」と聞いてきた。
「人が増えて対応が難しいと従業員から言われてて、ラックさんにそれを話したら周辺の土地を売ってもらったんで、後日店を作り替えようと計画してるんです」
「そんな話が出てたんだね。まあ、確かにラルク君の店は来客者の人数に対して店の大きさが合わないなとは思ってたけど」
「人気なのは今だけかもしれませんけど、そのチャンスを逃すのももったいないですからね。それに建て替える費用に関しても、楽園の方たちに手伝ってもらうので、そんなに予算をかけなくてもよりよいものにできると思うので、今から楽しみなんですよね」
「それは僕も楽しみだな、楽園の住人の技術力は本当にすごいからね」
アルスさんの言葉に対し、ラックさんも「本当にすごいですよね」と言いながら頷いていた。
「私も数回しか行ったことがありませんが、楽園の技術力は、他国でも重宝されるレベルですからね」
「うんうん。本当だったらラルク君に頭下げて国全体の建造物を作り替えてって頼みたいところだけど、文明レベルが変わるくらい様変わりしそうだからお願いするのを自重してるんだよね」
「まあ、やろうと思えばできそうですけどね。それこそ、最近だと森林国で見た街のいいところを取り入れて新しい街を作ろうとしていて、試験的にそこに魔道具とかも使ってみるかって話も楽園内ではされてるみたいなんですよね」
実は、楽園内で研究開発が進んでる魔道具を導入しようという話を、この間悪魔族のゼラさん経由で聞いたんだよな。
正直、その辺に関して俺はほぼ触れてはいないが、たくさんの種族が意見を出し合い、今も様々な道具が開発されているらしい。
「ラルク君、もしかしなくても、外に出したら騒がれそうな道具も開発されてるのかな?」
「……俺もそこまで詳しくは聞いてませんが、楽園は種族数で言えばどの国よりもたくさんいて、それぞれの意見を出し合っているので、文化のレベルが急激に上がってはいますね」
「気にはなるけど、それを知ったら商人としての血が騒ぎそうだから、ここは詳しくは知らない方が得策なのかもしれないね……」
アルスさんは俺の言葉を聞いてそう判断をすると、ラックさんも悩みながらも「そうですね」と言った。
その後、今日のところはこれ以上話し合ってもいい案は出ないため、また近いうちに集まって話そうということで解散となった。
俺とラックさんは来た時と同様に馬車に乗り、先にドルスリー商会でラックさんが降りて、その後で俺も帰宅した。
「ラルク君、話し合いはどうだった?」
「うん。そんなに深刻な話じゃなかったよ」
家に戻ると、レティシアさん、リア、リン、アスラがリビングで待っていて、心配そうな表情を浮かべて聞いてきたため、俺はそう言って話し合いの内容を共有した。
「そっか。争い関係の話じゃなくってよかったね、リアちゃん」と、レティシアさん。
「うん。お父さんの雰囲気からそんな深刻な感じはしなかったから、そこまで心配はしてなかったけど……でもやっぱり少しは考えてたから、その不安がなくなってホッとしたかな」
そうリアが言うと、アスラが「それで、観光について何かいい案は浮かびそうなの?」と聞いてきた。
「まあ、向こうでかなり話し合ったけど、これだ! という案は出なかったね。レコンメティスは内陸国だし、王都の周りはそこまで観光に向いてるとは言えない場所だから」
「そうだね。私もラルク君の言う通りだと思うかな。王女として国のことを学んだ時も、レコンメティスの王都は人は集まるけど、そのほとんどが冒険者で、観光客はそこまで多くないって話だったよ。観光には不向きだよね」
王女でありこの国のことをよく知るリアが、レコンメティスの王都に観光地としての魅力はないと言いきってしまった。
「今でこそラルク君のお店が観光名所みたいなものだけど、それ以外だと学園のイベントくらいしか観光向きのものはないよね」
「リアちゃん、きっぱり言いきったね。でも私も生まれてからずっとここで過ごしてるけど、正直リアちゃんと同意見かな? 王都って観光には向いてないよね。逆に観光という名目だったら、ルブラン国はかなりいろいろとあるよね」と、レティシアさん。
「そうだね。そのほとんどがシャファルバーク家関連でシャファル様のおかげだけど、確かに周辺国に比べて、観光には昔から力は入れてるかも」
アスラの言葉通り、レコンメティスとは反対に、ルブラン国はかなり観光に力を入れているイメージだ。
「アスラ。観光資源が多いルブラン国の王子から見て、レコンメティスにはどういったものが合うと思う?」
「う~ん。まあ、レコンメティスのいいところとしては、いろんな国との外交が得意なイメージがあるかな。だから、いろんな国の文化を集めるとかはどうかな? ラルク君が経営してるお店の看板である米も、もともとは別の場所で食べられていたものなんでしょ?」
「あ~、まあ確かに、その意見は話し合いでは出なかったな。レコンメティスって、いろんな国との繋がりはあるよな」
内陸国かつ大国であるレコンメティスにとって、周辺国との関係性が重要だ。周辺国との友好関係を確立しているイメージは俺にもある。
アスラの言葉に俺がそう考えていると、リアも「確かに言われてみれば、いろんな国の人と話したことはあるかも」と言っていた。
「それこそ食文化ってのは、国が違えば変わってくるから、それぞれの国の代表的な料理を集めるのはよさそうだと思うかな。レコンメティスの強みを活かしつつ、今までにない観光名所にもなりそうだね」
「……なんか久しぶりに、アスラが王子だなって感じたよ」
「一応、まだこれでも王子だからね?」
俺の言葉にムッとした表情を浮かべたアスラはそう言い返し、俺はそんなアスラに謝罪をして、周辺国の料理について調べてみようと考えた。
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