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プラスアルファ7.8
アインの監視レポート21
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「いらっしゃい! って、なんだあ……どっかで見た顔だな」
鋼の魚亭に入ると、懐かしい内装と懐かしい声、そして懐かしい顔がカインを迎える。
「あ……」
「あ?」
鋼の魚亭店主、ガラッド。
そんなに親しかったわけではないが、一度会えば忘れない強烈な顔だ。
「あー……お前は確か、あれだ。シオン探しにウチにきて、でもってたまに揚げ物食いに来てた奴か。なんだ、お前。そういや冒険者だったか?」
「ええ、まあ。ガラッドさんもお元気そうで」
「ケッ、分かった様な口きくんじゃねえや。で、なんだ。挨拶に来ただけか?」
「もう、お客さんだよ。泊まりだっけ?」
確定事項のように話すキャロルに苦笑しつつも、カインは頷く。
「とりあえず一泊、二部屋でお願いします」
「ん……あー、あれか。ついに刺されそうになって逃げてきたか」
「ここでまでそんな扱いをっ!? 言っときますけど僕、誰にも手出してませんからね!?」
「ケッ、ヘタレが」
「ひどっ!?」
ガハハと笑うガラッドは、続けて入ってきたアインを見てほう、と驚いたような声をあげる。
「黒髪……か。シオンを思い出すな。まあ、アイツの目は赤かったけどよ」
「もうお父さんってば。何かっていえばシオンシオンって……」
苦笑するキャロルはカウンターから鍵を二つ取り出すと、カインに向かって差し出す。
「一部屋につき、一泊で小銀貨三枚。食事は一人毎に大銅貨五枚追加で一食つけるよ。今からなら……お昼時は過ぎてるから、夕食と朝食つけて、二人二部屋で小銀貨五枚でどう?」
「僕はいいと思うけど。アインはどう?」
「構わんぞ」
じゃあ、と頷いてカインが財布を取り出そうとする前に、アインが小さな革袋をカウンターに放り投げる。
ジャラン、という音を立てる袋を開けて、キャロルはきゃっと小さく声をあげる。
「しょ、小金貨が七枚も入ってるんだけど。これごと渡されても……あ、そっか。お釣りお釣り……」
「それごと持って行け。その代わり、聞きたいことがある」
「え? 聞きたいこと?」
「ああ。ここ最近のこの国のことだ。どうにも知っている知識と随分と齟齬があるようでな……ここから先の旅に備え、聞いておきたいことが山ほどある。その情報料だな」
それを聞いてキャロルは遠慮がちに頷くと、適当な机と椅子をアインへと勧める。
そこにアインは座り……所在無げにしているカインに視線を送る。
「何してる。お前の旅だろう。ぼけっとするには早いぞ」
「え、あ、うん。なんていうか、今のカッコいい動き……僕がやりたかったなあって」
「やめとけ、女を金で買おうとする男に見えるぞ。くだらん事言ってないで座れ」
傷ついた顔でショボンと座るカインにクスリと笑うと、キャロルはカインとアインの前にジュースの入ったコップを置く。
「仲いいねえ。ま、飲んでよ」
コップの中に入っているのは、普通のオレンジジュースのようだった。
少し酸味のあるそれを一口飲むと、アインは机をトンと叩く。
「数日前、第一王女の義勇軍を名乗る馬鹿に襲われたと聞いたが」
「あー……うん。うちも危うく被害にあうところだったよ」
「その件なのだが。名目上とはいえ第一王女側に襲われたということは、ここは第三王女の勢力圏内なのか?」
アインの質問に、キャロルはんー、と悩むように腕を組む。
「たぶん……そうなの、かな?」
「たぶんって……」
絶句するカインに、キャロルはアハハと照れたように笑う。
「だって、戦争やってるのは中央のほうだもん。ここまでは騎士様だってほとんど来ないよ?」
「いや、それはおかしいぞ。国境警備も騎士団のはずだろう」
「うん。でも国境警備騎士団って隊長さんとか以外は現地採用だから、中央の事知らない人多いんだよ?」
中央からの連絡などは数えるほどしかない国境警備騎士団は僻地のいわば閑職に近い職業であり、第一王女側からも第三王女からも「他国は手出し無用」と言われている状況では、どちら側であっても彼等にとっては変わらない。
何より彼等が警戒すべきなのは、この内乱に乗じて外からやってくる危機である……と、こういうわけらしい。
「なんだそれは……忠誠心を何処に置いてきたんだ」
アインが呆れたというように額をおさえるとキャロルは、うーんと言いながら自分の分のオレンジジュースを口に含む。
「団長さんが言うには、忠誠を誓ったのは国であって王様でも王女様でもないんだってさ。で、国とは国民を含む全体であるとかどうとか」
「王権制である限り、国とは王だろう。騎士が忠誠を誓うべきも、当然王であり王女だ。その団長は現状を理解できていないんじゃないか?」
「……たぶんだけど、理解した上で言ってる可能性もあるよね」
カインがボソリと呟くと、アインとキャロル……そして仕込みを終えたらしいガラッドの視線がカインに集まってくる。
「えーと、さ。たぶんその国境警備騎士団長さんが言いたいのって、内乱があるからって責務を放棄するわけにはいかない。王だけでは国は成り立たず、されど王なくして国もなし。だからこそ内乱が収まるまで、外敵から国は俺達が守る……みたいな。まあ、そうじゃないかもしれないけど……」
「そうなのか?」
「わかんない。でもそう聞くと、あの団長さんが凄い良い人に思えてきた」
なら、たぶん違うな……などと呟いてアインは唇に指をあてて考え込む。
おそらくは、国境警備騎士団……少なくともこの近辺のは、だが……日和見を決め込んだのだろう。
勿論、外患に対応するというのも多少はあるだろうし、そうでなければザダーク王国の諜報部隊が追い返されるといったような事が起こるはずもない。
「ん……?」
そこで、アインは違和感に気付く。
ザダーク王国の諜報部隊を含む、各国の諜報部隊が侵入しようとしては追い出されているのは事実だ。
だが……この国の国境警備騎士団はほとんどが現地採用の騎士だという。
つまり、国の最精鋭ではない。
そんな者たちに、海千山千の各国諜報員やザダーク王国の諜報員を尽く追い返すような対応が期待できるものだろうか?
ひょっとすると……だが。
もっと何か違うもの……たとえば、この国の諜報部隊のようなものが動いているのではないだろうか?
だとすると、それはどちらの側についているのだろうか?
いや、もしかするとそれは。
「……そういえば、第二王女に従う騎士はどんな連中なんだ? まさか一人で自称義勇兵相手に戦ったというわけでもあるまい」
「え? う、うーん。なんか黒装束の人達だったかな。ちょっと怖い印象はあったけど、強かったよ」
「そうか」
短く頷いて、アインは再び思考に戻る。
その黒装束とやらは、この国の諜報部隊とみて間違いないだろう。
……そうなると、この宿に入る前にカインが言っていた推測が当たっている可能性もある。
つまり。
第二王女は、諜報部隊の力を借りてやらねばならないような事をやろうとしている。
つまりは、そういうことだ。
先程見たような気がする何かも、ひょっとすると……。
「あのー……お姉さん?」
「ん? ああ、すまない。考え事をしていた」
「あ、はい。それはいいんだけど。あ、そういえば」
キャロルはハッとしたように立ち上がると、アインを凝視する。
「私、お姉さんの名前まだ聞いてない。うっかりしてた!」
「ん? ああ……アインだ。よろしくな」
「ツヴァイっていう弟がいるんだけどさ。すんごい嫌な奴なんだよ」
「余計な事は言わなくていい」
アインがゴン、と大きな音をたててカインを殴ると、カインはそのまま頭を押さえて小刻みに震えたまま動かなくなる。
いってえ……と言っているあたり、まだまだ余裕はありそうだ。
「私、キャロル! よろしくねアインさん!」
「ん、ああ」
アインが曖昧に頷くと、キャロルは嬉しそうに笑う。
「他に聞きたいことはある? なんでも答えるよ!」
「ん……そうだな」
アインは何を聞くべきか、考えを巡らせる。
時刻はまだ、昼を少し過ぎたあたり。
幸いにも他に客はいないようで、気兼ねなく情報を得るにはもってこいだ。
「……まあ、昼時は過ぎているしな」
「一応言っとくけど、これでも人気店なんだからねっ」
アインが何を考えているか察したのか、キャロルはそう言って頬を膨らませた。
鋼の魚亭に入ると、懐かしい内装と懐かしい声、そして懐かしい顔がカインを迎える。
「あ……」
「あ?」
鋼の魚亭店主、ガラッド。
そんなに親しかったわけではないが、一度会えば忘れない強烈な顔だ。
「あー……お前は確か、あれだ。シオン探しにウチにきて、でもってたまに揚げ物食いに来てた奴か。なんだ、お前。そういや冒険者だったか?」
「ええ、まあ。ガラッドさんもお元気そうで」
「ケッ、分かった様な口きくんじゃねえや。で、なんだ。挨拶に来ただけか?」
「もう、お客さんだよ。泊まりだっけ?」
確定事項のように話すキャロルに苦笑しつつも、カインは頷く。
「とりあえず一泊、二部屋でお願いします」
「ん……あー、あれか。ついに刺されそうになって逃げてきたか」
「ここでまでそんな扱いをっ!? 言っときますけど僕、誰にも手出してませんからね!?」
「ケッ、ヘタレが」
「ひどっ!?」
ガハハと笑うガラッドは、続けて入ってきたアインを見てほう、と驚いたような声をあげる。
「黒髪……か。シオンを思い出すな。まあ、アイツの目は赤かったけどよ」
「もうお父さんってば。何かっていえばシオンシオンって……」
苦笑するキャロルはカウンターから鍵を二つ取り出すと、カインに向かって差し出す。
「一部屋につき、一泊で小銀貨三枚。食事は一人毎に大銅貨五枚追加で一食つけるよ。今からなら……お昼時は過ぎてるから、夕食と朝食つけて、二人二部屋で小銀貨五枚でどう?」
「僕はいいと思うけど。アインはどう?」
「構わんぞ」
じゃあ、と頷いてカインが財布を取り出そうとする前に、アインが小さな革袋をカウンターに放り投げる。
ジャラン、という音を立てる袋を開けて、キャロルはきゃっと小さく声をあげる。
「しょ、小金貨が七枚も入ってるんだけど。これごと渡されても……あ、そっか。お釣りお釣り……」
「それごと持って行け。その代わり、聞きたいことがある」
「え? 聞きたいこと?」
「ああ。ここ最近のこの国のことだ。どうにも知っている知識と随分と齟齬があるようでな……ここから先の旅に備え、聞いておきたいことが山ほどある。その情報料だな」
それを聞いてキャロルは遠慮がちに頷くと、適当な机と椅子をアインへと勧める。
そこにアインは座り……所在無げにしているカインに視線を送る。
「何してる。お前の旅だろう。ぼけっとするには早いぞ」
「え、あ、うん。なんていうか、今のカッコいい動き……僕がやりたかったなあって」
「やめとけ、女を金で買おうとする男に見えるぞ。くだらん事言ってないで座れ」
傷ついた顔でショボンと座るカインにクスリと笑うと、キャロルはカインとアインの前にジュースの入ったコップを置く。
「仲いいねえ。ま、飲んでよ」
コップの中に入っているのは、普通のオレンジジュースのようだった。
少し酸味のあるそれを一口飲むと、アインは机をトンと叩く。
「数日前、第一王女の義勇軍を名乗る馬鹿に襲われたと聞いたが」
「あー……うん。うちも危うく被害にあうところだったよ」
「その件なのだが。名目上とはいえ第一王女側に襲われたということは、ここは第三王女の勢力圏内なのか?」
アインの質問に、キャロルはんー、と悩むように腕を組む。
「たぶん……そうなの、かな?」
「たぶんって……」
絶句するカインに、キャロルはアハハと照れたように笑う。
「だって、戦争やってるのは中央のほうだもん。ここまでは騎士様だってほとんど来ないよ?」
「いや、それはおかしいぞ。国境警備も騎士団のはずだろう」
「うん。でも国境警備騎士団って隊長さんとか以外は現地採用だから、中央の事知らない人多いんだよ?」
中央からの連絡などは数えるほどしかない国境警備騎士団は僻地のいわば閑職に近い職業であり、第一王女側からも第三王女からも「他国は手出し無用」と言われている状況では、どちら側であっても彼等にとっては変わらない。
何より彼等が警戒すべきなのは、この内乱に乗じて外からやってくる危機である……と、こういうわけらしい。
「なんだそれは……忠誠心を何処に置いてきたんだ」
アインが呆れたというように額をおさえるとキャロルは、うーんと言いながら自分の分のオレンジジュースを口に含む。
「団長さんが言うには、忠誠を誓ったのは国であって王様でも王女様でもないんだってさ。で、国とは国民を含む全体であるとかどうとか」
「王権制である限り、国とは王だろう。騎士が忠誠を誓うべきも、当然王であり王女だ。その団長は現状を理解できていないんじゃないか?」
「……たぶんだけど、理解した上で言ってる可能性もあるよね」
カインがボソリと呟くと、アインとキャロル……そして仕込みを終えたらしいガラッドの視線がカインに集まってくる。
「えーと、さ。たぶんその国境警備騎士団長さんが言いたいのって、内乱があるからって責務を放棄するわけにはいかない。王だけでは国は成り立たず、されど王なくして国もなし。だからこそ内乱が収まるまで、外敵から国は俺達が守る……みたいな。まあ、そうじゃないかもしれないけど……」
「そうなのか?」
「わかんない。でもそう聞くと、あの団長さんが凄い良い人に思えてきた」
なら、たぶん違うな……などと呟いてアインは唇に指をあてて考え込む。
おそらくは、国境警備騎士団……少なくともこの近辺のは、だが……日和見を決め込んだのだろう。
勿論、外患に対応するというのも多少はあるだろうし、そうでなければザダーク王国の諜報部隊が追い返されるといったような事が起こるはずもない。
「ん……?」
そこで、アインは違和感に気付く。
ザダーク王国の諜報部隊を含む、各国の諜報部隊が侵入しようとしては追い出されているのは事実だ。
だが……この国の国境警備騎士団はほとんどが現地採用の騎士だという。
つまり、国の最精鋭ではない。
そんな者たちに、海千山千の各国諜報員やザダーク王国の諜報員を尽く追い返すような対応が期待できるものだろうか?
ひょっとすると……だが。
もっと何か違うもの……たとえば、この国の諜報部隊のようなものが動いているのではないだろうか?
だとすると、それはどちらの側についているのだろうか?
いや、もしかするとそれは。
「……そういえば、第二王女に従う騎士はどんな連中なんだ? まさか一人で自称義勇兵相手に戦ったというわけでもあるまい」
「え? う、うーん。なんか黒装束の人達だったかな。ちょっと怖い印象はあったけど、強かったよ」
「そうか」
短く頷いて、アインは再び思考に戻る。
その黒装束とやらは、この国の諜報部隊とみて間違いないだろう。
……そうなると、この宿に入る前にカインが言っていた推測が当たっている可能性もある。
つまり。
第二王女は、諜報部隊の力を借りてやらねばならないような事をやろうとしている。
つまりは、そういうことだ。
先程見たような気がする何かも、ひょっとすると……。
「あのー……お姉さん?」
「ん? ああ、すまない。考え事をしていた」
「あ、はい。それはいいんだけど。あ、そういえば」
キャロルはハッとしたように立ち上がると、アインを凝視する。
「私、お姉さんの名前まだ聞いてない。うっかりしてた!」
「ん? ああ……アインだ。よろしくな」
「ツヴァイっていう弟がいるんだけどさ。すんごい嫌な奴なんだよ」
「余計な事は言わなくていい」
アインがゴン、と大きな音をたててカインを殴ると、カインはそのまま頭を押さえて小刻みに震えたまま動かなくなる。
いってえ……と言っているあたり、まだまだ余裕はありそうだ。
「私、キャロル! よろしくねアインさん!」
「ん、ああ」
アインが曖昧に頷くと、キャロルは嬉しそうに笑う。
「他に聞きたいことはある? なんでも答えるよ!」
「ん……そうだな」
アインは何を聞くべきか、考えを巡らせる。
時刻はまだ、昼を少し過ぎたあたり。
幸いにも他に客はいないようで、気兼ねなく情報を得るにはもってこいだ。
「……まあ、昼時は過ぎているしな」
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