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ダンジョンスタンピード第二波 依頼
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怪奇人面瘡男は、自衛官らによって厳重に封印が施され連行されていった。
具体的には、脱出マジックに挑戦するマジシャンの如く身体を簀巻きにされた上からグルグルと鎖で縛られ、人面瘡の張り付いた頭には何重にも土嚢袋がかぶされていた。ああ、人面瘡にはまたあのネジリンボウが何本も口にねじ込まれた状態でね。
にしても疑問が残る。そう、融合個体とは…???
そもそもあの短時間で人間が完全にモンスター化するものなのか?…と、考えたところで即座に思い至るのは魂の共有化。ピクシークィーンからの提案を承諾したことで、オレは即座に彼女らと魂が結ばれ三位一体ならぬ三心一体となった。
ということは都奈美さんの後輩も、あの人面瘡となんらかの契約を結んだのだろうか?
しかしそれはもう解らない…。なにせ当人は、もはや狂ったようになってしまっていた。オレ達に襲いかかってきた時には言葉を発していたが、自衛官さんらに取り押さえられてからはただただ唸るだけでほとんど獣のようだった。
やれやれ、参ったな。綺麗に問題が片付いたと思ったのに…。
こうして危機は去った訳だが、職場の後輩が大変なことになってしまった事で都奈美さんはかなりのショックを受けてしまった様子。今は同僚の女性が彼女を慰めているが、なんとも去り難くなってしまった。
(可哀そうだな、都奈美さんはなにも悪くないのに…)
だが多くの耳に聞こえるような大声で、「俺が変わってしまったのはおまえらのせいだ!」的なことを言われたら、流石にショックだろうな。
(う~む。さて、どうしたもんか…お?)
悩みながら腕を組んで館内を歩いていると、ふとどこかで見かけた顔をみつけた。
(ん、なんだ、誰かと思ったらジェロームのヤツじゃないか!あいつも無事だったんだな)
オレはジェロームの顔を見て、すこしだけ嬉しくなった。
そうだ…あれはオレが闇落ちし狂ったようにダンジョンで戦い、その後に女性化してしまいもう失意でワケワカランチンになっていた時のこと。
ストーカーまがいの行動をとってきた怪しいヤツだったが、その後は紳士的にホームセンターのフードコートで飯を奢ってくれた。そしてオレも、ひさしぶりに人と話せたことでだいぶ気が紛れたのだった。
それにアイツ、オレのアドバイス通りダンジョンに潜ったのか以前より男っぷりもあがっている。
(そうだ、お~いジェローム。っておい!今はサンドラじゃないから話しかけても誰だか解らないだろ!)
と、そうひとりノリツッコミで冷静さを取り戻すと、なにか良い手がないかと考えてみる。
(ふぅむ、どうしたものか…。まぁとりあえず近づいてみて、様子を窺ってみるか…)
そうしてさり気なく接近してみると、ジェロームが3人連れだということが解った。おなじアラブ系外国人といっしょにあぐらをかいて座っている。
「ш£И☆…ジェローム」
お、ナイスタイミング。ちょうどいい感じで仲間がジェロームの名を呼んだぞ。ならばここは、お兄さん作戦でいこう。
「ああキミ。キミはもしかして、ジェロームと言うのかい?」
「ハ?アナタ、ダレですか…?」
突然見知らぬ金ピカ男に話しかけられたジェロームは、あきらかに不審な表情を浮かべこちらを見上げる。いやいや、そう警戒しなさんな。
「もし違ってたら悪いのだが。キミ、サンドラと言う名に覚えはあるかい?」
「ッ!?OH~ミス・サンドラ!とてもビューティホゥなひと!」
「ははは、やはり知っていたか。まえに妹がキミのことを話していたのでね」
「ワオ!アナタ、ミス・サンドラのオニーサンですか??」
「ああ、そういうことだ。オレの事はジャングと呼んでくれ」
「ハイ、ミスタ・ジャング!ワタシ、ジェロームと言います」
ふふふ、お兄さん作戦大成功だな。
…。
「このふたりはワタシの友達。ドーゾ、ヨロシク」
「アブドゥル・ギュッヘ…」
「ミゲルタ・タヌジン、です」
「なに荒ぶるキツネに乱れたタヌキだと?…なんとも凄い名だな」
見た目的にはおヒゲを生やした配管工兄弟みたいだが、名前が違うからきっと兄弟ではないのだろう。
だがそうしてジェロームたちと話しこんでいるうちに、良い事を思いついた。やはりジェロームはサンドラに教えられたとおりダンジョンへ行き、スライムをソフトタッチアタックで倒していたというではないか。
荒ぶるキツネと乱れたタヌキも、いやアブドゥルとミゲルタも同様に、ダンジョンでステータスを得たという。よしよし、コレは良い。
「ん、そういえばアブドゥルとミゲルタは怪我をしているのか?」
話をしていると、彼らはしきりに身体の一部を気にしていた。
「ハイ、モンスターにやられました…」
「そうか、それは大変だったな。どれ、見せてみろ。薬を塗ってやろう」
医薬品が不足していて、軽傷者には軟膏すら塗ってもらえないという話を聞いたからな。ステータスを持っているのであれば、ドクダミチンキが良く効くはずだ。
そうして彼らの身体に負った傷に、持っていたドクダミチンキを塗ってやる。
「アリガトウございます。ミスタ・ジャング」
「なにいいさ。妹が食事をご馳走になったらしいし、そのお礼とでも思ってくれ。ところでオレからもひとつお願いがあるんだが、聞いてもらってもいいかい?」
「ハイ、なんですか?」
「この建物に知り合いの女性がいるのだけど、オレはもうココを出ないといけない。だからその彼女を、ジェロームたちにそれとなく見守ってほしいんだ」
「フ~ム…、ボディガードですね」
「ま、そんな感じかな。でもタダとは言わないよ。ホラ、報酬はコレでどうだ?【敏捷】…、スピードアップのスキルオーブだ」
「ワオ!スキルオーブ!ホントにいいのですか!?」
「ああ、いまはコレひとつしか渡せないが、約束を守ってくれたならまた何か報酬を準備しよう」
そう提案すると、三人は高速な母国語で相談を始めた。うん、話していて良い印象を受けた三人だから、この提案を受けてくれると嬉しいな。
スキルオーブが破格の報酬のような気もするが…ま、どうせ拾いモンだ。それにオレはもうスキルオーブを使えないしな。それよりも都奈美さんの安全のほうが何倍も大事ってモンよ。
具体的には、脱出マジックに挑戦するマジシャンの如く身体を簀巻きにされた上からグルグルと鎖で縛られ、人面瘡の張り付いた頭には何重にも土嚢袋がかぶされていた。ああ、人面瘡にはまたあのネジリンボウが何本も口にねじ込まれた状態でね。
にしても疑問が残る。そう、融合個体とは…???
そもそもあの短時間で人間が完全にモンスター化するものなのか?…と、考えたところで即座に思い至るのは魂の共有化。ピクシークィーンからの提案を承諾したことで、オレは即座に彼女らと魂が結ばれ三位一体ならぬ三心一体となった。
ということは都奈美さんの後輩も、あの人面瘡となんらかの契約を結んだのだろうか?
しかしそれはもう解らない…。なにせ当人は、もはや狂ったようになってしまっていた。オレ達に襲いかかってきた時には言葉を発していたが、自衛官さんらに取り押さえられてからはただただ唸るだけでほとんど獣のようだった。
やれやれ、参ったな。綺麗に問題が片付いたと思ったのに…。
こうして危機は去った訳だが、職場の後輩が大変なことになってしまった事で都奈美さんはかなりのショックを受けてしまった様子。今は同僚の女性が彼女を慰めているが、なんとも去り難くなってしまった。
(可哀そうだな、都奈美さんはなにも悪くないのに…)
だが多くの耳に聞こえるような大声で、「俺が変わってしまったのはおまえらのせいだ!」的なことを言われたら、流石にショックだろうな。
(う~む。さて、どうしたもんか…お?)
悩みながら腕を組んで館内を歩いていると、ふとどこかで見かけた顔をみつけた。
(ん、なんだ、誰かと思ったらジェロームのヤツじゃないか!あいつも無事だったんだな)
オレはジェロームの顔を見て、すこしだけ嬉しくなった。
そうだ…あれはオレが闇落ちし狂ったようにダンジョンで戦い、その後に女性化してしまいもう失意でワケワカランチンになっていた時のこと。
ストーカーまがいの行動をとってきた怪しいヤツだったが、その後は紳士的にホームセンターのフードコートで飯を奢ってくれた。そしてオレも、ひさしぶりに人と話せたことでだいぶ気が紛れたのだった。
それにアイツ、オレのアドバイス通りダンジョンに潜ったのか以前より男っぷりもあがっている。
(そうだ、お~いジェローム。っておい!今はサンドラじゃないから話しかけても誰だか解らないだろ!)
と、そうひとりノリツッコミで冷静さを取り戻すと、なにか良い手がないかと考えてみる。
(ふぅむ、どうしたものか…。まぁとりあえず近づいてみて、様子を窺ってみるか…)
そうしてさり気なく接近してみると、ジェロームが3人連れだということが解った。おなじアラブ系外国人といっしょにあぐらをかいて座っている。
「ш£И☆…ジェローム」
お、ナイスタイミング。ちょうどいい感じで仲間がジェロームの名を呼んだぞ。ならばここは、お兄さん作戦でいこう。
「ああキミ。キミはもしかして、ジェロームと言うのかい?」
「ハ?アナタ、ダレですか…?」
突然見知らぬ金ピカ男に話しかけられたジェロームは、あきらかに不審な表情を浮かべこちらを見上げる。いやいや、そう警戒しなさんな。
「もし違ってたら悪いのだが。キミ、サンドラと言う名に覚えはあるかい?」
「ッ!?OH~ミス・サンドラ!とてもビューティホゥなひと!」
「ははは、やはり知っていたか。まえに妹がキミのことを話していたのでね」
「ワオ!アナタ、ミス・サンドラのオニーサンですか??」
「ああ、そういうことだ。オレの事はジャングと呼んでくれ」
「ハイ、ミスタ・ジャング!ワタシ、ジェロームと言います」
ふふふ、お兄さん作戦大成功だな。
…。
「このふたりはワタシの友達。ドーゾ、ヨロシク」
「アブドゥル・ギュッヘ…」
「ミゲルタ・タヌジン、です」
「なに荒ぶるキツネに乱れたタヌキだと?…なんとも凄い名だな」
見た目的にはおヒゲを生やした配管工兄弟みたいだが、名前が違うからきっと兄弟ではないのだろう。
だがそうしてジェロームたちと話しこんでいるうちに、良い事を思いついた。やはりジェロームはサンドラに教えられたとおりダンジョンへ行き、スライムをソフトタッチアタックで倒していたというではないか。
荒ぶるキツネと乱れたタヌキも、いやアブドゥルとミゲルタも同様に、ダンジョンでステータスを得たという。よしよし、コレは良い。
「ん、そういえばアブドゥルとミゲルタは怪我をしているのか?」
話をしていると、彼らはしきりに身体の一部を気にしていた。
「ハイ、モンスターにやられました…」
「そうか、それは大変だったな。どれ、見せてみろ。薬を塗ってやろう」
医薬品が不足していて、軽傷者には軟膏すら塗ってもらえないという話を聞いたからな。ステータスを持っているのであれば、ドクダミチンキが良く効くはずだ。
そうして彼らの身体に負った傷に、持っていたドクダミチンキを塗ってやる。
「アリガトウございます。ミスタ・ジャング」
「なにいいさ。妹が食事をご馳走になったらしいし、そのお礼とでも思ってくれ。ところでオレからもひとつお願いがあるんだが、聞いてもらってもいいかい?」
「ハイ、なんですか?」
「この建物に知り合いの女性がいるのだけど、オレはもうココを出ないといけない。だからその彼女を、ジェロームたちにそれとなく見守ってほしいんだ」
「フ~ム…、ボディガードですね」
「ま、そんな感じかな。でもタダとは言わないよ。ホラ、報酬はコレでどうだ?【敏捷】…、スピードアップのスキルオーブだ」
「ワオ!スキルオーブ!ホントにいいのですか!?」
「ああ、いまはコレひとつしか渡せないが、約束を守ってくれたならまた何か報酬を準備しよう」
そう提案すると、三人は高速な母国語で相談を始めた。うん、話していて良い印象を受けた三人だから、この提案を受けてくれると嬉しいな。
スキルオーブが破格の報酬のような気もするが…ま、どうせ拾いモンだ。それにオレはもうスキルオーブを使えないしな。それよりも都奈美さんの安全のほうが何倍も大事ってモンよ。
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