426 / 660
select
しおりを挟む
(ク…、いったい何処から…!?)
気配を探ろうにもサワサワゲコゲコリンリンと、周囲のノイズが多過ぎてまるで解らない。
(ハ、そうだ!)
そこで気付いたのは賢いタロがなぜ、地に伏せたままジッとこちらを窺っているのかという疑問。
(むぅ、オレを気にしているようにもみえるが…、いや違う!タロが気にかけているのは鶏小屋の方かッ!?)
そこで片膝立ちのまま振り返り、左の脇の下から右手に持った懐中電灯で鶏小屋の中をじっくりと照らしていく…。
(ナッ…!?)
すると…、いた!鶏小屋のなかに、2羽ニワトリではない異質な存在が。。。
…。
お爺さんの飼っている鶏たち。
それはワイルドカントリー方式で育てられている為、そのいずれもが大きく逞しい。羽毛も白から茶ばんでいて、ブロイラー種ではあるもののケージ飼育されている鶏とはまるで別物だ。
にもかかわらず、大きく逞しい鶏たちを凌駕するサイズの軍鶏のようなモンスターが、鶏小屋にシレッと紛れ込んでいたのだ。
その羽毛は艶のある青みがかった黒で、実に美しい。
だがその軍鶏をさらに始祖鳥へと先祖がえりさせてしまったような、なんとも野蛮な雰囲気を併せ持っている。うん、軍鶏な時点で充分ワイルドなのに、そこに始祖鳥風味が加味されているのだ。
その眼光は、まさしくハシビロコウを軽く超えた鋭さ。
…が、まったく意味が解らない。なんでほかの鶏たちはそんな始祖鳥チックな軍鶏を怖がる様子もなく、2羽も含めてひとかたまりになって眼を閉じているのだ。
(う~む…ムッ!)
今、チラリと視えたのは蛇のような長い尾。そしてその意味するモノとは、もしや…もしや…!
「まさか、コカトリス…!とすると発砲スチロールみたいなあの死体は、鹸化現象だったのかッ!?」
謎だった点が線へと結びつき答えを紡ぎ出す。
コカトリス。それは鶏に似た姿に蛇の尾を持つといわれるモンスター。そしてその毒により、生き物を石に変えてしまうという。
魔力で操る技は、現代の技術に照らし合わせるとその変換効率は異常極まりない。
オレの持つファイヤーワンドですら、通常の科学や化学では考えられないエネルギー効率をしている。1単位の魔力がいったい何キロカロリーなるのかなどサッパリ。だが、それはスキルの【強酸】も同様。以前に調べてみたがスキル【強酸】で生み出された酸は、地球上に存在する酸以上の溶解力を発揮してみせたりもするようだ。
そこで、あの発砲スチロールのようになっていた死体。
あれは【強アルカリ】とでもいった毒に、侵された跡ではなかろうか?その魔力が消費し尽くされ消えたことで急速にpHが低下していき、その過程で組織に含まれている脂肪分が石鹸となったモノとも考えられる。
つまりコカトリスの石化攻撃とは、強アルカリによる攻撃だったと。
うむ、たしかにこれならばなんの化学知識のない人間が、アルカリ成分と油分が反応することで起きる鹸化を、石化と勘違いしてもおかしくはない。
(うむむ、しかしなぜ鶏小屋にコカトリスが?この状況、いったいどうすれば…)
…。
静かな睨み合いが続く。だがいい案はなかなか思い浮かばない。
これでは鶏たちを鳥質にされているようなモノ。しかも瀬来さんのご実家敷地内での戦闘ともなれば、その被害についても考えなければならない…。
ただ不幸中の幸いはコカトリスの石化が、あの石化で有名なメデューサのような呪いの視線ではなかったこと。もしそれであったなら、今頃はオレも石にされていたかもしれない。
しかしいったい何処から?いや、よく視れば鶏小屋には穴が空いてるからそこから侵入したというのは解るが、なぜ鶏たちといっしょにいる?こいつらは自衛隊が駆除していったダンジョンの生き残りか??
それらの疑問がグルグルと頭の中で渦を巻き、どう対処すべきかと考えあぐねてしまう。しかしそんなジリジリとした時間のなかで、お爺さんがオレを呼びにきてしまった。
「なにしとるんじゃコーイチ?みんな待っとるぞ?」
「あ、ダメですお爺さん!今は来ないでください!」
だがお爺さんはオレの制止を聞かず、湯上り甚平のサンダル履きという無防備な姿で鶏小屋に近づいてしまう。
(あ、それは不味い…!)
慌ててお爺さんの盾になろうと近づくが、その前にお爺さんが鶏小屋のなかを覗きこんでしまった。
「「「コッコッコッ…!」」」
すると眠っていたはずの鶏たちがお爺さんの近づいてきた足音で一斉に目を覚まし、うれしそうに金網のそばまで寄ってくる。愛情深く育てられた鶏たちは、お爺さんにとても懐いていたのだ。
「おうおう、よし。ん、なんじゃ。知らん間に立派な軍鶏が増えとるの?」
「あ、いや…。ソレは軍鶏というか…」
さらにお爺さんは鶏小屋の奥でジッと動かないままのコカトリスを目にして、大きな軍鶏と勘違いした。
「まぁええ。どこで飼っとたのか知らんが、腹空かせて逃げて来たんだろう。ならうちでしばらく面倒みとくか?」
コカトリスを見つめるお爺さんと、お爺さんを見つめるコカトリス。
(待てよ…。そうだ、このタイミングならばッ!)
「あ、ハイ!そうですね、それがいいですねッ!!」
もし、もしこのコカトリスたちが鶏たちの待遇を羨んでここに来たのなら…。
その可能性にかけお爺さんの背中に手を当てると、コカトリスたちに向けテイム化するための魔力を注いでみる。
(さぁ選べコカトリスよ!辛くともこれまで通り自由に生きるか。それとも多少の不自由は我慢し、お世話してもらえる生き方か。おまえたちはどっちを選ぶッ!?)
『『きゅわわ~!ぽふっ!』』
すると…、コカトリスたちはそのまま金板へとカード化してみせた。
(て、コカトリス強っ!金板とか、オレの3眷属より上か!)
「ん、なんじゃコーイチ?また手品か?」
「は、いやまぁ、そんなトコで…」
ハァ~…でも良かった。うまくいった。
しかしお爺さん。吸血人参たちに続いてコカトリスまで手懐けちゃうなんて、ホント凄すぎですよ。
気配を探ろうにもサワサワゲコゲコリンリンと、周囲のノイズが多過ぎてまるで解らない。
(ハ、そうだ!)
そこで気付いたのは賢いタロがなぜ、地に伏せたままジッとこちらを窺っているのかという疑問。
(むぅ、オレを気にしているようにもみえるが…、いや違う!タロが気にかけているのは鶏小屋の方かッ!?)
そこで片膝立ちのまま振り返り、左の脇の下から右手に持った懐中電灯で鶏小屋の中をじっくりと照らしていく…。
(ナッ…!?)
すると…、いた!鶏小屋のなかに、2羽ニワトリではない異質な存在が。。。
…。
お爺さんの飼っている鶏たち。
それはワイルドカントリー方式で育てられている為、そのいずれもが大きく逞しい。羽毛も白から茶ばんでいて、ブロイラー種ではあるもののケージ飼育されている鶏とはまるで別物だ。
にもかかわらず、大きく逞しい鶏たちを凌駕するサイズの軍鶏のようなモンスターが、鶏小屋にシレッと紛れ込んでいたのだ。
その羽毛は艶のある青みがかった黒で、実に美しい。
だがその軍鶏をさらに始祖鳥へと先祖がえりさせてしまったような、なんとも野蛮な雰囲気を併せ持っている。うん、軍鶏な時点で充分ワイルドなのに、そこに始祖鳥風味が加味されているのだ。
その眼光は、まさしくハシビロコウを軽く超えた鋭さ。
…が、まったく意味が解らない。なんでほかの鶏たちはそんな始祖鳥チックな軍鶏を怖がる様子もなく、2羽も含めてひとかたまりになって眼を閉じているのだ。
(う~む…ムッ!)
今、チラリと視えたのは蛇のような長い尾。そしてその意味するモノとは、もしや…もしや…!
「まさか、コカトリス…!とすると発砲スチロールみたいなあの死体は、鹸化現象だったのかッ!?」
謎だった点が線へと結びつき答えを紡ぎ出す。
コカトリス。それは鶏に似た姿に蛇の尾を持つといわれるモンスター。そしてその毒により、生き物を石に変えてしまうという。
魔力で操る技は、現代の技術に照らし合わせるとその変換効率は異常極まりない。
オレの持つファイヤーワンドですら、通常の科学や化学では考えられないエネルギー効率をしている。1単位の魔力がいったい何キロカロリーなるのかなどサッパリ。だが、それはスキルの【強酸】も同様。以前に調べてみたがスキル【強酸】で生み出された酸は、地球上に存在する酸以上の溶解力を発揮してみせたりもするようだ。
そこで、あの発砲スチロールのようになっていた死体。
あれは【強アルカリ】とでもいった毒に、侵された跡ではなかろうか?その魔力が消費し尽くされ消えたことで急速にpHが低下していき、その過程で組織に含まれている脂肪分が石鹸となったモノとも考えられる。
つまりコカトリスの石化攻撃とは、強アルカリによる攻撃だったと。
うむ、たしかにこれならばなんの化学知識のない人間が、アルカリ成分と油分が反応することで起きる鹸化を、石化と勘違いしてもおかしくはない。
(うむむ、しかしなぜ鶏小屋にコカトリスが?この状況、いったいどうすれば…)
…。
静かな睨み合いが続く。だがいい案はなかなか思い浮かばない。
これでは鶏たちを鳥質にされているようなモノ。しかも瀬来さんのご実家敷地内での戦闘ともなれば、その被害についても考えなければならない…。
ただ不幸中の幸いはコカトリスの石化が、あの石化で有名なメデューサのような呪いの視線ではなかったこと。もしそれであったなら、今頃はオレも石にされていたかもしれない。
しかしいったい何処から?いや、よく視れば鶏小屋には穴が空いてるからそこから侵入したというのは解るが、なぜ鶏たちといっしょにいる?こいつらは自衛隊が駆除していったダンジョンの生き残りか??
それらの疑問がグルグルと頭の中で渦を巻き、どう対処すべきかと考えあぐねてしまう。しかしそんなジリジリとした時間のなかで、お爺さんがオレを呼びにきてしまった。
「なにしとるんじゃコーイチ?みんな待っとるぞ?」
「あ、ダメですお爺さん!今は来ないでください!」
だがお爺さんはオレの制止を聞かず、湯上り甚平のサンダル履きという無防備な姿で鶏小屋に近づいてしまう。
(あ、それは不味い…!)
慌ててお爺さんの盾になろうと近づくが、その前にお爺さんが鶏小屋のなかを覗きこんでしまった。
「「「コッコッコッ…!」」」
すると眠っていたはずの鶏たちがお爺さんの近づいてきた足音で一斉に目を覚まし、うれしそうに金網のそばまで寄ってくる。愛情深く育てられた鶏たちは、お爺さんにとても懐いていたのだ。
「おうおう、よし。ん、なんじゃ。知らん間に立派な軍鶏が増えとるの?」
「あ、いや…。ソレは軍鶏というか…」
さらにお爺さんは鶏小屋の奥でジッと動かないままのコカトリスを目にして、大きな軍鶏と勘違いした。
「まぁええ。どこで飼っとたのか知らんが、腹空かせて逃げて来たんだろう。ならうちでしばらく面倒みとくか?」
コカトリスを見つめるお爺さんと、お爺さんを見つめるコカトリス。
(待てよ…。そうだ、このタイミングならばッ!)
「あ、ハイ!そうですね、それがいいですねッ!!」
もし、もしこのコカトリスたちが鶏たちの待遇を羨んでここに来たのなら…。
その可能性にかけお爺さんの背中に手を当てると、コカトリスたちに向けテイム化するための魔力を注いでみる。
(さぁ選べコカトリスよ!辛くともこれまで通り自由に生きるか。それとも多少の不自由は我慢し、お世話してもらえる生き方か。おまえたちはどっちを選ぶッ!?)
『『きゅわわ~!ぽふっ!』』
すると…、コカトリスたちはそのまま金板へとカード化してみせた。
(て、コカトリス強っ!金板とか、オレの3眷属より上か!)
「ん、なんじゃコーイチ?また手品か?」
「は、いやまぁ、そんなトコで…」
ハァ~…でも良かった。うまくいった。
しかしお爺さん。吸血人参たちに続いてコカトリスまで手懐けちゃうなんて、ホント凄すぎですよ。
45
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる