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skill tournament / second match 2
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「フッシュ!ムッシュッ!」
リングにあがった上半身裸なインド人のおっさんが眼を剥き、歯も剥きだしにして周囲を睨みつける。これまたヤバそうなのが現れた。だがどうもその威嚇は、オレ個人に向けてのモノではない様子。
さらに何もない虚空をしきりに摘まむような仕草をしては、フッと息を吹きかけるといったことを繰り返している。
(いや、またとんでもないのが出てきたな…。て、なんだ…いや!待てよッ!?)
しかしココで、変なおっさんの周りにキラキラと光るモノが視えた気が。
(ムッ、あれは!やはり間違いない。この気配…、オレとはチャンネルが合わずよくは視えないが、確かにあれは精霊の気配だ…!!)
すると…。あのおっさんもまたオレと同じく精霊と繋がっているというのか…。
「フッシュ!ムッシュッ…!」
一見するとただただヤベェ感じのおっさん。だが精霊と繋がっているとなると、話は別。
チャネリングの間はトランス状態となり、意識が精霊の方にひっぱられるのはよくある事。それがあのおっさんの奇異な行動なのだろう。だがそんな高いトランス状態を維持したままで、あんな入場パフォーマンスが出来ていたとするなら驚愕に値する。
オレであれば魂の共有化をしているので、常時繋がっていても問題ない。が、それのない状態で繋がっているのだとすれば、相手は相当な精神力の持ち主だ。
(やるな、あのおっさん…。たしかムケーレ・ムベンベと言ったか…。うむ、伊達にUMAみたいな名はしていないということだな)
「両者前へ…。スキルによる攻撃以外は無効とする。ただの打撃などはポイントにならないうえ反則をとるから注意するように。同様に目潰し・金的への急所攻撃も反則をとる。リングアウトは10秒。いいな?両者、フェアプレイで対戦するように!」
選手両名への説明だったが主審の眼はほとんどオレの方を向いていて、ポイントでは都度強調するように目力を籠められた。いや、そんな凄まなくても…。
「ファイッ!」
ともかくも主審が試合の開始を告げると、ポリカーボネイト製の盾を構えてリングのヘリに下がった。それを合図に、両者ほぼ同時にスキルを発動させる。
「それっ!」
まずオレが生み出したのは、ソルトシールドとソルトランス。
左手に生み出した岩塩盾は、半身が隠せるほどの大きさ。そして右手に生み出した岩塩槍は、先端がカラーコーンのように丸く尖っていないモノ。先の反省を活かし、文句があるなら先に言ってくれというわけだ。
そこでチラリと主審を窺うと、コレには反応をみせなかった。ふむ、とりあえずOKということだろう。
対するインド人のおっさんは大量の蔓を生み出していく。蔓、そう植物の蔓だ。
それは背中に背負われるカタチで大きな蔓球となり、そこから伸びた蔓が両腕に絡みついて触手のようにうねっている。
(ムム…、蔓、か。とすると相手の精霊はドライアド…?)
英語では Dryad 、フランス語だと Dryade 。で、日本語だと木霊。まぁおおざっぱだが植物の精霊だ。
「フッシュ…ッ!!」
そんな能力者の力に加えドライアドパワーも乗った蔓の鞭が、凄まじい勢いでふるわれた。するとリングの表面は擦過したことによる熱で、たちまちドロリと溶けてしまった。
ただ今の攻撃はデモンストレーションとして行ったようで、コチラにまでは届いていない。だがムケーレのおっさんは蔓の鞭の威力を見せつけたことで、ニヤリとした笑みを浮かべている。
(なるほど、コレは凄まじいな…)
鞭は熟練者が用いれば、とても恐ろしい武器になる。
常人レベルで扱ったって鞭の先端は音速を超えるというのだから、それをダンジョン能力者が行なったらとんでもない威力になるのも当然だ。
「「「……!」」」
今も激しい鞭の音とその威力に、観客たちもすっかり息を呑んでしまっている。
ちなみにコレは危なくないのかと主審に顔を向けると、早く戦えと小さく腕をふられた。
(いや、どういう基準なんだよ…)
アレをまともに喰らったら、手足なんか簡単に千切れ飛びそうなんだが。。。
まぁともかくここで文句を言っても仕方ない。そこで闘技場のグラディエーターよろしく、しっかりと盾を構えて右手に回り込んでみる。
『『ピシャーーンッ!!』』
うわ!おぉこわ、じゃあ左手に…。
『『ピシャーーンッ!ピシャーーンッ!!』』
て、またコレかい…。
たちまちリングには深い轍のような擦過痕がいくつも刻まれる。そしてリーチの関係で、コチラが一方的に攻撃されるだけ。
(あ~もぉ~、しょうがない。ならここは、目くらましで接近するか)
「塩散撃ッ!」
そこで相手の視界を奪うべく、広域散布で細かな塩粒をまき散らす。
『ピピィーッ!』
「インセクト選手!反則!!」
「なっ!?」
え、なしてッ!?オレ塩撒いただけジャンか!?
リングにあがった上半身裸なインド人のおっさんが眼を剥き、歯も剥きだしにして周囲を睨みつける。これまたヤバそうなのが現れた。だがどうもその威嚇は、オレ個人に向けてのモノではない様子。
さらに何もない虚空をしきりに摘まむような仕草をしては、フッと息を吹きかけるといったことを繰り返している。
(いや、またとんでもないのが出てきたな…。て、なんだ…いや!待てよッ!?)
しかしココで、変なおっさんの周りにキラキラと光るモノが視えた気が。
(ムッ、あれは!やはり間違いない。この気配…、オレとはチャンネルが合わずよくは視えないが、確かにあれは精霊の気配だ…!!)
すると…。あのおっさんもまたオレと同じく精霊と繋がっているというのか…。
「フッシュ!ムッシュッ…!」
一見するとただただヤベェ感じのおっさん。だが精霊と繋がっているとなると、話は別。
チャネリングの間はトランス状態となり、意識が精霊の方にひっぱられるのはよくある事。それがあのおっさんの奇異な行動なのだろう。だがそんな高いトランス状態を維持したままで、あんな入場パフォーマンスが出来ていたとするなら驚愕に値する。
オレであれば魂の共有化をしているので、常時繋がっていても問題ない。が、それのない状態で繋がっているのだとすれば、相手は相当な精神力の持ち主だ。
(やるな、あのおっさん…。たしかムケーレ・ムベンベと言ったか…。うむ、伊達にUMAみたいな名はしていないということだな)
「両者前へ…。スキルによる攻撃以外は無効とする。ただの打撃などはポイントにならないうえ反則をとるから注意するように。同様に目潰し・金的への急所攻撃も反則をとる。リングアウトは10秒。いいな?両者、フェアプレイで対戦するように!」
選手両名への説明だったが主審の眼はほとんどオレの方を向いていて、ポイントでは都度強調するように目力を籠められた。いや、そんな凄まなくても…。
「ファイッ!」
ともかくも主審が試合の開始を告げると、ポリカーボネイト製の盾を構えてリングのヘリに下がった。それを合図に、両者ほぼ同時にスキルを発動させる。
「それっ!」
まずオレが生み出したのは、ソルトシールドとソルトランス。
左手に生み出した岩塩盾は、半身が隠せるほどの大きさ。そして右手に生み出した岩塩槍は、先端がカラーコーンのように丸く尖っていないモノ。先の反省を活かし、文句があるなら先に言ってくれというわけだ。
そこでチラリと主審を窺うと、コレには反応をみせなかった。ふむ、とりあえずOKということだろう。
対するインド人のおっさんは大量の蔓を生み出していく。蔓、そう植物の蔓だ。
それは背中に背負われるカタチで大きな蔓球となり、そこから伸びた蔓が両腕に絡みついて触手のようにうねっている。
(ムム…、蔓、か。とすると相手の精霊はドライアド…?)
英語では Dryad 、フランス語だと Dryade 。で、日本語だと木霊。まぁおおざっぱだが植物の精霊だ。
「フッシュ…ッ!!」
そんな能力者の力に加えドライアドパワーも乗った蔓の鞭が、凄まじい勢いでふるわれた。するとリングの表面は擦過したことによる熱で、たちまちドロリと溶けてしまった。
ただ今の攻撃はデモンストレーションとして行ったようで、コチラにまでは届いていない。だがムケーレのおっさんは蔓の鞭の威力を見せつけたことで、ニヤリとした笑みを浮かべている。
(なるほど、コレは凄まじいな…)
鞭は熟練者が用いれば、とても恐ろしい武器になる。
常人レベルで扱ったって鞭の先端は音速を超えるというのだから、それをダンジョン能力者が行なったらとんでもない威力になるのも当然だ。
「「「……!」」」
今も激しい鞭の音とその威力に、観客たちもすっかり息を呑んでしまっている。
ちなみにコレは危なくないのかと主審に顔を向けると、早く戦えと小さく腕をふられた。
(いや、どういう基準なんだよ…)
アレをまともに喰らったら、手足なんか簡単に千切れ飛びそうなんだが。。。
まぁともかくここで文句を言っても仕方ない。そこで闘技場のグラディエーターよろしく、しっかりと盾を構えて右手に回り込んでみる。
『『ピシャーーンッ!!』』
うわ!おぉこわ、じゃあ左手に…。
『『ピシャーーンッ!ピシャーーンッ!!』』
て、またコレかい…。
たちまちリングには深い轍のような擦過痕がいくつも刻まれる。そしてリーチの関係で、コチラが一方的に攻撃されるだけ。
(あ~もぉ~、しょうがない。ならここは、目くらましで接近するか)
「塩散撃ッ!」
そこで相手の視界を奪うべく、広域散布で細かな塩粒をまき散らす。
『ピピィーッ!』
「インセクト選手!反則!!」
「なっ!?」
え、なしてッ!?オレ塩撒いただけジャンか!?
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