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boil well
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「ハァ、この肉もコレで最後か…」
お土産として持ち帰ってきた超巨大猪の塩漬け肉。それも糧品宅をはじめとしてそれぞれに持たせたので、手元に残ったのは拳ふたつ分ほどの量になってしまった。
「コレで最後だと思うと寂しいな。…いや、逆に最後だからこそ、ここは手間暇かけて最高に仕上げるか」
脂ものっていて、とても美味かった超巨大猪。しかしそのフィナーレを飾るには、どんな料理がいいだろう。
「とんかつか、生姜焼きか…。う~ん、でもここはやはり、トロットロの柔らか角煮で有終の美を飾るとするか」
まぁ正直。オレの料理の腕は、さほど上達していない。
なのでオレの得意料理といえば、素材の味を活かしたシンプルなモノか精々が油で揚げたりする程度。別に料理人を目指している訳ではないので、それも当然だろう。とはいえ料理の腕も、常々あげたいと思っていた。
なぜならば料理を作るのが上手いと、女の子にモテるから。
うん、瀬来さんはオレの揚げたエビちゃんに、仁菜さんはスッポン鍋に感激と、料理が彼女達との心の距離を縮めてくれたのは確かな事実。
故にオレも、なんちゃってじゃないちゃんとした料理をマスターせねばと常々考えていたのだ。
そのなかでも今回挑戦する豚の角煮は、ただ煮るだけというシンプルでありながらも、ちょっと凝った雰囲気を感じさせる技ありメニューといえるだろう。
それでも基本的には砂糖・醤油・酒・みりん・生姜といっしょに肉を煮込んでしまえばいいだけなので、オレでも作れる簡単レシピ。
(ふぅむ…、でもそうだな。せっかくだから作り方にもこだわってみるか…)
そこで、魔力を籠めて岩塩でめっさ硬い圧力鍋を作ってみた。
スキル【塩】と【図工】を用いて生み出したソレは、熱や水分で塩気が溶けだしてしまわぬようそれはもう硬く硬く生み出した力作。そこへ材料を入れ蓋をし煮込んでいくわけだが、どうせなら超トロトロにしたいと圧力調整弁は設けなかった。
うん、コレは大変危険な行為。下手をすれば大爆発が起きてしまう。
しかしそれを防ぐのが、火にかけられた岩塩鍋を覆う超粘液。これにより熱を逃がさず、爆発しても四散を防げるだろう。
(いや、でもやっぱりちょっと不安だな…。そうだ、スキル【空間】も用いて、さらにしっかりと押え込むか)
『(ふよよよ…スキャン!)』
…。
『ぶしゅうううううう~!…バクン!(ふわぁぁぁぁ~!)』
「うわぁ~!スゴイ、こんなの漫画でみたことあるぅ~~!」
二時間後。一時間ほど超加圧状態で煮込み、その後一時間を自然放熱で減圧させた岩塩鍋を開けてみると、そこにはクッキング大好きダディが作ったのではと見紛うほどの完成度を誇る超巨大猪角煮が姿を現したのだった。
「なんとも会心の出来…、ああなんて良い匂いなんだ…」
「(ぴんぽ~ん!がちゃ)おいジャングゥ!わ、なんかスゲェいい匂いすんなぁ!」
と、そこへ見計らったかのようなタイミングで、シャークがやって来た。いや、だからノーウェイトで部屋の扉あけるなよ。まぁチャイムを押すようになっただけ、進歩しているともいえるが…。
「あ、美味そう!それ、シシ肉の煮込みか!?」
そうしてまったく物怖じをみせず部屋に上がり込んでくるシャーク。コイツめ、オレが玄関扉の鍵を閉め忘れた時に限ってやってくるんだよな。どういう勘してんだよ。
「今日はバイトの日じゃなかったろう。いなかったら、どうするつもりだったんだ?」
「いや、なんかいる気がしたし」
うむむ、まぁいいか。飯は大勢で食った方が美味いからな。そこでシャークにも角煮丼を作ってやると、わんぱく小学生みたいな勢いでかっ込んでいく。
「むぐむぐ…美味い!コレ、トロトロですっげェ美味いなっ!」
うむ、超加圧状態で煮込んだ肉はトロットロ。箸でつまみ上げるのも困難なほどなので、ゴハンと一緒にかっ込む他はない。
「ああ、とろけるなぁ。実に美味い。こうまで美味く作れるとは、オレも思わなかった。ところで、おまえ今日はなにしにきたんだ?」
「うん、むぐむぐ…ああ、提督がさ。なんかジャングに話あるから都合訊いてこいって」
「へぇ…、提督が?」
そういえば真田薬品からの入金も確認しておかないと。いつまでも待たせておいちゃ、悪いからな。
「んで日曜ならコッチに出て来てるから、できたらその日がいいって」
「ふむ、そうか。じゃあ予定をあけておこう」
はて、提督がオレに話とは、いったいなんだろう。
お土産として持ち帰ってきた超巨大猪の塩漬け肉。それも糧品宅をはじめとしてそれぞれに持たせたので、手元に残ったのは拳ふたつ分ほどの量になってしまった。
「コレで最後だと思うと寂しいな。…いや、逆に最後だからこそ、ここは手間暇かけて最高に仕上げるか」
脂ものっていて、とても美味かった超巨大猪。しかしそのフィナーレを飾るには、どんな料理がいいだろう。
「とんかつか、生姜焼きか…。う~ん、でもここはやはり、トロットロの柔らか角煮で有終の美を飾るとするか」
まぁ正直。オレの料理の腕は、さほど上達していない。
なのでオレの得意料理といえば、素材の味を活かしたシンプルなモノか精々が油で揚げたりする程度。別に料理人を目指している訳ではないので、それも当然だろう。とはいえ料理の腕も、常々あげたいと思っていた。
なぜならば料理を作るのが上手いと、女の子にモテるから。
うん、瀬来さんはオレの揚げたエビちゃんに、仁菜さんはスッポン鍋に感激と、料理が彼女達との心の距離を縮めてくれたのは確かな事実。
故にオレも、なんちゃってじゃないちゃんとした料理をマスターせねばと常々考えていたのだ。
そのなかでも今回挑戦する豚の角煮は、ただ煮るだけというシンプルでありながらも、ちょっと凝った雰囲気を感じさせる技ありメニューといえるだろう。
それでも基本的には砂糖・醤油・酒・みりん・生姜といっしょに肉を煮込んでしまえばいいだけなので、オレでも作れる簡単レシピ。
(ふぅむ…、でもそうだな。せっかくだから作り方にもこだわってみるか…)
そこで、魔力を籠めて岩塩でめっさ硬い圧力鍋を作ってみた。
スキル【塩】と【図工】を用いて生み出したソレは、熱や水分で塩気が溶けだしてしまわぬようそれはもう硬く硬く生み出した力作。そこへ材料を入れ蓋をし煮込んでいくわけだが、どうせなら超トロトロにしたいと圧力調整弁は設けなかった。
うん、コレは大変危険な行為。下手をすれば大爆発が起きてしまう。
しかしそれを防ぐのが、火にかけられた岩塩鍋を覆う超粘液。これにより熱を逃がさず、爆発しても四散を防げるだろう。
(いや、でもやっぱりちょっと不安だな…。そうだ、スキル【空間】も用いて、さらにしっかりと押え込むか)
『(ふよよよ…スキャン!)』
…。
『ぶしゅうううううう~!…バクン!(ふわぁぁぁぁ~!)』
「うわぁ~!スゴイ、こんなの漫画でみたことあるぅ~~!」
二時間後。一時間ほど超加圧状態で煮込み、その後一時間を自然放熱で減圧させた岩塩鍋を開けてみると、そこにはクッキング大好きダディが作ったのではと見紛うほどの完成度を誇る超巨大猪角煮が姿を現したのだった。
「なんとも会心の出来…、ああなんて良い匂いなんだ…」
「(ぴんぽ~ん!がちゃ)おいジャングゥ!わ、なんかスゲェいい匂いすんなぁ!」
と、そこへ見計らったかのようなタイミングで、シャークがやって来た。いや、だからノーウェイトで部屋の扉あけるなよ。まぁチャイムを押すようになっただけ、進歩しているともいえるが…。
「あ、美味そう!それ、シシ肉の煮込みか!?」
そうしてまったく物怖じをみせず部屋に上がり込んでくるシャーク。コイツめ、オレが玄関扉の鍵を閉め忘れた時に限ってやってくるんだよな。どういう勘してんだよ。
「今日はバイトの日じゃなかったろう。いなかったら、どうするつもりだったんだ?」
「いや、なんかいる気がしたし」
うむむ、まぁいいか。飯は大勢で食った方が美味いからな。そこでシャークにも角煮丼を作ってやると、わんぱく小学生みたいな勢いでかっ込んでいく。
「むぐむぐ…美味い!コレ、トロトロですっげェ美味いなっ!」
うむ、超加圧状態で煮込んだ肉はトロットロ。箸でつまみ上げるのも困難なほどなので、ゴハンと一緒にかっ込む他はない。
「ああ、とろけるなぁ。実に美味い。こうまで美味く作れるとは、オレも思わなかった。ところで、おまえ今日はなにしにきたんだ?」
「うん、むぐむぐ…ああ、提督がさ。なんかジャングに話あるから都合訊いてこいって」
「へぇ…、提督が?」
そういえば真田薬品からの入金も確認しておかないと。いつまでも待たせておいちゃ、悪いからな。
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はて、提督がオレに話とは、いったいなんだろう。
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