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ghost sweeper2
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「おっと、ここは玄関先にも盛り塩をしておきましょう」
「はい、ありがとうございます!」
「オン ア ビ ラ ウン ケン…喝ッ!!」
「(うわぁ…)」
ごく普通な一般人の三原さんは、ただ塩を生み出すだけでも実にいいリアクションを返してくれる。そんな反応が嬉しくて、オレの退魔士ムーブにもつい熱が入っていた。
とはいえ法力や霊力なんてモノは、全くない。それでもオレにはそういった悪霊や呪いの類が、まったく怖くはなかった。
だってダンジョンから現れた恐ろしい姿のゾンビですら、塩おおさじ1で倒せるのだ。ならば地球上に既存していたような悪霊や呪いなど、まったくもって物の数ではないハズ。
なにせ塩精霊の塩太郎が奇御霊で常に共にあり、称号も【しょっぱい男】に【ソルトメイト】と塩尽くし。うむ、並みの悪霊であれば、それこそオレに触れた瞬間消し飛んでしまうことだろう。
と、そうして入室した三原さんのお部屋は、ごくごく普通の1DK。
ベランダ側の部屋にはベッドが置いてあり、普段はダイニングの方で過ごしているような物の配置。そしてテレビなんかも、ダイニングの方に置いてあった。
『(ぴちょん…ぴちょん…)』
ふむ、キッチン水栓のパッキンが劣化してるのかな。水の垂れ落ちる音が静かな部屋に響いているが、さりとて他におかしな様子はない。
「なにか感じる?江月さん…」
霊がでるということで、瀬来さん三原さんも息をころして周囲を見渡している。
「いいや、特には何も。それで、呪いのDVDというのは…?」
「あ、はい。アレです…」
そう三原さんが指差した先には、プレーヤーの上に置かれたDVDケース。そこでゆっくり近づくと、手を触れずに観察してみる。
「ふぅむ…コレはどうも、市販の生DVDを焼いたモノのようだな」
そこでまずは目利き。
目視で確認したところ、情報を隠蔽する為か紙などの取り除かれたプラケースのなかにDVDが入っている。そしてDVD自体も、真っ白でなにも書かれていない。ふむ、コレならいったい何が入っているのだろうと、つい再生してしまいそうだ。
「に、二度、気味が悪くて捨てたんです…。でもいつの間にかソレが戻っていて…」
「なるほど、ほかに霊障が起こるというのは?」
「はい。夜の、11時を過ぎたあたりからおかしな気配がして、酷い時はそれが朝までずっと…」
「そうか…。では正体を突き止めるには、夜を待った方がいいかもしれないな」
「え、いつもみたいにパパッと塩漬けにしちゃったら?」
「後の事を一切考えないのであればそれでいいだろうが、三原さんはまだここへ越したばかりというじゃないか。だから原因を突き止めて、出来たらその根を絶っておきたい」
「ふぅん、そういう見立てらしいわよ、どうする…?」
「はい、では、それでお願いします…」
「うむ…では今夜、オレがこの部屋に泊まってみよう。それによって何か解るかもしれない。ふたりは危険だから、今晩は瀬来さんのとこに泊まるのがいいだろう」
「そうね。じゃあそうしよっか」
「ごめんね、万智ちゃん」
「いいのよ、じゃあ江月さん。あとお願いね」
…。
『(ぴちょん…ぴちょん…)』
『(ピシ…!パキ…!)』
只今午前零時。三原さんの言っていたように、11時を過ぎたあたりからなにやらおかしな音が部屋のなかでするようになった。
(ふ~む…が、オレの眼には何も映らんな…)
ただの肉眼でなくオーラ視で周囲を注意深く見まわしても、なんら変化はみられない。するとあとはもう、呪いのDVDとやらを再生してみるよりないだろう。
「よし、では観てみるか」
こうしてオレは、ケースからDVDを取り出すとプレーヤーにセットしたのだった。
「はい、ありがとうございます!」
「オン ア ビ ラ ウン ケン…喝ッ!!」
「(うわぁ…)」
ごく普通な一般人の三原さんは、ただ塩を生み出すだけでも実にいいリアクションを返してくれる。そんな反応が嬉しくて、オレの退魔士ムーブにもつい熱が入っていた。
とはいえ法力や霊力なんてモノは、全くない。それでもオレにはそういった悪霊や呪いの類が、まったく怖くはなかった。
だってダンジョンから現れた恐ろしい姿のゾンビですら、塩おおさじ1で倒せるのだ。ならば地球上に既存していたような悪霊や呪いなど、まったくもって物の数ではないハズ。
なにせ塩精霊の塩太郎が奇御霊で常に共にあり、称号も【しょっぱい男】に【ソルトメイト】と塩尽くし。うむ、並みの悪霊であれば、それこそオレに触れた瞬間消し飛んでしまうことだろう。
と、そうして入室した三原さんのお部屋は、ごくごく普通の1DK。
ベランダ側の部屋にはベッドが置いてあり、普段はダイニングの方で過ごしているような物の配置。そしてテレビなんかも、ダイニングの方に置いてあった。
『(ぴちょん…ぴちょん…)』
ふむ、キッチン水栓のパッキンが劣化してるのかな。水の垂れ落ちる音が静かな部屋に響いているが、さりとて他におかしな様子はない。
「なにか感じる?江月さん…」
霊がでるということで、瀬来さん三原さんも息をころして周囲を見渡している。
「いいや、特には何も。それで、呪いのDVDというのは…?」
「あ、はい。アレです…」
そう三原さんが指差した先には、プレーヤーの上に置かれたDVDケース。そこでゆっくり近づくと、手を触れずに観察してみる。
「ふぅむ…コレはどうも、市販の生DVDを焼いたモノのようだな」
そこでまずは目利き。
目視で確認したところ、情報を隠蔽する為か紙などの取り除かれたプラケースのなかにDVDが入っている。そしてDVD自体も、真っ白でなにも書かれていない。ふむ、コレならいったい何が入っているのだろうと、つい再生してしまいそうだ。
「に、二度、気味が悪くて捨てたんです…。でもいつの間にかソレが戻っていて…」
「なるほど、ほかに霊障が起こるというのは?」
「はい。夜の、11時を過ぎたあたりからおかしな気配がして、酷い時はそれが朝までずっと…」
「そうか…。では正体を突き止めるには、夜を待った方がいいかもしれないな」
「え、いつもみたいにパパッと塩漬けにしちゃったら?」
「後の事を一切考えないのであればそれでいいだろうが、三原さんはまだここへ越したばかりというじゃないか。だから原因を突き止めて、出来たらその根を絶っておきたい」
「ふぅん、そういう見立てらしいわよ、どうする…?」
「はい、では、それでお願いします…」
「うむ…では今夜、オレがこの部屋に泊まってみよう。それによって何か解るかもしれない。ふたりは危険だから、今晩は瀬来さんのとこに泊まるのがいいだろう」
「そうね。じゃあそうしよっか」
「ごめんね、万智ちゃん」
「いいのよ、じゃあ江月さん。あとお願いね」
…。
『(ぴちょん…ぴちょん…)』
『(ピシ…!パキ…!)』
只今午前零時。三原さんの言っていたように、11時を過ぎたあたりからなにやらおかしな音が部屋のなかでするようになった。
(ふ~む…が、オレの眼には何も映らんな…)
ただの肉眼でなくオーラ視で周囲を注意深く見まわしても、なんら変化はみられない。するとあとはもう、呪いのDVDとやらを再生してみるよりないだろう。
「よし、では観てみるか」
こうしてオレは、ケースからDVDを取り出すとプレーヤーにセットしたのだった。
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