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ghost sweeper3
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『(スキュン、フィィ~~…)』
DVDがプレーヤーに収まり、読み込みが開始される。すると何の操作もしていないのに、テレビ画面にはいきなり映像が流れだした。
(ほ~ん。でも、随分と画質が荒いな…)
まず映し出されたのは、やや黄ばんだような襖。そこから右へパーンすると、三面鏡に向かう赤い着物を着た女性の後姿が映し出された。
(へぇ、赤い着物…。白かと思ったら、違ったな)
こういう呪いの類は白推しかと思ったら、意外にも赤。それに後姿だけで顔は解らないが、腰の帯も結構しっかりとしたモノのようだ。
(う~む、でも時代背景がよく解らないな…)
三面鏡があり画質が悪いものの映像として撮られているということは、いつぐらいに撮られたモノなのだろう。もしかしたら8ミリなんかで撮影されたモノかもしれない。
(お…?)
と、なんてことを考えていると、画面にひどいノイズが走りだす。デジタルなのにブラックアウトでもブルースクリーンでもなく、モノクロ砂嵐のようなノイズ。
『ぉぉ…。ぃぃぅ…ぉぉぁぁぃぁぉ…!』
するとザーというノイズに混じり、なにやら女性の声のようなモノが聞こえてくる。そうして画面が大きく揺らぐと、そこから不気味な女の手がニュっと伸び出てきたではないか。
(おお、なるほど。確かにコレは呪いのDVD…!)
その手が伸び、画面の端を掴み、結われた黒髪の頭部も画面からゆっくりと現れる。そうして上半身が画面から生えたような状態になると、うめきのような声を出しつつ着物姿の女幽霊が頭をもたげた。
『ギャアアアアッ!?』
が、激しい叫びと共に女幽霊は身を捻り、のけ反らせた。
なぜならば視線をあげたその先には、金色をした奇怪な姿の蟲男が正座でノートを手に、自身をジッと見据え待ち構えていたからだ。
「ほぉ、面白い反応だ。今のはなんだ?」
『ギャアアアアッ!!』
女幽霊は思った。なんでこんな所に、自身を上回る化け物がいるのだと。
「おい、逃げようなんてするな。まだ出て来たばかりだろう。それ、塩結界!」
『ギャアアアア!!』
女幽霊が逃げ出そうとすると何か強力な力に阻まれ、いっさいの身動きが取れなくなってしまうのだった。
…。
こうして、画面から上半身だけを生やした動けぬ状態で、女幽霊は不気味な蟲男から執拗な尋問を受ける羽目に。
「どこからきた?」とか「なんでDVDに入っている?」など、そんなことは自身でもまるで解らない。しかしそうして質問に答えられないと、おしおきだと言って大きな御器齧を何度も顔に押し付けられた。
『ギャアアアア!!』
…。
『ヒュ~…、ヒュ~…、あァ…』
耐えがたい拷問が続き、女幽霊は思った。このままでは幽霊なのに死んでしまうと。そこで最後の手段として自ら呪いを解き、この場を脱しようと決意した。
『(フィィ~スキュ…、ンベェ~…)ぴしぃ!』
「アッ!!」
オレが楽しく幽霊アナライズタイムを過ごしていると、突如プレーヤーからDVDがイジェクトされる。そしてあろうことか大きな音をたてて、DVDが真っ二つに割れてしまったではないか。
「うぬ、さては逃げる気だな!逃すか、オーバー・ザ・塩結界ッ!!」
『キャアアア!』
DVDを割ることで、おそらくは呪いを解除することでその因果を開放し、オレの塩結界から抜け出した女幽霊。だがそれをさらなる塩結界で捕縛する。
うむ、雲海さんがマスターしたら教えてもらおうと思っていた、スキル【空間】による結界。
でもまだ先は長そうだったので、自分でもアレコレ試してたら出来るようになったのだ。ポイントはスキル【塩】と【空間】の合成運用。あと加圧状態の煮込みを空間のスキルで封じたのが、実にいいヒントになったぞ。
「アワワワ…!」
そしてどうやら、自ら呪いを解いてしまったことで赤い着物の女幽霊はすっかり弱体化してしまっている様子。
「おい、人を呪っておいて不利になったらケツまくるとはなにごとか。だがそんなことで許しはせんぞ。おまえにはさらなる実験に付き合ってもらおう。さぁくらえ、オタ・妄想ビーム!」
解説しよう。人が死を希求するような負の欲求は、デストルドー。これは悪霊などにとって、美味しいゴチソウになるだろう。しかし生への欲求リビドーは、逆に霊にとっては堪らない苦痛になるハズ。まぁ厳密に生と性では若干の違いはある。
だが、それでも心が生きると書いて、性。なのでこれもまたリビドーには違いない。
そこでなんでもかんでも美少女化してしまう飽くなきオタの妄想パワーを、余すことなく魔力にのせ呪いの女幽霊にぶつけてみた。
『キャアア!』
すると…、ネコミミ&もこもこ肉球ハンドをつけた、セーラー服女幽霊が完成した。
そう、血塗れだったらしい赤い着物とかは、もうどっかいっちゃたのである。まぁ和風に結われたままの髪がそのままでアンバランスではあるものの、これはこれでアリといえよう。
「…う~む、これはなかなか。悪くないでおじゃる。ヨシ、ではこういう時にもっとも効果的な呪文を唱えるとしよう。ゴホン…あ、それ、D・V・D!D・V・D…!」
こうしてオレは、完膚なきまでに呪いを粉砕したのであった。
DVDがプレーヤーに収まり、読み込みが開始される。すると何の操作もしていないのに、テレビ画面にはいきなり映像が流れだした。
(ほ~ん。でも、随分と画質が荒いな…)
まず映し出されたのは、やや黄ばんだような襖。そこから右へパーンすると、三面鏡に向かう赤い着物を着た女性の後姿が映し出された。
(へぇ、赤い着物…。白かと思ったら、違ったな)
こういう呪いの類は白推しかと思ったら、意外にも赤。それに後姿だけで顔は解らないが、腰の帯も結構しっかりとしたモノのようだ。
(う~む、でも時代背景がよく解らないな…)
三面鏡があり画質が悪いものの映像として撮られているということは、いつぐらいに撮られたモノなのだろう。もしかしたら8ミリなんかで撮影されたモノかもしれない。
(お…?)
と、なんてことを考えていると、画面にひどいノイズが走りだす。デジタルなのにブラックアウトでもブルースクリーンでもなく、モノクロ砂嵐のようなノイズ。
『ぉぉ…。ぃぃぅ…ぉぉぁぁぃぁぉ…!』
するとザーというノイズに混じり、なにやら女性の声のようなモノが聞こえてくる。そうして画面が大きく揺らぐと、そこから不気味な女の手がニュっと伸び出てきたではないか。
(おお、なるほど。確かにコレは呪いのDVD…!)
その手が伸び、画面の端を掴み、結われた黒髪の頭部も画面からゆっくりと現れる。そうして上半身が画面から生えたような状態になると、うめきのような声を出しつつ着物姿の女幽霊が頭をもたげた。
『ギャアアアアッ!?』
が、激しい叫びと共に女幽霊は身を捻り、のけ反らせた。
なぜならば視線をあげたその先には、金色をした奇怪な姿の蟲男が正座でノートを手に、自身をジッと見据え待ち構えていたからだ。
「ほぉ、面白い反応だ。今のはなんだ?」
『ギャアアアアッ!!』
女幽霊は思った。なんでこんな所に、自身を上回る化け物がいるのだと。
「おい、逃げようなんてするな。まだ出て来たばかりだろう。それ、塩結界!」
『ギャアアアア!!』
女幽霊が逃げ出そうとすると何か強力な力に阻まれ、いっさいの身動きが取れなくなってしまうのだった。
…。
こうして、画面から上半身だけを生やした動けぬ状態で、女幽霊は不気味な蟲男から執拗な尋問を受ける羽目に。
「どこからきた?」とか「なんでDVDに入っている?」など、そんなことは自身でもまるで解らない。しかしそうして質問に答えられないと、おしおきだと言って大きな御器齧を何度も顔に押し付けられた。
『ギャアアアア!!』
…。
『ヒュ~…、ヒュ~…、あァ…』
耐えがたい拷問が続き、女幽霊は思った。このままでは幽霊なのに死んでしまうと。そこで最後の手段として自ら呪いを解き、この場を脱しようと決意した。
『(フィィ~スキュ…、ンベェ~…)ぴしぃ!』
「アッ!!」
オレが楽しく幽霊アナライズタイムを過ごしていると、突如プレーヤーからDVDがイジェクトされる。そしてあろうことか大きな音をたてて、DVDが真っ二つに割れてしまったではないか。
「うぬ、さては逃げる気だな!逃すか、オーバー・ザ・塩結界ッ!!」
『キャアアア!』
DVDを割ることで、おそらくは呪いを解除することでその因果を開放し、オレの塩結界から抜け出した女幽霊。だがそれをさらなる塩結界で捕縛する。
うむ、雲海さんがマスターしたら教えてもらおうと思っていた、スキル【空間】による結界。
でもまだ先は長そうだったので、自分でもアレコレ試してたら出来るようになったのだ。ポイントはスキル【塩】と【空間】の合成運用。あと加圧状態の煮込みを空間のスキルで封じたのが、実にいいヒントになったぞ。
「アワワワ…!」
そしてどうやら、自ら呪いを解いてしまったことで赤い着物の女幽霊はすっかり弱体化してしまっている様子。
「おい、人を呪っておいて不利になったらケツまくるとはなにごとか。だがそんなことで許しはせんぞ。おまえにはさらなる実験に付き合ってもらおう。さぁくらえ、オタ・妄想ビーム!」
解説しよう。人が死を希求するような負の欲求は、デストルドー。これは悪霊などにとって、美味しいゴチソウになるだろう。しかし生への欲求リビドーは、逆に霊にとっては堪らない苦痛になるハズ。まぁ厳密に生と性では若干の違いはある。
だが、それでも心が生きると書いて、性。なのでこれもまたリビドーには違いない。
そこでなんでもかんでも美少女化してしまう飽くなきオタの妄想パワーを、余すことなく魔力にのせ呪いの女幽霊にぶつけてみた。
『キャアア!』
すると…、ネコミミ&もこもこ肉球ハンドをつけた、セーラー服女幽霊が完成した。
そう、血塗れだったらしい赤い着物とかは、もうどっかいっちゃたのである。まぁ和風に結われたままの髪がそのままでアンバランスではあるものの、これはこれでアリといえよう。
「…う~む、これはなかなか。悪くないでおじゃる。ヨシ、ではこういう時にもっとも効果的な呪文を唱えるとしよう。ゴホン…あ、それ、D・V・D!D・V・D…!」
こうしてオレは、完膚なきまでに呪いを粉砕したのであった。
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