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evil spirit
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あ~、なんかさ、ネットでもったいぶったホラーなショート動画って、あるジャン。
たとえばガラス越しにうっすら人の手や顔が映ってたり、物陰からチラリとこちらを窺う怪しい謎の影とかね。んで撮影者が慌ててその正体を確かめようと急いで扉を開けたりするんだけど、いざそこを映してみても影も形も無い。で、『う~む、これはとても人のイタズラとは思えない。ならやっぱりコレは幽霊の仕業だったんだ』的な終わり方をする動画。
でもそういうのってオレみたいな性格の者からすると、非常にモニョる。
『いや、なんだよ!そこで終わりか!オチないんかい!』と、ものすごくモヤモヤしてしまうのだ。まぁどうとでも取れる終わり方をしておいた方がナゾは謎のままが良い、というテイストがあるのも解らないでもない。ただそれでもやっぱりそんな終わり方をされては、決してスッキリとはしないものだ。
「ギィー!」
「ソルトザッパー!」
「ぎゃああぁ!!」
だがその一方で、ダンジョンから現れた死霊系モンスターたちは素晴しい。
なぜかというとダンジョンから湧き出た死霊系モンスターはそんなもったいぶったムーブなど微塵もみせず、ギャーだのキーだのいいながらガッツリ襲いかかってきてくれるから。そんな訳で恐ろしい見た目の相手なのだが、そういう面では非常に好感の持てる連中だった。
ちなみにソルトザッパーは岩塩で生み出した逆半月剣のことを指しているが、適当に思いついた造語なので気にしないでほしい。
「ギヒヒヒ…!」
「ウケケケ…!」
ただ、それでもなんだか数が多い。
地下鉄が地形影響型ダンジョンで封鎖され、その折り返し地点にはどうも吹き溜まったように死霊系モンスターが集まってしまっているようだ。
『(キチチ…、ガカタタタ…、ビャッ!!)』
(おっと…!)
そして霊体な死霊系モンスターには、ポルターガイスト的な力で周囲にあるモノをぶつけてくるヤツもいる。
たとえば地下鉄の線路に敷かれた石が飛んできたりするわけだが、そういった攻撃のある前触れとして飛んでくる石の周囲も合わせてガタガタと音を立てているので予想がしやすく、今のところ脅威とはなり得ていない。
(ふ~む。でも、面倒なんだよな…)
死霊対オレの戦いはオレの圧勝で進めているものの、鉄道職員な監視員が遠くからその様子をバッチリ動画で撮影している。
なぜならば霊体なモンスターは倒してもその死体が残ったりすることがないので、倒したモンスターをパシャリでは済まないからだ。そんな訳でオレも動画で撮影されても手の内をあまり知られないよう、普段は使わないような武器をこさえて色々と誤魔化しているのだった。
…。
「お~い、お疲れぇ。終わったかぁ?」
そうしてひと波終えた戦闘後、もう片付いたかと緩い動きで点検マシーンが近づいてくる。
「いや、まだだ!まだ下がっていろ!」
だがそれにオレは厳しい口調でバックを指示。今夜はここでもう4件目だが、どうやらここが今までで一番の吹き溜まり。なのでまだまだ悪霊が溜っているような気配があったのだ。
しかしそんなやり取りをしている間にも残っていた悪霊どもがどんどんと集まってきて、より大きな塊へと変化していく。
「げげぇ!?」
「ひ、ひひぃ!おい、バックバック~!!」
それを目にしたふたりの鉄道職員が慌てて点検マシーンを後進させ、オレの周囲にはその集合を邪魔させぬようまだバラな悪霊どもからの攻撃が増す。
だが…。
「聖塩衣装着!」
魔力で自身を守るためカラダに付着させていた塩を急成長させ、蟲王スーツの上からさらに聖塩衣をまとう。
「「ギャアア~!」」
すると背後から、または足元から湧き出てオレに攻撃しようとしていた青白い姿の悪霊どもが不用意に聖塩衣に触れたことで、けたたましい絶叫をあげる。それは人であれば焼け火鉢をあてられたかのような、痛烈な絶叫だ。
しかしその間にも悪霊どもの集合は続き、遂には恐ろしい形相の特大青白フェイスが完成してしまった。そして特大青白フェイスな悪霊集合体がトンネルいっぱいに、煌めくレールにその青白い光を反射させながらグワリと迫ってくる。その様は、まるでとんだ機関車〇ーマスだ。
だが、そんなことで怯みはしない。
悪霊如きに聖塩衣を纏ったオレが負ける訳はない。そこで大きく声を張ってそれを迎え撃つ。
「塩ある限り戦いましょう!ソルト、尽きるまで!!」
そういってオレは迫りくる悪霊特大青白フェイスに、突っ込んでいったのだった。
たとえばガラス越しにうっすら人の手や顔が映ってたり、物陰からチラリとこちらを窺う怪しい謎の影とかね。んで撮影者が慌ててその正体を確かめようと急いで扉を開けたりするんだけど、いざそこを映してみても影も形も無い。で、『う~む、これはとても人のイタズラとは思えない。ならやっぱりコレは幽霊の仕業だったんだ』的な終わり方をする動画。
でもそういうのってオレみたいな性格の者からすると、非常にモニョる。
『いや、なんだよ!そこで終わりか!オチないんかい!』と、ものすごくモヤモヤしてしまうのだ。まぁどうとでも取れる終わり方をしておいた方がナゾは謎のままが良い、というテイストがあるのも解らないでもない。ただそれでもやっぱりそんな終わり方をされては、決してスッキリとはしないものだ。
「ギィー!」
「ソルトザッパー!」
「ぎゃああぁ!!」
だがその一方で、ダンジョンから現れた死霊系モンスターたちは素晴しい。
なぜかというとダンジョンから湧き出た死霊系モンスターはそんなもったいぶったムーブなど微塵もみせず、ギャーだのキーだのいいながらガッツリ襲いかかってきてくれるから。そんな訳で恐ろしい見た目の相手なのだが、そういう面では非常に好感の持てる連中だった。
ちなみにソルトザッパーは岩塩で生み出した逆半月剣のことを指しているが、適当に思いついた造語なので気にしないでほしい。
「ギヒヒヒ…!」
「ウケケケ…!」
ただ、それでもなんだか数が多い。
地下鉄が地形影響型ダンジョンで封鎖され、その折り返し地点にはどうも吹き溜まったように死霊系モンスターが集まってしまっているようだ。
『(キチチ…、ガカタタタ…、ビャッ!!)』
(おっと…!)
そして霊体な死霊系モンスターには、ポルターガイスト的な力で周囲にあるモノをぶつけてくるヤツもいる。
たとえば地下鉄の線路に敷かれた石が飛んできたりするわけだが、そういった攻撃のある前触れとして飛んでくる石の周囲も合わせてガタガタと音を立てているので予想がしやすく、今のところ脅威とはなり得ていない。
(ふ~む。でも、面倒なんだよな…)
死霊対オレの戦いはオレの圧勝で進めているものの、鉄道職員な監視員が遠くからその様子をバッチリ動画で撮影している。
なぜならば霊体なモンスターは倒してもその死体が残ったりすることがないので、倒したモンスターをパシャリでは済まないからだ。そんな訳でオレも動画で撮影されても手の内をあまり知られないよう、普段は使わないような武器をこさえて色々と誤魔化しているのだった。
…。
「お~い、お疲れぇ。終わったかぁ?」
そうしてひと波終えた戦闘後、もう片付いたかと緩い動きで点検マシーンが近づいてくる。
「いや、まだだ!まだ下がっていろ!」
だがそれにオレは厳しい口調でバックを指示。今夜はここでもう4件目だが、どうやらここが今までで一番の吹き溜まり。なのでまだまだ悪霊が溜っているような気配があったのだ。
しかしそんなやり取りをしている間にも残っていた悪霊どもがどんどんと集まってきて、より大きな塊へと変化していく。
「げげぇ!?」
「ひ、ひひぃ!おい、バックバック~!!」
それを目にしたふたりの鉄道職員が慌てて点検マシーンを後進させ、オレの周囲にはその集合を邪魔させぬようまだバラな悪霊どもからの攻撃が増す。
だが…。
「聖塩衣装着!」
魔力で自身を守るためカラダに付着させていた塩を急成長させ、蟲王スーツの上からさらに聖塩衣をまとう。
「「ギャアア~!」」
すると背後から、または足元から湧き出てオレに攻撃しようとしていた青白い姿の悪霊どもが不用意に聖塩衣に触れたことで、けたたましい絶叫をあげる。それは人であれば焼け火鉢をあてられたかのような、痛烈な絶叫だ。
しかしその間にも悪霊どもの集合は続き、遂には恐ろしい形相の特大青白フェイスが完成してしまった。そして特大青白フェイスな悪霊集合体がトンネルいっぱいに、煌めくレールにその青白い光を反射させながらグワリと迫ってくる。その様は、まるでとんだ機関車〇ーマスだ。
だが、そんなことで怯みはしない。
悪霊如きに聖塩衣を纏ったオレが負ける訳はない。そこで大きく声を張ってそれを迎え撃つ。
「塩ある限り戦いましょう!ソルト、尽きるまで!!」
そういってオレは迫りくる悪霊特大青白フェイスに、突っ込んでいったのだった。
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