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さて、地底湖で迷子となり困ったことを教訓に、オレは自身のさらなる強化を模索していた。
いずれにせよ壊れてしまった装備、特に再度注文した酸素ボンベが届かない事には下水にも潜れないので、自身を振り返るには丁度いい機会といえよう。
「よし、まずはオマエたちからだ。月光、そして貝姫よ!我が眷属となれ!」
そこでダンジョン前室にてテイムモンスターとなったお化けヤモリとミミックを呼び出すと、生命エナジーをたっぷり宿らせた自身の血液を粘液団子にして食べさせる。キビ団子ならぬ、血粘液団子だ。
ちなみにお化けヤモリは都内の路上で、ミミックは植物ダンジョンでテイムしたモンスター。
そして、今までの経験と分析から仲間になったモンスターには、三段階の状態があることが確認できている。
ひとつはテイムモンスター。
これは一番初期の段階で、倒すことでカードをドロップしたり、状況によっては自らカード化したりと取得法はさまざま。それに魔力を注ぐことで、カードからモンスターを召喚できる。すると召喚したモンスターとは魔力的なパスが繋がり、言葉は通じなくとも簡単な意思疎通が可能となるのだ。ま、雰囲気的には手にしたお札から式神を呼び出す、陰陽師みたいな感じだな。
これのさらに一段上には、眷属化というのがある。
これはテイムモンスターに対し自身の血肉と共に生命エナジーも与え、より強固な関係を構築する方法。これを行なうとより結びつきが強くなり、テイムモンスターは完全な配下となるようだ。
う~ん、これを例えると例えは悪いが、親分子分の盃を交わすようなモノか。
眷属化のメリットとしては結びつきが強くなるため、モンスターとの意思疎通がより容易となる。アレやってコレやってとイチイチ説明しなくとも、欲しい結果のイメージを頭に思い描いてソレを魔力で飛ばしてやれば、その結果が出るように行動してくれる。
さらに眷属モンスターは親分の生命エナジーを取得しているので、それによって様々なボーナスも獲得。
オレの眷属たちでいえば、怪猿晴天は以前よりもかなり賢くなったし、格闘蛙の雨天もより逞しくシャープになった。大蛞蝓の濃霧も耐久力が増し巨大化。それにナメクジには弱点である塩に対する耐性も、獲得している。
ただ眷属化にはいい面だけではなく、デメリットも存在する。
モンスターに生命エナジーを与えることになるので、自身が弱体化してしまうのだ。これによって能力値も低下するし、レベルダウンも起きてしまう。
しかしこれは個人でなく自軍という視野で見れば、明らかに強化。情報伝達がより強固になる訳だし、配下の眷属は能力値が上昇したりボーナス獲得によってパワーアップしているのだから。
それに、自身のレベルダウンもまた頑張ってダンジョンモンスターと戦えば、その分くらいはすぐに埋められる。なにせ一度通った道。効率的な鍛え方をすることで、以前よりも高い能力値を目指すことだってできる。
三段階目は、眷属化よりもさらに強固な結びつきを持つ魂の共有化。
これは互いに相手の魂の一部を持ちあうことで、もうひとりのボク的なレベルにまでモンスターとの関係を深めることができる。自分の魂をもった別個の意志が、誕生することになるのだ。
ただしこれは対象となるモンスターと特別相性が良くなければ、まず発生しない模様。
オレはピクシークィーンから提案を受け、それに乗るカタチで魂の共有化をした。が、そのとき同時に魂の共有化をした塩太郎とピクシークィーン以外では、そこまでシンパシーを感じるモンスターとは以降で出会っていない。
それを考えると、やはり魂の共有化には特別相性というのが重要になってくるのだろう。
今 前
レベル 21 22
種族:半妖人間
職業:教師
能力値
筋力: 819 880
体力: 875 923
知力: 744 791
精神力: 982 918
敏捷性: 743 789
運: 689 712
やるせなさ: 1234 1234
加護:
【塩精霊】奇御霊・【小妖精女王】幸御霊・【赤粘性生物】準奇御霊・【空間猿】眷属・【格闘蛙】眷属・【大蛞蝓(オオナメクジ)】眷属・【大家守】眷属・【艶宝貝】眷属
技能:
【強酸】2・【俊敏】2・【病耐性】7・【簒奪】・【超粘液】・【空間】6・【強運】1.4・【足捌】・【瞑想】・【塩】7・【図工】・【蛆】2・【女】・【格闘】6・【麻痺】4・【跳躍】9・【頑健】8・【魅惑】・【夜目】3・【毒耐性】2
称号:
【蟲王】・【ソルトメイト】・【蟲女王】・【女殺し】・【ムシムシフレンズ】・【ダンジョンクリアマン】
【しょっぱい男】:情報隠蔽効果あり。ただし敵意を持った相手からは非常に舐められる。
「うむ…、どうやら上手くいったようだな」
加護には眷属として【大家守】と【艶宝貝】が増えていて、技能にも【夜目】3と【毒耐性】2が増えている。
うん、これはオレが月光と貝姫に願ったこと。
今回はオレの生命エナジーを分け与え力のパスを繋げる代わりに、彼らからもその技能を分けてもらえないかと頼んでみたのだ。夜行性のヤモリであれば夜目も利くだろうし、毒を使う貝であれば毒に対する耐性も持ってるであろうと考えたのだ。
結果は見事成功、2つのスキルを獲得することが出来た。
しかも初期状態ではなく【夜目】は3で、【毒耐性】は2ときている。これによってオレは以前よりも暗闇でも物を視ることができ、毒にも強くなれたはず。
うむ、これは大成功。
ついでに【毒】もねだってみようかと、チラと考えたりもした。が、ソレはやめておいた。なにせ今回が初の試み。2個も3個もスキルをねだって成功率が下がっても嫌だったし、既に【強酸】と【塩】という毒にも薬にもなってくれる良スキルを取得済。なのでそんな状態で新たに【毒】のスキルを獲得しても、それほど使う場面があるとも思えなかったからだ。
それにそもそも、【毒】なんてスキルは周りからのウケが非常に宜しくない。
登録すれば免許には所持スキルが記載されてしまうのだから、ソレを見られたら今まで以上に周囲から危険人物だと思われてしまう。
「…ま、おまえらの持ってるスキルに関しては、先に獲得してたからな」
と、そんな様子を傍らで見ていた雨天に声をかける。
「ゲェコ」
これからは眷属同士、色々と組んで働いてもらうことになるので、格闘蛙雨天・怪猿晴天・大蛞蝓濃霧も前もって呼び出していたのだ。
「さて、では改めて歓迎会だ。3人とも、新人にいろいろ教えてやるんだぞ。と、歓迎会の仕切りは、晴天に任せるからな」
「ウギィ!」
ボスがいつまでもその場にいるとノビノビ騒げぬだろうから、乾杯の挨拶だけすると後は晴天に任せる。コイツも最近じゃ居酒屋ムラサキへ納品に行くたび、晴天のことを気に入った大将から色々仕込まれている。なのでその腕を披露したくて、ウズウズしている様子。
「食材は自由にしていいが、火の扱いにはくれぐれも注意しろよ?」
「ウッギ、ウッギ!」
5体分のメシということで、ピラゴロウの身も巨大カマドウマの脚もたっぷり用意してある。
そして他の仲間であるピクシー達、ゴキたちとは別枠だ。これを一緒くたにしてしまうと、仲間と解ってても我慢できずに雨天が飛んでるピクシーやゴキに向けその長い舌を飛ばしてしまい、それにより大乱闘に発展してしまう。
なので今日は、眷属のみの宴となる。
そこで五徳にファイヤーワンドをセットすると魔力を流し、火も使えるようにしてやる。まぁ燃やされたり壊されたりして困るモノには、予め粘液ドームで覆いをしてあるから、まず大丈夫ではあろう。
ま、なんにせよ、姿は違えど仲良くやってくれだな。
いずれにせよ壊れてしまった装備、特に再度注文した酸素ボンベが届かない事には下水にも潜れないので、自身を振り返るには丁度いい機会といえよう。
「よし、まずはオマエたちからだ。月光、そして貝姫よ!我が眷属となれ!」
そこでダンジョン前室にてテイムモンスターとなったお化けヤモリとミミックを呼び出すと、生命エナジーをたっぷり宿らせた自身の血液を粘液団子にして食べさせる。キビ団子ならぬ、血粘液団子だ。
ちなみにお化けヤモリは都内の路上で、ミミックは植物ダンジョンでテイムしたモンスター。
そして、今までの経験と分析から仲間になったモンスターには、三段階の状態があることが確認できている。
ひとつはテイムモンスター。
これは一番初期の段階で、倒すことでカードをドロップしたり、状況によっては自らカード化したりと取得法はさまざま。それに魔力を注ぐことで、カードからモンスターを召喚できる。すると召喚したモンスターとは魔力的なパスが繋がり、言葉は通じなくとも簡単な意思疎通が可能となるのだ。ま、雰囲気的には手にしたお札から式神を呼び出す、陰陽師みたいな感じだな。
これのさらに一段上には、眷属化というのがある。
これはテイムモンスターに対し自身の血肉と共に生命エナジーも与え、より強固な関係を構築する方法。これを行なうとより結びつきが強くなり、テイムモンスターは完全な配下となるようだ。
う~ん、これを例えると例えは悪いが、親分子分の盃を交わすようなモノか。
眷属化のメリットとしては結びつきが強くなるため、モンスターとの意思疎通がより容易となる。アレやってコレやってとイチイチ説明しなくとも、欲しい結果のイメージを頭に思い描いてソレを魔力で飛ばしてやれば、その結果が出るように行動してくれる。
さらに眷属モンスターは親分の生命エナジーを取得しているので、それによって様々なボーナスも獲得。
オレの眷属たちでいえば、怪猿晴天は以前よりもかなり賢くなったし、格闘蛙の雨天もより逞しくシャープになった。大蛞蝓の濃霧も耐久力が増し巨大化。それにナメクジには弱点である塩に対する耐性も、獲得している。
ただ眷属化にはいい面だけではなく、デメリットも存在する。
モンスターに生命エナジーを与えることになるので、自身が弱体化してしまうのだ。これによって能力値も低下するし、レベルダウンも起きてしまう。
しかしこれは個人でなく自軍という視野で見れば、明らかに強化。情報伝達がより強固になる訳だし、配下の眷属は能力値が上昇したりボーナス獲得によってパワーアップしているのだから。
それに、自身のレベルダウンもまた頑張ってダンジョンモンスターと戦えば、その分くらいはすぐに埋められる。なにせ一度通った道。効率的な鍛え方をすることで、以前よりも高い能力値を目指すことだってできる。
三段階目は、眷属化よりもさらに強固な結びつきを持つ魂の共有化。
これは互いに相手の魂の一部を持ちあうことで、もうひとりのボク的なレベルにまでモンスターとの関係を深めることができる。自分の魂をもった別個の意志が、誕生することになるのだ。
ただしこれは対象となるモンスターと特別相性が良くなければ、まず発生しない模様。
オレはピクシークィーンから提案を受け、それに乗るカタチで魂の共有化をした。が、そのとき同時に魂の共有化をした塩太郎とピクシークィーン以外では、そこまでシンパシーを感じるモンスターとは以降で出会っていない。
それを考えると、やはり魂の共有化には特別相性というのが重要になってくるのだろう。
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レベル 21 22
種族:半妖人間
職業:教師
能力値
筋力: 819 880
体力: 875 923
知力: 744 791
精神力: 982 918
敏捷性: 743 789
運: 689 712
やるせなさ: 1234 1234
加護:
【塩精霊】奇御霊・【小妖精女王】幸御霊・【赤粘性生物】準奇御霊・【空間猿】眷属・【格闘蛙】眷属・【大蛞蝓(オオナメクジ)】眷属・【大家守】眷属・【艶宝貝】眷属
技能:
【強酸】2・【俊敏】2・【病耐性】7・【簒奪】・【超粘液】・【空間】6・【強運】1.4・【足捌】・【瞑想】・【塩】7・【図工】・【蛆】2・【女】・【格闘】6・【麻痺】4・【跳躍】9・【頑健】8・【魅惑】・【夜目】3・【毒耐性】2
称号:
【蟲王】・【ソルトメイト】・【蟲女王】・【女殺し】・【ムシムシフレンズ】・【ダンジョンクリアマン】
【しょっぱい男】:情報隠蔽効果あり。ただし敵意を持った相手からは非常に舐められる。
「うむ…、どうやら上手くいったようだな」
加護には眷属として【大家守】と【艶宝貝】が増えていて、技能にも【夜目】3と【毒耐性】2が増えている。
うん、これはオレが月光と貝姫に願ったこと。
今回はオレの生命エナジーを分け与え力のパスを繋げる代わりに、彼らからもその技能を分けてもらえないかと頼んでみたのだ。夜行性のヤモリであれば夜目も利くだろうし、毒を使う貝であれば毒に対する耐性も持ってるであろうと考えたのだ。
結果は見事成功、2つのスキルを獲得することが出来た。
しかも初期状態ではなく【夜目】は3で、【毒耐性】は2ときている。これによってオレは以前よりも暗闇でも物を視ることができ、毒にも強くなれたはず。
うむ、これは大成功。
ついでに【毒】もねだってみようかと、チラと考えたりもした。が、ソレはやめておいた。なにせ今回が初の試み。2個も3個もスキルをねだって成功率が下がっても嫌だったし、既に【強酸】と【塩】という毒にも薬にもなってくれる良スキルを取得済。なのでそんな状態で新たに【毒】のスキルを獲得しても、それほど使う場面があるとも思えなかったからだ。
それにそもそも、【毒】なんてスキルは周りからのウケが非常に宜しくない。
登録すれば免許には所持スキルが記載されてしまうのだから、ソレを見られたら今まで以上に周囲から危険人物だと思われてしまう。
「…ま、おまえらの持ってるスキルに関しては、先に獲得してたからな」
と、そんな様子を傍らで見ていた雨天に声をかける。
「ゲェコ」
これからは眷属同士、色々と組んで働いてもらうことになるので、格闘蛙雨天・怪猿晴天・大蛞蝓濃霧も前もって呼び出していたのだ。
「さて、では改めて歓迎会だ。3人とも、新人にいろいろ教えてやるんだぞ。と、歓迎会の仕切りは、晴天に任せるからな」
「ウギィ!」
ボスがいつまでもその場にいるとノビノビ騒げぬだろうから、乾杯の挨拶だけすると後は晴天に任せる。コイツも最近じゃ居酒屋ムラサキへ納品に行くたび、晴天のことを気に入った大将から色々仕込まれている。なのでその腕を披露したくて、ウズウズしている様子。
「食材は自由にしていいが、火の扱いにはくれぐれも注意しろよ?」
「ウッギ、ウッギ!」
5体分のメシということで、ピラゴロウの身も巨大カマドウマの脚もたっぷり用意してある。
そして他の仲間であるピクシー達、ゴキたちとは別枠だ。これを一緒くたにしてしまうと、仲間と解ってても我慢できずに雨天が飛んでるピクシーやゴキに向けその長い舌を飛ばしてしまい、それにより大乱闘に発展してしまう。
なので今日は、眷属のみの宴となる。
そこで五徳にファイヤーワンドをセットすると魔力を流し、火も使えるようにしてやる。まぁ燃やされたり壊されたりして困るモノには、予め粘液ドームで覆いをしてあるから、まず大丈夫ではあろう。
ま、なんにせよ、姿は違えど仲良くやってくれだな。
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