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呼んでもらったタクシーに乗り込み移動していると、通信端末でメールをチェックしていたマネージャーが小声で話しかけてきた。それはタクシー運転手に内容を聞かれるのを憚ってのこと。
「(あの、屋久島の件に参加する方が挨拶と打ち合わせに来ているそうですが、参加しますかって…)」
しかし今日日は誰がダンジョン能力者かも知れず、パッと見には見分けがつかない状態。そこ万智もマネージャーの対応に頷く事で応えると、通信端末を覗かせて貰いどこのグループかを確認した。
(あ、特異産業ってことは、トライデントの人達ね)
それならば、だいぶ気が楽。多少は面識もあるし、シャークや江月伝いにその動向も知っている。なら挨拶や仕事の打ち合わせも、和やかに終えることが出来るだろう。
しかしそう思って参加を希望し事務所に着いてみると、来ていた人物はあまり万智とは接点のない人達だった。そして遅れて応接室に入ったマッチに対し、席を立って挨拶をくれる。
「ど、どうも!じ、自分は特異産業で回収班を率いている、小間と言います!」
ガチガチに硬くなり、緊張した顔で挨拶してくれたのは小柄でガッシリ体型な30代の男性。今日は普段着なれない背広を着てきているのか、ちょっと首元が窮屈そう。
「フ…、初めまして。同じく回収班に所属する、須藤といいます」
左にもうひとり、やたらと背の高い男性は落ち着いてはいるものの、気取ったように少し斜に構えている。こちらも小間という男性と同じくらいの年頃で、スーツ姿。でも、どちらもちょっと見かけたことがあるかな、といった印象しか万智にはなかった。
「え~と、初対面ではないかもしれないですけど。改めて初めまして、マッチュです!本日はお忙しいなか御足労ありがとうございました!」
座ってる組苑とはすでに挨拶が済んでいるのだろうから、万智もマッチュとしてご挨拶。面識のある銚子くんや鍋さんなら相手がしやすかったのに、なんて思わなくもなかったがそれは顔には出さない大人の対応。
「あ~いや!そ、そりゃワルキューレからのお声がかりとくりゃ、もう取るモノもとりあえず駆けつけるってモンですよ!な?ガハハ!」
「おい、落ち着け小間、唾が飛んでる。失礼だろう」
「あ、こりゃすいません!」
「いえ、だいじょうぶですよ」
そうした会話の間にチラとテーブルを見れば、屋久島の地図やモンスターの情報を記したプリントがすでに広げられている。万智が到着する前に、だいぶ話し合いは進んでいる様子。
「戻りました。遅れてすいません、組苑さん」
「アラ、急な予定変更だったのだから構わないわ。むしろ付き合ってくれて有難いわ」
そう女性のようにクスリと笑った組苑が、隣に座った万智にもプリントを渡してくれる。その資料に万智が目を通し始めたところで、組苑が頬に手を当て困った顔を作ってみせる。
「それでね。今、得意産業さん達とお話していたんだけど、ちょっと困った提案があったのよ」
「え、提案ですか?」
「そうなの…」
そこで一体どんな提案だろうと特異産業から来た2人に万智が眼を向けると、須藤という背の高い男性が口を開いた。
「本作戦における現場の指揮権を、我々に頂きたい」
「エッ!?」
この発言には万智も面喰い、ふたりの顔に視線を交互に彷徨わせた。それを横目に見て、組苑が笑う。
「…ね、困ったでしょ?」
「う、う~ん…」
そんなやりとりを見た小間が、慌てたように口を開く。
「い、いや!ワルキューレ、じゃない失礼。ファングレディの事をないがしろにしようって話じゃ、全くないんですよ!」
そこで説明を求めるように、万智は小間でなく先に爆弾発言をした須藤の方へ視線をとめた。
「もっと詳しい説明をお願いしていいですか?」
それを受け、須藤が背もたれに身を預けていた姿勢から前屈みとなり、説明を始める。
「勿論だ。屋久島救済プロジェクト。我々は本作戦を戦闘能力に長けたファングレディを主軸に、多数のダンジョン能力者のグループが混成、協力し合いモンスターの殲滅に従事するものと認識している」
「…はい」
まず屋久島救済プロジェクトの概要から話しはじめた須藤。その内容については、なんら不審は無い。
「しかしそうした場合、何より懸念され問題となりうるのが指揮系統の乱れ。…逆に問いたいのだが、ファングレディでそうした混成部隊の指揮がとりきれるのかどうか?それをまず聞かせてもらいたい」
「…」
そう問われると、万智にも言葉の返しようがなかった。
だって強くなったとはいえ、自分達が経験しているのは仲間同士の戦闘だけ。しかし屋久島救済プロジェクトに参加する能力者の数は、軽く見積もっても50~60人程になるはず。当然そんな人数の指揮経験など、万智にあろうはずもなかった。
「…だろう。その沈黙がなによりの答えだ。しかし、我々は違う。他にも優秀なダンジョン能力者が、きっと集まるのだろう。だが毎日毎晩、大勢でダンジョンに潜り部隊としてモンスターと戦っている組織など、そうはない筈」
「(お、おい須藤…)」
やや暴走気味に説明を続ける須藤を危ぶみ、横から小間が抑えるようにと袖をひく。しかし須藤はそれを意に介さずに、説明を続ける。
「さらに、我々の前身はサバイバルゲームのサークル。その戦争ごっこも今では実戦で運用昇華され、大きな被害もなく企業として確かな実績をあげている。それが、我々に現場での指揮権を頂きたいと希望する根拠となる。無論、我々以上に卓越した指揮能力を持ち、現場の被害を最小限に抑えてくれる人物がいるならば、喜んで賛同しよう」
ひと息にそう説明を終えると、須藤は再び上半身をソファの背もたれに預け、反論できるモノならして見せろとばかりに唇端をあげ笑ってみせる。その態度は実に挑戦的で、ふてぶてしい。
「あ~いや!コイツが言いたいのはですねマッチュ!方向性なんかはファングディに決めてもらって、でも、現場は俺達みたいなのに任せてほしいって話で…」
須藤の暴走に小間が懸命にフォローを入れようとするが、まるでフォローしきれていない。
しかし、その短いやりとりのなかで万智も感じた。須藤のその態度の裏にあるのは、仲間の身を守ろうとする覚悟や気概といったモノだと。それを感じ取ったことで万智もまた、その不敵な笑みに対し笑顔を返すことが出来た。そして、そうした覚悟を持った人物ならば、まず他者の命をないがしろにするようなおかしな指揮は取らないだろうとも思った。
「ふふ…頼もしいですね。もし、ルーチュやシーチュの命がかかってるとなれば、きっと私も今の須藤さんと同じ態度を取ったと思います」
すると一瞬、須藤がすこしだけ驚いた表情をしてみせる。
「ほう…なるほど、流石はワルキューレなどと呼ばれるだけはある。すこし見縊っていたか?」
「いえ、そうでもないです。指揮、お任せするんでお願いもしていいですか?」
「フ…、望むことをそう先に切り出されたのでは、引き受けない訳にはいかないか」
「ええ、おねがいします」
そうふたりだけでポンポンと話を進めていくことに、組苑が心配し横から確認をとる。
「ねぇ、マッチュ。ホントにそれでいいの?」
「ええ、餅は餅屋ってことで。それに、私達も戦闘で前に出れば後ろで指揮をしてくれる人がいた方が、楽ですから」
「う~ん、そお?」
組苑としては番組の脚本家とでもいうような、作戦立案から部隊運用まで熟せる人物を事務所で雇い入れる予定でいた。しかしなかなか思うような人物が見つからないなかで、そうした事を希望する相手が現れた。しかもそれに矢面に立って戦う覚悟を決めているマッチュがOKを出したことで、そっと話の成り行きを見守ることに。
「ただ、この場にいないふたりにも承諾を貰わないといけないので、今の段階では仮ってことで。あと他パーティーにも、そういう仕組みにする為の説得。いっしょに頼みますよ?」
「わかった、引き受けよう」
こうして、屋久島救済プロジェクトの現場指揮に関しては特異産業でとることが概ね決定したのだっちゃ。
「(あの、屋久島の件に参加する方が挨拶と打ち合わせに来ているそうですが、参加しますかって…)」
しかし今日日は誰がダンジョン能力者かも知れず、パッと見には見分けがつかない状態。そこ万智もマネージャーの対応に頷く事で応えると、通信端末を覗かせて貰いどこのグループかを確認した。
(あ、特異産業ってことは、トライデントの人達ね)
それならば、だいぶ気が楽。多少は面識もあるし、シャークや江月伝いにその動向も知っている。なら挨拶や仕事の打ち合わせも、和やかに終えることが出来るだろう。
しかしそう思って参加を希望し事務所に着いてみると、来ていた人物はあまり万智とは接点のない人達だった。そして遅れて応接室に入ったマッチに対し、席を立って挨拶をくれる。
「ど、どうも!じ、自分は特異産業で回収班を率いている、小間と言います!」
ガチガチに硬くなり、緊張した顔で挨拶してくれたのは小柄でガッシリ体型な30代の男性。今日は普段着なれない背広を着てきているのか、ちょっと首元が窮屈そう。
「フ…、初めまして。同じく回収班に所属する、須藤といいます」
左にもうひとり、やたらと背の高い男性は落ち着いてはいるものの、気取ったように少し斜に構えている。こちらも小間という男性と同じくらいの年頃で、スーツ姿。でも、どちらもちょっと見かけたことがあるかな、といった印象しか万智にはなかった。
「え~と、初対面ではないかもしれないですけど。改めて初めまして、マッチュです!本日はお忙しいなか御足労ありがとうございました!」
座ってる組苑とはすでに挨拶が済んでいるのだろうから、万智もマッチュとしてご挨拶。面識のある銚子くんや鍋さんなら相手がしやすかったのに、なんて思わなくもなかったがそれは顔には出さない大人の対応。
「あ~いや!そ、そりゃワルキューレからのお声がかりとくりゃ、もう取るモノもとりあえず駆けつけるってモンですよ!な?ガハハ!」
「おい、落ち着け小間、唾が飛んでる。失礼だろう」
「あ、こりゃすいません!」
「いえ、だいじょうぶですよ」
そうした会話の間にチラとテーブルを見れば、屋久島の地図やモンスターの情報を記したプリントがすでに広げられている。万智が到着する前に、だいぶ話し合いは進んでいる様子。
「戻りました。遅れてすいません、組苑さん」
「アラ、急な予定変更だったのだから構わないわ。むしろ付き合ってくれて有難いわ」
そう女性のようにクスリと笑った組苑が、隣に座った万智にもプリントを渡してくれる。その資料に万智が目を通し始めたところで、組苑が頬に手を当て困った顔を作ってみせる。
「それでね。今、得意産業さん達とお話していたんだけど、ちょっと困った提案があったのよ」
「え、提案ですか?」
「そうなの…」
そこで一体どんな提案だろうと特異産業から来た2人に万智が眼を向けると、須藤という背の高い男性が口を開いた。
「本作戦における現場の指揮権を、我々に頂きたい」
「エッ!?」
この発言には万智も面喰い、ふたりの顔に視線を交互に彷徨わせた。それを横目に見て、組苑が笑う。
「…ね、困ったでしょ?」
「う、う~ん…」
そんなやりとりを見た小間が、慌てたように口を開く。
「い、いや!ワルキューレ、じゃない失礼。ファングレディの事をないがしろにしようって話じゃ、全くないんですよ!」
そこで説明を求めるように、万智は小間でなく先に爆弾発言をした須藤の方へ視線をとめた。
「もっと詳しい説明をお願いしていいですか?」
それを受け、須藤が背もたれに身を預けていた姿勢から前屈みとなり、説明を始める。
「勿論だ。屋久島救済プロジェクト。我々は本作戦を戦闘能力に長けたファングレディを主軸に、多数のダンジョン能力者のグループが混成、協力し合いモンスターの殲滅に従事するものと認識している」
「…はい」
まず屋久島救済プロジェクトの概要から話しはじめた須藤。その内容については、なんら不審は無い。
「しかしそうした場合、何より懸念され問題となりうるのが指揮系統の乱れ。…逆に問いたいのだが、ファングレディでそうした混成部隊の指揮がとりきれるのかどうか?それをまず聞かせてもらいたい」
「…」
そう問われると、万智にも言葉の返しようがなかった。
だって強くなったとはいえ、自分達が経験しているのは仲間同士の戦闘だけ。しかし屋久島救済プロジェクトに参加する能力者の数は、軽く見積もっても50~60人程になるはず。当然そんな人数の指揮経験など、万智にあろうはずもなかった。
「…だろう。その沈黙がなによりの答えだ。しかし、我々は違う。他にも優秀なダンジョン能力者が、きっと集まるのだろう。だが毎日毎晩、大勢でダンジョンに潜り部隊としてモンスターと戦っている組織など、そうはない筈」
「(お、おい須藤…)」
やや暴走気味に説明を続ける須藤を危ぶみ、横から小間が抑えるようにと袖をひく。しかし須藤はそれを意に介さずに、説明を続ける。
「さらに、我々の前身はサバイバルゲームのサークル。その戦争ごっこも今では実戦で運用昇華され、大きな被害もなく企業として確かな実績をあげている。それが、我々に現場での指揮権を頂きたいと希望する根拠となる。無論、我々以上に卓越した指揮能力を持ち、現場の被害を最小限に抑えてくれる人物がいるならば、喜んで賛同しよう」
ひと息にそう説明を終えると、須藤は再び上半身をソファの背もたれに預け、反論できるモノならして見せろとばかりに唇端をあげ笑ってみせる。その態度は実に挑戦的で、ふてぶてしい。
「あ~いや!コイツが言いたいのはですねマッチュ!方向性なんかはファングディに決めてもらって、でも、現場は俺達みたいなのに任せてほしいって話で…」
須藤の暴走に小間が懸命にフォローを入れようとするが、まるでフォローしきれていない。
しかし、その短いやりとりのなかで万智も感じた。須藤のその態度の裏にあるのは、仲間の身を守ろうとする覚悟や気概といったモノだと。それを感じ取ったことで万智もまた、その不敵な笑みに対し笑顔を返すことが出来た。そして、そうした覚悟を持った人物ならば、まず他者の命をないがしろにするようなおかしな指揮は取らないだろうとも思った。
「ふふ…頼もしいですね。もし、ルーチュやシーチュの命がかかってるとなれば、きっと私も今の須藤さんと同じ態度を取ったと思います」
すると一瞬、須藤がすこしだけ驚いた表情をしてみせる。
「ほう…なるほど、流石はワルキューレなどと呼ばれるだけはある。すこし見縊っていたか?」
「いえ、そうでもないです。指揮、お任せするんでお願いもしていいですか?」
「フ…、望むことをそう先に切り出されたのでは、引き受けない訳にはいかないか」
「ええ、おねがいします」
そうふたりだけでポンポンと話を進めていくことに、組苑が心配し横から確認をとる。
「ねぇ、マッチュ。ホントにそれでいいの?」
「ええ、餅は餅屋ってことで。それに、私達も戦闘で前に出れば後ろで指揮をしてくれる人がいた方が、楽ですから」
「う~ん、そお?」
組苑としては番組の脚本家とでもいうような、作戦立案から部隊運用まで熟せる人物を事務所で雇い入れる予定でいた。しかしなかなか思うような人物が見つからないなかで、そうした事を希望する相手が現れた。しかもそれに矢面に立って戦う覚悟を決めているマッチュがOKを出したことで、そっと話の成り行きを見守ることに。
「ただ、この場にいないふたりにも承諾を貰わないといけないので、今の段階では仮ってことで。あと他パーティーにも、そういう仕組みにする為の説得。いっしょに頼みますよ?」
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