75 / 93
2章 領地での暮らし
神子様、出発する
しおりを挟む
『フェルディナンド様、ひとつ食べてもいいですか?』
エンは、ほこほこと湯気を上げるクッキーをジィっと見つめて、前足でクッキーを今すぐにもつまみそうな姿勢で、俺に許可を求めてきた。
「一つだけなら、いいよ。ジエイドも、スピネルも」
俺だって、一枚食べるしね。やっぱりこのちょい堅めのポリポリした感じが、癖になるクッキーだな。もう一枚食べたいけど、不公平だからやめたおこう。
『ものすっごくおいしいですの』
ジエイドは、目をキラキラさせながら絶賛してくれた。でも、頬にクッキーのカスがついてるよ。
『今まで食べたクッキーの中で、一番おいしいです』
普段は、あいまいな感情の読めないニコニコ笑顔を浮かべているスピネルも、にぱーって頬を緩めている。そこまでおいしい?このクッキー。
「喜んでくれてよかったよ。3人?ともそろそろ行こう」
歓迎会に、遅刻するって恥ずかしいしね。それに、できるだけあったかいうちに届けたい。
『そうでしたの!完全に、クッキーに意識がむいていましたの』
おい、何のためにクッキーを作ったんだ?
『そうでした!僕が報告したのに』
おい、報告者が何で忘れてるんだ。
『そうでした!歓迎会でした』
スピネルまで……。3人?とも忘れるとは予想外だった。
『世界樹の杖(転移)で、直行しますの』
あー、あのチートアイテム。俺も、アリス様の許可を取って、アリス様のところに直行できるアイテム作ろっかなぁ。
「お願い。だけど、場所が正確にわからないのに転移できるの?」
普通、転移アイテムって場所が正確にわかっていないと、使えないものだけど……。
『世界樹の杖だから、大丈夫ですの。細かい原理は忘れましたけれど、あいまいな場所でも確実に転移するみたいですの』
へぇー、さすがチートアイテム。それあったら、遅刻知らずで羨ましい。
「それじゃあよろしく」
精霊たちの歓迎会、楽しみ。
『わかりましたの。
世界樹の杖よ その力の一端をふるい 我が望む場所へと 時空をつなげ』
エンは、ほこほこと湯気を上げるクッキーをジィっと見つめて、前足でクッキーを今すぐにもつまみそうな姿勢で、俺に許可を求めてきた。
「一つだけなら、いいよ。ジエイドも、スピネルも」
俺だって、一枚食べるしね。やっぱりこのちょい堅めのポリポリした感じが、癖になるクッキーだな。もう一枚食べたいけど、不公平だからやめたおこう。
『ものすっごくおいしいですの』
ジエイドは、目をキラキラさせながら絶賛してくれた。でも、頬にクッキーのカスがついてるよ。
『今まで食べたクッキーの中で、一番おいしいです』
普段は、あいまいな感情の読めないニコニコ笑顔を浮かべているスピネルも、にぱーって頬を緩めている。そこまでおいしい?このクッキー。
「喜んでくれてよかったよ。3人?ともそろそろ行こう」
歓迎会に、遅刻するって恥ずかしいしね。それに、できるだけあったかいうちに届けたい。
『そうでしたの!完全に、クッキーに意識がむいていましたの』
おい、何のためにクッキーを作ったんだ?
『そうでした!僕が報告したのに』
おい、報告者が何で忘れてるんだ。
『そうでした!歓迎会でした』
スピネルまで……。3人?とも忘れるとは予想外だった。
『世界樹の杖(転移)で、直行しますの』
あー、あのチートアイテム。俺も、アリス様の許可を取って、アリス様のところに直行できるアイテム作ろっかなぁ。
「お願い。だけど、場所が正確にわからないのに転移できるの?」
普通、転移アイテムって場所が正確にわかっていないと、使えないものだけど……。
『世界樹の杖だから、大丈夫ですの。細かい原理は忘れましたけれど、あいまいな場所でも確実に転移するみたいですの』
へぇー、さすがチートアイテム。それあったら、遅刻知らずで羨ましい。
「それじゃあよろしく」
精霊たちの歓迎会、楽しみ。
『わかりましたの。
世界樹の杖よ その力の一端をふるい 我が望む場所へと 時空をつなげ』
1
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる