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1章 ギャルゲーの悪役子息に転生しました。

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植物の精霊王は、水の精霊王と同格ぐらいに美しかった。

小さな、人形のように整った顔に、けぶるように長い緑の睫毛で囲まれた、大きな零れ落ちそうな緑の目は、この世のすべての緑を閉じ込めたように美しいグリーン。
長い長い緑の長髪は、瞳と同じ色をしていて、月光で淡く輝いている。
水の精霊王と比べて小柄な体なのに、スタイルはほとんど変わらない。まぁ、ものすごくいいってこと。
ふわふわの可愛い感じの淡いグリーンのドレスを着ていて、水の精霊王が、色っぽい大人なお姉さんな感じなら、植物の精霊王は、可憐でかわいい系だ。

『お初にお目にかかります、神子様。植物の精霊王で世界樹の精霊である、アイビリアンです』

声も、可愛いな。

「こちらこそ、精霊神の神子 フェルディナンド・ディ・カルリオンだ」

『わたくしの私事によってお呼びさせていただき、申し訳ございません、神子様』

いや、全然かまいません。むしろウェルカムです。

「かまわない、用とは何だ?」

『私からの加護と、神法制御の杖の材料を差し上げよと精霊神様のご指示がありまして、神子様をお呼びさせていただきました』

精霊神様からの指示とかあるんだ。初耳。

「神法とはなんだ?」

俺知らん。


『神法とは、神子様が今日お使いになった技術の事です。神子様が今日お使いになった技は、神力を使い世界を捻じ曲げて世界を改変する神の御業です。ですが、神子様は、神子様。まだ正式な神ではないのです。そのせいで、まだうまく神力が制御できません。なので、細かい調整などのための杖が必要なのです』

なるほど・・・・ってあれ神様の技なの?俺使っていいの?それよりも、杖ってどうやって作るんだ?ゲームでフェルディナンドが杖使ってなかったのは、自分で杖を作りたくなかったからとかだったりしてな。

「なるほど、杖とはどうやって作る?」

ちょっとワクワクする。

『ついてきてください。説明いたします』
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