こっくりさんの遊戯～私と遊びましょ～

プロローグ

5年前ある学校で”こっくりさん”によって6人の生徒が怪死しました。
一人は、バラバラになって。
一人は、血を抜かれて。
一人は、全身やけどで。
一人は、体中にあざを作って。
一人は、体中の骨を折られて。
一人は、プールの中に沈められて。
それぞれ違った、残虐すぎるやり方で。
その事実は、放課後に、生徒を無責任に教室に置いていたという事実を糾弾されるのを恐れた学校側が、事実を隠蔽し、そのことは、なかったことにされてしまいました。
それ以来、その学校にはこんなルールができました。
一つ、授業が終わったら速やかに教室を出て、帰宅か部活動に参加すること。
一つ、学校にお金を持ってこないこと。（何かの集金は、必ず朝先生に提出。電話代などは、授業が終わるまで、先生に預けておく）

そして、こっくりさんを決して行わないこと。

上記三つのルールを破ったら、比較的高速に緩いこの学校でも、生徒指導室に呼び出され、学年主任や、担任の先生、学年の先生にかわるがわるお説教されます。

それからしばらくして、このルールを徹底し始めたころから、こんなうわさが流れ始めました。
月に一度、そのこっくりさん事件が起きた日には、正体がわからない女子生徒のが、びしょびしょになりながら、
校舎を彷徨い歩いていると。「どこにいる、どこにいる‥‥」とつぶやきながら。