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第4話
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「なんだ、このカスは」
これが、エロゲから出てきた美少女ヒロインの第一声だった。……ちょっと待て。清楚で素直で明るい望月ほたるはどこいった?
ほたるは俺の頭から足を下ろすと辺りをキョロキョロと見回し、自分がそこにいることを確かめているようだった。
俺は突然の出来事にポカンと口を開け、土下座スタイルのまま見上げていた。ほたるはそんな俺を蔑んだ目で見下ろすと「チッ」と舌打ちをし、
「ったく何なんだよ、あたしをこんなところに呼び出しやがって」
清楚とは程遠い言葉づかいで、不機嫌そうな顔をした。それから散らかった部屋の中を、ゲームソフトのパッケージや脱ぎ捨ててある俺の部屋着を毒物みたいに見ながら歩き回り、『らぶ☆ほたる』のソフトを手に取るとベッドの上に腰を下ろす。
パッケージをひっくり返して裏面を見る。表面に映っているイラストと同じ顔がそこにあった。
「初回限定版の……ナンバリングがゼロのやつか」
「な、なあ……」
ソフトのパッケージにジト目を向けているほたるに、俺は尋ねてみる。
「もしかして、本物の望月ほたる……なのか?」
「はあ? もしかしなくてもそうだろ。どこをどう見てもあたしは望月ほたるだろ」
ほたるの目が「バカなヤツを見る目」に変わった。
目の前にいる人間に「あなたはそこにいますか?」と問われれば「ここにいるに決まってるだろ」と答えるが当然だと言わんばかりに、俺の頭上から侮蔑の眼差しを振り下ろしながら、しかし碧くて透き通った瞳は彼女が望月ほたるであることを際立たせている。
これが『らぶ☆ほたる』のヒロイン、望月ほたる。
「可愛い」とか「美しい」という形容詞で言い表すには言葉が足りない。「めっちゃカワイイ」とか「超美人」という言葉ですら控えめに聞こえてしまう程にずば抜けた、完璧な容姿。
そんな望月ほたるは、ゲームの中で俺の告白を受け入れて、甘い息遣いと共に「私と、ずっと一緒にいれてくれるの?」と言っていたんだ。
ということは、
「つまりゲームでの続きが体験できるわけか!」
「は?」
「俺は好感度MAXで告白シーンを迎えてたんだ。てことは、これからお約束のエロゲシーンが始まるってことだよな」
「お前、何言ってるんだ?」
「だから、ここに本物のほたるが現れたということは、つまりそういうことだよな。俺のエロゲ愛が世の常識をぶっ壊し、俺がほたるを想う気持ちがこの世にほたるを召喚したんだ」
うん、間違いない。しかしほたるの返事は「嬉しい……和馬くん、優しくしてね」ではなく、
「エロゲでのキャラは作り物なんだよ、バーカ。いいからあたしに飯を食わせろ」
だった。
ええっ!?
「エロゲじゃなくて飯かよ!?」
花より団子、色気より食い気、エロゲより飯だと、エロゲの美少女ヒロイン様はそう言って突っぱねてきた。こいつは壮絶なキャラ崩壊である。
キャラ崩壊しているが、その身体も声もまさしく望月ほたる本人であり、まるで天使のような――いや、悪魔のようなキツい視線で腕を組み、
「飯ったらメシだよ」
苺のような愛らしい唇から乱暴な言葉を発してくる。
俺が恋したゲームのヒロインは、俺を「カス」呼ばわりし、透き通った碧眼で「飯を食わせろ」と見下す小悪魔的な美少女だった。
ゲームから現実世界にやって来る過程で、中の人が入れ替わってしまったのではないかと思わせる変貌ぶりだ。
「早くしろよ、あたしは腹が減ってるんだ」
「いや……その……俺のエロゲ展開は……?」
「エロゲエロゲうるさいな。お前の頭の中にはそれしかないのか? このカス! 脳味噌カス!」
目尻を吊り上げてご立腹である。しかし、怒った顔もトンデモ可愛いのである。
「わかった、わかった。とりあえず飯ね、ちょっと待てよ」
俺はほたるに押し負けて立ち上がると、
「でも、ウチに飯なんてないぞ? ちょうど食材を切らしてるんだ」
と言いながらキッチンへと足を運び冷蔵庫を開けた。
「ないなら買って来いよ」
人をパシリみたいに言うな。
「そのお金もない。ゲームを買うのに所持金を全部使っちゃったからな」
「はあ? 食いモノなくて金もないとか、お前は何を食って生きてくんだよ」
「俺はバイト先で賄いが出るからな。一日一食でもあれば、飢え死にすることはない」
冷蔵庫の中は空っぽ……ってほどでもないか。レタスの欠片とハムと玉子くらいなら残ってる。それに、冷凍ごはんが一人分。
給料日まで残り三日、これが俺の最後の食糧だけど、
「仕方ないなぁ……」
フライパンに火をかけ、ハムと玉子にご飯を炒めて、味付けをしてから仕上げにレタスを入れてサッと火を通せば――
「ほら、これ」
即席のレタスチャーハンだ。レタスの食感がさっぱりしてるけど、ボリュームがあるから女の子には多いか?
ま、今ある食材で作れる最後のメニューだけどな。
「おおっ!?」
ほたるは子供みたいにヨダレを垂らすと、「いっただっきまーす!」と言ってガツガツ食べ始めた。
まるで早食い選手権で優勝争いをしているレベルの食べ方。チャーハンは飲み物じゃないんだ、よく噛んで食べろよ。
「ウマいな!」
ほたるはまるでブラックホールのように食べ物を吸い込んでいく。ああ、俺の最後の食材が……。
「ホントにウマいぞ」
「はいはい、そりゃどうも」
「お前はどうしてこんなのが作れるんだ?」
「俺はレストランで働いてるからな。まだ見習いだけど、そのくらいの料理なら作れるさ」
「へぇ……」
たいして興味もないのか、それ以上は何も言わずにペロリと平らげてしまった。じゃあ聞くなよ、と。
これで冷蔵庫の中は正真正銘の空っぽ。野菜の欠片も肉の一切れも残ってないし、もちろん米もさっきのが最後だ。給料日まであと三日、本当にバイトの賄いだけで生きて行かなきゃいけない。
俺は食べ終わった皿とスプーンをシンクに放り入れて、スポンジに食器用洗剤を付けて洗う。キッチンから横目で奥の部屋を見ると、ほたるがベッドの上でグデっと横になっていた。
「人に食事を作らせて、食べたら寝ちゃうのかよ……グータラだなぁ」
俺の悪態が聞こえたのか、ほたるは薄目でチラっと顔を向けると、
「うるさいな。お前がずっとゲームをプレイしてたから、あたしは疲れてるんだ」
眠たそうに目をこする。
「あのさぁ、お前お前って言うなよ。俺にだって名前があるんだからさ」
「和馬、だろ?」
それから、ふわっとあくびをした。
「あれ、名前言ったっけ?」
「ゲームで登録したじゃん」
ほたるは「眠くて喋るのも億劫だ」といった感じで、言葉がどんどん短くなっていく。皿洗いを終えてリビングに来た時には、もうすぅすぅと寝息を立て始めていた。
「寝ちゃった……のか?」
おいおい、こんな状況アリかよ。一人暮らしの男の部屋で、こんな美少女が無防備に眠りこけてるんだぞ?
俺は仰向けになって眠っているほたるをまじまじと見た。
スラっとしてるけど、出るところは出ていて柔らかそうな身体。短いスカートから伸びる太ももが、手を伸ばせばそこにある。
これがエロゲだったら……。
俺は伸ばしかけた手を引っ込めると軽くため息を吐いて、
「コイツは何しに出て来たんだよ」
呟いてソファに身体を沈めた。
これが、エロゲから出てきた美少女ヒロインの第一声だった。……ちょっと待て。清楚で素直で明るい望月ほたるはどこいった?
ほたるは俺の頭から足を下ろすと辺りをキョロキョロと見回し、自分がそこにいることを確かめているようだった。
俺は突然の出来事にポカンと口を開け、土下座スタイルのまま見上げていた。ほたるはそんな俺を蔑んだ目で見下ろすと「チッ」と舌打ちをし、
「ったく何なんだよ、あたしをこんなところに呼び出しやがって」
清楚とは程遠い言葉づかいで、不機嫌そうな顔をした。それから散らかった部屋の中を、ゲームソフトのパッケージや脱ぎ捨ててある俺の部屋着を毒物みたいに見ながら歩き回り、『らぶ☆ほたる』のソフトを手に取るとベッドの上に腰を下ろす。
パッケージをひっくり返して裏面を見る。表面に映っているイラストと同じ顔がそこにあった。
「初回限定版の……ナンバリングがゼロのやつか」
「な、なあ……」
ソフトのパッケージにジト目を向けているほたるに、俺は尋ねてみる。
「もしかして、本物の望月ほたる……なのか?」
「はあ? もしかしなくてもそうだろ。どこをどう見てもあたしは望月ほたるだろ」
ほたるの目が「バカなヤツを見る目」に変わった。
目の前にいる人間に「あなたはそこにいますか?」と問われれば「ここにいるに決まってるだろ」と答えるが当然だと言わんばかりに、俺の頭上から侮蔑の眼差しを振り下ろしながら、しかし碧くて透き通った瞳は彼女が望月ほたるであることを際立たせている。
これが『らぶ☆ほたる』のヒロイン、望月ほたる。
「可愛い」とか「美しい」という形容詞で言い表すには言葉が足りない。「めっちゃカワイイ」とか「超美人」という言葉ですら控えめに聞こえてしまう程にずば抜けた、完璧な容姿。
そんな望月ほたるは、ゲームの中で俺の告白を受け入れて、甘い息遣いと共に「私と、ずっと一緒にいれてくれるの?」と言っていたんだ。
ということは、
「つまりゲームでの続きが体験できるわけか!」
「は?」
「俺は好感度MAXで告白シーンを迎えてたんだ。てことは、これからお約束のエロゲシーンが始まるってことだよな」
「お前、何言ってるんだ?」
「だから、ここに本物のほたるが現れたということは、つまりそういうことだよな。俺のエロゲ愛が世の常識をぶっ壊し、俺がほたるを想う気持ちがこの世にほたるを召喚したんだ」
うん、間違いない。しかしほたるの返事は「嬉しい……和馬くん、優しくしてね」ではなく、
「エロゲでのキャラは作り物なんだよ、バーカ。いいからあたしに飯を食わせろ」
だった。
ええっ!?
「エロゲじゃなくて飯かよ!?」
花より団子、色気より食い気、エロゲより飯だと、エロゲの美少女ヒロイン様はそう言って突っぱねてきた。こいつは壮絶なキャラ崩壊である。
キャラ崩壊しているが、その身体も声もまさしく望月ほたる本人であり、まるで天使のような――いや、悪魔のようなキツい視線で腕を組み、
「飯ったらメシだよ」
苺のような愛らしい唇から乱暴な言葉を発してくる。
俺が恋したゲームのヒロインは、俺を「カス」呼ばわりし、透き通った碧眼で「飯を食わせろ」と見下す小悪魔的な美少女だった。
ゲームから現実世界にやって来る過程で、中の人が入れ替わってしまったのではないかと思わせる変貌ぶりだ。
「早くしろよ、あたしは腹が減ってるんだ」
「いや……その……俺のエロゲ展開は……?」
「エロゲエロゲうるさいな。お前の頭の中にはそれしかないのか? このカス! 脳味噌カス!」
目尻を吊り上げてご立腹である。しかし、怒った顔もトンデモ可愛いのである。
「わかった、わかった。とりあえず飯ね、ちょっと待てよ」
俺はほたるに押し負けて立ち上がると、
「でも、ウチに飯なんてないぞ? ちょうど食材を切らしてるんだ」
と言いながらキッチンへと足を運び冷蔵庫を開けた。
「ないなら買って来いよ」
人をパシリみたいに言うな。
「そのお金もない。ゲームを買うのに所持金を全部使っちゃったからな」
「はあ? 食いモノなくて金もないとか、お前は何を食って生きてくんだよ」
「俺はバイト先で賄いが出るからな。一日一食でもあれば、飢え死にすることはない」
冷蔵庫の中は空っぽ……ってほどでもないか。レタスの欠片とハムと玉子くらいなら残ってる。それに、冷凍ごはんが一人分。
給料日まで残り三日、これが俺の最後の食糧だけど、
「仕方ないなぁ……」
フライパンに火をかけ、ハムと玉子にご飯を炒めて、味付けをしてから仕上げにレタスを入れてサッと火を通せば――
「ほら、これ」
即席のレタスチャーハンだ。レタスの食感がさっぱりしてるけど、ボリュームがあるから女の子には多いか?
ま、今ある食材で作れる最後のメニューだけどな。
「おおっ!?」
ほたるは子供みたいにヨダレを垂らすと、「いっただっきまーす!」と言ってガツガツ食べ始めた。
まるで早食い選手権で優勝争いをしているレベルの食べ方。チャーハンは飲み物じゃないんだ、よく噛んで食べろよ。
「ウマいな!」
ほたるはまるでブラックホールのように食べ物を吸い込んでいく。ああ、俺の最後の食材が……。
「ホントにウマいぞ」
「はいはい、そりゃどうも」
「お前はどうしてこんなのが作れるんだ?」
「俺はレストランで働いてるからな。まだ見習いだけど、そのくらいの料理なら作れるさ」
「へぇ……」
たいして興味もないのか、それ以上は何も言わずにペロリと平らげてしまった。じゃあ聞くなよ、と。
これで冷蔵庫の中は正真正銘の空っぽ。野菜の欠片も肉の一切れも残ってないし、もちろん米もさっきのが最後だ。給料日まであと三日、本当にバイトの賄いだけで生きて行かなきゃいけない。
俺は食べ終わった皿とスプーンをシンクに放り入れて、スポンジに食器用洗剤を付けて洗う。キッチンから横目で奥の部屋を見ると、ほたるがベッドの上でグデっと横になっていた。
「人に食事を作らせて、食べたら寝ちゃうのかよ……グータラだなぁ」
俺の悪態が聞こえたのか、ほたるは薄目でチラっと顔を向けると、
「うるさいな。お前がずっとゲームをプレイしてたから、あたしは疲れてるんだ」
眠たそうに目をこする。
「あのさぁ、お前お前って言うなよ。俺にだって名前があるんだからさ」
「和馬、だろ?」
それから、ふわっとあくびをした。
「あれ、名前言ったっけ?」
「ゲームで登録したじゃん」
ほたるは「眠くて喋るのも億劫だ」といった感じで、言葉がどんどん短くなっていく。皿洗いを終えてリビングに来た時には、もうすぅすぅと寝息を立て始めていた。
「寝ちゃった……のか?」
おいおい、こんな状況アリかよ。一人暮らしの男の部屋で、こんな美少女が無防備に眠りこけてるんだぞ?
俺は仰向けになって眠っているほたるをまじまじと見た。
スラっとしてるけど、出るところは出ていて柔らかそうな身体。短いスカートから伸びる太ももが、手を伸ばせばそこにある。
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