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第7話
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「で、何の勝負をしたらいいんだ?」
「和馬が得意なやつでいいぞ」
明らかに自信満々に言い放つほたる。俺が得意っていったらエロゲなのだが、エロゲで勝負は無理がある。一人プレイで女の子を攻略するゲームでは勝負にはならないな。土台、無理だ。
それ以外に得意なものといえば……まあ普通にゲームしかないのだが。
実は俺は小さい頃からゲームと共に生きてきたのだ。ゲームに生かされてきたといっても良いかもしれない。だからゲームと名の付くものならすべてが得意である。アクション、パズル、RPG、シューティング、スポーツ、エロゲ、そしてエロゲ。
俺はゲーム棚から一つのソフトを取り出した。
「これはどうだ?」
「鉄剣Ⅲか。いいぞ、それはあたしも知ってる」
鉄剣Ⅲ――それは刀剣バトルの対戦型ゲーム。各キャラクターが刀や剣、それに類似する固有の武器を扱って戦うわけだ。
「これは二年前のタイトルだが、残念ながら俺は結構やりこんでるから普通に得意だぞ?」
キャラはすべて解放してあるし、能力値も武器レベルもMAXになってる。キャラによって一長一短があって、どのキャラを使うかによって戦い方も変わってくるわけだが。
ゲーム機のPlayVacationを立ち上げて、ディスクを入れると鉄剣Ⅲのオープニング画面が映る。「VSモード」を選択。
「俺のキャラはこれだ」
大剣使いのアレックス。クレイモアと呼ばれる両手持ちの大剣を扱い、攻撃の隙は大きいが威力は高い。俺が一番使い慣れたキャラだ。
「じゃあ、あたしはこの子」
ほう、沖野カナか。日本刀を扱う和風の女性キャラで、攻撃のクイックと素早さが高い。が、威力は低めで体力はない。唯一の特徴といえば、登場キャラの中でも数少ない『究極奥義』の使い手だが、如何せんコマンド入力が難しすぎて実戦ではまず使えないキャラである。
「勝負は一戦でいいか? この手のゲームは相手の戦い方がわかってしまえば対策が取れてしまうからな」
しかも斬り合いというゲームであれば、二戦目はないものだ。
「和馬のやりたいようにやればいいって」
ふ……余裕面だな。その碧眼だけを俺に向けてニヤリ顔か。長い金髪を耳にかける仕草まで入れて、めっちゃ可愛いじゃないか。
『ファイナルラウンド、レディー?』
勝負は一瞬だ。俺のキャラ、アレックスは攻撃の隙が大きい。沖野カナのように小回りの利くキャラでヒットアンドアウェイを繰り返されると不利になる。
『ファイト!』
「だからその前に間合いを詰めて……」
開戦早々、アレックスは大剣を構えて踏み込む。
「女の子相手にいきなり襲ってくるとか、エロくてカスみたいな和馬と同じだな。アレックスじゃなくて、エロッカスだ」
エロッカスって、それはもう別人だろ。
沖野カナは刀を下段に構えて後ろに下がる。このゲームは横スクロールの2Dバトルだが、スクロールできる画面には限度があり、後ろに下がりすぎると、
「かかったな!」
背後は壁となり、それ以上は後退できないのだ。沖野カナの後ろは壁、アレックスとの距離は大剣二本分、ここがアレックスの間合いだ。
「必殺、羽吹雪!」
大剣クレイモアの剣閃で、無数の羽が嵐のように放たれる。前方から斜め上にかけて羽吹雪を飛ばす、いわゆる遠距離攻撃というやつだ。
刀剣バトルで飛び道具は邪道と言われるかもしれないが、アレックスはどちらかといえば重たいキャラ。だから遠距離攻撃でその弱点を埋めるのが強者の戦い方なのだよ。
沖野カナの背後は壁、後ろに逃げることはできないし、ジャンプしても羽吹雪を飛び越えることはできない。羽吹雪を当ててダウンさせたところに永遠と同じ攻撃を繰り返せば完勝できるって寸法だ。
ちなみにこれはゲーム用語で「ハメ技」と呼ばれる卑怯極まりない戦法である。友達とやるとケンカになるからな、心しておきたまへ。
俺は次の羽吹雪に備えて「溜め」に入る。この予備動作が大きいのがネックだが、その間に羽吹雪が沖野カナを捉え――
「残念でした」
ほたるはコントローラーの十字キーををグリっと半回転させると、バック宙のようにジャンプした沖野カナは背後の壁を蹴ってさらに上へ。
「二段飛び、だと!?」
通常のジャンプよりもさらに高く飛び上がり、羽吹雪の上をギリギリで飛び越える。そのままアレックスの背後に着地した沖野カナは、一度しゃがんだかと思うと――
俺の横目に見えたのは、ほたるの身体が眩しく発光しているところ。これは……テレビの光が反射してるんじゃない。部屋の照明が当たっているからじゃない。
じゃあ、何だ?
さらにコントローラーを持つ手が、あり得ない指の動きでコマンドを入力する。
「ま、まさかその技は……」
『究極奥義・乱れ雪月花!』
沖野カナの刀が激しく光り、画面にデカデカと『雪』『月』『花』の文字が浮かぶ、無双の三連撃が発動した。
「乱れ雪月花だと!?」
説明しよう。『乱れ雪月花』とは鉄剣Ⅲ最大にして最強の奥義であり、ゲーム内で『究極奥義』と呼ばれる数少ない大技の一つ。コマンド入力は、
『→↓↘→↗↑↖←↘Y+L』
こんな感じで十字キーをグルっと半回転させるのだが、この入力判定がかなり厳しい。特に最後の「Y+L」のタイミングが微妙で、入力に失敗していると下段に浅い斬りをしてから無防備に飛び上がってしまうだけという、ある意味で自殺行為な技なのだ。
わかりづらい……よな。でも伝わらなくてもいい、とにかく言葉では伝わらないほどに激ムズな大技なんだ。それをいとも簡単に、実戦で、ここぞという場面で繰り出し、俺のアレックスを背後から襲った。
アレックスの体力ゲージはフルから一気にゼロまで減らされ、
『沖野カナ WIN』
あえなく一撃K・Oされる。
「乱れ雪月花とかウソだろ!? 実戦でキメられたの初めてだぞ?」
「そうなのか? あたしは普通にできるけど」
「どんだけやり込んでるんだよ! 俺だって練習で三回に一回くらいしか成功しない技のに」
なんてこった、こいつは強敵じゃないか。まさかあんな大技を平気でぶっ放してくるスキルの持ち主とは。
「とにかく、あたしの勝ちだな。これでチューはお預けだぞ」
ほたるは苺のように愛らしい唇の隙間から、白い歯を覗かせて片目を瞑った。そこにピースサインを当てて天使のような微笑みを――って、めちゃくちゃ可愛いポーズだがなんか悔しい。
それによく見ると、さっきまで眩しく発光していた身体は元に戻ってる。あれは何だったんだ。
「ぬぐぐ。し、しかし俺は生粋のゲーマー。特にエロゲに関しては今までどんなゲームも完璧にクリアしてきたんだ。この俺に攻略できないヒロインはいない」
「じゃあもう一回やってみる?」
「いや、鉄剣はもうやめよう。実は苦手な分野だ」
「さっき得意って言ってたじゃん」
「いや、普通に得意なだけだ。俺が本当に得意なのは――」
俺はゲーム機のPlayVacationから鉄剣のディスクを取り出すと、新たな戦場を敷くべくゲーム棚を漁る。
「これだ!」
「和馬が得意なやつでいいぞ」
明らかに自信満々に言い放つほたる。俺が得意っていったらエロゲなのだが、エロゲで勝負は無理がある。一人プレイで女の子を攻略するゲームでは勝負にはならないな。土台、無理だ。
それ以外に得意なものといえば……まあ普通にゲームしかないのだが。
実は俺は小さい頃からゲームと共に生きてきたのだ。ゲームに生かされてきたといっても良いかもしれない。だからゲームと名の付くものならすべてが得意である。アクション、パズル、RPG、シューティング、スポーツ、エロゲ、そしてエロゲ。
俺はゲーム棚から一つのソフトを取り出した。
「これはどうだ?」
「鉄剣Ⅲか。いいぞ、それはあたしも知ってる」
鉄剣Ⅲ――それは刀剣バトルの対戦型ゲーム。各キャラクターが刀や剣、それに類似する固有の武器を扱って戦うわけだ。
「これは二年前のタイトルだが、残念ながら俺は結構やりこんでるから普通に得意だぞ?」
キャラはすべて解放してあるし、能力値も武器レベルもMAXになってる。キャラによって一長一短があって、どのキャラを使うかによって戦い方も変わってくるわけだが。
ゲーム機のPlayVacationを立ち上げて、ディスクを入れると鉄剣Ⅲのオープニング画面が映る。「VSモード」を選択。
「俺のキャラはこれだ」
大剣使いのアレックス。クレイモアと呼ばれる両手持ちの大剣を扱い、攻撃の隙は大きいが威力は高い。俺が一番使い慣れたキャラだ。
「じゃあ、あたしはこの子」
ほう、沖野カナか。日本刀を扱う和風の女性キャラで、攻撃のクイックと素早さが高い。が、威力は低めで体力はない。唯一の特徴といえば、登場キャラの中でも数少ない『究極奥義』の使い手だが、如何せんコマンド入力が難しすぎて実戦ではまず使えないキャラである。
「勝負は一戦でいいか? この手のゲームは相手の戦い方がわかってしまえば対策が取れてしまうからな」
しかも斬り合いというゲームであれば、二戦目はないものだ。
「和馬のやりたいようにやればいいって」
ふ……余裕面だな。その碧眼だけを俺に向けてニヤリ顔か。長い金髪を耳にかける仕草まで入れて、めっちゃ可愛いじゃないか。
『ファイナルラウンド、レディー?』
勝負は一瞬だ。俺のキャラ、アレックスは攻撃の隙が大きい。沖野カナのように小回りの利くキャラでヒットアンドアウェイを繰り返されると不利になる。
『ファイト!』
「だからその前に間合いを詰めて……」
開戦早々、アレックスは大剣を構えて踏み込む。
「女の子相手にいきなり襲ってくるとか、エロくてカスみたいな和馬と同じだな。アレックスじゃなくて、エロッカスだ」
エロッカスって、それはもう別人だろ。
沖野カナは刀を下段に構えて後ろに下がる。このゲームは横スクロールの2Dバトルだが、スクロールできる画面には限度があり、後ろに下がりすぎると、
「かかったな!」
背後は壁となり、それ以上は後退できないのだ。沖野カナの後ろは壁、アレックスとの距離は大剣二本分、ここがアレックスの間合いだ。
「必殺、羽吹雪!」
大剣クレイモアの剣閃で、無数の羽が嵐のように放たれる。前方から斜め上にかけて羽吹雪を飛ばす、いわゆる遠距離攻撃というやつだ。
刀剣バトルで飛び道具は邪道と言われるかもしれないが、アレックスはどちらかといえば重たいキャラ。だから遠距離攻撃でその弱点を埋めるのが強者の戦い方なのだよ。
沖野カナの背後は壁、後ろに逃げることはできないし、ジャンプしても羽吹雪を飛び越えることはできない。羽吹雪を当ててダウンさせたところに永遠と同じ攻撃を繰り返せば完勝できるって寸法だ。
ちなみにこれはゲーム用語で「ハメ技」と呼ばれる卑怯極まりない戦法である。友達とやるとケンカになるからな、心しておきたまへ。
俺は次の羽吹雪に備えて「溜め」に入る。この予備動作が大きいのがネックだが、その間に羽吹雪が沖野カナを捉え――
「残念でした」
ほたるはコントローラーの十字キーををグリっと半回転させると、バック宙のようにジャンプした沖野カナは背後の壁を蹴ってさらに上へ。
「二段飛び、だと!?」
通常のジャンプよりもさらに高く飛び上がり、羽吹雪の上をギリギリで飛び越える。そのままアレックスの背後に着地した沖野カナは、一度しゃがんだかと思うと――
俺の横目に見えたのは、ほたるの身体が眩しく発光しているところ。これは……テレビの光が反射してるんじゃない。部屋の照明が当たっているからじゃない。
じゃあ、何だ?
さらにコントローラーを持つ手が、あり得ない指の動きでコマンドを入力する。
「ま、まさかその技は……」
『究極奥義・乱れ雪月花!』
沖野カナの刀が激しく光り、画面にデカデカと『雪』『月』『花』の文字が浮かぶ、無双の三連撃が発動した。
「乱れ雪月花だと!?」
説明しよう。『乱れ雪月花』とは鉄剣Ⅲ最大にして最強の奥義であり、ゲーム内で『究極奥義』と呼ばれる数少ない大技の一つ。コマンド入力は、
『→↓↘→↗↑↖←↘Y+L』
こんな感じで十字キーをグルっと半回転させるのだが、この入力判定がかなり厳しい。特に最後の「Y+L」のタイミングが微妙で、入力に失敗していると下段に浅い斬りをしてから無防備に飛び上がってしまうだけという、ある意味で自殺行為な技なのだ。
わかりづらい……よな。でも伝わらなくてもいい、とにかく言葉では伝わらないほどに激ムズな大技なんだ。それをいとも簡単に、実戦で、ここぞという場面で繰り出し、俺のアレックスを背後から襲った。
アレックスの体力ゲージはフルから一気にゼロまで減らされ、
『沖野カナ WIN』
あえなく一撃K・Oされる。
「乱れ雪月花とかウソだろ!? 実戦でキメられたの初めてだぞ?」
「そうなのか? あたしは普通にできるけど」
「どんだけやり込んでるんだよ! 俺だって練習で三回に一回くらいしか成功しない技のに」
なんてこった、こいつは強敵じゃないか。まさかあんな大技を平気でぶっ放してくるスキルの持ち主とは。
「とにかく、あたしの勝ちだな。これでチューはお預けだぞ」
ほたるは苺のように愛らしい唇の隙間から、白い歯を覗かせて片目を瞑った。そこにピースサインを当てて天使のような微笑みを――って、めちゃくちゃ可愛いポーズだがなんか悔しい。
それによく見ると、さっきまで眩しく発光していた身体は元に戻ってる。あれは何だったんだ。
「ぬぐぐ。し、しかし俺は生粋のゲーマー。特にエロゲに関しては今までどんなゲームも完璧にクリアしてきたんだ。この俺に攻略できないヒロインはいない」
「じゃあもう一回やってみる?」
「いや、鉄剣はもうやめよう。実は苦手な分野だ」
「さっき得意って言ってたじゃん」
「いや、普通に得意なだけだ。俺が本当に得意なのは――」
俺はゲーム機のPlayVacationから鉄剣のディスクを取り出すと、新たな戦場を敷くべくゲーム棚を漁る。
「これだ!」
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