17 / 40
第17話
しおりを挟む
仕事が終われば、当面の目標になる「土曜日にほたるを外出させる」ための勝負が再開される。
「今回のゲームはこれだ!」
「ふ~ん。モグラ叩き、ね。またあたしの苦手そうなゲームを思いついたのか」
そう、ここは昨夜千夏に会った場所。朝十時を過ぎたので、俺はほたるを連れてゲーセンに来ているのだ。
昨日、レトロゲームを見つけて思いついたのさ。必勝のゲーム、必勝の作戦、ほたるに勝てるこの『モグラ叩き』を。
「だから、そんなんじゃあたしには勝てないのに」
「ふっふっふ……そいつはどうかな?」
モグラ叩きは誰でもできるゲームだが、反射神経がいいだけじゃ勝てない。なぜなら、モグラを叩くハンマーは重量がある。もちろん女の子でも扱える重さだが、これを瞬時に振り回すのはそこそこ腕力が必要なのだよ、ワトソン君。その細い腕では難しかろう。
しかもひと口に『モグラ叩き』といっても、製作したメーカーによってモグラの形状や当たり判定、出てくるパターンが違うから、ほたるのゲーム知識ではカバーしきれないはず。
「おっと、百円玉がなかったか」
俺は財布の中に小銭がないのを見て、両替機に向かう。平日の朝っぱらだというのに、ゲーセンには数人の客がゲームに興じていた。音ゲーをプレイしている背の高い客、それを横から見ている丸っこい客。鉄剣Ⅲで通信対戦をしている者もいる。
両替機に千円札を入れて、百円玉がカカカっと出てくる。
モグラ叩きの前で待っていたほたるの元に戻ると、こんな時間からゲーセンに来ている若い女の子は珍しいからか――いや、ほたるの服は露出が多いからか、美少女ヒロイン様が周囲の注目を集めていた。
「あの子、どこかで見たことあるな」
「芸能人ッスかね?」
「いや、モデルじゃねえかな」
などと聞こえてくるが、まさかエロゲのヒロインだと気付くものはいないだろう。当たり前だが。
「よし、まずは俺からいくぞ」
百円玉を一枚、投入した。
「今日こそほたるに勝つからな。俺の秘策を見てろよ」
「どうせハンマーを二本持ってやるんだろ?」
おっと、そのくらいは知っていたか。だがしかし、毎日バイトの洗い場と仕込みで鍛え上げた俺の腕力があれば、ハンマー二刀流で最高得点を出すくらい軽い軽い。
それに「ハンマー二刀流」には別の意味もあるんだぜ。
ゲームスタート。
モグラが頭を出したところをハンマーで叩く。こいつに必要なのは反射神経と、俊敏性と、そしてもう一つ。
「体力だ」
片手に一本ずつハンマーを振り続けていると徐々に体力を奪われていく。あちこちから頭を出すモグラを瞬時に叩かないといけないからな。その体力を、最後まで持続させることが出来れば……
『99点、達人レベルだモグ!』
惜しい、一匹逃したか。最後は両端からいっぺんに出てくるとは、さすがの俺でも追いつかなかった。後ろから「おおおっ!」と歓声が起こる。さっきの男たちが見ていたのか。
「ふ~ん。モグラの頭を叩くっていうより、頭の辺りに当たればオッケーなんだ」
「そのセリフ、さてはほたるはモグラ叩きをやったことがないな?」
俺はハンマーを定位置に戻す。
「コンピューターゲームでは見たことあるけどな。あたしは初めてやる」
ふっふっふ……勝ったぞ。これは勝った! さすがに初プレイでこのゲームは無理だろう。
「俺が勝ったら土曜日外出券とチューだぞ! まあ、もう勝ったも同然だがな」
俺はパーフェクトに一歩及ばない99点。ということは、ほたるが勝つにはパーフェクトの100点を出すしかない。
ほたるはその細い腕でハンマーを一本だけ手に持った。
「さすがに二刀流は無理だろう?」
「うん、二本をずっと振り回すのは無理だな。でも……」
足を軽く開き、短いスカートがさらに短くなると、
「おおおっ!!」と、さっきよりも大きい歓声が起こった。あんたら、どこ見てんだよ。
ゲームスタート。
序盤は易しい。モグラがゆっくり出てくるし、頭を出している時間も長い。だから初めてのほたるも、そのゲームセンスだけでノーミスだ。
しかし中盤になると複数のモグラが同時に顔を出して、しかも引っ込むのが早くなる。ハンマーを一本じゃ追い付かなくなるぞ、くっくっく。
が、ここで例によってほたるの身体が眩しく発光する。
「おいっ! まさかここでもチートモードが発動するのか!?」
まばゆい輝きを放つほたるは、ハンマーを横にスライドさせるように薙いだ。
何だと!? これじゃモグラ叩きっていうよりも……
「モグラ刈りじゃねーか!」
ハンマーの先、根本、柄の部分、すべてを駆使してモグラの頭を刈っていく。しかもモグラが初動を開始した瞬間にハンマーがモグラの頭を刈り取ってる。これはまさか……
「モグラが出てくる位置とタイミングを憶えてるのか!?」
複数のモグラが同時に頭を出しても、その時にはもうハンマーが頭上を滑っている。俺がやったのを見て出現パターンを憶えてるんか?
チートすぎだろ!
が、後半に入ってほたるの腕が遅れてきた。さすがに体力が落ちてる。ここまではパーフェクトだが、最後に両端に同時に出てくるのはモグラ刈りでは刈り取れない。最悪、一匹だけ逃して同点か?
「残念でした」
ここでほたるが二刀流を発動させる。両端を同時に叩いて、
『100点パーフェクト。まいったモグ、あんたにゃ負けた!』
そ、そんなバカな。最後だけ二刀流って。
「和馬だってやったんだからいいだろ。ま、あたしにかかればこんなもんだな」
ハンマーを肩に担いでしたり顔のほたるは、短いスカートから伸びる足を開き、居丈高に言い放った。ほどよく実った胸元にスラっと細身のスタイル。人気芸能人もモデルも顔負けの美少女。そんな姿に思わず見蕩れてしまったのは俺だけではないようで、
「すげえ美人だな。それにモグラ叩きでパーフェクトなんて初めて見たぜ」
「てかあの子、エロい身体してるッスね」
「たしかに! 脱いだらもっと凄そうだぜ」
「ショウさん、朝っぱらからスケベ全開ッスね」
くそ、あいつらどこ見てんだよ。てか「エロい身体」とか「脱いだら凄そう」とか、本人に聞こえるだろ。それに他にも人が集まってきたじゃねえか。
「ほたる、帰るぞ」
「え? だってパーフェクトの賞品が……って、おい和馬」
俺は強引にほたるの手を引いて、逃げるようにゲーセンを後にした。知らない男たちにあんな目で見られて、好き勝手なこと言われて。なんか、耐えられないんだよ。
「どうして逃げたんだよ」
家に帰ってきたほたるは、俺が作ったレタスチャーハンを食べながら不服そうな顔をしていた。
どうしてって、
「めちゃくちゃ目立ってたじゃないか。それに変な目で見てるヤツもいた」
「別にいいじゃん。あたしはゲームのキャラだぞ? 『らぶ☆ほたる』はダウンロード版も含めると百万本売れてるソフトなんだ。百万人があたしのことを見てる」
「それはゲームの中でだろ」
「しかも『らぶ☆ほたる』はエロゲーだぞ。みんながゲームの中のあたしをどういう気持ちで見てるか知ってるだろ」
「う……」
たしかにエロゲだから、プレイしてるやつはみんなそういう目で見てる。そりゃあ俺だってそうさ。でもほたるは、ここにいるほたるは……
「あたしはエロゲームのキャラだ。ゲームの中では裸も見せるし、もっとエッチなこともする。和馬だってそれが見たくてゲームを買ったんだろ?」
「だから、そういうことじゃなくて……」
ほたる、何を言ってるんだよ。それじゃまるで……。
「だからあたしは和馬だけのヒロインじゃない。あたしは――『らぶ☆ほたる』の望月ほたるは――ゲームをプレイするみんなのヒロインなんだよ。あたしはゲームのキャラだから」
その言葉に、俺はズキンと、胸が痛かった。
「今回のゲームはこれだ!」
「ふ~ん。モグラ叩き、ね。またあたしの苦手そうなゲームを思いついたのか」
そう、ここは昨夜千夏に会った場所。朝十時を過ぎたので、俺はほたるを連れてゲーセンに来ているのだ。
昨日、レトロゲームを見つけて思いついたのさ。必勝のゲーム、必勝の作戦、ほたるに勝てるこの『モグラ叩き』を。
「だから、そんなんじゃあたしには勝てないのに」
「ふっふっふ……そいつはどうかな?」
モグラ叩きは誰でもできるゲームだが、反射神経がいいだけじゃ勝てない。なぜなら、モグラを叩くハンマーは重量がある。もちろん女の子でも扱える重さだが、これを瞬時に振り回すのはそこそこ腕力が必要なのだよ、ワトソン君。その細い腕では難しかろう。
しかもひと口に『モグラ叩き』といっても、製作したメーカーによってモグラの形状や当たり判定、出てくるパターンが違うから、ほたるのゲーム知識ではカバーしきれないはず。
「おっと、百円玉がなかったか」
俺は財布の中に小銭がないのを見て、両替機に向かう。平日の朝っぱらだというのに、ゲーセンには数人の客がゲームに興じていた。音ゲーをプレイしている背の高い客、それを横から見ている丸っこい客。鉄剣Ⅲで通信対戦をしている者もいる。
両替機に千円札を入れて、百円玉がカカカっと出てくる。
モグラ叩きの前で待っていたほたるの元に戻ると、こんな時間からゲーセンに来ている若い女の子は珍しいからか――いや、ほたるの服は露出が多いからか、美少女ヒロイン様が周囲の注目を集めていた。
「あの子、どこかで見たことあるな」
「芸能人ッスかね?」
「いや、モデルじゃねえかな」
などと聞こえてくるが、まさかエロゲのヒロインだと気付くものはいないだろう。当たり前だが。
「よし、まずは俺からいくぞ」
百円玉を一枚、投入した。
「今日こそほたるに勝つからな。俺の秘策を見てろよ」
「どうせハンマーを二本持ってやるんだろ?」
おっと、そのくらいは知っていたか。だがしかし、毎日バイトの洗い場と仕込みで鍛え上げた俺の腕力があれば、ハンマー二刀流で最高得点を出すくらい軽い軽い。
それに「ハンマー二刀流」には別の意味もあるんだぜ。
ゲームスタート。
モグラが頭を出したところをハンマーで叩く。こいつに必要なのは反射神経と、俊敏性と、そしてもう一つ。
「体力だ」
片手に一本ずつハンマーを振り続けていると徐々に体力を奪われていく。あちこちから頭を出すモグラを瞬時に叩かないといけないからな。その体力を、最後まで持続させることが出来れば……
『99点、達人レベルだモグ!』
惜しい、一匹逃したか。最後は両端からいっぺんに出てくるとは、さすがの俺でも追いつかなかった。後ろから「おおおっ!」と歓声が起こる。さっきの男たちが見ていたのか。
「ふ~ん。モグラの頭を叩くっていうより、頭の辺りに当たればオッケーなんだ」
「そのセリフ、さてはほたるはモグラ叩きをやったことがないな?」
俺はハンマーを定位置に戻す。
「コンピューターゲームでは見たことあるけどな。あたしは初めてやる」
ふっふっふ……勝ったぞ。これは勝った! さすがに初プレイでこのゲームは無理だろう。
「俺が勝ったら土曜日外出券とチューだぞ! まあ、もう勝ったも同然だがな」
俺はパーフェクトに一歩及ばない99点。ということは、ほたるが勝つにはパーフェクトの100点を出すしかない。
ほたるはその細い腕でハンマーを一本だけ手に持った。
「さすがに二刀流は無理だろう?」
「うん、二本をずっと振り回すのは無理だな。でも……」
足を軽く開き、短いスカートがさらに短くなると、
「おおおっ!!」と、さっきよりも大きい歓声が起こった。あんたら、どこ見てんだよ。
ゲームスタート。
序盤は易しい。モグラがゆっくり出てくるし、頭を出している時間も長い。だから初めてのほたるも、そのゲームセンスだけでノーミスだ。
しかし中盤になると複数のモグラが同時に顔を出して、しかも引っ込むのが早くなる。ハンマーを一本じゃ追い付かなくなるぞ、くっくっく。
が、ここで例によってほたるの身体が眩しく発光する。
「おいっ! まさかここでもチートモードが発動するのか!?」
まばゆい輝きを放つほたるは、ハンマーを横にスライドさせるように薙いだ。
何だと!? これじゃモグラ叩きっていうよりも……
「モグラ刈りじゃねーか!」
ハンマーの先、根本、柄の部分、すべてを駆使してモグラの頭を刈っていく。しかもモグラが初動を開始した瞬間にハンマーがモグラの頭を刈り取ってる。これはまさか……
「モグラが出てくる位置とタイミングを憶えてるのか!?」
複数のモグラが同時に頭を出しても、その時にはもうハンマーが頭上を滑っている。俺がやったのを見て出現パターンを憶えてるんか?
チートすぎだろ!
が、後半に入ってほたるの腕が遅れてきた。さすがに体力が落ちてる。ここまではパーフェクトだが、最後に両端に同時に出てくるのはモグラ刈りでは刈り取れない。最悪、一匹だけ逃して同点か?
「残念でした」
ここでほたるが二刀流を発動させる。両端を同時に叩いて、
『100点パーフェクト。まいったモグ、あんたにゃ負けた!』
そ、そんなバカな。最後だけ二刀流って。
「和馬だってやったんだからいいだろ。ま、あたしにかかればこんなもんだな」
ハンマーを肩に担いでしたり顔のほたるは、短いスカートから伸びる足を開き、居丈高に言い放った。ほどよく実った胸元にスラっと細身のスタイル。人気芸能人もモデルも顔負けの美少女。そんな姿に思わず見蕩れてしまったのは俺だけではないようで、
「すげえ美人だな。それにモグラ叩きでパーフェクトなんて初めて見たぜ」
「てかあの子、エロい身体してるッスね」
「たしかに! 脱いだらもっと凄そうだぜ」
「ショウさん、朝っぱらからスケベ全開ッスね」
くそ、あいつらどこ見てんだよ。てか「エロい身体」とか「脱いだら凄そう」とか、本人に聞こえるだろ。それに他にも人が集まってきたじゃねえか。
「ほたる、帰るぞ」
「え? だってパーフェクトの賞品が……って、おい和馬」
俺は強引にほたるの手を引いて、逃げるようにゲーセンを後にした。知らない男たちにあんな目で見られて、好き勝手なこと言われて。なんか、耐えられないんだよ。
「どうして逃げたんだよ」
家に帰ってきたほたるは、俺が作ったレタスチャーハンを食べながら不服そうな顔をしていた。
どうしてって、
「めちゃくちゃ目立ってたじゃないか。それに変な目で見てるヤツもいた」
「別にいいじゃん。あたしはゲームのキャラだぞ? 『らぶ☆ほたる』はダウンロード版も含めると百万本売れてるソフトなんだ。百万人があたしのことを見てる」
「それはゲームの中でだろ」
「しかも『らぶ☆ほたる』はエロゲーだぞ。みんながゲームの中のあたしをどういう気持ちで見てるか知ってるだろ」
「う……」
たしかにエロゲだから、プレイしてるやつはみんなそういう目で見てる。そりゃあ俺だってそうさ。でもほたるは、ここにいるほたるは……
「あたしはエロゲームのキャラだ。ゲームの中では裸も見せるし、もっとエッチなこともする。和馬だってそれが見たくてゲームを買ったんだろ?」
「だから、そういうことじゃなくて……」
ほたる、何を言ってるんだよ。それじゃまるで……。
「だからあたしは和馬だけのヒロインじゃない。あたしは――『らぶ☆ほたる』の望月ほたるは――ゲームをプレイするみんなのヒロインなんだよ。あたしはゲームのキャラだから」
その言葉に、俺はズキンと、胸が痛かった。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
行き遅れ王女、重すぎる軍団長に肉で釣られる
春月もも
恋愛
25歳、独身、第四王女システィーナ。
夜会でも放置されがちな行き遅れ王女の前に、ある夜突然現れたのは、ローストビーフを差し出す重すぎる第三軍団長だった。
形のない愛は信じない。
でも、出来立ての肉は信じてしまう。
肉に釣られ、距離を詰められ、気づけば下賜され、そして初夜へ。
これは、行き遅れ王女が重たい愛で満たされるまでの、ちょっとおかしなお話。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる