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次の日の朝。
湊と由貴は揃いも揃って寝坊した。
「ハァワワワワ~…あっ、」
「ハァ~ァ…あっ、」
お互い同じ時間に目が覚め、階段前で顔を合わせる。
「お、おはよう///」
「おはよう…。。。」
ーー気まず~~。くっそ気まずいだろこれ。でも、弁明しないと、昨日のことを。
「あぁ、えーっと、由貴?」
「何…?!」
「そのだなぁ…昨日は…」
「二人ともーーーーーいつまで寝てるの?!」
「「へ?いつまで?…ハッ?!」」
お互いに目を見開き、猛スピードで階段を駆けていく。
「お母さん!今何時!」
「もう11時よ」
「嘘?!」
由貴と湊は、揃ってリビングにかけられていた時計へ目をやると、時計の短針は正真正銘11時を刺していた。
「やっちゃった~~トホホッ」
「まぁ、今から行っても別にいいだろ」
「何でそんなに冷静なわけ~」
「昨日が凄く楽しかったからだな!!多分今日も楽しくなる予感がする!」
「え?!///」
「あらまぁ…仲良いこと…フフフ。早く支度しちゃいなさい」
「はーーい」
「うん!」
ふいに湊の口から聞けた昨日が楽しかったという本心から出た感想に、由貴は心の内では踊らせていた。そんな由貴を微笑ましく見守るお母さん。
「なぁーーー由貴ーーー、制服ってどれ?」
「まったく、お兄は。えぇーっとねー」
いち早く制服姿に着替えた由貴は、湊のクローゼットから中等部3年の制服を引っ張り出す。
胸ポケットにルミナリエ魔術学院の校章が入った白い長袖シャツに、黒のスラックス。そして、今年の中等部3年の学年カラーである赤色のネクタイと赤い線の入った黒いローブを湊に渡す。
「はい!これで全部!ベルトはそこ!靴下はそっち!ハンカチも同じところ!他に聞くことは!」
「あ、えっーと、ICカードって…」
「荷物もまだなのぉ~?!もう勘弁してよぉ~」
湊がクローゼットの戸を閉め、中で制服に着替えている間に、由貴はまるで母親かのように湊の荷物を準備する。
ーーなんてできた娘さんなんだ。是非とも結婚したいもんだ。にしても、あれだけ面倒見が良くて、中身も見た目も天使だと、学院じゃ………
(ゲヘヘヘ~由貴ちゃ~ん)
(由貴ちゅあーーーん!!)
ブルブルブルブル!!!
湊は頭を左右に揺り、嫌な妄想も振り払う。
「絶対そうに違いない!!俺が由貴の周りにいるキモい奴らを成敗してやらねば!!」
「何か言った?」
「いえ、何も!!」
ーーこれは俺に課せられた使命だ!!妹に群がる悪い虫どもを、一人残らず消し炭にしてやる!!頑張れ光!!!
二人はそれぞれに制服に身を包み、湊は由貴の荷物を持つ。
「お兄!ちょっとだけ待ってて!すぐに髪結んでくるから」
「んぁ?いいじゃん、そのままで」
「え?いや、髪…結んだ方が…」
「別に下ろしてても似合ってるぞ?てかぶっちゃけ何でも似合うだろ由貴は。時間無いんだしちゃっちゃと行こうぜ~」
(何よそれ!褒めてるように見えて、時間気にしてるじゃん!もう!)
「本当にどうしちゃったのかしらね湊は…。巷で噂のイメチェンってやつかしらねぇ~それともやっぱり東部戦線でどこかおかしくなっちゃったのかしら」
誰もが疑問視する湊の変化。それに1番過敏に反応するのは、やはり生まれてこの方15年間、湊を側で見てきた母親なのだろう。それでも母・夏美は、今の湊は、妹にも優しく愛着を持って接して、普段じゃ考えられない程にふざけたことやユーモアさを秘めていて、今の方が良いと思ってしまっていた。
湊は自分の鞄と由貴の鞄の二つを持ち、広い庭に伸びる石畳を一歩ずつ踏みしめていく。
「にしても何で寝坊したんだ?」
「お兄こそ、何でよ」
「いや、俺は全然寝付けなかったんだよ…」
「由貴だってそうだよ」
「何で?」
「何だっていいでしょ///」
「隠すなよ~」
ーー由貴も昨日は寝付けなかったのか。さすがに連れ回しすぎたかな。まあ正直、由貴自身の意思だったけども…。
二人は公道に出るや否や、バス停に立ち止まり、次出るバス『ルミナリエ魔術学院行き』を待つことにする。
そして、程なくして二人の前に一台のバスが止まる。電子版には一応『ルミナリエ魔術学院行き(特急)』と書いてあった。
ーーこれのことか。
湊たちの前で入り口の扉が開いたため、湊は足を踏み入れる。
「ちょ、お兄、それじゃ」
ピッ!
「何?」
『ご精算あざしたーー。いくぜ兄弟!!』
「ハッ?」
湊はバスの中でアナウンスをしていた、アナウンス兼ドライバーの細めでシワシワな灰色の顔をした人間ではないナニカの恐怖の顔と、バスの外で待つ由貴の顔を交互に見つめながら、自分の行いを酷く後悔する。
「ムムムムムム………(泣)」
「出発だぜ!!兄弟!!しっかり吊り革に捕まってろよーーーー!!!行くぜ!!ぶっ飛ばすぜーーー!!!」
ビュン!!!!
「イギャャヤアアアアアア!!!!!!(泣)」
『ルミナリエ魔術学院行き(特急)』
事前に学院在籍生徒の大体の家庭の座標と最寄りを登録し、必要とするバス停にのみ停車する特急バス。したがって、真にルミナリエ魔術学院にのみ行きたい生徒の前にのみ現れる最速最強のバスだった。その代わり、時速は160km。そんな速度で一般道を走ってもいいのかと疑問に思うだろう。安心していい。何せ、走るのは一般道ではなく道なき道、空道だからだ。
魔法の力によって少し車体を上昇させ、タイヤが道から離れた瞬間、運転手はブーストをかけて、炎を噴射しながら空高くまで舞い上がり、曲がり道も迂回道も無しに真っ直ぐルミナリエ魔術学院を空から目指す。
まだ道があり向かう先がはっきりしているジェットコースターの方が百万倍もマシだろう。何せ道なき道。空道を160kmで飛ぶ特急バスの道のりは運転手の気まぐれだからだ。
ハンドルを少し右に傾ければ…
「うわぁぁああああ!!!グヘェ!!!!」
体は明後日の方向に飛び、ガラス窓に頬を打ちつける湊。
逆にハンドルを切れば、次は右側のガラス窓に頬を打ちつける。
「ぁぁぁあああああ!!!グヘェ!!!!」
『もうそろそろルミナリエ魔術学院だぜぇーー。急停車に気をつけろよ!!!』
「急停車?!?!ちょっと待って!!」
『行くぜ兄弟!!!、3、2、』
「ムムムムムムムムムムムムッリー」
『1!!!』
ギギギギギッ!!!
「グヘェ!!!!」
今度は前のめりにフロンドガラスに顔を打ちつける湊。
「普通…0で止まるだろ~ほほほ~」
バタンッ。
そこで湊は力尽きて、運転手によって運び下される。
「はぁーーい。ご乗車ありがとうごぜーやしたー」
「うぉろろろろろろろ…」
特急バス。柊木家からルミナリエ魔術学院までは各駅バスで1時間ほど。それを特急バスを利用すればだったの5分かそれを切るほどで到着する。しかし、大抵の生徒は必ず乗り物酔いで、下車直後には大量のゲロを吐き捨てる。それになんと言っても頬とおでこに怪我をする。
「最悪だ…二度と乗らねぇ…」
「最悪…お兄に鞄持ってかれちゃった。カードないし…。お母さんに送ってってもらお」
こうして湊兼、光の意思によるルミナリエ魔術学院への初登校日が幕を開ける。
湊と由貴は揃いも揃って寝坊した。
「ハァワワワワ~…あっ、」
「ハァ~ァ…あっ、」
お互い同じ時間に目が覚め、階段前で顔を合わせる。
「お、おはよう///」
「おはよう…。。。」
ーー気まず~~。くっそ気まずいだろこれ。でも、弁明しないと、昨日のことを。
「あぁ、えーっと、由貴?」
「何…?!」
「そのだなぁ…昨日は…」
「二人ともーーーーーいつまで寝てるの?!」
「「へ?いつまで?…ハッ?!」」
お互いに目を見開き、猛スピードで階段を駆けていく。
「お母さん!今何時!」
「もう11時よ」
「嘘?!」
由貴と湊は、揃ってリビングにかけられていた時計へ目をやると、時計の短針は正真正銘11時を刺していた。
「やっちゃった~~トホホッ」
「まぁ、今から行っても別にいいだろ」
「何でそんなに冷静なわけ~」
「昨日が凄く楽しかったからだな!!多分今日も楽しくなる予感がする!」
「え?!///」
「あらまぁ…仲良いこと…フフフ。早く支度しちゃいなさい」
「はーーい」
「うん!」
ふいに湊の口から聞けた昨日が楽しかったという本心から出た感想に、由貴は心の内では踊らせていた。そんな由貴を微笑ましく見守るお母さん。
「なぁーーー由貴ーーー、制服ってどれ?」
「まったく、お兄は。えぇーっとねー」
いち早く制服姿に着替えた由貴は、湊のクローゼットから中等部3年の制服を引っ張り出す。
胸ポケットにルミナリエ魔術学院の校章が入った白い長袖シャツに、黒のスラックス。そして、今年の中等部3年の学年カラーである赤色のネクタイと赤い線の入った黒いローブを湊に渡す。
「はい!これで全部!ベルトはそこ!靴下はそっち!ハンカチも同じところ!他に聞くことは!」
「あ、えっーと、ICカードって…」
「荷物もまだなのぉ~?!もう勘弁してよぉ~」
湊がクローゼットの戸を閉め、中で制服に着替えている間に、由貴はまるで母親かのように湊の荷物を準備する。
ーーなんてできた娘さんなんだ。是非とも結婚したいもんだ。にしても、あれだけ面倒見が良くて、中身も見た目も天使だと、学院じゃ………
(ゲヘヘヘ~由貴ちゃ~ん)
(由貴ちゅあーーーん!!)
ブルブルブルブル!!!
湊は頭を左右に揺り、嫌な妄想も振り払う。
「絶対そうに違いない!!俺が由貴の周りにいるキモい奴らを成敗してやらねば!!」
「何か言った?」
「いえ、何も!!」
ーーこれは俺に課せられた使命だ!!妹に群がる悪い虫どもを、一人残らず消し炭にしてやる!!頑張れ光!!!
二人はそれぞれに制服に身を包み、湊は由貴の荷物を持つ。
「お兄!ちょっとだけ待ってて!すぐに髪結んでくるから」
「んぁ?いいじゃん、そのままで」
「え?いや、髪…結んだ方が…」
「別に下ろしてても似合ってるぞ?てかぶっちゃけ何でも似合うだろ由貴は。時間無いんだしちゃっちゃと行こうぜ~」
(何よそれ!褒めてるように見えて、時間気にしてるじゃん!もう!)
「本当にどうしちゃったのかしらね湊は…。巷で噂のイメチェンってやつかしらねぇ~それともやっぱり東部戦線でどこかおかしくなっちゃったのかしら」
誰もが疑問視する湊の変化。それに1番過敏に反応するのは、やはり生まれてこの方15年間、湊を側で見てきた母親なのだろう。それでも母・夏美は、今の湊は、妹にも優しく愛着を持って接して、普段じゃ考えられない程にふざけたことやユーモアさを秘めていて、今の方が良いと思ってしまっていた。
湊は自分の鞄と由貴の鞄の二つを持ち、広い庭に伸びる石畳を一歩ずつ踏みしめていく。
「にしても何で寝坊したんだ?」
「お兄こそ、何でよ」
「いや、俺は全然寝付けなかったんだよ…」
「由貴だってそうだよ」
「何で?」
「何だっていいでしょ///」
「隠すなよ~」
ーー由貴も昨日は寝付けなかったのか。さすがに連れ回しすぎたかな。まあ正直、由貴自身の意思だったけども…。
二人は公道に出るや否や、バス停に立ち止まり、次出るバス『ルミナリエ魔術学院行き』を待つことにする。
そして、程なくして二人の前に一台のバスが止まる。電子版には一応『ルミナリエ魔術学院行き(特急)』と書いてあった。
ーーこれのことか。
湊たちの前で入り口の扉が開いたため、湊は足を踏み入れる。
「ちょ、お兄、それじゃ」
ピッ!
「何?」
『ご精算あざしたーー。いくぜ兄弟!!』
「ハッ?」
湊はバスの中でアナウンスをしていた、アナウンス兼ドライバーの細めでシワシワな灰色の顔をした人間ではないナニカの恐怖の顔と、バスの外で待つ由貴の顔を交互に見つめながら、自分の行いを酷く後悔する。
「ムムムムムム………(泣)」
「出発だぜ!!兄弟!!しっかり吊り革に捕まってろよーーーー!!!行くぜ!!ぶっ飛ばすぜーーー!!!」
ビュン!!!!
「イギャャヤアアアアアア!!!!!!(泣)」
『ルミナリエ魔術学院行き(特急)』
事前に学院在籍生徒の大体の家庭の座標と最寄りを登録し、必要とするバス停にのみ停車する特急バス。したがって、真にルミナリエ魔術学院にのみ行きたい生徒の前にのみ現れる最速最強のバスだった。その代わり、時速は160km。そんな速度で一般道を走ってもいいのかと疑問に思うだろう。安心していい。何せ、走るのは一般道ではなく道なき道、空道だからだ。
魔法の力によって少し車体を上昇させ、タイヤが道から離れた瞬間、運転手はブーストをかけて、炎を噴射しながら空高くまで舞い上がり、曲がり道も迂回道も無しに真っ直ぐルミナリエ魔術学院を空から目指す。
まだ道があり向かう先がはっきりしているジェットコースターの方が百万倍もマシだろう。何せ道なき道。空道を160kmで飛ぶ特急バスの道のりは運転手の気まぐれだからだ。
ハンドルを少し右に傾ければ…
「うわぁぁああああ!!!グヘェ!!!!」
体は明後日の方向に飛び、ガラス窓に頬を打ちつける湊。
逆にハンドルを切れば、次は右側のガラス窓に頬を打ちつける。
「ぁぁぁあああああ!!!グヘェ!!!!」
『もうそろそろルミナリエ魔術学院だぜぇーー。急停車に気をつけろよ!!!』
「急停車?!?!ちょっと待って!!」
『行くぜ兄弟!!!、3、2、』
「ムムムムムムムムムムムムッリー」
『1!!!』
ギギギギギッ!!!
「グヘェ!!!!」
今度は前のめりにフロンドガラスに顔を打ちつける湊。
「普通…0で止まるだろ~ほほほ~」
バタンッ。
そこで湊は力尽きて、運転手によって運び下される。
「はぁーーい。ご乗車ありがとうごぜーやしたー」
「うぉろろろろろろろ…」
特急バス。柊木家からルミナリエ魔術学院までは各駅バスで1時間ほど。それを特急バスを利用すればだったの5分かそれを切るほどで到着する。しかし、大抵の生徒は必ず乗り物酔いで、下車直後には大量のゲロを吐き捨てる。それになんと言っても頬とおでこに怪我をする。
「最悪だ…二度と乗らねぇ…」
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