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第一章 正式サービス開始編
第九話 幼馴染としてのルール
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まぁこれはこれでありかもしれない。
何か買い忘れなどがあった時にそのエリアにわざわざ戻らないと行けないのは、正直面倒くさかったりする。この仕様ならそのエリアに戻らなくても、今いるエリアで購入する事が可能になる。とは言ってもそのエリアでしか購入する事が出来ない商品などもありそうだ。
南西エリアだけでこれなら、クローズドベータテストでは実装されていなかった他のエリアは、一体どうなっているのか興味が湧いてきた。
だが、まずはそれよりも装備を整えないといけないな。
僕と同じように街並みの変化に驚き、キョロキョロ周囲を見渡すふたりに声をかける。
「なぁ一緒に店を見て回るよりも各自で回らないか?で、買い物が終わったらあのカフェで合流しよう」
僕はコーヒーのいい香りがしている茶色の壁と古びた看板の哀愁漂うモダンなカフェを指差す。
「えぇ分かったわ。それにしてもタクトは本当にあ~いう感じの好きよね」
「だよなぁ。まぁそれでこそタクトって感じがするけどな!」
「えっ、普通にカッコいいだろ!んじゃ、解散!!」
僕達はそれぞれ別れて自分の装備を購入するべく店舗を回る。
その後、目的のものを購入し終えた僕は、一足早くカフェのカウンター席で背もたれのある木製のイスに座り、アイスコーヒーを飲みつつふたりが来るのを待っている。
僕にアイスコーヒーを淹れてくれたカフェのマスターは、白髪のオールバックにカフェコートを着たダンディなNPC。あんな年の取り方をしたいなと思えるほど、仕草や客への態度、どれをとっても素晴らしいの一言。
それにしてもクローズドベータテストでも思ったけど、このゲームのNPCって本当に人間が操作してるんじゃないかと錯覚してしまうほどリアルな動きをする。
このアイスコーヒーも普通に美味しいし、やるなマスター。
別にゲーム内で飲食をしたからといって、それで実際にお腹がふくれるという事はない。ただ味や香り、食感などは感じる事は出来る。
お金はどうしたかというと、クローズドベータテスト時では所持金0リィンからだったが、正式サービスでは最初から1,000リィン持っていたのでそれで支払っている。
しかも最初に購入する武器と防具は無料だったので、実際に僕が購入したものは左手装備用のダガーと今味わっているアイスコーヒーのみ。本当は革の帽子も欲しかったが、今回は諦める事にした。
ついでに言うとダガーは800リィンでこのアイスコーヒーは200リィン……うん、これで文無しに確定したって事です。
お金がもうないって事は、回復アイテムであるポーションも当然購入していない。というかどっちにしろポーション1個5,000リィンなので、あろうがなかろうが買えないんだけど、このゲームの消耗品の物価本当におかしいって……。
僕の装備は前回と同様でショートソードにダガー、それとレザーアーマーにしておいた。
カランコロンカランコロン。
グラスをタオルで拭きながらマスターは、入店したプレイヤーを一瞥し「いらっしゃいませ」と、これまた渋い声で挨拶している。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。
ふたり分の足音がこちらに向かって近づいてくる。
両隣のイスにその足音を奏でていたプレイヤーがそれぞれ座り、片方はアイスカフェモカをもうひとりはパインジュースを注文していた。
マスターは「かしこまりました」とふたりに返答する。
僕は早速左右にいるサンと修羅刹の装備を確認する。何というかクローズドベータテスト時代、三か月前に見た装備そのものだった。
「それでサンも修羅刹も装備は結局それを選んだのか」
「いやいやいや、タクトも他人の事言えないだろ」
「そうよねぇ、しかも一番乗りって事はわたしたち以上に即決だったってわけでしょ?」
「いやまぁ、そうなんだよな。結局あの頃装備していたものが一番しっくりとくるんだから……仕方ない」
「「分かる~」」
ふたりは僕の意見に幼馴染特有の息ぴったしのやつで同意していた。
サンと修羅刹の前にそれぞれ注文したアイスカフェモカとパインジュースが置かれる。待っていましたと言わんばかりにストローに口をつけ飲み始めた。
パインジュースが半分ぐらいになるまで飲んでからサンは、このゲームの飲食について感想を述べる。それに追随するように修羅刹もしゃべり始めた。
「やっぱこのゲームの食べ物全般普通に美味いよな、他のゲームとはクオリティが全然違う。つうか、クローズドベータテストよりもさらに美味くなってないか」
「クローズドベータテストの時はダンジョンにずっと潜ってたから、知らなかったけど……本当に美味しいわね。しかも、どれだけ飲んでも食べてもカロリー0とかほんっと信じられないわ!?」
修羅刹はアイスカフェモカが入ったグラスを持ち上げたり傾けたりして、ひたすらに感動している。
僕はアイスカフェモカに感動している修羅刹とパインジュースを飲み干し残念そうにしているサンにこのあとの予定について相談した。
「それでこのあとどうする?」
「コロシアムがあるエリアはまだ未実装らしいが、それ以外のエリアは実装したって公式に書いてあったから、まずはギルドや酒場を見に行くってのはどうだ?」
「サンはそう言ってるが、修羅刹はどうしたい?」
「ダンジョンに今すぐ行きたいってのもあるけど、街を見て回るのもいいかもしれないわね」
「んじゃ、それで決まり。いまは南西エリアにいるから、南東エリアの酒場を見てから北東エリアに向かう感じで」
マスターに代金を支払い僕達はカフェを後にした。
南東エリアに向かっている道中、僕はログイン時に気になっていた事をサンに質問した。
「なぁサン、ちょっと聞いてもいいか?」
「お?なんだ??」
「あのさー、正式サービスってこのゲームというかなんか購入しなくても出来るものなのか?」
「あぁもちろん購入しないとプレイ出来ないぞ」
僕の質問に普通に『購入しないとプレイ出来ない』と告げる。
あれ……僕買った記憶がないのだが……。
戸惑っている僕に対してサンはあっけらかんに話を続けた。
「だから、タクトと修羅刹の分は俺様が購入しておいた」
「「えっ??」」
今度は僕と修羅刹の声が重なる。
「マジ……マジか!支払う、支払うから金額教えろ!!」
「そぉよ!教えなさい、サン!!幼馴染だからこそ、こういうのはダメよ!!」
僕と修羅刹はサンの行為について問い詰める。修羅刹が言ったように幼馴染だからこそ、お金の貸し借りや奢るなどの行為はしないようにしている。
それが例え1歳年上の山河だとしても、それが僕達の決めた絶対的なルール。
だが、こういう時の山河はなかなか頑固なのも僕達は知っている。
山河はサンとしてプレイしている時に使用している一人称の『俺様』が『俺』に変化している事も気にせず反論する。
「絶対に教えない、俺が!俺から誘ったんだからゲーム代を支払うのは当たり前だろうが!!」
「そうだとしても今は僕も修羅刹も自ら進んで遊んでいる!だから、サンが僕達の分まで支払う必要はないって言ってるんだ!!」
そこから口論となりヒートアップしようとしてた時、普段なら一番暴走する修羅刹が横やりを入れ中断してきた。
「ふたりとも……この件についてはまたあとで話し合いましょう」
修羅刹は僕とサンの肩を叩き周りを見るように促してきた。そこで僕が目にしたものは、周囲のプレイヤー達の冷たい視線だった。
僕はサンはすぐに目を合わせ「あとで話し合おう」とアイコンタクトによる意思疎通を図るのであった。
何か買い忘れなどがあった時にそのエリアにわざわざ戻らないと行けないのは、正直面倒くさかったりする。この仕様ならそのエリアに戻らなくても、今いるエリアで購入する事が可能になる。とは言ってもそのエリアでしか購入する事が出来ない商品などもありそうだ。
南西エリアだけでこれなら、クローズドベータテストでは実装されていなかった他のエリアは、一体どうなっているのか興味が湧いてきた。
だが、まずはそれよりも装備を整えないといけないな。
僕と同じように街並みの変化に驚き、キョロキョロ周囲を見渡すふたりに声をかける。
「なぁ一緒に店を見て回るよりも各自で回らないか?で、買い物が終わったらあのカフェで合流しよう」
僕はコーヒーのいい香りがしている茶色の壁と古びた看板の哀愁漂うモダンなカフェを指差す。
「えぇ分かったわ。それにしてもタクトは本当にあ~いう感じの好きよね」
「だよなぁ。まぁそれでこそタクトって感じがするけどな!」
「えっ、普通にカッコいいだろ!んじゃ、解散!!」
僕達はそれぞれ別れて自分の装備を購入するべく店舗を回る。
その後、目的のものを購入し終えた僕は、一足早くカフェのカウンター席で背もたれのある木製のイスに座り、アイスコーヒーを飲みつつふたりが来るのを待っている。
僕にアイスコーヒーを淹れてくれたカフェのマスターは、白髪のオールバックにカフェコートを着たダンディなNPC。あんな年の取り方をしたいなと思えるほど、仕草や客への態度、どれをとっても素晴らしいの一言。
それにしてもクローズドベータテストでも思ったけど、このゲームのNPCって本当に人間が操作してるんじゃないかと錯覚してしまうほどリアルな動きをする。
このアイスコーヒーも普通に美味しいし、やるなマスター。
別にゲーム内で飲食をしたからといって、それで実際にお腹がふくれるという事はない。ただ味や香り、食感などは感じる事は出来る。
お金はどうしたかというと、クローズドベータテスト時では所持金0リィンからだったが、正式サービスでは最初から1,000リィン持っていたのでそれで支払っている。
しかも最初に購入する武器と防具は無料だったので、実際に僕が購入したものは左手装備用のダガーと今味わっているアイスコーヒーのみ。本当は革の帽子も欲しかったが、今回は諦める事にした。
ついでに言うとダガーは800リィンでこのアイスコーヒーは200リィン……うん、これで文無しに確定したって事です。
お金がもうないって事は、回復アイテムであるポーションも当然購入していない。というかどっちにしろポーション1個5,000リィンなので、あろうがなかろうが買えないんだけど、このゲームの消耗品の物価本当におかしいって……。
僕の装備は前回と同様でショートソードにダガー、それとレザーアーマーにしておいた。
カランコロンカランコロン。
グラスをタオルで拭きながらマスターは、入店したプレイヤーを一瞥し「いらっしゃいませ」と、これまた渋い声で挨拶している。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。
ふたり分の足音がこちらに向かって近づいてくる。
両隣のイスにその足音を奏でていたプレイヤーがそれぞれ座り、片方はアイスカフェモカをもうひとりはパインジュースを注文していた。
マスターは「かしこまりました」とふたりに返答する。
僕は早速左右にいるサンと修羅刹の装備を確認する。何というかクローズドベータテスト時代、三か月前に見た装備そのものだった。
「それでサンも修羅刹も装備は結局それを選んだのか」
「いやいやいや、タクトも他人の事言えないだろ」
「そうよねぇ、しかも一番乗りって事はわたしたち以上に即決だったってわけでしょ?」
「いやまぁ、そうなんだよな。結局あの頃装備していたものが一番しっくりとくるんだから……仕方ない」
「「分かる~」」
ふたりは僕の意見に幼馴染特有の息ぴったしのやつで同意していた。
サンと修羅刹の前にそれぞれ注文したアイスカフェモカとパインジュースが置かれる。待っていましたと言わんばかりにストローに口をつけ飲み始めた。
パインジュースが半分ぐらいになるまで飲んでからサンは、このゲームの飲食について感想を述べる。それに追随するように修羅刹もしゃべり始めた。
「やっぱこのゲームの食べ物全般普通に美味いよな、他のゲームとはクオリティが全然違う。つうか、クローズドベータテストよりもさらに美味くなってないか」
「クローズドベータテストの時はダンジョンにずっと潜ってたから、知らなかったけど……本当に美味しいわね。しかも、どれだけ飲んでも食べてもカロリー0とかほんっと信じられないわ!?」
修羅刹はアイスカフェモカが入ったグラスを持ち上げたり傾けたりして、ひたすらに感動している。
僕はアイスカフェモカに感動している修羅刹とパインジュースを飲み干し残念そうにしているサンにこのあとの予定について相談した。
「それでこのあとどうする?」
「コロシアムがあるエリアはまだ未実装らしいが、それ以外のエリアは実装したって公式に書いてあったから、まずはギルドや酒場を見に行くってのはどうだ?」
「サンはそう言ってるが、修羅刹はどうしたい?」
「ダンジョンに今すぐ行きたいってのもあるけど、街を見て回るのもいいかもしれないわね」
「んじゃ、それで決まり。いまは南西エリアにいるから、南東エリアの酒場を見てから北東エリアに向かう感じで」
マスターに代金を支払い僕達はカフェを後にした。
南東エリアに向かっている道中、僕はログイン時に気になっていた事をサンに質問した。
「なぁサン、ちょっと聞いてもいいか?」
「お?なんだ??」
「あのさー、正式サービスってこのゲームというかなんか購入しなくても出来るものなのか?」
「あぁもちろん購入しないとプレイ出来ないぞ」
僕の質問に普通に『購入しないとプレイ出来ない』と告げる。
あれ……僕買った記憶がないのだが……。
戸惑っている僕に対してサンはあっけらかんに話を続けた。
「だから、タクトと修羅刹の分は俺様が購入しておいた」
「「えっ??」」
今度は僕と修羅刹の声が重なる。
「マジ……マジか!支払う、支払うから金額教えろ!!」
「そぉよ!教えなさい、サン!!幼馴染だからこそ、こういうのはダメよ!!」
僕と修羅刹はサンの行為について問い詰める。修羅刹が言ったように幼馴染だからこそ、お金の貸し借りや奢るなどの行為はしないようにしている。
それが例え1歳年上の山河だとしても、それが僕達の決めた絶対的なルール。
だが、こういう時の山河はなかなか頑固なのも僕達は知っている。
山河はサンとしてプレイしている時に使用している一人称の『俺様』が『俺』に変化している事も気にせず反論する。
「絶対に教えない、俺が!俺から誘ったんだからゲーム代を支払うのは当たり前だろうが!!」
「そうだとしても今は僕も修羅刹も自ら進んで遊んでいる!だから、サンが僕達の分まで支払う必要はないって言ってるんだ!!」
そこから口論となりヒートアップしようとしてた時、普段なら一番暴走する修羅刹が横やりを入れ中断してきた。
「ふたりとも……この件についてはまたあとで話し合いましょう」
修羅刹は僕とサンの肩を叩き周りを見るように促してきた。そこで僕が目にしたものは、周囲のプレイヤー達の冷たい視線だった。
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