14 / 47
13
しおりを挟む
あの後、ひとしきり笑い合った二人は、もうすぐ次の授業が始まることに気づいて、そろそろその場を後にしようとしていた。しかし、別れてしまう前に少しだけ欲が出てしまったルイはもごもごと口を動かす。
「……エミリー、あの、えっと、ね。その、僕のこと……。」
「はい?はっきりおっしゃったらいかが?」
「ぼ、僕のこと、ルイって呼んでくれない!?」
い、言った!言ってしまった!
「あ、もちろん、他の人がいる前ではこれまで通りでいいんだけど、二人しかいない時とか……。その、時々でいいから、ここでまた僕とお話ししてくれない……?と、友達とかじゃなくて、ちょっとした話し相手みたいな!本当に時々……気が向いた時でいいから!ここならあんまり人も来ないから噂にもなりにくいだろうし……。」
そう言って恐る恐るエミリーを見つめるルイ。彼女はそんなルイの問いかけに少し難しい顔をする。
「……わたくし、商人上がりの男爵家ですので、婚約者がいませんの。擦り寄ってくる男は全員わたくしの家のお金が目的でしたので、蹴り飛ばしてきた結果ですわ。……貴方、この意味がお分かりで?」
そう言ってこてんと首を傾げたエミリーにサーっと血の気が引いていくルイ。
エミリーには婚約者がいない。つまり、万が一にでもルイとエミリーがコソコソと人気のないところで会い、親しげに話していることがバレた場合、彼らはそういう仲であることが疑われてしまう。最悪、今カミルとルイが噂されているように、アーノルドの怒りを誘発するような噂が出てこないとも限らない。公爵家であるルイは余程のことがなければお咎めなしだが、男爵家であるエミリーはそうはいかない。身分の差とは時に残酷なほどの隔たりとなることがある。
「……ご、めんな、さい……。僕が、考えなしだった。」
じわりと滲む涙を頭を振って散らしたルイはへらりと笑って見せた。そんな作ったことが丸わかりの下手くそな笑みを浮かべたルイにエミリーはふっと安心させるように笑いかける。
「だから、コソコソとしなければいいのよ。」
「……へ?」
間抜けな声を上げたルイに構わずエミリーは朗々と話し出す。
「人気のないところでコソコソと会話をしていればそれは怪しいでしょうけど、人目のあるところで堂々と話していれば、それは友人同士の何気ない会話よ。わざわざ聞こえる場所で内緒話をするバカはいないでしょう?」
「そ、れはそうだけど……。でも僕と仲良くしてたら、遅かれ早かれ何か企んでるって噂が流れるんじゃ……。現に僕とカミルは別にコソコソと会話はしてないわけだし……。」
「ええ、そうね。でも、それは貴方とカミル様だからよ。言ったでしょう?私も学園の中では貴方の次くらいには嫌われている方なの。嫌われ者が学園の人気者を取り込もうとしているならともかく、嫌われ者同士の馴れ合いをいちいち噂するほど貴族は暇じゃないでしょう?」
そう言い切ったエミリーは堂々としており、自信に満ち溢れていた。そんな姿に一瞬、それはそうかもと思ってしまいそうになるが、ルイは自分の行動がかなり貴族たちに注目されていることを思い出す。確かにルイとカミルがミカエルを害そうとしているというゴシップよりはインパクトに欠けるが、学園の嫌われ者同士が仲良くし始めたというのも十分に生徒たちの興味を引く内容のように思えた。
「そ、それでも、噂される可能性はゼロじゃな――」
「ああ、もう、しつこいわね!わたくしは貴方と友人になりたいと言っているの!貴方はわたくしに下るかもしれない罰を恐れているのかもしれないけれど、わたくしはそもそも、今日貴方からどんな罰でも受けることを覚悟してきたのよ!それが遅いか早いかの違いだわ!そもそも、しがない男爵令嬢であるわたくしと結託して行うことができる企みなど、たかが知れてるわ。わたくしの手など借りずとも公爵家の貴方一人で十分のはずよ。つまり!わたくしと貴方が人目のあるところで話していても、問題はありませんわ!」
「そんなめちゃくちゃな……!」
「あら?好きなことを好きなように話して、何が悪いのかしら?ルイ。」
そう言ってニコリとわざとらしく笑みを貼り付けた彼女の方がルイより一枚上手であった。
「ほ、本当に?本当に僕の友達になってくれるの……?」
「ええ、本当ですわ。むしろ貴方こそ、わたくしでよろしいの?わたくし、ついさっきまで地の果てまで追いかけてでも貴方とカミル様をどうにか引き離そうとしていたのよ。貴方から嫌われることはあれど、友人になって欲しいと言われるほど好かれるようなことをした覚えはないのですけれど。」
「まあ、確かに突かれたくないところを的確に指摘されて泣きそうにはなったけれど……。でも、エミリーが初めてだったんだ。僕に真正面から意見を言ってくれた人。それに――」
ルイは今までどんな失態を犯しても、咎められることも許されないこともなかった。アーノルドとの婚約破棄から評判はガタ落ちしたが、腐っても建国から存在する公爵家の息子。影でコソコソと言われたことはあれど、依然として権力の頂点近くにいるルイに真正面から物申すものはおらず、初めて許されなかった首を切られるほどの罪を犯してもなお、ルイを咎めてくれるものは現れなかった。
今回だってルイはエミリーに言われなければ、全てを有耶無耶にして、何も気づかなかったふりをしてカミルとまた今までのように過ごしていたかも知れない。
ごめんね、カミル。僕ってば友達が初めてできたからちょっと距離感がうまく掴めなかったんだ。避けちゃってごめんね。これからまたよろしく。
そう言えばきっとカミルは納得しない顔をしながらもルイを許してくれる。そんな甘い考えがあった。だって今までルイを許さなかった人も咎める人もいなかった。それがルイにとって当たり前だった。全てを肯定されてしまっていたルイは自分でも無意識のうちに公爵家の権力に甘えていたのだ。
でも、エミリーに身の程を弁えろと言われた時に、ルイは自分がどんなに独りよがりな考えをしてしまっていたかを気づくことができた。カミルは物でも、自分の考えを持たない人形でもない。意思を持ち感情を持つ1人の人間なのだ。同じ人間であるルイが彼を好き勝手に弄んでいいはずがない。あんなに疎ましく思っていた公爵家の権力に自分が1番甘えていたことに気づき、思いっきり殴られたような衝撃を受けた。しかし、同時に、酷くエミリーに感謝をしたのだ。このままだったらルイはカミルを巻き込んで前回よりも重い罪を抱えて首を切られていただろう。
無意識のうちに誰にも見えない傷のある首元を撫でながら、ルイはエミリーへと笑いかけた。
「エミリーは僕からカミルを守ってくれたでしょう?」
僕の友達を守ってくれた人を嫌いになる理由がある?とケラケラと笑うルイを信じられないものを見る目で見つめるエミリー。
「わたくしは、そんな……守るなんて大それたことは……。」
「うーん、それでも、僕に逆らってでもカミルのためを思って行動することができる貴方が僕にはとっても素敵に見えた。改めてお礼を言わせて。僕を咎めてくれてありがとう。貴方が来てくれたことで、僕は友達を傷つけずに済んだ。」
エミリーのおかげで覚悟は決まった。カミルに全てを話す覚悟が。その結果カミルが僕から離れたいと言ったら、それを受け入れる覚悟も。
なんだかえらく視界がぼやけるなと思っているとエミリーがそっと頬にハンカチを当ててくれた。そこでようやくルイは自分がまた泣いていることに気づく。ああ、このままではまた授業に遅れてしまうと思いながらもポロポロと涙は止まらない。
理性では分かっていて覚悟ができたつもりでも、感情が追いつかない。始まりこそ強引だったが、ルイにとっては初めてできた友達だ。
初めてお昼ご飯を誰かと話しながら食べた。初めて素を見せて話せた。そんなルイを受け入れてくれて何も知らないルイに時々呆れながらも笑ってくれた。初めて、僕を見てくれた、僕の友達。
それだけでルイにとってカミルは特別な存在になってしまった。彼がルイを否定したらみっともなく縋り付いてしまいそうで、自分が自分じゃ無くなってしまうようで恐ろしい。
「え、エミリー、ぼく、頑張るけどっ……。もし、また、間違えてたら、そのときは、ちゃんと、言ってくれる?」
「……ええ、必ず。」
えぐえぐとつっかえながらもなんとか伝えられた言葉。あいにく涙で滲んだ視界では彼女がどんな顔をしているかは分からなかったが、確かに頷いてくれたことに安心したことで、一際大きい雫がサファイの瞳から転がり落ちた。
次の瞬間。
「ルイ!!」
ぐっと体ごと後ろに引かれ、バランスを崩したルイは思わず目を瞑るが、ポスンと軽い音を立てて誰かに受け止められる。すっぽりとルイが収まるほど大きな体に、目の前にあるのはこの国では珍しい褐色の肌。咄嗟に上を見ると、もともと鋭い目つきをさらに鋭くしてエミリーを睨みつける友達の姿が目に映った。
「……カミル?」
「……エミリー、あの、えっと、ね。その、僕のこと……。」
「はい?はっきりおっしゃったらいかが?」
「ぼ、僕のこと、ルイって呼んでくれない!?」
い、言った!言ってしまった!
「あ、もちろん、他の人がいる前ではこれまで通りでいいんだけど、二人しかいない時とか……。その、時々でいいから、ここでまた僕とお話ししてくれない……?と、友達とかじゃなくて、ちょっとした話し相手みたいな!本当に時々……気が向いた時でいいから!ここならあんまり人も来ないから噂にもなりにくいだろうし……。」
そう言って恐る恐るエミリーを見つめるルイ。彼女はそんなルイの問いかけに少し難しい顔をする。
「……わたくし、商人上がりの男爵家ですので、婚約者がいませんの。擦り寄ってくる男は全員わたくしの家のお金が目的でしたので、蹴り飛ばしてきた結果ですわ。……貴方、この意味がお分かりで?」
そう言ってこてんと首を傾げたエミリーにサーっと血の気が引いていくルイ。
エミリーには婚約者がいない。つまり、万が一にでもルイとエミリーがコソコソと人気のないところで会い、親しげに話していることがバレた場合、彼らはそういう仲であることが疑われてしまう。最悪、今カミルとルイが噂されているように、アーノルドの怒りを誘発するような噂が出てこないとも限らない。公爵家であるルイは余程のことがなければお咎めなしだが、男爵家であるエミリーはそうはいかない。身分の差とは時に残酷なほどの隔たりとなることがある。
「……ご、めんな、さい……。僕が、考えなしだった。」
じわりと滲む涙を頭を振って散らしたルイはへらりと笑って見せた。そんな作ったことが丸わかりの下手くそな笑みを浮かべたルイにエミリーはふっと安心させるように笑いかける。
「だから、コソコソとしなければいいのよ。」
「……へ?」
間抜けな声を上げたルイに構わずエミリーは朗々と話し出す。
「人気のないところでコソコソと会話をしていればそれは怪しいでしょうけど、人目のあるところで堂々と話していれば、それは友人同士の何気ない会話よ。わざわざ聞こえる場所で内緒話をするバカはいないでしょう?」
「そ、れはそうだけど……。でも僕と仲良くしてたら、遅かれ早かれ何か企んでるって噂が流れるんじゃ……。現に僕とカミルは別にコソコソと会話はしてないわけだし……。」
「ええ、そうね。でも、それは貴方とカミル様だからよ。言ったでしょう?私も学園の中では貴方の次くらいには嫌われている方なの。嫌われ者が学園の人気者を取り込もうとしているならともかく、嫌われ者同士の馴れ合いをいちいち噂するほど貴族は暇じゃないでしょう?」
そう言い切ったエミリーは堂々としており、自信に満ち溢れていた。そんな姿に一瞬、それはそうかもと思ってしまいそうになるが、ルイは自分の行動がかなり貴族たちに注目されていることを思い出す。確かにルイとカミルがミカエルを害そうとしているというゴシップよりはインパクトに欠けるが、学園の嫌われ者同士が仲良くし始めたというのも十分に生徒たちの興味を引く内容のように思えた。
「そ、それでも、噂される可能性はゼロじゃな――」
「ああ、もう、しつこいわね!わたくしは貴方と友人になりたいと言っているの!貴方はわたくしに下るかもしれない罰を恐れているのかもしれないけれど、わたくしはそもそも、今日貴方からどんな罰でも受けることを覚悟してきたのよ!それが遅いか早いかの違いだわ!そもそも、しがない男爵令嬢であるわたくしと結託して行うことができる企みなど、たかが知れてるわ。わたくしの手など借りずとも公爵家の貴方一人で十分のはずよ。つまり!わたくしと貴方が人目のあるところで話していても、問題はありませんわ!」
「そんなめちゃくちゃな……!」
「あら?好きなことを好きなように話して、何が悪いのかしら?ルイ。」
そう言ってニコリとわざとらしく笑みを貼り付けた彼女の方がルイより一枚上手であった。
「ほ、本当に?本当に僕の友達になってくれるの……?」
「ええ、本当ですわ。むしろ貴方こそ、わたくしでよろしいの?わたくし、ついさっきまで地の果てまで追いかけてでも貴方とカミル様をどうにか引き離そうとしていたのよ。貴方から嫌われることはあれど、友人になって欲しいと言われるほど好かれるようなことをした覚えはないのですけれど。」
「まあ、確かに突かれたくないところを的確に指摘されて泣きそうにはなったけれど……。でも、エミリーが初めてだったんだ。僕に真正面から意見を言ってくれた人。それに――」
ルイは今までどんな失態を犯しても、咎められることも許されないこともなかった。アーノルドとの婚約破棄から評判はガタ落ちしたが、腐っても建国から存在する公爵家の息子。影でコソコソと言われたことはあれど、依然として権力の頂点近くにいるルイに真正面から物申すものはおらず、初めて許されなかった首を切られるほどの罪を犯してもなお、ルイを咎めてくれるものは現れなかった。
今回だってルイはエミリーに言われなければ、全てを有耶無耶にして、何も気づかなかったふりをしてカミルとまた今までのように過ごしていたかも知れない。
ごめんね、カミル。僕ってば友達が初めてできたからちょっと距離感がうまく掴めなかったんだ。避けちゃってごめんね。これからまたよろしく。
そう言えばきっとカミルは納得しない顔をしながらもルイを許してくれる。そんな甘い考えがあった。だって今までルイを許さなかった人も咎める人もいなかった。それがルイにとって当たり前だった。全てを肯定されてしまっていたルイは自分でも無意識のうちに公爵家の権力に甘えていたのだ。
でも、エミリーに身の程を弁えろと言われた時に、ルイは自分がどんなに独りよがりな考えをしてしまっていたかを気づくことができた。カミルは物でも、自分の考えを持たない人形でもない。意思を持ち感情を持つ1人の人間なのだ。同じ人間であるルイが彼を好き勝手に弄んでいいはずがない。あんなに疎ましく思っていた公爵家の権力に自分が1番甘えていたことに気づき、思いっきり殴られたような衝撃を受けた。しかし、同時に、酷くエミリーに感謝をしたのだ。このままだったらルイはカミルを巻き込んで前回よりも重い罪を抱えて首を切られていただろう。
無意識のうちに誰にも見えない傷のある首元を撫でながら、ルイはエミリーへと笑いかけた。
「エミリーは僕からカミルを守ってくれたでしょう?」
僕の友達を守ってくれた人を嫌いになる理由がある?とケラケラと笑うルイを信じられないものを見る目で見つめるエミリー。
「わたくしは、そんな……守るなんて大それたことは……。」
「うーん、それでも、僕に逆らってでもカミルのためを思って行動することができる貴方が僕にはとっても素敵に見えた。改めてお礼を言わせて。僕を咎めてくれてありがとう。貴方が来てくれたことで、僕は友達を傷つけずに済んだ。」
エミリーのおかげで覚悟は決まった。カミルに全てを話す覚悟が。その結果カミルが僕から離れたいと言ったら、それを受け入れる覚悟も。
なんだかえらく視界がぼやけるなと思っているとエミリーがそっと頬にハンカチを当ててくれた。そこでようやくルイは自分がまた泣いていることに気づく。ああ、このままではまた授業に遅れてしまうと思いながらもポロポロと涙は止まらない。
理性では分かっていて覚悟ができたつもりでも、感情が追いつかない。始まりこそ強引だったが、ルイにとっては初めてできた友達だ。
初めてお昼ご飯を誰かと話しながら食べた。初めて素を見せて話せた。そんなルイを受け入れてくれて何も知らないルイに時々呆れながらも笑ってくれた。初めて、僕を見てくれた、僕の友達。
それだけでルイにとってカミルは特別な存在になってしまった。彼がルイを否定したらみっともなく縋り付いてしまいそうで、自分が自分じゃ無くなってしまうようで恐ろしい。
「え、エミリー、ぼく、頑張るけどっ……。もし、また、間違えてたら、そのときは、ちゃんと、言ってくれる?」
「……ええ、必ず。」
えぐえぐとつっかえながらもなんとか伝えられた言葉。あいにく涙で滲んだ視界では彼女がどんな顔をしているかは分からなかったが、確かに頷いてくれたことに安心したことで、一際大きい雫がサファイの瞳から転がり落ちた。
次の瞬間。
「ルイ!!」
ぐっと体ごと後ろに引かれ、バランスを崩したルイは思わず目を瞑るが、ポスンと軽い音を立てて誰かに受け止められる。すっぽりとルイが収まるほど大きな体に、目の前にあるのはこの国では珍しい褐色の肌。咄嗟に上を見ると、もともと鋭い目つきをさらに鋭くしてエミリーを睨みつける友達の姿が目に映った。
「……カミル?」
1,597
あなたにおすすめの小説
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
【本編完結】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する
とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。
「隣国以外でお願いします!」
死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。
彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。
いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。
転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。
小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【本編完結済・番外編連載中】マジで婚約破棄される5秒前〜婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ悪役令息は一体どうしろと?〜
明太子
BL
公爵令息ジェーン・アンテノールは初恋の人である婚約者のウィリアム王太子から冷遇されている。
その理由は彼が侯爵令息のリア・グラマシーと恋仲であるため。
ジェーンは婚約者の心が離れていることを寂しく思いながらも卒業パーティーに出席する。
しかし、その場で彼はひょんなことから自身がリアを主人公とした物語(BLゲーム)の悪役だと気付く。
そしてこの後すぐにウィリアムから婚約破棄されることも。
婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ一体どうしろと?
シナリオから外れたジェーンの行動は登場人物たちに思わぬ影響を与えていくことに。
※小説家になろうにも掲載しております。
【完結】婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる