9 / 18
新しい教室
しおりを挟む
消毒液が入った瓶や包帯など、思いつくものを全て抱えて持ってきた。
少年の手を取り、血を綺麗に濡れた布で拭った。
「お前、ランクなしだろ」
「えっ…何故それを」
「この学校で一人しかいないから有名人だよ、悪い意味で」
この学園には入学式で受ける魔力診断でランクが決まる。
基本ランクは最高位の神の祝福に最も近いSSSランク、この学園に3人しかいない強い生徒に与えられる。
派閥も分かれていて、正直自分から関わろうとは思わない人達。
その下はAからEまであり、SSSランクでなくても誰でも神の祝福になれる。
そのためにはSSSランクを倒さないといけないから、レイラのような物語の主人公でないと望みはなさそうだ。
俺は何処のランクもない。
そもそももらえない。
落第間近の劣等生は…
俺は魔力が消滅するのかと言いたくなるほど魔力が少ない。
勉強は頑張れば何とかなるが、魔力はどう足掻いても良くはならない。
家族には絶対に落第するなと常に言われ続けている。
「落第したらどうなるか分かってるよな」と言われて、命の危険すら感じる。
冗談なら良かったが、家族が俺に冗談なんて言うわけがない…これは本気だ。
夏休み中も俺だけ他よりも多い課題に追われていて、憂鬱だった。
何とか引きこもっていたから課題は終わらせた。
しかし、それだけで及第点を取れるほど甘くはない。
今までも俺のようなランクなしはいたが、今は俺だけだ。
何故なら皆、及第点を取れず落第して学園を去ったからだ。
及第点を取るために、全ての授業でCランク以上の成績を取らないといけない。
簡単に言うと、定期的に行われるテストでいい点を取る。
勉強はいいけど、魔力テストは今から憂鬱でしかない。
まだ魔力テストは受けていないが、成績がかなり悪い俺が今からでも魔力を育てられるのか?
魔力ってそんな植物みたいに育てるものなのか?
考えれば考えるほどわけが分からなくなる。
「おい」
「えっ…あ、ごめん」
「めんどくせぇ、早くしろ」
「はい、出来た」
考え事をしていて手が止まっていて、慌てて包帯を巻く。
軽く手首を動かして、俺より先に立ち上がり保健室から出て行った。
俺はもうすぐ始まる魔力・体力テストの事を考えながら保健室から出た。
少し危険な障害物競走で、魔法でかわして進む。
俺は序盤から先に進んだ事がない。
このテストの及第点はタイムになる。
つまり、完走しないと話にならない。
一つでもテストに合格出来なかったら落第確定。
そこまで今の俺は追い詰められるところまで追い詰められている。
二学期はクラス変えがあり、お馴染みの人もいるが初めましての人もいる。
誰が来ても、友達になってくれそうな人はいないよな。
ぼっちはもう慣れた、別に…寂しくは…寂しく…は…
教室に到着すると、机を枕にして眠っている姿が見えた。
面倒くさがりなのに、一年の成績トップのAランクだから凄いよな。
体力テストも運動神経抜群だから迷う事もないんだろうな。
あ、なんか嫌な感じになっちゃった。
口には出していないから人には分からないけど。
心まで嫌な奴にはなりたくない。
他人は他人だ!俺は自分のテストの事だけを考えよう。
自分の席に座り、カバンから体力作りの本を取り出して開いた。
肉とミルクを腹壊すまで腹に入れる?不屈の精神を作る?なんだそれ。
「おい、さっさと歩けよゴミ」
「あっ…」
教室の入り口で誰かが倒れて、話し声で溢れていた教室は静まり返った。
その姿を見て、すぐに興味がなくなったのか話し声でまた教室が騒がしくなった。
倒れた時にメガネが飛んで行ったのか、手で探している。
少年の手を取り、血を綺麗に濡れた布で拭った。
「お前、ランクなしだろ」
「えっ…何故それを」
「この学校で一人しかいないから有名人だよ、悪い意味で」
この学園には入学式で受ける魔力診断でランクが決まる。
基本ランクは最高位の神の祝福に最も近いSSSランク、この学園に3人しかいない強い生徒に与えられる。
派閥も分かれていて、正直自分から関わろうとは思わない人達。
その下はAからEまであり、SSSランクでなくても誰でも神の祝福になれる。
そのためにはSSSランクを倒さないといけないから、レイラのような物語の主人公でないと望みはなさそうだ。
俺は何処のランクもない。
そもそももらえない。
落第間近の劣等生は…
俺は魔力が消滅するのかと言いたくなるほど魔力が少ない。
勉強は頑張れば何とかなるが、魔力はどう足掻いても良くはならない。
家族には絶対に落第するなと常に言われ続けている。
「落第したらどうなるか分かってるよな」と言われて、命の危険すら感じる。
冗談なら良かったが、家族が俺に冗談なんて言うわけがない…これは本気だ。
夏休み中も俺だけ他よりも多い課題に追われていて、憂鬱だった。
何とか引きこもっていたから課題は終わらせた。
しかし、それだけで及第点を取れるほど甘くはない。
今までも俺のようなランクなしはいたが、今は俺だけだ。
何故なら皆、及第点を取れず落第して学園を去ったからだ。
及第点を取るために、全ての授業でCランク以上の成績を取らないといけない。
簡単に言うと、定期的に行われるテストでいい点を取る。
勉強はいいけど、魔力テストは今から憂鬱でしかない。
まだ魔力テストは受けていないが、成績がかなり悪い俺が今からでも魔力を育てられるのか?
魔力ってそんな植物みたいに育てるものなのか?
考えれば考えるほどわけが分からなくなる。
「おい」
「えっ…あ、ごめん」
「めんどくせぇ、早くしろ」
「はい、出来た」
考え事をしていて手が止まっていて、慌てて包帯を巻く。
軽く手首を動かして、俺より先に立ち上がり保健室から出て行った。
俺はもうすぐ始まる魔力・体力テストの事を考えながら保健室から出た。
少し危険な障害物競走で、魔法でかわして進む。
俺は序盤から先に進んだ事がない。
このテストの及第点はタイムになる。
つまり、完走しないと話にならない。
一つでもテストに合格出来なかったら落第確定。
そこまで今の俺は追い詰められるところまで追い詰められている。
二学期はクラス変えがあり、お馴染みの人もいるが初めましての人もいる。
誰が来ても、友達になってくれそうな人はいないよな。
ぼっちはもう慣れた、別に…寂しくは…寂しく…は…
教室に到着すると、机を枕にして眠っている姿が見えた。
面倒くさがりなのに、一年の成績トップのAランクだから凄いよな。
体力テストも運動神経抜群だから迷う事もないんだろうな。
あ、なんか嫌な感じになっちゃった。
口には出していないから人には分からないけど。
心まで嫌な奴にはなりたくない。
他人は他人だ!俺は自分のテストの事だけを考えよう。
自分の席に座り、カバンから体力作りの本を取り出して開いた。
肉とミルクを腹壊すまで腹に入れる?不屈の精神を作る?なんだそれ。
「おい、さっさと歩けよゴミ」
「あっ…」
教室の入り口で誰かが倒れて、話し声で溢れていた教室は静まり返った。
その姿を見て、すぐに興味がなくなったのか話し声でまた教室が騒がしくなった。
倒れた時にメガネが飛んで行ったのか、手で探している。
90
あなたにおすすめの小説
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
魔王に転生したら、イケメンたちから溺愛されてます
トモモト ヨシユキ
BL
気がつくと、なぜか、魔王になっていた俺。
魔王の手下たちと、俺の本体に入っている魔王を取り戻すべく旅立つが・・
なんで、俺の体に入った魔王様が、俺の幼馴染みの勇者とできちゃってるの⁉️
エブリスタにも、掲載しています。
超絶悪役当て馬転生、強制力に抗う方法は×××
笹餅
BL
乙女ゲームのクズ悪役ストーカーに転生した少年。
17歳のゲーム開始前日から、物語は大きく変わった。
ゲーム通りに進めば、ゾンビになってしまうからゲームの激つよ強制力から必死に逃げるしかない。
ゾンビ回避の近道は攻略キャラクター達と仲良くする事。
勝手に友情ストーリーを目指していたら、別の好感度が上がっている事に気付かなかった。
気付いた頃には裏ルートが始まっていた。
10人の攻略キャラクター×強制力に抗う悪役令息
告白を全部ドッキリだと思って振ったら、三人のアイドルが壊れかけたので彼氏役をすることになりました
海野(サブ)
BL
大人気アイドルヘイロー・プリズムのマネージャーである灯也はある日、その担当アイドル 光留 輝 照真 に告白されるが、ドッキリだと思い、振ってしまう。しかし、アイドル達のメンタルに影響が出始めてしまい…
致してるシーンと受けが彼氏役を引き受けるとこしか書いてませんので悪しからず。
お姫様(男)は平凡
雫@不定期更新
BL
学園のお姫様こと姫嶋琴はお姫様扱いされているが、顔が可愛いからとか仕草が可愛いとかではない。名前に姫が入っている、ただそれだけの理由でお姫様扱いされているただの一般庶民だ。
それが嫌で地元の中学を離れ全寮制の高校に進学を決めた琴。しかしそこで出会う人々はなかなか一癖ある人ぞろいで?琴の高校生活はどうなってしまうのやら…。
何かと名前に反して強気な琴と誰がくっつくのか、見守ってもらえたら嬉しいです!複数カップル存在する可能性あり。女の子も出てきます。
何でもオッケーの方向けになります。あらすじが日々変化する可能性があります。よろしくお願いします!
弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。
あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。
だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。
よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。
弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。
そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。
どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。
俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。
そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。
◎1話完結型になります
余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません
ユッキー
BL
半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。
全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる