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とろけるほどに甘い
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侑也と山里さんの2人は帰り道で色々な話をした。最初に会ったときの緊張はすでに無くなっていて、まるで本当のカップルのように良い雰囲気になっていた。
「ここだよ」
山里さんが一軒の家を指さした。2人は話に夢中になりすぎていつの間にか山里さんの家の前に立っていた。
「もう着いちゃったのか。もっと一緒にいたかった」
そう思った侑也だったがすぐに「今日初めて会ったばかりだからさすがにすんなり帰ろう」と思い直す。
「今日は楽しかった。またね」
山里さんに向かって手を挙げる侑也。それを見た山里さんは少し寂しそうな顔をして「じゃあね」と小さく手を振る。侑也は家までの帰り道1人喜びを噛みしめていた。
「近くで見る山里さんはほんとに可愛かったな。」
そんなことをつぶやきながら彼は山里さんとの時間を振り返り、1人ニヤニヤしている。家に着いた彼はすぐに山里さんにLINEを送り、ベッドに寝転んだ。
この日以降、彼はマサシと彼女の原田さん、そして山里さんの4人でダブルデートを重ねる日が続いた。さらにバイト終わりの山里さんを迎えに行き、家まで送ったりもした。彼はとにかく山里さんとの時間を楽しんだ。
そんなことが1ヶ月ほど続いたある日、侑也は山里さんに告白することを決心する。
「今日、山里さんに告白しよう」
この日、彼は山里さんのバイト終わりに迎えに行くことになっていて、そこで告白しようと計画を立てる。彼は山里さんが自分に好意を寄せてくれていることは感じていたが、それでも「男を信用できない」という発言があったことから「大丈夫かな・・・」と心配な思いも交錯していた。
また、彼にとってはこれは人生で最初の"告白"。時間が経つごとにその緊張感は増していった。
「そろそろだな」
彼は時計を見ると山里さんのバイト先へ向かった。バイト先に着くと山里さんはすでに店の外で待っていて、こっちに向かって笑顔で手を振っている。それを見た侑也は同じように笑顔を向けて彼女の元へ歩み寄った。
「待った?」
「ううん。さっき外に出たばかり」
2人はそう言うと山里さんの家に向かって歩き始めた。ちょうど山里さんの家まであと半分ほどの距離に来たところで侑也が口を開く。
「あの・・・山里さん」
少し緊張した様子で侑也が山里さんに声をかける
「ん?」
山里さんは頭に「?」を浮かべながら侑也のほうに顔を向ける。
「あの・・・えっと、その・・・」
「俺と付き合ってください!」
侑也は少しおどおどしながらも自分の想いを素直に伝えた。山里さんは少し驚いた表情をするもすぐに笑顔に変わった。
「いいよ」
彼女は一言そう言った。侑也は告白するまで少しビクビクしていたが、その一言で彼の心と体は一気に軽くなった。彼が山里さんのほうを見るととてもかわいい笑顔を浮かべている。
「やった!ありがとう!嬉しい♪」
侑也は喜んだ。とにかく喜んだ。そんな侑也を見ながら山里さんも嬉しそうにしている。
「私も嬉しい」
山里さんのこの言葉に侑也はさらに喜んだ。
「これから昌美って呼んでいい?」
「じゃあ私は侑也って呼ぶね。」
そんなやり取りをしながら2人は家まで歩いた。
「じゃあね侑也。」
家に着いた昌美が小さく手を振る。
「うん。バイバイ昌美。」
侑也も笑顔で手を振る。今日は自分の家までの帰り道がいつも以上に楽しかった。心と体が軽かった。侑也は1人ニヤニヤしながら帰り道を歩いた。するとその道中でスマホが鳴る。見ると昌美からのLINEだった。
「明日バイト休みだからさ、一緒に学校帰ろ♪」
このLINEを見た侑也はすぐに「うん。一緒に帰ろ♪」と返信した。それまで学校からマサシと原田さんの4人で一緒に帰ったことはあったが、2人きりで学校から帰ったことは無かった。
次の日、侑也は学校に着いた瞬間から放課後になるのを待っていた。彼にとっては長い長い一日だったが、最後の6時間目が終わりに近づいた頃、侑也のスマホが鳴った。
「先に下駄箱で待ってるね。」
昌美からのLINEだ。
「わかった。すぐ行く」
そう返信した侑也は学校が終わると帰り支度を済ませて下駄箱に向かった。昌美が一人下駄箱の前で立っている。侑也は小走りで昌美の元へ向かった。
「行こっ」
侑也と昌美は手を繋いで学校をあとにした。
この帰り道はいつもよりも早く感じた。あっという間に昌美の家に着いた侑也は「もう着いたの?早すぎる!」と心の中で叫ぶと昌美のほうを見つめた。
「あがってく?」
昌美は笑顔を見せながら侑也に聞いた。まるで侑也の心の中を見透かしているかのように。侑也は「うん」と即答した。
「ただいまぁ」
「お邪魔します」
昌美の家の玄関が開き、2人は中に入った。そこで昌美の母親がリビングから出てきた。
「おかえり。あら、もしかして彼氏?」
昌美の母親が侑也のほうを嬉しそうな顔をして見てくる。
「そうだよ」
昌美は少し恥ずかしそうな感じで答えた。そして2人は2階にある昌美の部屋に上がった。彼女の部屋はとても綺麗で、入った瞬間に良い匂いがしたのを侑也は感じた。
「へぇ~、これが昌美の部屋かぁ」
そう言いながら2人はソファーに腰を下ろす。途中昌美の母親が飲み物とお菓子を部屋に運んできてくれた。ここから2人は部屋でくつろぎながら楽しい時間を過ごした。ただ、そんな楽しい時間もあっという間に過ぎていく。
気が付くとすでに22時になっていて、侑也は「そろそろ帰らなきゃ」と思い支度を始める。それを見た昌美は「帰る?」と少し寂しそうな表情を浮かべる。
「付き合った次の日に昌美の家で過ごせただけでメチャクチャ嬉しいよ」
そう言いながら侑也は立ち上がり帰ろうとする。部屋のドアノブに手をかけて少しドアが開いたところで、侑也の体を両脇から挟むようにして手が伸びてきた。そしてその手がそっと部屋のドアを閉める。
「ドキンッ!!!」
侑也はこの瞬間訳が分からなくなった。体はこれまで感じたことの無い感覚に襲われ、心臓は音が聞こえてきそうなほど早く動いている。頭は真っ白になり、胸のドキドキがドンドン激しくなってくる。
侑也はドキドキしながら後ろを振り返る。すると両手をドアに伸ばした昌美がそこには立っていた。顔を見ると頬を赤らめ、これまで見たことがないほどかわいい笑顔を浮かべている。
唖然に取られている侑也に昌美がキスをした。
それはとてもとても甘いキスだった。
「ここだよ」
山里さんが一軒の家を指さした。2人は話に夢中になりすぎていつの間にか山里さんの家の前に立っていた。
「もう着いちゃったのか。もっと一緒にいたかった」
そう思った侑也だったがすぐに「今日初めて会ったばかりだからさすがにすんなり帰ろう」と思い直す。
「今日は楽しかった。またね」
山里さんに向かって手を挙げる侑也。それを見た山里さんは少し寂しそうな顔をして「じゃあね」と小さく手を振る。侑也は家までの帰り道1人喜びを噛みしめていた。
「近くで見る山里さんはほんとに可愛かったな。」
そんなことをつぶやきながら彼は山里さんとの時間を振り返り、1人ニヤニヤしている。家に着いた彼はすぐに山里さんにLINEを送り、ベッドに寝転んだ。
この日以降、彼はマサシと彼女の原田さん、そして山里さんの4人でダブルデートを重ねる日が続いた。さらにバイト終わりの山里さんを迎えに行き、家まで送ったりもした。彼はとにかく山里さんとの時間を楽しんだ。
そんなことが1ヶ月ほど続いたある日、侑也は山里さんに告白することを決心する。
「今日、山里さんに告白しよう」
この日、彼は山里さんのバイト終わりに迎えに行くことになっていて、そこで告白しようと計画を立てる。彼は山里さんが自分に好意を寄せてくれていることは感じていたが、それでも「男を信用できない」という発言があったことから「大丈夫かな・・・」と心配な思いも交錯していた。
また、彼にとってはこれは人生で最初の"告白"。時間が経つごとにその緊張感は増していった。
「そろそろだな」
彼は時計を見ると山里さんのバイト先へ向かった。バイト先に着くと山里さんはすでに店の外で待っていて、こっちに向かって笑顔で手を振っている。それを見た侑也は同じように笑顔を向けて彼女の元へ歩み寄った。
「待った?」
「ううん。さっき外に出たばかり」
2人はそう言うと山里さんの家に向かって歩き始めた。ちょうど山里さんの家まであと半分ほどの距離に来たところで侑也が口を開く。
「あの・・・山里さん」
少し緊張した様子で侑也が山里さんに声をかける
「ん?」
山里さんは頭に「?」を浮かべながら侑也のほうに顔を向ける。
「あの・・・えっと、その・・・」
「俺と付き合ってください!」
侑也は少しおどおどしながらも自分の想いを素直に伝えた。山里さんは少し驚いた表情をするもすぐに笑顔に変わった。
「いいよ」
彼女は一言そう言った。侑也は告白するまで少しビクビクしていたが、その一言で彼の心と体は一気に軽くなった。彼が山里さんのほうを見るととてもかわいい笑顔を浮かべている。
「やった!ありがとう!嬉しい♪」
侑也は喜んだ。とにかく喜んだ。そんな侑也を見ながら山里さんも嬉しそうにしている。
「私も嬉しい」
山里さんのこの言葉に侑也はさらに喜んだ。
「これから昌美って呼んでいい?」
「じゃあ私は侑也って呼ぶね。」
そんなやり取りをしながら2人は家まで歩いた。
「じゃあね侑也。」
家に着いた昌美が小さく手を振る。
「うん。バイバイ昌美。」
侑也も笑顔で手を振る。今日は自分の家までの帰り道がいつも以上に楽しかった。心と体が軽かった。侑也は1人ニヤニヤしながら帰り道を歩いた。するとその道中でスマホが鳴る。見ると昌美からのLINEだった。
「明日バイト休みだからさ、一緒に学校帰ろ♪」
このLINEを見た侑也はすぐに「うん。一緒に帰ろ♪」と返信した。それまで学校からマサシと原田さんの4人で一緒に帰ったことはあったが、2人きりで学校から帰ったことは無かった。
次の日、侑也は学校に着いた瞬間から放課後になるのを待っていた。彼にとっては長い長い一日だったが、最後の6時間目が終わりに近づいた頃、侑也のスマホが鳴った。
「先に下駄箱で待ってるね。」
昌美からのLINEだ。
「わかった。すぐ行く」
そう返信した侑也は学校が終わると帰り支度を済ませて下駄箱に向かった。昌美が一人下駄箱の前で立っている。侑也は小走りで昌美の元へ向かった。
「行こっ」
侑也と昌美は手を繋いで学校をあとにした。
この帰り道はいつもよりも早く感じた。あっという間に昌美の家に着いた侑也は「もう着いたの?早すぎる!」と心の中で叫ぶと昌美のほうを見つめた。
「あがってく?」
昌美は笑顔を見せながら侑也に聞いた。まるで侑也の心の中を見透かしているかのように。侑也は「うん」と即答した。
「ただいまぁ」
「お邪魔します」
昌美の家の玄関が開き、2人は中に入った。そこで昌美の母親がリビングから出てきた。
「おかえり。あら、もしかして彼氏?」
昌美の母親が侑也のほうを嬉しそうな顔をして見てくる。
「そうだよ」
昌美は少し恥ずかしそうな感じで答えた。そして2人は2階にある昌美の部屋に上がった。彼女の部屋はとても綺麗で、入った瞬間に良い匂いがしたのを侑也は感じた。
「へぇ~、これが昌美の部屋かぁ」
そう言いながら2人はソファーに腰を下ろす。途中昌美の母親が飲み物とお菓子を部屋に運んできてくれた。ここから2人は部屋でくつろぎながら楽しい時間を過ごした。ただ、そんな楽しい時間もあっという間に過ぎていく。
気が付くとすでに22時になっていて、侑也は「そろそろ帰らなきゃ」と思い支度を始める。それを見た昌美は「帰る?」と少し寂しそうな表情を浮かべる。
「付き合った次の日に昌美の家で過ごせただけでメチャクチャ嬉しいよ」
そう言いながら侑也は立ち上がり帰ろうとする。部屋のドアノブに手をかけて少しドアが開いたところで、侑也の体を両脇から挟むようにして手が伸びてきた。そしてその手がそっと部屋のドアを閉める。
「ドキンッ!!!」
侑也はこの瞬間訳が分からなくなった。体はこれまで感じたことの無い感覚に襲われ、心臓は音が聞こえてきそうなほど早く動いている。頭は真っ白になり、胸のドキドキがドンドン激しくなってくる。
侑也はドキドキしながら後ろを振り返る。すると両手をドアに伸ばした昌美がそこには立っていた。顔を見ると頬を赤らめ、これまで見たことがないほどかわいい笑顔を浮かべている。
唖然に取られている侑也に昌美がキスをした。
それはとてもとても甘いキスだった。
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