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第1章 伏龍
第65話 裏側
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――時は少し遡る。
パオラは走る程の急ぎ足で司書長の執務室に向かう。そして、連なるように慌ただしく四回ノックをし入室した。
「パオラどうした?」
いつもと違う様子のパオラにウィンリールが問いかける。その執務室にはレオカディオもいた。
気持ちを落ち着かせるように一度息を吐き、パオラが話し出す。
「ノアくんがメートランド語で魔石に刻印を刻みました」
「パオラ。すまない。もう少し私達に分かる様に話してくれ」と司書長。
「すみません。気が急いてしまって……。メイリンさんと一緒にゴーレムの研究をしている事は報告したと思います。今は準備段階として魔石に刻印を刻んでおり。その習熟を図っています」言葉を区切り続ける。
「今日は魔石に”紋”を刻み込む練習をしていました。とても複雑な”紋”はあの器用なノアくんでさえ、苦労しているように見えました。そして集中力が切れたのか手を止めました」言葉は続く。
「その後、ノアくんは俄かに魔石にメートランド語を彫ったのです。そしてこう言いました。『遊びで彫ったけど、これでも同じ効果があるんだね』と。言っている意味が分からず。訝しんで詳しく聞くと」
「”紋”は古代真聖語を刻みやすく崩して直線的にデザインしたものだと言うのです。同じ意味を持つメートランド語を刻んでも同じ効果が現れるそうです。しかも、古代真聖語と”紋”の共通性は随分前から気付いていたようです」
「つまり、隠していた訳ではなく、言い忘れていたという事なのですが……『あれ? 言ってませんでしたっけ?』と言われた時は正直に言うと若干の殺意が浮かびました。すみません。余計な事を……。この内容で伝わりましたでしょうか」
「……うむ。内容は把握した。イ-ディセルと協議する必要がある」
「それなら私が呼んで参ります」
そう言うとレオカディオは執務室を飛び出していった。
メートランド語とはイ-ディセルが言い出した仮称だが正式名称になりつつある。
御使い事ノア・メートランドが伝えた言語として敬愛を込めてそう呼ばれるようになった。
本人には伝わらないように裏でそう呼ばれているのだが。
「しかしまた、とんでもないものを持ち出して来たな」
「ええ。本当に……来年には目を離さなくてはいけなくなるのが怖いです」
「なるようにしかなるまい。……まだ一年近く残っているだろう」
パオラの顔が引き締まる。そして言葉にする。
「王家が所有する、力を失いもはや飾るだけの古代のアーティファクトが復活するかもしれません。いえ……正直に言えば、いずれノアくんなら達成してくれるのではないかと期待をしていました。まさか、最善手でその片鱗に手を掛けるとは想像すらしませんでしたが」
「エルフにも神器と伝わる数々の道具がある。その多くは何の為に使ったものかも分からなくなり、力を失い時に飲まれている。エルフの錬金術師にも”紋”が古代真聖語だと知る者はいないだろう」そして言葉を続ける。
「古代真聖語は神と共に持ちかえられた言語だからな。エルフの錬金術師も神器の”紋”を研究しているが、芳しい成果は上がっていないと聞く。神器に書かれている”紋”も意味が分かれば、その解明に役立つだろう」
「なにより、古代真聖語より進化したメートランド語だ。刻印が簡略化出来る筈だ」
そのときノックが三回鳴らされた。イ-ディセルだ。
「急ぎの用だそうだな。ウィンリール」
「呼び立ててすまんな。イ-ディセル」
到着したイ-ディセルに事の顛末を説明する。
「なるほど。さすが御使い様じゃ。”紋”は見た事があるが、研究者のわしでも全く気付かなかった」
「イ-ディセル。その呼称はやめろ。ノア君に言いかけている時があるぞ」
「ほっほっほっ。ノア殿に限ってそんなこと心配ないと思っておる」
「それでもだ。祖父からの伝言も読んでおるのだろう」だがイ-ディセル取り合わない。
「私も気になって氷零機の”紋”のデザインを持ってきました」
空気を変えるべくレオカディオが懐から紙を取り出す。
全員が”紋”をジッと見つめる。
「これが”氷結”の”紋”か? 古代真聖語と言われて見ても同じ文字には見えない。むしろ、古代真聖語を知っている者ほど違う文字に見えるのではないか? 違う言語だと言われた方が納得がいくな。ノア君はよく気付けものだ」
ウィンリールは続ける。
「このままだとノア君の名前が世に出るな。それほどの功績になる可能性が高い。さすがにメイリン嬢では荷が勝ちすぎる。ノア君は世に名前が出ないように立ち回っているのであろう?」
「はい。ケンさん。ガンソさんとメイリンさんに全ての功績と名声を譲り自分は表舞台に立たずにひっそりと成人後に旅立ちたいようです」
「エルフの錬金術師を呼び寄せるしかなかろうて、総じて錬金術師の質はエルフの方が高い。矢面に立ってもらう事になるがの」
「そうだな。祖父に一筆したためよう。頭の固い男共は願い下げだ。良い人選をお願いしよう」
「ほっほっほっ。男嫌いのウィンリールか? あいつに何時になったらひ孫を抱かせてやれるのやら」
「だまれ! イ-ディセル。関係の無い話をするな!」
ウィンリールから最速の便りが祖父に届きエルフの里に激震が走る。
押しなべて保守的な男性が多い。エルフとはそういう種族だ。
革新的思考のウィンリールとは馬が合わない。
研究所に女性が多い理由でもあり、今回の人選もエルフの女性が選ばれた。
ただし、王国に遣わされる人物が選ばれたのは女性だからでは無い。
エルフの錬金術師を束ねる長老。その数々の発明や発見により危機からエルフを救い。
神の鉄槌後の黄昏の時代を乗り切る原動力となった。エルフで知らぬ者は無い生きた伝説。
その彼女の最後の弟子と目される秘蔵っ子がいる。
長老が培った人生の全てを伝えるべく片時も側を離さなかった人物。
遣わされた女性が眼の前に現れた時、さすがのウィンリールも絶句した。
サエルトゥイリン・バイシャオウェン。
長老をして、自分を超える天稟だと褒め称える。ただ一人の弟子だ。
そしてエルフの次期錬金術師長老が内定している女性だった。
遥か先の王国の歴史書にはこう記されている。
エルフの公用語である。
メートランド語はウィンリール、アダンボルン、サエルトゥイリンにより発明された。
その画期的な言葉をサエルトゥイリンは”紋”に流用し、魔道具とゴーレムの発展に寄与した。
サエルトゥイリンの一番弟子に人族のメイリン・アダ-ンが選ばれた事が我々の幸福だと。
彼女に本当の一番弟子がいた事は知られていない。
パオラは走る程の急ぎ足で司書長の執務室に向かう。そして、連なるように慌ただしく四回ノックをし入室した。
「パオラどうした?」
いつもと違う様子のパオラにウィンリールが問いかける。その執務室にはレオカディオもいた。
気持ちを落ち着かせるように一度息を吐き、パオラが話し出す。
「ノアくんがメートランド語で魔石に刻印を刻みました」
「パオラ。すまない。もう少し私達に分かる様に話してくれ」と司書長。
「すみません。気が急いてしまって……。メイリンさんと一緒にゴーレムの研究をしている事は報告したと思います。今は準備段階として魔石に刻印を刻んでおり。その習熟を図っています」言葉を区切り続ける。
「今日は魔石に”紋”を刻み込む練習をしていました。とても複雑な”紋”はあの器用なノアくんでさえ、苦労しているように見えました。そして集中力が切れたのか手を止めました」言葉は続く。
「その後、ノアくんは俄かに魔石にメートランド語を彫ったのです。そしてこう言いました。『遊びで彫ったけど、これでも同じ効果があるんだね』と。言っている意味が分からず。訝しんで詳しく聞くと」
「”紋”は古代真聖語を刻みやすく崩して直線的にデザインしたものだと言うのです。同じ意味を持つメートランド語を刻んでも同じ効果が現れるそうです。しかも、古代真聖語と”紋”の共通性は随分前から気付いていたようです」
「つまり、隠していた訳ではなく、言い忘れていたという事なのですが……『あれ? 言ってませんでしたっけ?』と言われた時は正直に言うと若干の殺意が浮かびました。すみません。余計な事を……。この内容で伝わりましたでしょうか」
「……うむ。内容は把握した。イ-ディセルと協議する必要がある」
「それなら私が呼んで参ります」
そう言うとレオカディオは執務室を飛び出していった。
メートランド語とはイ-ディセルが言い出した仮称だが正式名称になりつつある。
御使い事ノア・メートランドが伝えた言語として敬愛を込めてそう呼ばれるようになった。
本人には伝わらないように裏でそう呼ばれているのだが。
「しかしまた、とんでもないものを持ち出して来たな」
「ええ。本当に……来年には目を離さなくてはいけなくなるのが怖いです」
「なるようにしかなるまい。……まだ一年近く残っているだろう」
パオラの顔が引き締まる。そして言葉にする。
「王家が所有する、力を失いもはや飾るだけの古代のアーティファクトが復活するかもしれません。いえ……正直に言えば、いずれノアくんなら達成してくれるのではないかと期待をしていました。まさか、最善手でその片鱗に手を掛けるとは想像すらしませんでしたが」
「エルフにも神器と伝わる数々の道具がある。その多くは何の為に使ったものかも分からなくなり、力を失い時に飲まれている。エルフの錬金術師にも”紋”が古代真聖語だと知る者はいないだろう」そして言葉を続ける。
「古代真聖語は神と共に持ちかえられた言語だからな。エルフの錬金術師も神器の”紋”を研究しているが、芳しい成果は上がっていないと聞く。神器に書かれている”紋”も意味が分かれば、その解明に役立つだろう」
「なにより、古代真聖語より進化したメートランド語だ。刻印が簡略化出来る筈だ」
そのときノックが三回鳴らされた。イ-ディセルだ。
「急ぎの用だそうだな。ウィンリール」
「呼び立ててすまんな。イ-ディセル」
到着したイ-ディセルに事の顛末を説明する。
「なるほど。さすが御使い様じゃ。”紋”は見た事があるが、研究者のわしでも全く気付かなかった」
「イ-ディセル。その呼称はやめろ。ノア君に言いかけている時があるぞ」
「ほっほっほっ。ノア殿に限ってそんなこと心配ないと思っておる」
「それでもだ。祖父からの伝言も読んでおるのだろう」だがイ-ディセル取り合わない。
「私も気になって氷零機の”紋”のデザインを持ってきました」
空気を変えるべくレオカディオが懐から紙を取り出す。
全員が”紋”をジッと見つめる。
「これが”氷結”の”紋”か? 古代真聖語と言われて見ても同じ文字には見えない。むしろ、古代真聖語を知っている者ほど違う文字に見えるのではないか? 違う言語だと言われた方が納得がいくな。ノア君はよく気付けものだ」
ウィンリールは続ける。
「このままだとノア君の名前が世に出るな。それほどの功績になる可能性が高い。さすがにメイリン嬢では荷が勝ちすぎる。ノア君は世に名前が出ないように立ち回っているのであろう?」
「はい。ケンさん。ガンソさんとメイリンさんに全ての功績と名声を譲り自分は表舞台に立たずにひっそりと成人後に旅立ちたいようです」
「エルフの錬金術師を呼び寄せるしかなかろうて、総じて錬金術師の質はエルフの方が高い。矢面に立ってもらう事になるがの」
「そうだな。祖父に一筆したためよう。頭の固い男共は願い下げだ。良い人選をお願いしよう」
「ほっほっほっ。男嫌いのウィンリールか? あいつに何時になったらひ孫を抱かせてやれるのやら」
「だまれ! イ-ディセル。関係の無い話をするな!」
ウィンリールから最速の便りが祖父に届きエルフの里に激震が走る。
押しなべて保守的な男性が多い。エルフとはそういう種族だ。
革新的思考のウィンリールとは馬が合わない。
研究所に女性が多い理由でもあり、今回の人選もエルフの女性が選ばれた。
ただし、王国に遣わされる人物が選ばれたのは女性だからでは無い。
エルフの錬金術師を束ねる長老。その数々の発明や発見により危機からエルフを救い。
神の鉄槌後の黄昏の時代を乗り切る原動力となった。エルフで知らぬ者は無い生きた伝説。
その彼女の最後の弟子と目される秘蔵っ子がいる。
長老が培った人生の全てを伝えるべく片時も側を離さなかった人物。
遣わされた女性が眼の前に現れた時、さすがのウィンリールも絶句した。
サエルトゥイリン・バイシャオウェン。
長老をして、自分を超える天稟だと褒め称える。ただ一人の弟子だ。
そしてエルフの次期錬金術師長老が内定している女性だった。
遥か先の王国の歴史書にはこう記されている。
エルフの公用語である。
メートランド語はウィンリール、アダンボルン、サエルトゥイリンにより発明された。
その画期的な言葉をサエルトゥイリンは”紋”に流用し、魔道具とゴーレムの発展に寄与した。
サエルトゥイリンの一番弟子に人族のメイリン・アダ-ンが選ばれた事が我々の幸福だと。
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