三味線声優 しゃみきちとももの物語

桃香

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44.先輩ライブ~その1.

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「あのにゃ~今日君達の先輩にあたる三味線奏者がいるんだけど、
ライブに行かないかにゃ?」

朝練が終わって、私達は吉祥寺のカフェで
ランチを食べてました。
いちこちゃんは大きな特大ハンバーグ。
私はたらこスパゲティ。
たるは…人間に化けている...猫だから…
お水を飲んでる。

「行きたい!行きたい!」

いちこちゃんはイベントが大好きだから、
反応も早い。

「私も行きたい!」

「ももちゃんといちこちゃんとで予約を入れるから夜18時に駅前に集合だにゃ」

たるは何だか楽しそう。

「いちこちゃん、18時まで時間があいているからどこかに行く?」

「カラオケに行きたい~」

「3時間もあるけど…カラオケに3時間いる?」

「うん!!!」

思い出した。
いちこちゃんは歌が大好きだった。
ってか、何でも大好きだなあ~いちこちゃんは。

「じゃ、たる!また後でね」

私達は一旦解散をして、
いちこちゃんと一緒にカラオケ屋さんに行きました。

「私は何を歌おうかなあ~
あっアニソン歌おうかなあ~」

「ももちゃんもどんどん入れてね!」

「どんどん?」

まだルームに入って5分しかたってないけど...
アニソンの曲を予約しようかな...と思っていたら


うわあ!!
もう15曲も入ってる!!

「いちこちゃん~!?」

「あっまだ15曲しか入ってないから、
ももちゃんもどんどん入れてね!」

「.......」


忘れていた。
カラオケはある意味闘いという事を。

まずは、

その1.
曲をゆずっているとどんどん入れられるから
あらかじめ歌う曲を考えるべし

その2.
まだ歌えない曲をいれると、「下手だなあ」と思われるので新曲には手をつけない

その3.
しんみりしたバラードは歌唱力がいる

その4.
趣味が似ていると曲かぶりしちゃうから
違うジャンルも用意すべし

その5.
歌好き、マイク離さない人といく時は
早めに予約!!


ダメだ~!何を歌うか思いつかない
私は歌がニガテなのです。
好きと上手いは違うからね~
どうしよう~何も考えていなかった

なので...


「いちこちゃんの歌が終わったら、
三味線の練習しない?」

私はグッドな提案をしました。

「あー!そうだったね!
そっちもやらなきゃね」

「うん!」

良かったあ~安心安心。

「15曲すぐに終わるから待っててね」

「わっ分かった」


15曲はすぐなんだね。

と思いつつ、、、いやあ、すぐじゃないから!!

いちこちゃんの歌が終わると、
やっとやっと三味線の練習に!

「はあ、はあ、はあ、
ももちゃん!お待たせ!!」

「いちこちゃん、大丈夫?息切れしてるよ」

「大丈夫!大丈夫!あっと言う間だったしね」

「そう?2時間は経ってるけど、、
まあ、いいっか。じゃ2人でソーラン節からやろう!」

「あっ!!!」

いちこちゃんが叫ぶと、

「どうしたの?」

「ごめん!ももちゃん!やっぱり休憩!」

「いいよいいよ」

いちこちゃんはソファへぐったり横になりました。
いちこちゃんはやっぱり疲れていたみたい。
15曲はすぐに終わらないし、めっちゃ疲れますよー!

いちこさんー!


いちこちゃんはぐったりしたまま、
しばらく動きませんでした。

「早くー!れーんーしゅう~!!」

時間を見たら....
もうすぐ18時~!!


なんでやーねーーーん!!


下手な関西弁でツッコむ私でした。



☆☆☆
ももlevel  3
三味線level  3
勇者 1

変わらず









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