三味線声優 しゃみきちとももの物語

桃香

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43.自信

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はぁ…

最近ため息が多いなぁ~


信じていた人に裏切られた時って...

.........

さみしい…

『!?』

............................................................


はっはっはっ…息苦しい


まただ....また変な夢をみた

あれはまた向こうの世界の私なの?

私はベッドから出て身支度をして早く朝練の場所に行きました。
行き道に何回もしゃみきちに話かけているのに、今日は全然話そうとしないし、、いつもはうるさいぐらいなのに、、、。

「おはっ......」

ってまだ、、誰も来てないんだ、、

時間をみたら4時40分

朝練は5時からだから、、少し早いのかな、、

せっかく早く来たから、課題でもある『じょんから節  新節』を弾こうかな

タタタン♪

タラタラタン♪

弾いているといろんな事が頭をよぎります。

芸能活動での楽しかった事、つらかった事…

その中でも朝みた夢の中の声が気になる。

私は演奏を途中でやめました。

あの人も公園でたたずんでいたのかな?
 
たるはあの人に飼われていたのかな、、、?


今日の朝は少し風が冷たく、でも4月の春らしき暖かさも
少し感じます。
公園の桜もきれいに咲いてて眺めていたらまた涙が
落ちてくるのです。

私もにこるんの時代がある。。
だからこそ辛い気持ちがすっごくよく分かる。

あの人ももう少し心が強かったら...良かったのに。。

そしてわたしも。


【ごめんなさい】

何?何?

向こうの世界の私??

「おはようにゃ!ひゃー寒いにゃ~春なのに、冬みたいに寒いにゃー」

「たる!おはよう!!」


「おはようにゃ~ももちゃん。新節は弾けるようになったかにゃ?」


「うん、でもまだなめらかじゃないけど、、」


「了解にゃ、聞かせてにゃ」


タタタン♪

タラタラタン♪

タンタンタン♪タンタンタン♪


4分程の演奏を終えた後、たるは


「ももちゃん...向こうの世界の君がまだ夢に出たんだねにゃ」

「うっうん。何で分かったの?」

「君の演奏に向こうの世界の君の音色を感じたんだにゃ」

たるは目をうるうるさせていた。
たるは、向こうの世界の私が大好きだったんだなあと感じました。


「すごいね、たる..
たる、向こうの世界のあの人の言葉が切なくて辛くて」

「そっかにゃ。魔法も使える向こうの世界では、いろんな呪文があるみたいでそのことを利用して、実は信じていた人に騙されたんだにゃ」

「そっそんな...」


「でもね、ももちゃんの頭に夢として流れ込んでくるのは
まだ救える証でもあるにゃ。まだ夢への希望が残ってるんだにゃ。きっと。。たぶん。。。」

「たる!大丈夫!私こっちの世界で頑張るし、勇者様も増やすから....ねっ!」

「ももちゃん....ありがとうにゃ」


「で.......今日いちこちゃんは?来てないみたいだけど」


「あっ休みだにゃ。風邪ひいたんだって」


「えーーー。大丈夫なの?」


「大丈夫みたい。熱は下がったからって、肉まん5個目食べてるって言ってたからにゃ」

「いちこちゃんらしいなあ、、、ふふふ」


という訳で、私とたるはいちこちゃんの大好きなタラコを買って
お見舞いに行きました。

「わあああ~い!たるちゃん!!ももちゃん!!」

いちこちゃんから激しいハグをされて
ケーキが出たりポテチが出たり。。おもてなしがすごい、、、

うん!いちこちゃんは元気だあ!!

って安心する、ももとたるでした。

チャンチャン




☆☆☆

もも Level 3
三味線  Level3
勇者  1

変わらず











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