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13.厳しい現実 前編

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私達はどんどん追い込まれてきました。
ライブにファンの方がいなくても、グッズや写真集、サイトのダウンロードが伸びなくても、マネージャーさんは私達をせめたりはしませんでした。

「ももは次は何がやりたいか?」

マネージャーさんが急に聞いてきました。

「そうですね。。申し訳なくてコレって言えないけど。。
声優。。お芝居がやりたいです。」

「るるは?」

「私もももちゃんと一緒で声優やりたいです。」

「そっか。そっか。」


そう言うとマネージャーさんは黙りました。


「マネージャーさん、もちろんライブも楽しいですし、
ダメダメな私達にここまでやってくれて感謝してます。」

と、私が言うと、

『やめろ。やめろ。どうせ誰もお前ら何かみない。』

また、聞こえてくる。だけど、無視!無視!


「今日は大きなライブじゃないですか。人気のあるアイドルさんとブッキング出来て私は嬉しいです。」

「るるも嬉しい。」


そうです。今日は人気のあるアイドルさんとブッキング出来る生誕祭のライブに呼ばれまして、ご一緒出来る嬉しい日です。
その方は、まだアイドル活動3ヶ月というのに、ファンが50人ぐらいいます。
この地下アイドルと言われる世界では50人のファンはすごい事なんです!


「そうだな。お前らなら笑いがとれる!頑張ってこいよ。」

「マネージャーさん、笑いじゃなくて、アイドルライブですからね~」

「笑いとろう!ももちゃん!」


「るるちゃんまで。。そうだね!MC頑張ろう!」


そう決意を改めた所で、一旦解散になりました。

出番は夜の20時。時間的にはちょうど良いです。
金曜日は平日だけど、夜だから仕事帰りに寄れるし、
明日は休みの方もいるからゆっくりできます。

私達は楽屋で挨拶を済ませた後、にこるんの作戦会議です。
前回、コスプレミュジカル風にして滑ったので、今回は
ミニコントを入れつつ、歌につなげる。
るるちゃんのツッコミを激しくする事によって笑いをとる。
そんな感じです。

さあ~出番が来ました!!
私達は作戦通りに必死にやりました。会場からは笑いが!
嬉しい!
それに、会場にはじゅんきーの姿も見える!

ライブをやってて嬉しい瞬間はお客さんの笑顔。それに自分達を応援して下さる顔です。



「じゅんきーありがとう!来てくれたんだね!」

「ええ。もっのライブ姿見たいじゃないですかっ。
それにこのペンライトですかっ?初めて振りました!
楽しいですねー」

「はじめまして。るるです。」

「るるさんですね。ツッコミ面白かったです。
これからも頑張って下さいね。応援してますよ。にこるんさん」

「ありがとう!じゅんきー!」


応援に来てくれたじゅんきーと会話して、先にじゅんきーは帰って行きました。
私と、るるちゃんは最後の時間まで物販にいまして、じゅんきー以外のお客さんは誰も来ませんでした。。。

物販を終えてマネージャーさんと合流。
この頃から、マネージャーさんは物販の時はいなくなります。 
男の姿が見えると良くないとかで。。そうかなあ。。

だけど、最近マネージャーさんの雰囲気がおかしいです。。


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