両片想いに板挟まれた俺が魔法のディルホを手に入れた話

セトラ

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第五話 夢か幻か

 今日の分はもう来たし、これ以上は何も起こらないだろう。と、二人が胸を撫で下ろした時だった。
 ずぷぷぷぷぷ……♡♡
「ひゃっぁんっ?!♡♡♡♡」
 慌てて口を押さえる英彩の前で、拓也は突如目の前で発せられた、明らかに艶めいた声に目を丸くした。
「っえ、っふぁ゛あっ?!♡♡♡♡」
 直後、自分も似たような声をあげるハメになるとは知らずに。
 何が起きているのかを二人が理解しきるよりも前に、再び拓也を刺激が襲った。さっきは前。今度は後ろに。
 くぷ、と尻の穴が広がって、ずぷぷぷぷ……♡♡ と侵入される感覚。
「ぉ゛、ッ♡♡ ま、待って♡♡ なん、で、ぇ゛……っ!♡♡♡♡」
 まごうことなく、先ほど終わったはずのソレの感覚だった。
 必死に静止を懇願する拓也の声を無視して、ずぷ、ずぷ♡♡ とそれは進む。
 目を見開いて、涙とよだれを垂らして。顔を真っ赤にしてそれを受け止めさせられている拓也の姿を、英彩はただじっと見つめていた。
「た、たくや……♡♡」
 はぁ♡♡ はぁ♡♡ と、知らず呼吸が荒くなる。
 いつも通りにないはずのものを抱きしめている穴が、いつもと違う動きをして、いつもと違う疼きを伝えてくる。
 体が落ち着いた後はまだ侵入以外何もされていないのに、何度も何度も擦られて何度も何度も絶頂した時のように、視界がぱちぱちときらめいて、心臓がどくどくと耳元で音を立てる。

 はらのおくが、きゅぅんとうごめいた。

 ずんっ!♡♡♡♡
「あっ♡♡♡♡」
「ぉ゛ッ……♡♡♡♡」
「ぁんっ!♡♡ あっあっあっあっ♡♡ あっ♡♡ あ~~~~っ♡♡」
「お゛ッ、♡♡ は、ぁあ゛っ♡♡ あっ♡♡ お、おぉ~~~~……ッ♡♡」
 腹の中を遠慮なくずこずこ♡♡ と擦られ、自身の口からもとめどなく甘ったるい声が溢れ出る。そんな状況の中でも、英彩は目を逸らすことが出来なかった。
「あ゛ッ♡♡ いっ、ぐぅうぅぅ、♡♡ ううぅぅぅうぅ……っ♡♡」
 前から後ろから快楽を流し込まれている拓也は、あっという間に上り詰めて、瞳をぐるんと回してしまった。
「あ、あ……っ♡♡」
 きゅん、と、英彩の胸が高鳴る。
 どうしよう、状況を理解して、早く対処しないといけないのに。拓也、こんな顔を人に見られたくないだろうに。
 けど。だけど。ぼく、もっと見ていたい……♡♡
「んっ♡♡ あ♡♡ あ♡♡ あ♡♡ ぁん、んんんっ♡♡」
「あ゛ッ♡♡ 無理♡♡♡♡ 無理無理無理ッ♡♡♡♡ も、もうキツいっ♡♡♡♡ あ゛ッ♡♡ そ、こばっか、あ、あ、あ、あっ♡♡♡♡ あ゛~~~~ッ♡♡♡♡」
 でろん、と飛び出た薄めの舌。上向いたっきり帰ってこない黒目。ぼろぼろとこぼれる大粒の涙は宝石のように美しく。
 他の人間が見ればみっともない姿だと言いそうな、そんな拓也の姿に。英彩の胸は、どうしようもなくときめいて。すき、で頭が埋め尽くされていく。
「た、くや♡♡ たくやぁ♡♡」
 ひっ♡♡ ひっ♡♡ と必死に息をする拓也の頬を、英彩の白くてやわらかなてのひらがそっと包む。
「……かわいい♡♡ かわいいよぉ♡♡」
「ぅあ゛ッ♡♡♡♡ あ゛ッ♡♡♡♡ んッ!♡♡♡♡ えいさ、♡♡♡♡」
 喘ぐので精一杯の拓也の顔に、そっと顔を寄せていく。
 ちゅっ……♡♡
「ん、うぅっ?!♡♡♡♡」
「……はぁ、たくや……っ?!♡♡♡♡」
「ぅ゛あ゛♡♡♡♡ あ゛♡♡♡♡ お♡♡♡♡ お゛~~~~~~~~ッ!!♡♡♡♡」
 びくんっ!♡♡♡♡ びくびくびくっ!♡♡♡♡ と、大きく体を震わせた拓也の体が、がくんっ♡♡♡♡ と崩れ落ちる。
「へっ、あ、た、たくやっ!」
 机に頭をぶつけないように慌てて支えようとしたが、力の抜けた人間は重く、快楽に浸された体はうまく力がはいらない。
「ふ、うっぅ♡♡ うぅ♡♡♡♡」
 快楽に耐えながら、なんとかそっと拓也を寝かせることに成功した英彩は、ほっと息を吐く――間もなく、尻穴から脳天をぶち抜かれたような快楽に「んあ゛ぁ゛ぁああっ?!♡♡♡♡」と声を上げた。
「は、ひっ♡♡ ひぅッ♡♡ ふぁあぁぁぁッ……♡♡」
 ずるるるる♡♡ と中から抜けていく感触が、いつもよりずっと強く感じられる。
 目を白黒させる英彩の奥の奥が、ずんッッッッ!!!!♡♡♡♡ と力強く殴りつけられた。
「は、」
 英彩の目がカッと見開かれ、よだれがひとすじ、つぅっと落ちた。
「あ、ッ……?!♡♡♡♡ お、ほおぉおぉぉッ?!♡♡♡♡」
 全身の力の入り方がめちゃくちゃになって、その場に崩れ落ちた。その先にあったのは。
 ぬぢゃ……♡♡♡♡
「あ……♡♡♡♡」
 英彩の指の間で糸を引く、白い水たまり。
 拓也の、精液だまりだった。
「は、あぁ……っ♡♡」
 すん、と匂うと、青臭い。不快感はなく、ただ、心臓がどきどきとして、もうこれ以上はないと思っていた体が更に熱を帯びる。
 夢見心地で、白く染まった指先を、桜色のくちびるに運んだ。
 れ、ろぉ……っ♡♡♡♡
「ん、あ……っ♡♡」
 すごい、濃い……気がする。他の精液なんて舐めたことないからわかんないけど……♡♡ でも、うん。ひとつ、確実に言えるのは。
 すごい、えっちな、味がする……♡♡
「ッあぁんっ!♡♡♡♡ あっ♡♡ あっあっあっあっ♡♡」
 それ以上味わう余裕を与えまいとするように、責めの手が一層激しくなる。
「ッい、っく……う……ッ♡♡♡♡」
 びゅるる♡♡
 薄くなった精液を弱弱しく吐き出したのを最後に、英彩は意識を手放した。

 二人が再び目を覚ますと、そこにはいつも通り、何事もなかったかのように綺麗な部屋が広がっていた。
「ご、ごめんね拓也、ぼく、眠っちゃってたみたいで!」
「え、あ……いや……」
「ど、どのくらい寝てた? トイレから帰ってきたところまでは覚えて」
「英彩」
「……え、っと」
「英彩」
 ばちりと二人の視線がかち合う。
「最近、変な夢を毎日見るんだ。生々しくて、まるで現実みたいな」
「えっ……」
「英彩も、そうなんじゃないのか」
 英彩の瞳が揺れる。
「そ、れって……その。えっと……」
 恥ずかしい。もし間違っていたらどうしよう。
 真っ直ぐな青い瞳に耐えられなくて目を逸らす。
「英彩」
 三度呼ばれて、英彩は弱々しく口を開いた。
「……えっち、な……?」
 ちらりと見つめた先。頬が、ぽっと染まっていた。
「……うん」
 声は、ひどく小さかった。
「拓也はさ、あれ、夢だと本当に思ってる……?」
「夢だろ、だって、ありえないし……」
「……じゃあ、さ。ぼくが見た夢の内容、聞いてくれる……?」
 そうして英彩が語ったものは、記憶が飛んでいる部分こそあるものの、拓也の記憶にあるものとほぼ同じだった。
「……じゃあ、あれは」
「現実じゃないかな、って、ぼくは思ってる。どっちにしろ、説明のつかないところはいくつかあるけれど……」
「英彩が」
「うん?」
「英彩が、オレにキス、したのも……?」
「へっ」
 今度は英彩の頬が染まる番だった。
「あ、あれはその、えっとえっと、えーっと……!」
 どどどどどどどどうしよう! いきなり友達にキスされるなんて嫌だったに決まってるよね?! ああああああなんであんなことしちゃったんだろう、どうしよう、やだやだやだやだ嫌われたくない!! 何か、何か言い訳……!!
「英彩」
「ひゃいっ!!」
 冷や汗が止まらない英彩のりんごのような頬に、少しかさついた手が触れる。
「えっ」
 ちゅっ。
「あのさ、こんな形で確認するのも、バレるのも、最悪だと思うんだけどさ。オレと同じ気持ち、だと、思って……いい……?」
 深海の瞳が英彩を射抜く。
 頬どころか。全身をりんご色に染めた英彩は、それはそれは小さな声で「はい……」と返すので精一杯だった。
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